iM＠S　サイドストーリーコミュのアイマス小説　１４　（長谷部美幸編２）

伝説のアイドルといわれた娘の物語。
　
キャスト
長谷部　美幸（１４歳）
　星井美希のスキャンダルで宿っていた子供。現在は中学３年生である。千早さんとの暮らしで彼女は母親の事を知る。その後祖父母の家で偶然見たＰＶをみて母親のことを知る。図書館で彼女が生まれる一年前くらいの新聞を調べて母親のことを知るもまだ、真実を知ってはいない。新体操のエースであった。スタイルは母親譲りのグラマラスである。ちなみにサイズは身長１５９センチ　４４キロ　Ｂ８６　Ｗ５３　Ｈ８７である。

　長谷部　美希　(３３歳）
　かつて伝説を作ったアイドルであったが、プロデューサーの子供を妊娠して其の侭逃げるように引退した。元アイドル。現在は旦那が率いる運送会社の配車担当兼経理を行っている。娘が生まれて数年間は港で弁当屋を開いていた。その弁当つくりの腕は社員の賄い飯や子供達のお弁当つくりに生かされている。軽トラから大型トレーラーまで何でも運転できる。時々運転手の代走で走る事もある。
６人の子持ちなれど身長１６１センチ　５０キロ　Ｂ９２　Ｗ６１　Ｈ９８のナイススタイルであるが
腕などにはかなりの筋肉が付いているようだ。
　　　
　長谷部正幸　（４２歳）
　元自衛官輸送部隊にいた。バイクから大型トレーラーまでなんでもＯＫ。自衛隊を退官後運送会社に入社するが半年後に倒産して失業中にビルの広告を見て７６５プロに入社した男。デビュープロデュースが千早。その後律子のＩＵ制覇し、そして念願の千早のＩＵ制覇を果たした。しかし美幸を深く愛してしまい。そして美希と一夜をともにすると見事に命中して出来ちゃった。それがもとで美希と彼は芸能界から完全に足を洗って運送業界で二人三脚で活動している。現在は７６５運輸の社長をしており、元自衛官の受け皿企業として大型、けん引きを持っている隊員の再就職先として活躍しており、大井埠頭の近くに大型ウィング１５台、トレーラー１５台ヘッド１５台中型ウィング４台保有する会社に成長した。主に水瀬物流や日通関係の仕事が多い。時々水瀬や７６５プロのアイドルのライブツアーキャラバンの機材輸送に借り出される事もある。美希たちは会社の事務所兼自宅でくらしている。まあ事務所が小松製作所のプレハブハウスをつなぎ合わせたものでバストイレキッチンもある本格事務所である。女性の社員を積極的に雇っているので現在は男性４割女性６割の割合の比率である。
美幸の最初の理解者である。 スタイルは身長１９３センチ　８０キロ　ひげ面のマッチョスタイルである。今でも大型タイヤをホイール付きで担げるほどの力持ち。

第二章　二次オーディションにいたるまで。
時期は１月私宛に７６５プロダクションから封書が来ていた。あけてみるとそこには一次予選合格の通知と二次予選の課題曲が入っていたＣＤだった。そしてあらたに母さんと父さんあての封書があった。そこで私は父さん達の居る事務所に足をいれることにした。
「お父さん。是」
「おいおい。美幸なになに・・・。若林律子からだって。判った」
「ハニー。一体なんなの」
「ああ。美希にも関係のある事だ。美幸今夜で良いか」
「いいわよ。ああ。お兄さん、お姉さま方お仕事お疲れ様です」
「いや〜。美幸ちゃんにこういわれるとはね〜。娘や息子が居るが社長ほど多くは居なかったからなぁ〜」
「高槻さんこそ。やよいちゃんや浩輔君にかすみちゃんと言った凄い子供達がいるんじゃあない」
「そうなんだよな。まさに鳶が鷹を産んだという感じだよ。それに社長もやよいやかすみとは面識は無いにしても以前は奥さんもトップアイドルだったとか。やよいから話を聞いたぞ。今でも奥さんのＰＶのＤＶＤを持っているがね」
高槻さんの言葉にあたしは驚いて彼に頼もうとしたわ。
「高槻さんそれ本当ですか。良かったらそれを貸してもらえますか」
「ああ。一応、保存用、観賞用、で３枚用意してあるから一部を渡すくらいどうと言うことはないな。そうか美幸ちゃんもかすみと同じ道を行くわけか・・・。確か７６５プロを応募するとかいっていたね。もし、娘にあったらよろしく伝えてくれ」
「わかりました。高槻さんも安全運行よろしくお願いしますね」
「ああ。任せておけ。社長。それでは横浜から鹿児島までパレット輸送に行きますね」
「高槻君。頼んだぞ」
そんな感じで夕方になって私は母親に７６５プロの募集オーディションを受けて一次予選を通過した旨を言ったわ。そしたら母親はものすごく怒ったわね。

「美幸。あんたそれを本気で言っているの」
「そうよ。私は芸能界に行くわ。トップになってみせる」
「馬鹿。そんな小娘の考えで渡っていけるほど芸能界は甘い世界じゃあないわ。美幸考え直して頂戴。美希たちが美幸たちを幸せにしてあげるから。ハニーも何か言ってよ」
「美希・・・。黙っていた事についてはスマナイ。だが、美幸が自らの意思で決めた事だ動機がなんであれそれを尊重するのが親ではないかな。それに俺はしばらく美幸を見てやったが
美幸の才能は本物だおそらく才能の原石は美希以上の物を秘めているさ。だからこそ俺達がかつて居た。７６５プロの新人オーディションを娘が受けると聞いたとき俺はあそこならば美幸の才能を引き出せれると思って協力したさ。チャンスは一回こっきりしか与えないつもりさそして、それをモノにするために俺達がやれることをやってやるのが俺達が出来るせめてもの７６５プロに対する贖罪になるんじゃあないかな」
「ハニー。判ったの。でも、美希がなったあんな思いを美幸にはさせたくないの」
「ああ。それも判っている。美幸。父さんと母さんがどうして知り合ったかそしてなぜ引退したのか本当の理由は判るか」
「ある程度は調べたけれどどうして人気絶頂の時に居なくなったのかそれがわからないままだったわ」
「そうか。じゃあ語ろう。本当のことをな」
そしてハニーは美希との出会いそしてどうして美希が引退する事になったのかをすべて語ってくれたのそして美幸は・・・。
「そう。お母さん。私を産む決断をしたからアイドルを辞めたのね」
「そうよ。美希はその事に関しては後悔はしていないの。美希はアイドルという偶像から星井いや長谷部美希という一人の妻、そして母親になる事を決断したの。それに美希はハニーがいるから歌えたの。でも、美幸ひとつだけ約束して。母親になる準備も覚悟も無いまま母親にならないで。そりゃあ。”愛するな”とは言えないけれど、でも、せめて愛するならば避妊だけはちゃんとして欲しいの。美幸に美希がなめた辛酸を味わわせたくないの。これが母親として言えることなの」
「わかったわ。お母さん。私アイドル、ううん。女優として大成するまでは体を許さないようにするわ」
「そう・・・。美幸ならそういうと思ったの。ところで律子さんから来た封書があったわね。それを美希にも見せてもらえるかな。

「わかった。これよ」
そう言って両親に封書を渡して封を開けて読んでいた。内容は次の通りだった。

『拝啓　長谷部　正幸　美希様
貴殿の娘さんはわが７６５プロの募集オーディション１次審査を無事合格したことをここに通知いたします。二次オーディションを３月２５日に７６５プロ本社で行いますので課題曲の資料などを同封いたします。貴殿の娘さんが無事に二次審査を通過してわが社のアイドル候補生となる事を期待します。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　株式会社７６５プロダクション代表取締役　　若林律子


追伸　彼女の歌と踊りは美希の若い頃にそっくりだったわ。才能の原石は美希以上かもね』
そう書かれていたわね。

「そうか。やはり律子も気が付いていたようだな」
「ハニーは気づいていたの」
「ああ。美幸をレッスンしていた時にうすうすとな。美希はどうする課題曲は「relations」でオリジナルダンスを行えとある。美希の持ち歌だったんだろ。母親としては娘の為に一肌脱ぐべきではないかな」
「ハニーずるいの。そういわれたら美希も協力しないわけには行かないの」
「おかーさん。ありがとう」
「お礼はまだ早いの。あんたが無事に合格したら言ってね」
そんなわけであたしは母親の手本と父親のレッスンをオーディション前日までみっちりと受けたわ。あ。そうそう。課題曲の「relations」はかつて母親と千早さんの２人が得意としていた曲だったけれど、今では菊地真、我那覇響のデュオでのカバーの方が有名になっちゃた見たいね。で、お母さんがオリジナルの振りをしてあたしがそれをトレースしてお父さんがその指導をするといった凄いレッスンだったわ。あのスチャラカ両親とは思えない気迫と実力をかんじたわね。流石元トップアイドルは伊達じゃあなかったわね。そして前日のレッスンを終えて
「是までにしよう。美幸かなり上達したぞ。後は自分との勝負だからな。ま、美幸は今まで新体操の大会で堂々と戦えたんだから気にするなよ」
「ありがとう。お父さん。どんな結果になったとしても後悔はしないよ」
「いかん。それがいかんのじゃ。絶対に合格するぞと言う気合が必要なんじゃ。一着を取るぞと思わなければ決して勝利なぞ掴めないぞ。二着で良いと思えば結果は最下位が確定だよ。とにかく一着を取るんだという心がけが必要だぞ」
「ありがとう。とても為になったわ」
「まあ、俺達が出来る事はすべて教えたさ。さあもう寝た方が良い。明日はやいからな」
「そうだね。お父さんおやすみなさい」
そんな感じでオーディション前夜は過ぎて行ったわ。