ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

iM@S サイドストーリーコミュの星井美希とその娘の物語その2(美希編・後編)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
THE idol master "NEXT"

『ある親子の物語』

この物語は、あるアイドルが、目標であり、そしてコンプレックスでもある元アイドルの母親に憧れ、悩み、そしてそれを乗り越えていく物語である。

第一章 『新人募集オデ』

CAST

長谷部美幸(14)・・アイドル志望の中3の女の子・・両親のことは詳しくは知らない。

長谷部正幸(42)・・美幸の父親、かって765プロで『アイドルマスター』とまで謂われた元プロデューサー、娘にアイドルになりたいと打ち明けられた。

長谷部美希(32)・・美幸の母親、かって、伝説のアイドルといわれた星井美希その人である。美幸・・いや子供たちには『普通の幸せ』を掴んでほしいと願っているが・・・

若林律子(38)・・765プロの現社長、秋月律子として神アイドルの地位に登りつめ、結婚後は若林律子として真アイドルマスターとまで謂われた傑物、3年前に高木前社長(現・相談役)から社長の地位を譲り受けた。

「なに、美幸・・・お前、今言ったことは本気で言ってるのか?」

ソフトボールの優勝を決めた翌日、私は父さんに765プロの新人募集オデに応募したいと話した。父さんは驚いて私に聞き返した。私は答えた

「ええ、本気よ!私、お母さんほどじゃないけど、顔とスタイルには自信があるし、運動神経も高いと思ってるの!お父さん、お願い、アイドルになることを許して!」

父は聞き返した

「・・・美幸、色々と理由を並べてるようだが、本当の動機はおまえ自身の希望じゃなくて、オレたちのためにアイドルになろうとしてるんじゃないか?」

「・・・!」

「いや・・・動機自体について責めるつもりはないんだ・・お前はまだ分からないだろうけど、世の中、ほんの偶然や成り行きが人の運命を変えてしまうこともあるんだ・・その如月千早みたいにな・・」

「如月千早みたいに?」

驚く私に向かって父は話し続けた。

「美幸・・オレが昔、765プロでプロデューサーだったことは知ってるよな・・あの時のオレは、本当に成り行きで765プロに入ったんだ・・『まあ、次の土建屋が見つかるまでの口しのぎにはなるだろうさ』という気分で・・その時、高木社長に紹介されたのは如月千早さ・・まあ、ひよっ子の時の千早は意味も無く、世間に突っ張っててな・・オレの挨拶が済んだ後、『アイドルに興味なんかない。でも歌えるチャンスがあるなら頑張ります』と言ってきたんだ。オレは芸能界のことは知らなかったけど、こういう態度は改めさせなければいけないと思って、『ナメたこと言うんじゃねぇ!』とたしなめたんだ・・彼女怒ってそのまま帰っちまったよ・・オレはクビだと思って、家でフテ寝してたら、高木社長から電話がかかってきて『千早も反省してるから、もう一度会ってやってく』と言われた・・・本当に、あの時、千早が戻らなかったら、全てが変わってただろうね・・オレも千早も・・そして美希やお前もな・・まあ、最初の一年は色々あったが、結局、オレは千早をトップに導くまでは行かなかった。そして一旦、千早と別れた後、当時、新人だったあずささんを担当して・・・そして美希だ。」

「母さんを・・・」


私が聞き返すと父は答えた

「そうだ・・そして俺たちはいつしか愛し合うようになった・・最初は美希の一方的な思い込みだったかもしれない。そして俺たちは765プロをやめて一緒になった・・・ここからのことはお前も知ってのとおりさ・・俺たちのことが気になるのなら、それは仕方がない・・だが、美幸、お前は自分で自分の運命を決められるはずだ・・そして俺たちもそう育てたつもりだ・・お前が本気でアイドルに・・そしてトップになりたいのなら今すぐ応募しろ。だが一つ約束してくれ・・・この募集オデに受からなかった時は、アイドルはあきらめろ、わかったな!」

「わかってるよ・・それも約束するよ・・」

「そうか、じゃあ、美幸、まずは年末の予選オデ頑張れよ・・そうだ、オレも協力するよ・・なあに、オレだってプロデューサー時代は『できるヤツ』と言われた男さ・・今だって振りの一つぐらいは教えられるよ!」

父さんは私の希望を通してくれたようだ・・だがもう一つ尋ねてきた。

「・・美幸、このことは母さんに話したのか?」
「いや、まだ、お母さんには予選を受かった後に話そうと思ってるの・・」
「・・そうか・・つまりオレにも黙ってくれということなんだな・・いいだろう・・だが美幸、その時が来たら、お前の口で母さんにいうんだぞ!」

もしかして、オレは心の隅で自分の娘が一次予選に落ちることを願ってたかもしれない・・・そしたらオレ達のことを全て話さないで済んだのだから・・・そして次の日の朝から、オレと美幸は公園でマンツーマンでのトレーニングを始めた。美幸に渡された一次試験の課題曲は「relations」だった・・・かって美希がミリオンを叩き出した思い出の曲だ・・・今は菊地真とオレ達が去った後、765に移籍した我那覇響のデュエットソングになっていたけどな・・

「美幸、そこのターンはそうじゃない!そこはこうやるんだ・・・そうそれでいい!で、歌いまわしの方はだな・・・」

美幸は学校のダンス部にも所属しているのでダンスはある程度はこなせるだろうとは思っていたが・・・なかなかに上手いものだ・・まあ、美希には劣るかもしれないけどな・・・こうも上手いと教える方も熱が入るものさ・・そして一通り練習が終わったあと、オレは言った。

「今日はここまでだ・・・後は放課後に自習してくれ。明日の朝もしっかりしたところを見せてくれよ!」

美幸とのマンツーマンの練習は一次予選の直前まで続いた、多少の波はあったけど、始めた時に比べたら、ずっと上手くなったと思う。そして美幸は765プロの東京横浜地区のオデにエントリーした。オレも同行して美幸の演技を見たが、他の娘に比べても遜色はないと思った・・そして一月に一次オデをパスした由の通知を受けた。次は三月に行われる本社での二次試験だ。

そして、年末の765プロの本社ビルの社長室

「社長、今よろしいですか?」
「ええ、どうぞ入って・・・下田さん、今日は東京横浜地区の予選会の日だったはずだけど・・『これは』という子はいましたか?」
「はい、この子・・・確か三位で予選を突破した子なんですがね・・」
「え、下田さん、一位でなくして三位の子がいいってどういうこと?いや、アイドルマスターとまで謂われたあなたの眼力を疑うわけじゃないけど・・あなたがそういうのなら相当のモノがあると見たわ・・さっそくその子のプロフと映像を見せてくれないかしら?」

律子は下田プロデューサーから渡されたプロフを一読した。

「なになに・・・長谷部美幸・・14歳・・生まれは1月4日って?この子・・・正幸さんと美希との間の子供じゃない!?そうか・・この子、美希と同じ道を選んだのか・・ところで映像の方もお願いするわ。」

律子は映像を見終わったあと下田プロデューサーに言った。

「下田さんが言うみたいに、この子、他の合格した子と違って、ダンスと歌は素人くさいけどね・・でも、センス自体は磨けば光ると思うわ・・まあ、同じ年だったころの母親に比べたら落ちるけどね・・わかった・・この子の両親に3月本選の招待状を送るわ・・・あの子に会うのは何年ぶりかな・・確か、あの子はまだ赤ちゃんだったはずだけどね」

正月4日、私のところに若林社長からの本選への招待状が届いた。私は父さんと約束したとおり、母さんにアイドルになりたい由を話し。もちろん母さんは大反対したよ・・・

(続く)

コメント(4)

著作権で真と響のデュエットになるか。美希については765プロでもタブーにされている訳だね。そしてプロデューサーの初期教育でアイドルには親密になれだが手は出すなと言うことが徹底された訳だな。
まあ、美希のマスターデータは恐らく765プロアーカイブズの秘録として封印されていると思いますね。
スキャンダルを起こして引退したとは言えデータには罪は無いんだけどねえ
〉美希のデータ廃棄
>ナイトライダーさん

1X年後ぐらいの765プロでの会話

「久しぶりね、プロデューサーとしての765再入社、歓迎するわ。アイドルとは親密になりなさい。でも、アイドル達から見たら、私達は道具なのよ、どんどん使ってくれるよう、アイドルには言いなさい。でも、決して心まで交わしてはいけない・・その一線を越えると取り返しのつかないことになるのは、正幸さんと美希が証明してしまったわ・・・私のいうこと間違っているかしら・・真美?」

「いや・・リッ・・律子さんの言うとおりだと思います。」

ぐらいの会話してるかも・・・

美希関連の商品は、スキャンダル後に完全に絶版になったと考えております・・・持ち歌も全て他の子のカバー版に差し替えられて、カラオケの配信曲も全部登録変更にされました。ちなみに美希は自身の商品を持っていないと考えております・・つまり、美幸・・子供たちはステージの母親を見たことがないということになる。
> オットー・カリウスさん

確かに美希自身は持って無いにしても美希の両親が持っている可能性は高いでしょうね。そして美幸が生まれてから美希の両親とも和解している可能性は高く夏休みか何かの機会に美希のステージ映像を美幸が見てかつての母親の姿を見て母親のために美幸がアイドルを目指す訳だな。
まあ、差し替えかただ絶版になりその後美希のグッズはプレミアムがつくだろうね。そして「フルフルフィーチャー」は封印されて世に出なかった。そしてそのうたは娘の美幸が歌いメガヒットの起爆剤となった訳だな。
> ナイトライダーさん

その視点はなかった…まあ、美希と正幸は芸能界を去るに当たって、踏ん切りをつけるがために、自分たちのDVDとCDを全部処分した…そして実家に残したDVDも怒った親が処分したものと思っていた…そして十数年後に美幸が見た…そしてアイドルになった後、祖父母にお願いした…母親のDVDを弟や妹に見せてやりたいと…


美希の両親との関係…まあ、いずれは和解する運びになるかもしれませんが、まあ、なんだかだで10年ぐらいは冷却期間が必要になるんじゃないですか?美希もああ見えて気が強いから子育てが辛くても、「顔も見たくない!」呼ばわりされた両親には助けを求めないと思うな。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

iM@S サイドストーリー 更新情報

iM@S サイドストーリーのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング