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STAR TREK--YAMATOコミュの「 #030 惑星パイラスセブンの怪 」

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  青い惑星の周回軌道を周るエンタープライズ。
  通信ステーションに立つ、カークとスポック。
  ウーラ 『 応答ありません。 』
  カーク 『 続けたまえ。 』
  彼女が捜査する通信装置の反応音。
  カーク 『 どうも、おかしい。連絡が、まだ一度しかない。
チャーリーたちは、30分前に定時連絡を入れてもいい筈なのに。 』
  スポック『 連絡事項がないのでしょう。
探知機によると、我が上陸班以外、生命反応がありません。 』
  カーク 『 だが、定時連絡を入れることは、厳格なルールだ。
彼らも怠ることはない。 』
  ウーラ 『 連絡が、入りました。 』 通信装置、効果音。
  ジャクソン『 ジャクソンからエンタープライズへ。 』
  カーク 『 エンタープライズ。カークだ! 』 通信スイッチを入れるカーク。
  ジャクソン『 1名、転送願います。 』
  カーク 『 1名?・・・・・・ジャクソン!チャーリーとカトーは、どうした!? 』
  ジャクソン『 1名、転送願います。 』
  カーク 『 ジャクソン! 』
  ウーラ 『 明確にキャッチ出来なくなりました。 』
  カーク 『 転送室に連絡して、上陸班のメンバーを1名、転送準備!
Dr,マッコイを直ちに転送室に、出頭させろ! 』
  ウーラ 『 ハイ。 』 カークと共に、ブリッジを出るスポック。

  転送ルーム。足早に、カークが入ってくる。短く報告する転送部員。
  転送部員『 準備よし。 』 転送装置のパネル前に立つ、カーク。
  カーク 『 転送! 』 Dr,マッコイが、転送ルームに入ってくる。
  マッコイ『 どうした? 』
  カーク 『 事件らしい。 』 転送台に、ジャクソンが転送されてくる。
  カーク 『 チャーリーたちは、どうしたんだ? 』
  カークが、一言発した途端、声もなく倒れるジャクソン。
  転送台から転げ落ち、カーク達の足元に転がった。
  咄嗟に彼を抱き起こし、仰向けにするカーク。
  ジャクソンの首に手を当てて、脈を診るDr,マッコイ。
  マッコイ『 もう、死んでる! 』
  死んだジャクソンの顔を眺めていると、何処からか、謎の声が響く。
  謎の声『 カーク船長! わしの声が聞こえるか?
お前の宇宙船には、呪いが掛かっている。
   速やかに立ち去れ!さもないと全員が死ぬぞ! 』


  『宇宙、それは人類に 残された最後の開拓地である。
  そこには人類の想像を絶する、新しい文明、新しい生命が
  待ち受けているに違いない。これは人類最初の試みとして、
  5年間の調査飛行に飛び立った、
  宇宙船U,S,S,エンタープライズ号の脅威に満ちた物語である。』
 

  『恒星日誌 宇宙暦0402.3002』
  『 部下のジャクソンが死亡したが、肉体的な原因は発見できない。
  チャーリーとMr,カトーは、依然として消息を絶ったままだ。
  このため、アシスタント・エンジニアのデサルに、船の指揮を任せ。
  私達は惑星に降りることになった。消息不明の2名を捜索し、
  ジャクソンが、死亡した原因を探るためだ。 』

  惑星に転送されてくる、カーク、Mr,スポック、Dr,マッコイ。
  トリコーダーによる、探知を開始するスポック。
  道のすぐ上の、岩の上に転送されて来たようだ。
  カーク 『 おかしいな。霧があるとは、データに出てなかった。 』
  スポック『 雲の構成分子は、認められません。
   表面温度は、変化なし。この条件で、
霧が発生するのは、異常だと思われます。
転送機の記録によりますと、
ジャクソンが転送されて戻ってきたのは、
ちょうど、この位置からです。 』
  霧で足元が見えない道に、静かに足を下ろし、歩き出すカーク。
  5.6歩、歩いたところで、報告を促すカーク。
  カーク 『 反応はあるか? 』
  スポック『 現在のところ、ぅぬ?待ってください。
生命の反応が出ました。24度、マーク7、距離1376.16メートル。
複数の反応です。 』
  マッコイ『 チャーリー達か? 』 
  携帯通信機を取り出し、スイッチを入れるカーク。
  カーク 『 カークからエンタープライズ。 』
  ウーラ 『 エンタープライズ、ウーラ中尉です。 』
  カーク 『 船の探知機には、どのような反応が出ている? 』

  この言葉を通信で聞いた、Mr,デサルが、
  通信ステーションから科学ステーションに歩き、
  デサル『 Mr,チェコフ! 』
  チェコフ『 現在、船長達3名の反応しか、現れていません。
探知機の分析による限り、何の生命も存在しません! 』
  デサル『 報告したまえ! 』
  ウーラ 『 船長、他の生命は、キャッチしていません。 』
  雑音だけが船内に流れ、通信状態が悪くなる。
  ウーラ 『 船長! カーク船長! 』 
  通信スイッチのチャンネルを変えて、何度も入れ直すウーラ。

  カーク 『 中尉!聞こえるか?! 』 通信機を閉じるカーク。
  このまま、こうしていても、仕方ないので歩き出すカーク達。
  マッコイ『 なんだか、だんだん濃くなってくるな。
   これが、通信を妨害してるんじゃないのか? 』
  カーク 『 わからん。
しかし、何か意味がありそうだな。
船の探知機は、我々しかキャッチしていないのに、
我々は、他の生命をキャッチしているんだ。反応は? 』
  スポック『 変化ありません。 』
  カーク 『 攻撃準備! 』 フェーザーを麻痺にセットする。
  マッコイ『 あれは? 』 何処からか、声が聞こえる。
  マッコイ『 なんだろ、あれは? 』 女性の叫び声のような。
  カーク 『 シッーー、静かに!? 』 Dr,マッコイを制して、
  耳をそばだて、聞き入る。
  霧の中から、幽霊のような化け物が現れ、気持ち悪い声で、
  『 カーク船長!カーク船長!カーク船長!
帰れ!かーえーれー!かーえーれー! 』
  カーク 『 何者だ!? 』
  『 カーエーレー!呪いを忘れるな!やがて風が吹き、
霧が晴れるだろう。それまでに帰れーよー!
さもなければ、お前達は、死ぬーーー。 』
  気味の悪い笑い方をして、霧の中へ消えていった。
  カーク 『 スポック、意見は? 』
  スポック『 趣味の悪いホステスですね。 』
  カーク 『 もう、少し有益な意見を言いたまえ! 』
  スポック『 今のは、幻影に過ぎません。 』
  カーク 『  やはり、そうか! 』
  スポック『 しかし、ここから100メートルほど進んだところに、
   実在する生命の反応が、明確にキャッチできます。
混沌として、不安定ですが!明確に反応しています。 』
  カーク 『 よし!いってみよう。 』 歩き出したカーク達を
  強い突風が見舞う。吹き飛ばされ、
  来た方向に2.3m、押し戻されるカーク達。
  何とか、強風は収まったが、スポックにDr,マッコイが、
  マッコイ『 あんな幻影は、二度と見たくないな。 』

  また少しずつ、辺りを警戒しながら歩いていると、
  マッコイ『 カーク! 』 この声で、二人が振りかえる。
  2メートル先で光が漏れ、扉がひとりでに開いている。
  スポック『 生命の反応は、明らかに、ここから現れてます。
     この中に、存在する筈です。 』
  トリコーダーを見ながら報告するスポック。
  カーク 『 エンタープライズ! 』 
  通信機を取り出し連絡を取ろうとするカーク。
  カーク 『 エンタープライズ! 応答しろ! 』
  応答しない。通信機を閉じるカーク。
  マッコイ『 チャーリーたちも、ここで通信を絶ったんじゃないのか? 』
  カーク 『 どう思う? 』 スポックに前を見たまま、聞くカーク。
  カーク 『 この建物の為に。通信が妨害されているんだろうか? 』
  スポック『 そうは思いません!
  妨害されるような物は、我々の周囲に何もありませんね。 』
  カーク 『 船の探知機にも、その種の物は、探知されてないが。 』
  スポック『 この中の生命の存在も、キャッチされていません。 』
  カーク 『 何かの電磁スクリーンのような物が張られていて、
探知機の電波を妨害しているのかな? 』
  マッコイ『 だったら、スポックのも影響を受けるはずだよ。 』
  カーク 『 そうかな、解らんぞ。 』
  そう言って、建物の方向へ進んだカーク。
  足元が深い霧で見えないため、少しずつ歩を進める。


  建物に、フェーザーを構えて入ると、黒猫が牙を剥いて吠え、
  その瞬間に、扉が急に「バタン」と閉まる。後ろを振り向くカーク達。
  気を取り直して、前を向く。
  カーク 『 この奥の方か? 』 驚きを少し残して、聞くカーク。
  スポック『 反応では、そう出ています。 』
  建物の廊下一歩ずつ、進む。彼らの進む前を黒猫が、走っていく。
  マッコイ『 誇りに蜘蛛の巣、正に晩成説だ。 』
  黒猫が一声鳴いた後、カーク達の足元の石床に、穴が開き、
  下の階に3人とも落下して、気絶する。
  穴の上から、黒猫が覘いていた。

  牢獄で、両手を鎖に繋がれている3人の上陸班。
  気絶から醒めたカーク。手の鎖に気がつき、スポックを呼び起こす。
  スポックも、マッコイも目覚める。
  当然のことながら、装備の一切を奪われている。
  人類に恐怖を与えるための、巧妙なトリックなのか。
  牢獄の扉が開き、チャーリーとMr,カトーが入ってくるが、
  様子がおかしい。フェーザーをカーク達に向けて、放心状態で立っている。

  目は瞬きもせず、カークの言葉にも反応しない。
  無言でカーク達の手枷の鍵を外す。
  牢獄の外に連行しようとする二人に、殴りかかろうとするカークだが、
  牢獄の風景が、一変して王の居室のような部屋に、一瞬にして変わる。
   『 やめろ! 』 謎の男の命令がとぶ。
  謎の男と一瞬にして、変わった部屋に、動きを止めるカーク達。
  気を取り直したカークは、部屋の中を観察しながら歩き回る。
  謎の男を責めるカーク。男の王座の横には、黒猫がいる。
  数年前のパイラス・セブンには、生命の存在は認められなかった。
  
  謎の男は、上陸班の3人を歓待する気のようだ。
  魔法使いに黒猫、大昔のファンタジーの要素だ。
  彼が、Mr,スポックの正確さに、批評を述べた後、
  手に持っていた水晶の杖を一振りすると、8人がけの大テーブルに、
  煙と共に、大量のご馳走が、姿を現わす。
  一度は断るが、仕方なく着席する3人。
  彼の目的と素性を明かさなければ、協力する気がないカークは、
  テーブルの皿に、山盛りに出された、宝石の山にも動じない。

  これまでの行為は、テストだったという男。
  黒猫が、なにやら男に話し掛けたようだが、ただの鳴き声だ。
  黒猫がどこかに行くと、一人の女性が現れ、
  謎の男の紹介で、シルビアと言うらしい。

  彼女が言うには、心を探って人間をコントロールすることが出来る
  謎の力があるらしい。操られているチャーリーから
  フェーザーを奪って、装備の返還を求めるカークだが、
  鎖の先にぶら下がった、エンタープライズの模型を見せて、
  船に連絡するように告げる。
  いつの間にか、現れた通信機で連絡を取ると、
  船に異常が起き、船体温度が上昇。
  模型を蝋燭の火で、炙るシルビア。カークは負けを認め、
  テーブルにフェーザーを置いた。
  
  通信を切ったカーク達に、再度、船から連絡を取るが通じない。
  Dr,マッコイを残し、牢に再び、連行されるカークとスポック。

  エンタープライズでは、カーク達を救い出す為、準備を始める。
  この建物内部で起こることは、意識と幻影の中間で、起こっている様だ。
  意識をコントロールされてしまったDr,マッコイが、
  チャーリー、スールーと共に、牢獄に現れる。
  鍵を外され、連行されるカーク。
  
  謎の男とシルビアの意見の相違があるようだ。
  この男女の世界は、感覚のない世界のようだ。
  長老達への義務と捕らえた標本を
  虐待する行為で、意見の相違が生まれている。
  カークが連行されて来る。
  ここで謎の男の名が、コロルだと解った。
  
  シルビアは、カークに魅力を感じている。
  彼女の行為を利用して、誘惑を始めるカーク。
  この女性は、カークに望む物は、何でも手に入る。
  望む女性にもなると、変身を繰り返し、元の姿に戻る。
  長いキスを繰り返しカークは、彼女から情報を聞き出す。
  謎の力は、トランス・ミューターという装置で、発動するようだ。
  彼女は、カークの心を探って、
  本気で愛してくれては、いない事に気が付き、激怒する。

  エンタープライズでは、少しずつではあるが、
  下の惑星の障壁を破ることに成功していた。

  牢に繋がれたカークとスポックを、不本意ながら助けに来るコロル。
  シルビアを怒らせたことは、彼ら種族の計画の失敗を示すようだ。
  二人を牢の外へ逃がそうとするコロルの元に、
  黒猫の影が、壁に映る。廊下を黒猫が歩いてくる。
  その姿は巨大化していて、象ほどの大きさだ。
  フェーザーで対抗しようにも、エネルギーが抜かれていて、
  対処の仕様がないので、引き返すことに、逃げ込んだ別の部屋で
  3人が、落ちた穴が開いた部屋を見つけ、
  その穴から上の階に上るスポック。
  巨大化した猫が、扉を押し倒し、コロルが下敷きになる。
  コロルの手から毀れた、水晶の杖を咄嗟に持って、
  上の階に逃げるカーク。操られている3人が、襲い掛かってくる。
  Dr,マッコイ、チャーリー、スールーを殴って、気絶させる。
  
  黒猫に化けていたシルビアに、杖を翳して、
  トランス・ミューターを、手に入れたと言うカーク。
  彼女が現れ、スポックを残し、あの王室へ消える。

  シルビアは、執拗に杖に執着する。
  この行為に業を煮やしたカークは、
  水晶の杖を、テーブルに叩きつけて壊した。
  凄まじい光と煙の発火の後、不毛の惑星にフェーザーを持って立つカーク。
  後ろからスポックが、正気に戻った3人が、歩いて来る。
  この惑星に有ったもの全てが消え失せ、残ったのは、
  2匹の奇妙な生命体。
  15cmぐらいの 青い毛の生えた体に、鶏の鶏冠のような頭飾り、
  オットセイのような声で鳴き、煙を揚げて死亡する。

  カークにとって、この事件は、部下のジョンソンが、
  犠牲となった事件として心に残るのだろう。
  マッコイ『 全てのことが、幻影となって消えた。 』
  カーク 『 一つ違う。ジャクソンは死んだ。 』
  カーク 『 カークからエンタープライズ、どうぞ! 』
  ウーラ 『 こちら、エンタープライズ。 』
  カーク 『 5名、転送! 』
  
     
        宇宙空間を行く
         N,C,C,-1701 エンタープライズ号 更なる航海へ

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           TOS  スタートレック / 宇宙大作戦

          「 #031 華麗なる変身 」


  宇宙空間を行く、シャトル宇宙艇。
  狭い船内には、カーク、スポック、Dr,マッコイ。
  操縦席に座っているカークとスポック。
  そして、女性のコミッショナーが同乗している。
  スポック『 船長、ポイント・スリーへ到着しました。
コースを201マーク15に変更します。 』
  カーク 『 予定通りだな。 』 
  椅子を回転させて、後ろに立っているDr,マッコイと
  椅子に腰掛けているコミッショナーの方を見るカーク。
  女性が、カップに飲み物を入れ、マッコイに手渡す。
  マッコイは、そのカップをカークに渡した。
  マッコイ『 ほら! 』
  カーク 『 容態は? 』 カップを受け取るカーク。
  マッコイ『 変わりない。 』
  コミッショナー『 宇宙艦隊の責任問題ね。 』
  マッコイ『 全て、私どもの責任にされては、
  困りますね!コミッショナー。 』
  コミッショナー『 予防処置を取らなかったのは、貴方達の怠慢でしょ! 』
  マッコイ『 サッキュロ病は、非情に稀な病気です。
  確立から言えば、この病気にかかる人間は、
  1千万に一人でしょうね。 』
  コミッショナー『 私は戦争を防ぐ為に、エスピロン・カナリ星へ派遣されました。
ところが宇宙艦隊・医療機関の手落ちのために、
急に、任務を離れなければ、ならなくなったんです。 』
  カーク 『 エンタープライズ号へ行けば、
  優れた医療設備が整っていますんで、
         任務に差し支えないよう、直ちに治療して、
  現地へ お送りしますよ。 』
  コミッショナー『 そのエンタープライズとのランデブーは、いつですか? 』
  カーク 『 現在のところ、4時間21分後の予定です。 』
  立っていたドクターは、椅子に腰掛ける。
  椅子を回して前方を向き、カップに口をつけるカーク。

  スポック『 船長! 』
  カーク 『 なんだ? 』 持っていたカップを前方のパネル上に置き、
  スポック『 ちょっと、自動探知機を見て頂けますか! 』
  パネル装置から ライト・スタンドのように、伸びたアームと
  先端部分のライトグレーの球体にモニターが、
  装備されている装置を引き寄せて、眼前で確認するカーク。
  カーク 『 何だろう?こんな物は、見たことがない。 』
  スポック『 私もです! 』 装置を、元の状態に押し戻しながら、
  無言の指差しで指示して、小型ビューワーのスイッチを入れるように
  ゼスチャーで示すカーク。スポックは、操縦席の中間・
  膝下にある装置を操作した。
  ビューワーを隠していたカバーが自動で開き、映像が映る。

  オレンジ色に光り輝く、正体不明の物体が映っていた。
  スポック『 光の数倍の速さで接近して来ます。 』
  機器を操作して、コースを変えるカーク。しかし、謎の物体は同じように
  コースを変えて、衝突コースを進んでくる。
  カーク 『 我々を狙っている。
  Mr,スポック、分析したまえ! 』
  スポック『 イオン化水素の船に似てますが、
  非情に強烈な、電気衝撃を持っています。 』
  シャトル と 謎の物体が接触、シャトルの船内が揺れる。
  カーク 『 捕まった! 』 船内のライトが消え、
  スポック『 操縦が利かなくなりました。 』
  カーク 『 計器も狂った。・・・・・・通信も不可能だ。
  オーバーロード気味だ。 充電のスイッチを切れ! 』
  スポック『 切りました。 』 物体の内部を漂流するシャトル。
  生まれて初めての事態に、恐怖を感じている彼女。
  コミッショナー『 何が起こったの?説明しなさい! 』
  カーク 『 正確なことは、我々にも解りません。
  正体不明の物体の為、我々は予定のコースを外れました。 』
  スポック『 現在のコース、98マーク12。
     ガンマ・カナリス星方面に、誘導されています。 』
  マッコイ『 カーク、Miss,ヘッドフォードをエンタープライズに、
  連れて行かないと、病気が・・・・・ 』
  カーク 『 解かっていても、今の私達には、どうにも出来ん! 』
  コミッショナー『 エンタープライズとのランデブーは、
      予定通りに行ってください! 』
  カーク 『 勿論、出来る限りのことはしますが、
     現状では、その可能性はありません。
  宇宙旅行を楽しむんですね。運を天に任せて! 』


  『宇宙、それは人類に 残された最後の開拓地である。
  そこには人類の想像を絶する、新しい文明、新しい生命が
  待ち受けているに違いない。これは人類最初の試みとして、
  5年間の調査飛行に飛び立った、
  宇宙船U,S,S,エンタープライズ号の脅威に満ちた物語である。』
 

  赤と薄紫の大気層の惑星。
  惑星の不毛の大地に、不時着しているシャトル。
  カーク 『 ガリレオからエンタープライズ。
  応答せよ、どうぞ!・・・・・・・・・・・・・・・・・
  エンタープライズ、こちらガリレオ!応答せよ! 』
  苛ついて通信スイッチを切るカーク。
  操縦席を立ち、シャトル後方へ歩く。
  カーク 『 だめだ、交信不可能だ! ドクター。 』
  マッコイ『 大気は、酸素・窒素を主体として、
  クリプトン・アルゴン・ネオンを含み、
  気温は23.5度、地球の状態と、殆んど変わりはない。 』
  カーク 『 スポック! 』
  スポック『 引力も地球に似ています。
   大きさから判断すると、これは異常ですね。
   表面を覆っているのは、鉄とニッケルと思われ、
   小惑星というより、微惑星といった方が適当で、
   惑星が、爆発した時の破片かも知れません。
   人類の生存には、適しています。 』
  カーク 『 よし、外に出てみよう。武器を持って! 』
  立ち上がって後方へ行き、
  保管してある装備とフェーザーを用意するスポック。
  カーク 『 ドクター、1秒も注意を怠るな。
  コミッショナーは、内にいてください。 』
  コミッショナー『 結構なお話ですね!
           どのくらい居れば、いいんですか?! 』
  カーク 『 いい質問ですが、それには答えられません。 』
  スポックからフェーザーを受け取り、
  カーク 『 よし!行こう。 』
  シャトルのタラップが降り、扉が開いた。

  フェーザーを構えつつ、勢いよく飛び出すカーク達。
  赤茶けた土と岩の不気味な大地だ。
  カーク 『 あちらを見てきてくれ。 』
  船長に指示されて、辺りを警戒するように行ったマッコイ。
  カークとスポックは、シャトル背面に回りこみ、
  スポックがシャトルの外部配電盤を調べる間、辺りを警戒するカーク。

  スポック『 不思議ですね。・・・・考えられん!
私の判断では、これは有り得ない事です。 』
  カーク 『 故障も無いのに、何も動かん! 』
  スポック『 そうです。 』
  カーク 『 何か理由があるはずだ! 』
  スポック『 当然です。 』
  カーク 『 調べてみよう。 』 そう言って、もう一度、配電盤を覗き込む。

  シャトル入り口に、痺れを切らしたコミッショナーが現れる。
  戻ってきたドクターが報告する。
  マッコイ『 カーク、トライコーダーで周囲を調査したら、
宇宙艇が、コースを外れたときに現れた、
同じ物体をキャッチした。 』
  スポック『 イオン化の雲ですか? 』
  マッコイ『 そうなんだ。我々と同様、この惑星の表面にいる。
明らかに固体ではなく、非常に不安定で、
ガスの集合体のように不安定な物質だ。 』

  その時、遠くから男の呼び声が響く。
  コクレーン『 おーーーーーい! 』
  4人が、この声に振り向く。遠くから一人の男性が、走ってくる。
  コクレーン『 おーーーーーい! 』 だんだん近付いてくる。
  スポック『 信じられん。 』
  カーク 『 ドクター、声の主を生理的に分析したまえ。 』
  シャトルから2.3メートルの距離に近付いてきた。
  コクレーン『 おーーーーーい! 』 手を振る男。
  駆け寄ってくる。
  コクレーン『 本物か?!・・・・・・・幻影を見てるんじゃないだろうな?! 』
  カーク 『 幻影ではない。 』
  コクレーン『 言葉も喋れる!・・・・・・地球人か?! 』
  カーク 『 地球連邦から来た。 』
  コクレーン『 僕はコクレーンと言って、
ここで、島流しにされたような暮らしをしてきたんだ!
人間に会えるとは、夢見たいだよ! 』
  コミッショナー女史を見て、彼が感動する。
  コクレーン『 女だ!素晴らしい美人じゃないか! 』
  カーク 『 私はパトロール船、エンタープライズの船長。
  ジェームス・カークだ! 』 
  握手を求め、手を差し伸べるコクレーン。
  カーク 『 これは、副長のスポック。 』 
  カークと握手し終えた後、それぞれに握手を求めるコクレーン。
  コクレーン『 バルカン星人か?! 』
  スポック『 そうだ。 』
  カーク 『 それに医療主任のマッコイ。 』
  コクレーン『 よろしく! 』
  マッコイ『 どうも。 』
  カーク 『 あぁ、遅れたが、連邦コミッショナー次官、Miss,ヘッドフォード。 』
  コクレーン『 よろしく!  待ちに待った客だよぉー。  君達は! 』
  感動覚めやらぬと言った感じの彼は、今度はシャトルに興味を示した。
  シャトルに駆け寄って、こう言った。
  コクレーン『 素晴らしい船だな!・・・・・・シンプルで美しい。
これでまた、飛ぶつもりか? 』 頷くカーク達に、
  コクレーン『 多分二度と、飛べんよ。 』 寂しそうに、そう言った。
  マッコイ『 人間だね。全てが我々と変わりない。 』
  カーク 『 Mr,コクレーン! 』
  船を観察していた彼が、カークに呼ばれて近付く。
  カーク 『 私達は、無理にコースを外され、
解明できない不思議な力で、ここへ誘導されてきたんだ。 』
  スポック『 正体不明の相手は、この惑星上にいるらしい。 』
  コクレーン『 そりゃぁ、僕には一切関係の無いことだ! 』
  スポック『 しかし、君は、この宇宙艇は二度と飛べないとか、言ったね! 』
  コクレーン『 望みは無い。ここにはガス状の物があって、
    動力装置が一切、動かなくなるんだよ。 』
  スポック『 飛ぶ、努力をするのは、自由だと思うが?! 』
  コクレーン『 どうぞ時間はあるんだから。 』
  カーク 『 君は、どうなんだ。どうやって来た? 』
  コクレーン『 宇宙船の遭難だよ!
    お互いにもっと、話し合った方が良さそうだな。
    良かったら、僕の家へ来ないか、一応、何でも揃っている。
    熱い風呂にも入れるぞ! 』
     コミッショナー『 ありがたいわ。今の私に、一番必要なものよ。 』
  カーク 『 差し支えなければ、君が、ここに来た理由を
  もう少し詳しく説明 願いたいな!
  ここは、遥か遠くの離れ小島だ。 』
  コクレーン『 そうなんだ。そこへ君たちが現れるなんて!
    さぁ、ここで話なんて出来ないから家へ、行こうじゃないか。
    はぁぁーーー!  しかし、素晴らしい船だな? 』
  カーク 『 傑作の一つだよ。 』
  

  コクレーンの家に案内されるカーク達。
  カーク 『 なるほど、これは快適な家だな! 』
  家に入り、飾り棚の上にあった機械部品を持ち上げて、珍しそうに聞くカーク。
  カーク 『 骨董品は、何処で? 』
  コクレーン『 僕が持ってきたんだよ。
    僕が遭難した時には、そう言う物が使われていたんだ。 』
  カーク 『 随分、古いな。 』 そう言って、部品をスポックに手渡す。
  コミッショナー『 この中、もう少し涼しくならないかしら? 』
  コクレーン『 温度は、コンスタントに23度ですよ!
じゃあ、何か冷たい物でも、作りましょう。 』
  そう言って、部屋の奥へ消えるコクレーン。
  マッコイ『 熱いんですか? 』
  コミッショナー『 熱くもなるでしょ!
      貴方達の不手際で、病気にされた上、
こんなことになって! 』
  マッコイ『 ここまで、かなり有ったので疲れたんでしょう。
  暫く休むといいでしょう。 』
  コミッショナー『 休む気には、なれません! 』
  最初から思っていたのだろうが、彼女の態度は誉められた物ではない。
  カーク達に、きつく当たっている。病気の所為だろうか?
  船長は、「また、この人は」と、言いたげな顔をして、後ろを向いた。
  マッコイ『 いよいよ、症状が表われてきたぞ。 』
  カーク 『 早く脱出しないと、危険だな! 』
  スポック『 船長!ドクター! 』 スポックによばれて、
  家の玄関に立っている、スポックの元へ歩み寄る。


  家のすぐ傍の荒地にいたのは、イオン化雲の物体だった。
  それはオレンジ色で、透き通っていて、
  カーク達に見つかると、すぐに掻き消えてしまった。
  コクレーンが飲み物を持って、奥の部屋から戻ってくる。
  家の中に、引き返してきたカークが質問する。
  カーク 『 なんだ、あれは? 』
  コクレーン『 光線の加減で見える、蜃気楼のようなもんだよ。
    いやぁ、実を言うと、ここへ来てから何度も、僕も見てるんだ! 』
  彼ら3人に、背を向けたまま、テーブルに置いたトレイに載せて、
  持ってきたジュースを グラスに注ぐコクレーン。
  スポック『 今のは、蜃気楼の類ではない。何か物質が存在したんだ。
  我々をここへ誘導した、謎の物質と同じだな?
  説明したまえ! 』
  グラスに入れた飲み物を、Miss,ヘッドフォードに、レディ・ファースト。
  コクレーン『 何を説明するんだ?! 』
  コミッショナー『 ありがと。 』 振り返って、カークにグラスを渡す。
  カーク 『 これは、私だけではなく。全員の生命に関わる問題だ!
  何故、君はこのような宇宙の果てで暮らしているのか?
  なぜ、我々が強制的に、ここへ連れて来られたのか?
         今のは、何者か?納得のいく説明をしたまえ! 』
  コクレーン『 わかった。 』 部屋の中ほどにあるテーブルに戻り、
  あとの二人分をグラスに注いでいるコクレーン。
  コクレーン『 今のは、コンパニオンだ。 』
  カーク 『 なに? 』
  コクレーン『 僕はそう呼んでる。実は僕は、ここで遭難したんではなく、
    遭難した宇宙船ごと、ここへ連れて来られたんだよ!
    僕を助けてくれたのは、あのコンパニオンだ。 』
  スポック『 その時、怪我は? 』
  コクレーン『 瀕死の重傷を負ってた。 』
  カーク 『 今は、傷の跡も無いようだが、どうしたんだ? 』
  飲み物をスポックとドクターの元に運ぶ、コクレーン。
  コクレーン『 歳も摂ってたよ! 』
  カーク 『 なに? 』
  コクレーン『 その時、老人だったのに、歳もこのように若くしてくれた。 』
  スポック『 今の、君の話に関する判断は、後ほど下したいが、
   そのコンパニオンなる者の、正体を正確に教えてくれないか? 』
  コクレーン『 それは、僕自身にも解からないんだ!
    しかし、相手が存在し、僕は意志を通じ合うことも出来る。 』
  マッコイ『 まるで、夢のような話だな。 』
  カーク 『 Mr,コクレーン、・・・・・・・・・・・君の名前は? 』 
  コクレーン『 ゼフラムだ! 』
  カーク 『 ゼフラム・コクレーン?! 』 驚きの顔で聞き返すカーク。
  カーク 『 アルファ・センタウリの!宇宙ワープを発見した? 』
  コクレーン『 そう、僕だ! 』
  マッコイ『 そんな、バカなことが!
  ゼフレム・コクレーンは、150年も前に死んだ人間だぞ! 』
  コミッショナーは、熱が上がっているようだが、話に聞き入り、
  カーク達 同様、驚きを隠せないようだ。

  ゼフラム・コクレーンは、当時87歳。
  機械の部品には、150年前の日付が、刻印されていた。
  Miss,ヘッドフォードの熱は、38度を超えていた。
  彼の相手を勤めさせる為、コンパニオンが、カーク達を連れてきたのだった。
  熱に浮かされて、泣き叫ぶコミッショナー。
  奥の部屋のベッドに、カークとマッコイが腕を抱えて連れて行き、
  ドクターが注射を打って眠らせた。
  カークは、スポックに命じて、脱出の為にあらゆる手を打ち、
  万が一の為にコンパニオンに対抗できる武器を探すように言う。
  150年を経過した宇宙の発展を話し、
  コクレーンに脱出の協力を依頼するカーク。彼も承諾する。

  シャトルの修理をしていたMr,スポックの元に、
  コンパニオンが現れ、そのガス状物質に触れた途端、
  オレンジ色から赤色に変わり、高圧の電気ショックに充てられ、
  シャトルに触れてから、土の上に投げ出され気絶するスポック。
  船体に触れたことで、アースとなり、怪我はしなかったものの、
  シャトルの電気系統は、激しい火花と煙を噴出し、修理不可能になる。

  熱は、更に上がり、悪化しているMiss,ヘッドフォードを
  コンパニオンの力で、治せないものか、聞いて貰うため、
  コクレーンに仲介を頼む。彼が雑念を払い、精神統一して、
  家の前の広場で直立して、コンパニオンを待つ。
  オレンジ色のガス状物質が現れ、地面を滑るように近付き、
  コクレーンを包み込んだ。
  スポックを襲ったときとは違い、優しく彼を包み込み、
  星を そのオレンジ色の体内に、瞬かせて消えた。
  コンパニオンの協力は、得られなかった。

  シャトルの不時着位置に、ドクターが駆けつけ、
  倒れているスポックを発見する。
  気絶から醒めたスポックは、あのコンパニオンが、
  純粋な電気生命体だと確信した。
  ドクターが言う。電気はショートさせられると、

  コクレーンの家に戻ったスポックは、ラジカセほどの箱型の装置で、
  コンパニオンの電気による生命活動に、影響を与えることが出来ると説明。
  コクレーンにとって、コンパニオンは、150年も世話になった恩人だ。
  決してユダには、なりたくないというが、
  殺さないことを条件に協力を取り付ける。
  直立して待つ、コクレーンの元にコンパニオンが現れ、
  彼を包み込んだときに、機器のスイッチを入れるスポック。

  何らかの変化があったのか、コクレーンに軽い電気ショックを与え、
  家の玄関付近にいるカークとスポックに襲い掛かる。
  赤い攻撃色に変化して、二人を苦しめる生命体。
  Dr,マッコイが、大声でコンパニオンを制止するが、止まらない。

  ドクターの声で気絶から目覚めたコクレーンは、
  再び直立して、コンパニオンを呼び寄せた。
  カークとスポックは、難を逃れる。
  この生命体には、太刀打ち出来ないことが判ると、
  カークは、ドクターの助言を聞き入れ、軍人としてではなく、
  外交官としての知識訓練を利用することにした。

  シャトルにある宇宙翻訳機を、コンパニオンに、合うように調整を加え、
  あの物体と話し合えるようにせよ! と、スポックに命じる。
  コミッショナーの容態は、更に悪化し、
  もう一刻の予断も許せない状況になった。

  コクレーンの協力を得て、翻訳機を使って、
  生命体との会話を試みるカーク。女性の声が、翻訳機から聞こえる。
  カークは生命体が、コクレーンの恋人だと断定する。
  生命体に、人間の解放を求めるが、
  コンパニオンの理解不足のために、物別れに終わる。
  
  家に入ったカークは、落胆する。
  宇宙における男性と女性の概念は、
  普遍的で翻訳機をそのように作ったのではなく、
  あのコンパニオンが女性であり、コクレーンを愛していることの証である。
  人間でない生命体の女性との恋愛だったとは知らずに、
  あの生命と一体になって、150年もの間を共にしていたショックは、
  古い考えの人間には受け入れられず、
  コクレーンは怒って、家を飛び出す。

  熱に浮かされたコミッショナーが、ドクターを呼び。
  彼女の人生は、愛されたことも無ければ、愛したことも無いと告白する。
  

  『恒星日誌 宇宙暦0402.0131.4』
  『 カーク船長、スポック少佐が不在の為、チャーリー少佐が代行して記録。
  消息を絶った、宇宙艇を引き続き捜索中。 』

  エンタープライズのコース上に、広がる小惑星郡を発見。
  カーク達を発見する為ならば、部下に無理を命令しても、
  7千個に亘る、全てを生命探知・調査するチャーリー。


  惑星上のカークは、再度・コンパニオンとの会話を試みる。
  言葉を替えて、「彼を愛しているか?」と説得するカーク。
  生命の存在理由が、全く違った生物では、永遠に隔てられ、
  結ばれることは無いだろうと言うカークに、生命体は
  「私が人間なら愛は存在できる」 と言い、消える。

  一瞬は、説得が失敗に終わったようだが、
  家の玄関に立つ、コミッショナー。だが、声の感じが変わっていた。
  コンパニオンとコミッショナーが一つの体に融合して、一人の人間となった。
  死に掛けていた彼女を救う為、コンパニオンが、
  その命の殆んどを使い果たし、一つになった。
  最初は少し拒んだ、コクレーンも彼女を受け入れ、デートに出かけた。

  シャトルの状態をコンパニオンが、元通りに直して於いてくれたようだ。
  エンタープライズと連絡をとり、位置を確認させて、迎えに来るように通信。
  彼女は、この惑星を離れては、2.3日で死んでしまうが、
  この惑星でなら、人間の寿命で生きていける。
  エンタープライズが、周回軌道に入るが、待機を命じる。
  コクレーンも、この惑星に残る決心をした。
  エスピロン・カナリ星の戦争解決には、Miss,ヘッドフォードに
  変わる人間を探さなければならないだろう。 
     
        宇宙空間を行く
         N,C,C,-1701 エンタープライズ号 更なる航海へ
           TOS  スタートレック / 宇宙大作戦

          「 #032 宿敵クリンゴンの出現 」


  とある惑星に向かって、航行するエンタープライズ。
  作戦会議室での、ブリーフィングで発言するDr,マッコイ。
  マッコイ『 体が大きく、身長2メートルも珍しくないし、
  体力もかなりある宇宙人だ! 中尉。 』
       ウーラが、台形のテーブルの真ん中に載っている、
  三角形で構成されている情報モニターのスイッチを入れると、
  写真が三方に表示された。
  マッコイ『 非常に危険だから、間違いは許されない。
  このカペラ人の武器は、クリカットだが100メートル、
       離れた所からでも、フェーザーガンと変わらない威力がある。
  好んで彼らが使う物に、剣とナイフがある。 』
  クリカット=剣先が彎曲した、十字手裏剣
  通信呼び出し音が鳴る。
  ウーラ 『 ブリッジから呼んでます。 』
  カーク 『 Mr,カトー、なんだ? 』
      スールー『 周回軌道上より、彼らの野営地を発見しました。 』
  カーク 『 よーし、解かった。直ちに転送室をスタンバイ! 』
  スールー『 解かりました。 』 通信スイッチを切るカーク。
  チャーリー『 この惑星には、どのくらい行ってたんだ? 』
  マッコイ『 2.3ヶ月だよ。
  ところが、彼ら病気の治療には、からっきし興味が無くてね。
  何しろ、弱肉強食がモットーだからな! 』
  カーク 『 何か意見があるかね? 』
  ドクターの言葉に頷いてから、スポックに会話を促すカーク。
  スポック『 そのような惑星なら、完全武装の大部隊を上陸させた方が、
   安全かもしれませんね。 』
  カーク 『 それはそうだが、大部隊の中から、
  彼らのタブーを破る者も出てくるからな! 』
  マッコイ『 そうだよ。万一争いにでもなれば、我々の目的である。
  鉱物採掘権を取れなくなる。 』
  カーク 『 その通りだ!チャーリー、船内指揮だ! 』
  すぐさま席を立ち、入り口に向かうカーク。
  カーク 『 この辺には、クリンゴン人がいるから気を付けてくれよ!
  我々が交渉している間に、このエンタープライズ号に
  何かあっては、困るからな! 』
  転送室に向かうのか、全員席を立って船室を後にする。
  チャーリー『 解かりました!十分、気をつけます。 』
  チェコフも参加していたが、終始無言だった。

  村の集落を歩く、カペラ人たち。地上に4名が、転送されてくる。
  カーク、Mr,スポック、Dr,マッコイ、保安部員一名。
  辺りを見回してから、歩き始めようとした時、
  『 まて! 』 男の声で制止される。
  『 地球の宇宙船の者か? 』 3名の部下を引き連れて、
  頭から足首まである黒い服を着た、カペラ人の男性が現れた。
  左腕だけが緑の長袖、胸の上部には、
  短いスパン・コールが、左の肩口まで縫い付けられている。
  カーク 『 船長のカークだ! 』
     マッコイ『 お互い心を開いて、話し合いたい。 』
  ドクターは、胸の前で、押し扉を開けるような、仕草を付けて挨拶をした。
  
  エンタープライズ側の保安部員が、カペラ人を押し退けて、出てきた者を見て、
  保安部員『 クリンゴン人だ! 』 と言って、フェーザーを向けた。
  カーク 『 オイッ! 止めろ! 』 咄嗟に、保安部員を制止するカーク。
  カペラ人が放った、クリカットが、保安部員の右胸上部に刺さる。
  マッコイ『 何をする! 』 倒れこむ保安部員を支えるカークとマッコイ。


  『宇宙、それは人類に 残された最後の開拓地である。
  そこには人類の想像を絶する、新しい文明、新しい生命が
  待ち受けているに違いない。これは人類最初の試みとして、
  5年間の調査飛行に飛び立った、
  宇宙船U,S,S,エンタープライズ号の脅威に満ちた物語である。』
 

  『恒星日誌 宇宙暦0402.0332』
  『 惑星カペラ4号には、宇宙飛行に欠かせない
  貴重な鉱物資源が、潤沢に有ることを発見。
  我々は、その資源採掘の権利をうる為に、カペラ4号へ上陸。
  しかし、そこには我々に先んじて、宿敵クリンゴン人が来ていた。
  しかも、メンバーの一人が殺されてしまったのだ。 』

  クリンゴン人『 我々クリンゴン人は、地球人に恨まれる憶えは無いぞ。 』
  怒りに駆られ、突っかかろうとした船長を制止するマッコイ。
  マッコイ『 カーク! 』
  クリンゴン人『 それともクリンゴン人を殺すのが、
     あなた方の趣味なのかね? 』
  怒りを必死で、押さえつけたカーク。
  カーク 『 彼は若いし、勇み過ぎただけだ! 』
  マッコイ『 クリンゴン人が、我々の宿敵だって事を知っているのか? 』
  カペラ人『 しかし、我々の鉱物資源と交換に、
   貴重な物を提供してくれる。
   既に、武器や機械類を持ってきてくれた。 』
  周りを見渡し、両手は保安部員を支えたときのまま、
  怒りで硬直しているように、腰の位置に折り曲げ、上げたままだ。
  カペラ人『 地球人も、そうするか? 』
  カーク 『 船に連絡して、知らせなくては! 』
  クリンゴン人『 ここを攻撃するつもりかな?
     わしの行った通り、地球人のやり方は、全て卑劣だよ! 』
  カペラ人『 お前達の武器を貰おうか! 』
  武器と通信機を前に投げ出して、無言で抗議するカーク。

  テントのような、住処の一つに軟禁されているカーク。
  カーク 『 カペラ人は、律儀で約束を守り、非常に正直だとか、
  何とか君は、誉めていたっけな。 』
  中を歩き回りながら、喋り続けるカーク。
  マッコイとスポックは、座っている。
  マッコイ『 そう思ったからだ! 』
  スポック『 しかし同時に、危険だとも言いましたよ! 』
  カーク 『 そりゃ、嘘言ったり、タブーを犯した時だが、
  我々は、そんな事はしなかったぞ! ドクター!
  我々は、何もしていないんだ!
  何故、グラントが殺されなければ、ならないんだ! 』
  マッコイ『 それは、クリンゴン人にガンを向けたからだよ! 』
  カーク 『 突然、正面にあの凶悪なクリンゴン人を見れば、
  誰でもガンを抜くさ!彼は、何をしているのかね?
  君の言う、正直者の惑星に来て!! 』
  マッコイ『 船長、部下を失った気持ちは、よく解かっているよ。 』
  カーク 『 ここには、一人だけ来ているが、
  上空には400人以上、来ている!
  しかも、ここに来ている以上は、
      クリンゴンの宇宙船が、この近くに飛んでいるに違いない! 』

  エンタープライズ、ブリッジ。
  科学ステーションで、探知機を覗き込んでいる若きロシア人。
  チェコフ『 Mr,チャーリー!飛行物体を発見しました。
  宇宙船のようですね。 』
  チャーリー『 よォし、スクリーンに出してみよう。 』
  モニターのスイッチを入れるチャーリー。
  チェコフ『 まだ、相当距離があるようです。何の飛行物体でしょう? 』
  モニターには、光の点が見えているだけだ。
  スールー『 クリンゴンの宇宙船かな? 』
  チャーリー『 こっちに接近して来るからには、そうに決まってるさ!
    しかし、あんな飛行振りでは、大したことは有るまい。
    まだ船長に、報告する事はないだろう。 』

  かがり火の燃える大きな住処に、通されたカーク達3人。
  アカー『 私は、皇帝のアカーだ!
 ここでは、十の部族を率いておる。 』
  お腹の大きな妊娠している女性が現れ、王の横に座った。
  アカー『 これは、エリン。
 この先、わしの後を次がせるため、子を産まんとしておる。 』
  カーク 『 私は船長のカークだ! 
  まず、部下を殺したことに抗議したい。 』
  アカー『 名誉じゃないのか!
  部下が、上官の為に死ぬのは名誉じゃないのか?! 』
     地球では、違うのか・・・ 』
  カペラ人『 皇帝、習慣が違うのです。 』
  クリンゴン人『 我々クリンゴン人とも、慣わしが違うのだ!
     地球人は、死を恐れておる。 』
  怒り心頭に達しているカークは、ユックリと前へ、進み始めている。
  横からDr,マッコイが、前に出て、
  マッコイ『 ここは任せてくれ! 』
  胸を一つ叩いて、挨拶の仕草をして、話し始める。
  マッコイ『 マーグの言っている通りだ! 我々の習慣は違う。
  しかし、クリンゴンのいう事は、宛にはならないし、
  聞かないことにする。 』
  船長の後ろに引っ込みながら、カークに耳打ちする。
  マッコイ『 クリンゴンは、嘘が上手いからね。 』
  カペラ人『 笑うんですか? 
  クリンゴン人は、客ではないと言うんですか? 』
  アカー『 地球人の方が、先に取引を要求して来たのだ! 』
  カペラ人『 取引に相手が、二人と言うのは、宜しくありませんな! 』
  アカー『 部族の代表は、私だぞ!! マーグ。 』
  カペラ人『 私の部下も大勢おります。
  クリンゴンと 取引をなさい! 』
  クリンゴン人『 地球人は、何をくれるのです?
     今までに、何を貰ったと言うのですか?薬でしょ!
     へっ!病気を治すとか言う。 ワハッハッッハッ!
     我々にとって病気と言うものは、死を意味するのです。
     強い物だけが、生き残る!
     地球人は、あなたの部下に何を教えましたか?
     一体、何をですか?!
     敵と戦う方法は、教えないでしょう。 』
  エリン『 クリンゴンの言うとおりです。皇帝! 』
  カーク 『 地球連邦は、大切なことを教えます。皇帝!
  法律です。平和を守る為の法律です。
  互いに侵略はせず、共存共栄する。
  これが、クリンゴンと違うところです!
  クリンゴン人は、自分が欲しいと思えば、
  いつでも武器を持って、攻撃してくるんです。 』
  カペラ人『 ケッコウだ、面白い!
  クリンゴン人 と 地球人を戦わせましょう。
  面白いじゃ、ありませんか。 』
  アカー『 地球人とは習慣が違うが、我々に嘘をついた事がないぞ! 』
  カペラ人『 しかし、我々は地球人などと、取引すべきではありません。 』
  徐に皇帝が立ち上がり、言葉で威嚇する。
  アカー『 お前は、私に逆らうのか?! マーグ! 』 
  カペラ人『 では、お任せします。皇帝! 』
  胸を叩き敬礼して、その場を後にする、カペラ人のマーグ。
  クリンゴンも、同じように後に続いて、退室する。
  カーク 『 通信機を返してください!
  クリンゴンの宇宙船が、来ているかも知れない! 』
  アカー『 そんな事は、どうでも良い!
 それより取引を考えねばならん。 』
  カークと皇帝の間に、エリンが立ち塞がり、
  エリン『 出て下さい! 』
  仕方なく、カーク達3人は、居室を後にする。

  エンタープライズ、ブリッジ。
  科学ステーションのモニターから、宇宙船の光が消える。
  通信に入ってきた、他の船からの通信が途切れる。
  カペラの部族間で、争いが起き、
  それに乗じて、軟禁場所を抜け出すカーク達。
  クリンゴン人を見つけ、ナイフを取上げ、取り押さえて尋問するが、
  別のナイフを突き付けられて、邪魔される。
  アカーは殺され、マーグが皇帝となるが、今度は、カークの方から
  条件を持ち出し、クリンゴンとの決闘を承諾させる。

  周回軌道を周るエンタープライズ、ブリッジ。
  クリンゴンの船に攻撃されている、
  貨物船ディオドレ号から、SOSが入る。
  元皇帝の妻、エリンが掟に従い殺されそうになるのを、
  止めに入ったカークは、エリンに触れたことで立場が、一掃悪くなる。
  
  
  『恒星日誌 宇宙暦0402.0498.9』
  『 チャーリー少佐、記録。
  我々は、クリンゴンの宇宙船より攻撃されている
  地球連邦軍の救援に向かう。
  我々は、カペラ4号星の上陸班とは、依然として交信不能である。
  恐らく上陸班には、何か有ったに違いないが、
  それが何であるか、解からない。 』

  恒星日記の記録途中に、記録係が持って来たパッドに、
  記入してから恒星日誌の録音を続けたチャーリー。

  再び、軟禁されている住処で、エンタープライズへの定時連絡や
  船自体の心配をしているカーク。
  一緒に、軟禁されているエリンを利用して、見張りの2名を気絶させる。
  軟禁場所をエリンを連れて、抜け出すカーク。

  『恒星日誌 宇宙暦0402.0332』
     『 我々は、カペラ人の野営地を離れる前に、
  本船との交信に成功したが、武器は発見できなかった。
  我々は、丘の上に逃げた。
  だが、彼らが後を追ってくる事は間違いなかった。
  その時、我々の気付いたことが、一つあった。
  それはエリンが、子供を産む事を嫌っていることだった。 』

  丘の岩場に、逃げ込んだカーク達。
  Dr,マッコイは、エリンを患者として叱り、岩の上で治療を始める。
  最初に腕を治療し、次にお腹を触って、頬を打たれるドクター。
  何度か打たれた後、逆に一回だけ平手打ちを返すマッコイ。
  メゲズにお腹に触れ、陣痛まで間がないことを察知するドクター。
  エリンは、そんなマッコイの技術に、尊敬の念を寄せる。

  カークとスポックは、追っ手を撹乱するために、
  携帯通信機の音波を利用して、岩を共振させて、
  崖の上から巨大な岩を落とし、岩石崩れを引き起こし、
  追っ手の何人かを翻弄する。
  岩の下敷きになって、気絶しているマーグの部下から、
  武器を奪い、気絶している者を殺すクリンゴン人。

  岩場の上へ上へと、逃げるカーク達。
  マーグ以下、十数名の部下が、岩場を登ってくる。
  エリンは、何があっても自分に触れるのは、Dr,マッコイだけにしか、
  触れることを許さない。

  エンタープライズが、SOSの発信場所に到着したとき、
  遭難している船など、一艘もなかった。

  岩を登って、洞窟に逃げ込んだカーク達。
  すぐにエリンの陣痛が始まり、出産段階で何故か、
  ドクターとの子供だと、思い込んでしまうエリン。
  洞窟の傍に、木が有るのを見て、水の存在と弓矢を、
  作ることを思いつくスポック。
  赤ん坊が生まれ、ドクターの子供だと知れると、
  驚くカークとスポック。後で説明すると言う、Dr,マッコイ。

  エンタープライズは、”ワープ5”で、カペラ4号へ引き返す。
  別の船から救難信号が入るが、無視して”ワープ6”に増速する。
  
  眠りから覚めたエリンが、Dr,マッコイを石で殴り、
  赤ん坊を残したまま、逃走する。
  岩の上で見張りをしていた、カークとスポックを呼ぶドクター。
  首を抑えて、彼女が逃げたことを報告するマッコイ。
  ドクターは、洞窟で赤ん坊の世話をし、
  カークとスポックが、エリンの後を追った。

  エンタープライズが、カペラ星まで、31分の距離に迫った。
  クリンゴンの船をキャッチして、ワープ2に落とし、
  戦闘配置に付けと指示するチャーリー少佐。

  岩場に隠れて、待ち受けるカークとスポック。
  岩場を降りてきたエリンを見つける追っ手たち、
  自分からマーグ達に近付き、子供は死に、
    カーク達は死んだと告げるが、クリンゴンだけは信じない。

  カークは、武器をエリン達カペラ人に向けたので、
  クリンゴンの足を弓矢で打った。フェーザーを手から落とす。
  カペラの戦士が、カーク達にクリカットや武器で襲い掛かるも、
  弓矢を命中させて倒す。
  エリンが、駆け寄ってフェーザーを広い取ろうとするも失敗し、
  クリンゴンは、落としたフェーザーを拾い上げ、エリンを人質にして、
  双方にこう着状態を作り出していた。

  弓矢でクリンゴンを狙うカーク。
  果敢にも、クリンゴンに戦いを挑んだマーグは、フェーザーに倒れる。
  カペラの戦士が投げたクリカット手裏剣が、クリンゴンに命中。
  その場に倒れこみ、死亡するクリンゴン。
  武器を持ったまま、双方死んだクリンゴンの傍に駆け寄る。
  この時、エンタープライズからチャーリーが、
  保安部員を引き連れ、救援に駆けつけた。
  ドクターが、赤ん坊を抱いて降りてきて、エリンに子供を渡す。

  この赤ん坊が、新しい皇帝となることだろう。
  新しい皇帝は、Dr,マッコイの子供????ヨチヨチ、アババ・・・・?

  皇太子の摂政に、エリンが就任して、
  鉱物資源の採掘権が、惑星連邦に認められたそうだ。
  赤ん坊の名前が決まった。レオナード・ジェームス・アカーと言うそうだ。
  カークとマッコイの名前が、カペラの歴史に残る事となった。
  カーク 『 軌道から離脱して、前進! ワープ1だ! 』
     
        宇宙空間を行く
         N,C,C,-1701 エンタープライズ号 更なる航海へ
           TOS  スタートレック / 宇宙大作戦

          「 #033 神との対決 」


  宇宙空間を行くエンタープライズ。ブリッジ。
  船長席に座るカークの周りに数名のクルーが集まっている。
  キャロリン『 ホロックス5号の報告書です。
この形態の惑星は、どれも同じです。
頭脳の働く生物はいませんわ。
統計を出しました。 』
  カーク 『 ありがとう。
  では、ホロックス4号の周回軌道に載ってくれ! 』
  その場を立ち去ろうとする、彼女を呼び止めるドクター。
  マッコイ『 中尉、今朝は疲れた顔をしているね。 』
  キャロリン『 報告書で、夕べは徹夜だったんです。 』
  チャーリー『 だったら、コーヒーでも飲みに行かないか?
    元気が出るぞ。私も行くところだよ! 』
  キャロリン『 じゃあ、行こうかしら、これをMr,スポックに渡してくるわ! 』
  彼女は、科学ステーションへ向かった。
  カーク 『 ドクター、コーヒーとは、旨い口実を見つけたもんだな! 』
  マッコイ『 チャーリーにとっては、願ってもないチャンスだよ。 』
  チャーリー『 よしてください!・・・・さぁ、行こうか? 』
  茶化すカークとマッコイに、照れ隠しを言い、
  戻ってきた彼女に話しかけるチャーリー。
  ターボ・リフトの前で、他のクルーと立ち話を始める彼女。
  マッコイ『 あんまり感心しないな。これは! 』
  カーク 『 どうして? チャーリーは、いい奴だぞ! 』
  マッコイ『 だから、余計困るさ!チャーリーが本気になってるほど、
  キャロリンは、全然相手にしていない。
  中々、理想が高くてね!困るんだよ。・・・・・・・・・
  オマケにあの女、気が多くてね。心配だよ! 』
  カーク 『 んぅーー、この宇宙で恋人でも見つけられたら、大変だ! 』
  彼女の立ち話が終わり、リフトに乗り込む二人。
  チャーリー『 行こう。 』
  カーク 『 こっちが、迷惑するよ。 』
  チェコフ『 ホロックス4号の周回軌道に入りました。 』
  カーク 『 俯瞰図作成、スタンバイ! 』
  ウーラ 『 スタンバイします。 』
  カーク 『 何か、意見は? 』
  スポック『 ホロックス4号、サイズはM型で、大気は酸素と窒素。
  探知機に依れば、生物は認められない。
  惑星の年齢は、ほぼ40億年。着陸は、特に必要なし。
  以上の点から普通の惑星です。 』
  ビューワーに、惑星が映し出されている。
  カーク 『 通常の方法で、俯瞰図作成開始! 』
  ウーラ 『 俯瞰図作成・自動装置、作動です。 』
  変化が起こる。
  スールー『 船長! 』
  マッコイ『 何だ、あれは? 』
  ビューワーに映る、深緑色の陰のような物。
  カーク 『 分析してくれ! 』
  スポック『 はい!只今。 』 科学ステーションの探知機を操作して、
  パネルから突き出た、モニターを覗き込むスポック。
  チェコフ『 あんなのは、見たこともありません。 』
  スールー『 私も初めてです!船長!あれは、巨人の手です。 』
  ビューワーに映る影が、次第に大きさを増し。
  深緑の手が、何かを求めるように開いている。
  驚きに立ち上がるカーク。
  カーク 『 分析の結果は出たか、どうだ?なんだ!手か? 』
  スポック『 そうでは、ありません。生物繊維ではありません。 』
  カーク 『 すると、投影か? 』
  スポック『 投影でもありません。エネルギーを持っています。 』
  ビューワーに映る手が、船に近付いて来ている。
  カーク 『 針路変更! 』
  スールー『 針路変更。 』
  こちらがコースを変えると、同じように追ってくる巨大な手。
  スールー『 逃げ切れそうもありません。 』
  ウーラ 『 このままじゃ、握り潰されそう。 』
  カーク 『 エンジン逆噴射! 』
  スールー『 エンジン逆噴射! 』
  手が近付いて、エンタープライズを掴んだ途端、
  船が大きく揺れて、左舷方向へ投げ出されるクルー達。
  すぐに舵操作に掛かる、Mr,カトー。
  スールー『 全然、動きませんよ。舵も利きません!
   ビクともしませんよ! 』
  驚きを隠せる者は皆無で,操舵・ナビステーションから
  身を起こし、同じ位置に立ち、ビューワーを見つめるカークとスポック。


  『宇宙、それは人類に 残された最後の開拓地である。
  そこには人類の想像を絶する、新しい文明、新しい生命が
  待ち受けているに違いない。これは人類最初の試みとして、
  5年間の調査飛行に飛び立った、
  宇宙船U,S,S,エンタープライズ号の脅威に満ちた物語である。』
 

  『恒星日誌 宇宙暦0402.3033』
  『 我々は、ベータ・ジェミノロン系の惑星
  ホロックス4号に接近したが、
  全く、突然不可解な力によって、
  宇宙の真っ只中に立ち往生させられた。 』

  通信ステーションの前で、
  スポックからパッドによる報告を受けているカーク。
  カーク 『 中尉!現在の状況を直ちに、
  宇宙艦隊に連絡してくれ! 』
  ウーラ 『 はい。 』  船長席の前に立つカーク。
  カーク 『 Mr,カトー、前後に動かすんだ!
  全てのエンジンを始動してやってみたまえ! 』
  スールー『 解かりました。 』
  ウーラ 『 損害の報告です。エンジンに異常はありませんが、
     損害箇所は、ステーション・スリーとセブンです。 』
  船長席の前から、操舵席・左舷へ歩くカーク、
  マッコイ『 乗員から5名の負傷者が出ました。 』
  カーク 『 やれ! 』
  スールー『 各エンジン始動! 』
  操舵コントロールを操作して、実験してみるものの、少しは揺れるが
  スールー『 やっぱりダメです!動けませんよ。 』
  操舵・ナビステーションの前を回り込み、科学ステーション前の
  手摺りに歩み寄るカーク。
  カーク 『 スポック!分析は? 』
  スポック『 船外の圧力スクリーンが、張られています。
  エネルギーを異常な超音波に変えて、
  それを圧力に使っているようです。
     外見は、人間の手の形をしていますが、
  明らかに生物繊維では有りません。
     エネルギーです。 』
  カーク 『 ありがとう。 』
  科学ステーションから船長席の前に戻り、
  カーク 『 Mr,カトー、前方のトラクタービームで、跳ね返せないかな? 』
  スールー『 やってみます。 』 スポックが更なる分析を続ける。
  スールー『 準備完了。 』
  カーク 『 始動開始! 』 船が緩やかに揺れて、
  掴まる場所のないカークは、
  操舵席の椅子の端に手を当て、体を支えた。
  スールー『 効き目がありません。
   ガッチリ圧力スクリーンが、張られているんですよ! 』
  スポック『 船長!探査機57に、奇妙な現象が起こっています。 』
  カーク 『 よし、見せてくれ! 』 そう言って、船長席に着くカーク。
  スポック『 スクリーンに出します。 』
  スポックとマッコイが、船長席の両端に立つ。
  ビューワーに、人の顔が現れた。
  ウーラ 『 チャンネル・スリーに何か入ってます。 』
  カーク 『 ボリュームを上げてくれ! 』
  アポロン『 一時代が過ぎて、新たな時代が、ここに生まれた。
   愛する子孫よ。良くぞ来てくれた。
   お前達を待っていた。 』
  カーク 『 周波数を合わせてくれ! 』
  ウーラ 『 チャンネルをオープンしました。 』
  アポロン『 山や川を後にして、良くぞこの冒険に発って来てくれた。
   お前達が、出発したときから、私は知っていたのだ!
   ここに落ち着くがよい! 』
  カーク 『 私は、ここのエンタープライズ号の指揮官
  カーク船長だが、あんたは一体、何者だ?! 』
  アポロン『 我々は、共に思い出し、共に生産四季のワインを交わし、
  共に音楽を奏でようじゃないか。
  この日を待っておったぞ!  』
  カーク 『 我々を止めているのは、あんたなのか?! 』
  アポロン『 そうだ。お前達は、圧力の中に填まり込んでいるのだ。 』
  カーク 『 では、取り除いてくれ! 』
  アポロン『 私は、5千年待っていた。
   どんなに辛抱していたか、解かるか? 』
  カーク 『 あんたが、何者であるか知らんが、
  我々にも防衛する能力は、有るんだぞ!
  怪我をしたくなかったら、妨害を止めることだ! 』
  アポロン『 その意気盛んなところは、古代人と変わらぬな!
   アガメムノンや ヘクターや オデッセイや 』
  カーク 『 古代人など、どうでもいい! 船を放すんだ!! 』
  アポロン『 反抗するならば、握り潰してやるだけだぞ! この様に。 』

  チャーリー『 船長!圧力が増しております。現在、800gscです! 』
  カーク 『 気圧を上げろ! 』
  チャーリー『 1000gscになりました。 』
  船体が、崩壊の危機に晒され、壁や床が軋みを立てる。
  気圧を上げて対抗したが、人体に影響が出始め、降参するしかなかった。
  カーク 『 解かった!解かったから放してくれ!負けたよ! 』

  チャーリー『 圧力が減りました。船内、正常気圧。 』
  アポロン『 これでお前達にも、解かったろう。憶えておくがよい!
  カーク船長!お前達を私の所へ、招待してあげよう。
  だが、その男は連れてくるな!耳の尖った男だ!
  羊の神に、よく似ている。私は、あの男が嫌いなのだ!
  嫌な、顔をするな!今は楽しむ時だ!恐れることはない!
     里へ帰って来たのだぞ!心を弾ませて、やって来るがよい! 』

  あの男の長話が、終わったのを見て、船長席を立ち、
  カーク 『 ドクター、行こう! 反対なのか? 』
  マッコイ『 行っても大丈夫かな!? 』
  カーク 『 行かなければ、またこの宇宙船に圧力を掛けられるだけだ。 』
  スポック『 よく、喋る男でしたね。 』
  カーク 『 悔しかったろ! 』
  スポック『 侮辱は、感情の在る所だけに効果があるかと。 』
  カーク 『 スポック、向こうから連絡する。敵の正体を調べてくれ!
  君の分析能力に期待するぞ! 』
  そう言って、ターボ・リフトへ向かい、乗り込んだ。

  5名が転送されてくる上陸班。
  カーク、Dr,マッコイ、チャーリー、チェコフ、そして、キャロリン・ホロマス中尉。
  ここは、ホロックス4号星なのだろうか?!
     カーク達の後ろには、木々が生い茂っている。
  カークの命で、チェコフがトリコーダーによる探査を始める。
  キャロリンは、歴史学者でギリシャ文明の神話にも詳しいようだ。
  神殿のような建物に、あの男が王座に座っていた。
  あの男と話し始めるカーク。
  ドクターは、医療用のトリコーダーで、離れたところから
  小型の端末を男に向けて、検査をしている。
  この男が名乗った”アポロン”だと。
  アポロンは、永遠にクルー達を、ここに押し留める気でいるようだ。
  船に連絡を取ろうとしたカークだが、彼の力で通信も使えず、
  転送機をも使用不能にしたと言う。
  理不尽にも、神として崇めろ、と言う。この男に対し、断固拒否するカーク。
  この男が、力の一旦として、巨大化した。
  カーク達の眼前に、古代神アポロンが姿を現わした。

  エンタープライズでは、通信、転送の両輪が使えないことを
  指揮を執るスポックに報告。スールーに命じて、エンジンの始動を
  再度違った方法で、試すことに。
  探知装置による上陸班の捜索も忘れていない。

     アポロンが、キャロリンに話し掛け、誘惑するような言葉を並べる。
  チャーリーは、そんな二人を見て、気が気ではないようだ。
  チャーリーが、フェーザーを抜き撃とうとするが、それより早く
  アポロンが、指先から雷のような衝撃波を出して、
  チャーリーの手元を撃った。チェコフも応戦しようとするが、既に
  フェーザーは、使い物にならなくなっていた。
  
  キャロリンの衣装を古代ギリシャの神、アルテミスのようなドレスに、
  一瞬で、着せ替えたアポロン。
  キャロリンの手を引いて、何処かへ連れて行こうとするアポロンに、
  駆け寄るチャーリー。
  彼が軽く、手を振っただけで吹き飛ばされるチャーリー。
  二人は、森の中に幽霊のように霞みと消える。
  カークは、チェコフに探査の続行を支持。
  チャーリーには、自分勝手な判断で、アポロンに対し、動くなと言明した。
  加えて、彼の力のエネルギー源を探せとも、命じた。

  エンタープライズ、ブリッジ。
  スポックの命で、放電装置による両極の反転を試したが、
  船は、軽く揺れただけで、解決には至らない。
  通信のバイパス改造を進言するウーラ。
  探知機によるキャッチは出来たが、手の内ようが現段階ではない。
  惑星から放出されている、何らかのエネルギーをキャッチした、
  Mr,カトーだが、出所の確定が出来ないでいた。

  アポロンは、キャロリンを誘惑している。
  惑星の美しい景色の中でデートをし、ゼウスを始めとする神々が、
  風の翼に乗って地球を離れた事、人間に食が必要なように、
  神には、崇められることが、必要なのだと説く。
  そして、キャロリンに対し、プロポーズするのだった。

  カーク達上陸班は、神殿脇のテーブルに腰掛け、
  エネルギーが神殿付近にあるのは、
  付き止めたが、こちらも正確な位置は、判断しかねた。
  テーブル上には、女神の像の置物。かなり大きい花の鉢植え。
  ドクターが言うには、アポロンは人間とさして違わないが、
  胸の内部に一部、違う部分が存在していると言う。
  この話をしている時に、アポロンが一人で現れ、
  キャロリンの所在を聞くカーク。
  彼女の記憶に、何らかの力の行使をしたのだろう。
  カークの命令を忘れ、テーブルの上の置物を持って殴りかかろうとする
  チャーリーを指先の雷 一つで、吹き飛ばすアポロン。

  チャーリーは、脳震盪を起こしていた。カークは、このことに抗議して、
  首の器官に、一時的に障害を与えられて、
  呼吸困難か、言葉を発する事が出来なくなる。
  またしても、脅し文句を述べるアポロン。
  だが急に、力が抜けたようになって空間に消え行くアポロン。
  力の拘束が解けたのか、ふら付きながらも平常を取り戻すカーク。
  マッコイとチェコフに体を支えられ、大理石の椅子に座る。
  ドクターは、気絶しているチャーリーの診察に戻り、
  チェコフからアポロンが、消えた時の報告を受けていると、
  チャーリーが目覚める。人を襲うとエネルギーを消耗するアポロン。
  今度、現れたときに、何人かで一斉にあらゆる方向から迫れば、
  アポロンを倒せるのではないかと、仮説を立てた。
  理不尽なる荒ぶる神は、それぞれ接触する人間にとって、
  髪となるか、悪魔となるかは、紙一重だ。

  エンタープライズでは、ウーラ中尉が、通信回路のバイパスをしていた。
  しかし、急いでも30分は掛かりそうだ。
  生物繊維ではない、手の形の圧力を何とかして外そうと、
  努力を続けているスポック。圧力の弱い部分を探し、その部分を攻撃して、
  穴を開けようという作戦だ。

  地上ではアポロンを怒らせて、力をある程度弱らせてから
  襲い掛かる計画だが、実際に実行に移そうとしたとき、
  彼に心を許してしまったキャロリンに、邪魔をされる。
  アポロンをどうにかするには、彼女の協力が必要なようだ。
  さもなければ、この星で羊を飼い、月桂樹の葉を集め、
  奴隷のような生活をしなければならない。

  神は、自分に従う者だけに、優しいのか?
  カーク達にとって、神が決めた戒律は、理不尽なものであって、
  とても従える物ではない。それを解からず、怒りに燃えるアポロン。

  彼の使いとして来たキャロリンを あくまでも艦隊の中尉として扱い。
  神に尽くすのではなく、人間は、人間の為に尽くさなければならないと、
  説得し、こうも付け加える。船にいる400名以上のクルーの命は、
  君に掛かっていると、アポロンに従っていては、奴隷となり、
  いつか怒りをかって殺されるのだと、言った。

  エンタープライズでは、通信のバイパスが完了し、
  カークとの連絡を試みる。
  通信は見事つながり、エネルギー発生源が、
  神殿の建物である事が解かった。
  圧力の一部に穴を開ける事に成功し、そこから、フェーザーを通し、
  攻撃することが可能となったと、スポックからの報告を受ける。

  カークに言われたとおり、キャロリンが、アポロンを拒絶したとき、
  怒りに駆られたアポロンが、嵐と雷でキャロリンを襲い始める。
  カークは、キャロリンを守るために、通信でエンタープライズからの
  フェーザー攻撃を命じる。神殿の建物を砲撃する船。

  アポロンは、指先から雷を出して、エンタープライズを攻撃するが、
  そんなことには、動じないクルー達。
  カーク達は、船からの攻撃の衝撃波から身を守るため、
  神殿から少し、離れた岩陰に体を竦める。
  嵐の直撃を受けていたキャロリンが、ふらついて現れ、
  彼女を守るために、咄嗟に飛び出すチャーリー。
  彼女を岩陰に避難させて、エンタープライズからの攻撃に身を伏せる
  フェーザーのパワーを増幅して、アポロンのエネルギー源を破壊した。

  キャロリンを支え起こして、岩に座らせたチャーリー。
  本当は、愛していたキャロリンが涙を流す。
  いくらアポロンが、父が子を愛するように、
  地球の人間を愛したくとも、時代が違うのだ。
  もう地球人に、独善の神はいらない。
  多くの古代ギリシャの神々の名を、口にした後で、
  無力になったアポロンは、巨大化して、虚空に掻き消えた。
  
  カークは言う。我々が、今いるのも古代ギリシャの学問が、
  根底の一部にあってこそだ。その点においては、
  崇拝しなくては、ならないのかも知れない。
  カーク 『 どうだろう、我々も、ここで月桂樹の葉を集めてみては? 』

****************************************
 
 この一本の作品は、初めて自分がスタートレックに触れた作品です。
関西テレビの深夜、再放送で始めてみました。
これは衝撃的な、出来事でギリシャ神には、興味があって、
偶然にも、勉強していた時期でもあります。
神話の勉強など、そっちのけになって、
こちらに引き込まれてしまったのです。

後は、順を追っての全シリーズ、制覇です。
スカパー、ビデオ、再放送で、5回以上は見てますよね。
最初は、カークの格好良さに惹かれました。10代後半
そして、400名に上る人名を守るのは、並大抵ではないから
相当にキツイ仕事だな、と感じていました。20代
一人で、船を守っているのではなく、
仲間と共に努力をしていく、人間ドラマなのだと感じています。
           TOS  スタートレック / 宇宙大作戦

          「 #034 バルカン星人の秘密 」


  宇宙空間をワープ航行するエンタープライズ。
  デッキに据え付けられた、梯子を昇って来るカーク。
  通路を歩き出すカークに、
  扉が開き、その部屋から出てきた、マッコイが声をかける。
  マッコイ『 あー カーク。  ちょっといいか。 』
  カーク 『 なんだ? 』
  通路の真ん中に立ち止まって、話し始める。
  マッコイ『 スポックなんだが、少し、おかしいと思わないか? 』
  カーク 『 いぃやぁ、べつに。どうしてだ? 』
  マッコイ『 診察してみない事には、まだ何とも言えないんだが、
  何か、酷く苛々しているようだ。
  まぁ、我々地球人で云えば、神経症だ!
      それに食事をしたがらない。
  昨日、聞いたら3日も食べてないって言うんだ。 』
  カーク 『 そりゃぁ、バルカン星人でも、
  考え事で、何か悩む事もあるだろうさ! 』
  通路の端からMiss,チャペルが、トレイに載せた料理を運んできた。

  別の通路へ入ろうとする彼女を、呼び止めるドクター。
  マッコイ『 あー、Miss,チャペル! 』
  彼女は、進みかけた脚を方向転換し、双方が歩み寄る。
  チャペル『 どうも、 』 そのまま、すれ違って、
  マッコイ『 待ってくれ!! 』
  どこかに行こうとするカークを、呼び止めるマッコイ。
  チャペル『 何でしょう? 』 トレイに手を伸ばし。
  マッコイ『 なんだい? 』
  チャペル『 あっーー、 』 皿の上に被さっている蓋を取り、
  マッコイ『 あぁ、バルカン人のスープか。
  また、君が作ったんだね。食べてくれると言いがな! 』
  チャペル『 そうなんです。Mr,スポックは全然、召し上がらない上に、
   酷く不機嫌なんですの! 』
  マッコイ『 分かってるよ。 持ってってやれ! 』
  おそらく彼女が、別の通路に入ろうとしたのは、
  カークやマッコイに見られたくなかったからだろう。
  Miss,チャペルが、トレイを持ってすぐ、2歩ほど歩み、スポックの部屋に入った。
  カーク 『 私は今、忙しいんだ。 』 歩き出そうとするが、
  マッコイ『 カーク、実は、昨日スポックに、もし体の調子が悪いんなら、
  一度、精密検査をしたらどうだろうと、言ってみたんだ。
  処が、こうなんだよ!
    『 私の個人的な問題に一々、口を出さないで貰いたい!
    さもなければ、首を絞めて殺してやる!! 』 』
  カーク 『 そう、言ったのか? 』

  スポック『 いらんと言ったろ!! 』 スポックの怒鳴り声が響き、
  Miss,チャペルが、悲鳴をあげて廊下へ出てくる。扉横の壁に避難する。
  チャペル『 あっーーぅ! 』 彼女の後を追うように、
  皿の上に載っていた蓋が、廊下の外に投げられ、
  反対側の壁に激突して、激しい音を鳴らし落ちた。
  スポック『 私のことは、放って置いてくれ!
   欲しい時には、こっちから言う!! 』
  大勢の人間が、この騒ぎに集まってきていた。
  カークを始めとする人影に気付いたスポックが、突然言い放つ。
  スポック『 船長!休暇を頂いて、私の惑星に帰りたいのです。
     現在のコースを変えて、バルカン星へ立ち寄っても、
     せいぜい2日のロスだけです。 』
  船長は2.3歩、歩み寄り。
  カーク 『 スポック、一体どうしたと言うんだ?! 』
  スポック『 休暇を許可してください! 』
  この事態に、困惑顔を隠せないカーク。
  スポック『 どうなんです?答えてください!!
  YESなんですか?Noですか?!! 』
  スポックは、更に歩み寄ろうとする、カークを拒絶する形で、
  部屋に引っ込んでしまった。
  閉まる扉に制止されて、動きかけた脚を止めるカーク。
  通路に残された3人の困惑とショックは、計り知れない。


  『宇宙、それは人類に 残された最後の開拓地である。
  そこには人類の想像を絶する、新しい文明、新しい生命が
  待ち受けているに違いない。これは人類最初の試みとして、
  5年間の調査飛行に飛び立った、
  宇宙船U,S,S,エンタープライズ号の脅威に満ちた物語である。』
 

  エンタープライズ、スポック私室。
  部屋の中で、二人とも立っている。
  カーク 『 訳を話してくれ。 』
  スポック『 例え、どんな事情があろうと、
  妻たる者が夫以外に仕えるのは、品位が有りません。
     だから、!! 』
  カーク 『 何故、バルカンへ帰りたいか、聞いているんだ!
  君は、何のせ・・・・ 』
  スポック『 休暇を要請しているんです!!
  いいんですか?  いけないんですか?! 』
  カーク 『 この何年間も休暇願いなど、出したことの無い君が、
  今になって、急に休暇が欲しいと言うのは、
  一体どうした訳なんだ!!話してくれ!! 』
  スポック『 船長、私には休暇が、タップリ貯まっているはずです。 』
  カーク 『 それは、そうだが、そんな事はどうでもいい!! 』
  テーブル前の椅子に、腰を落とすスポック。
  カーク 『 何か、理由が有るだろう。 家族が病気か?! 』
  スポック『 いいえ! そう言うことでは、ないんです。 』
  カーク 『 じゃあ今、アルター6号に向かっているんだから、
  あそこで、ユックリ休む事にすれば、いいだろう! 』
  そう言って、部屋を出ようとするカークに、激を飛ばすスポック。
  スポック『 それは、ダメです! 』 椅子から勢いよく、立ち上がるスポック。
  スポック『 どうしても、バルカンへ帰りたいのです。 』
  扉の前から戻り、スポックの目の前に立ったカーク。
  カーク 『 スポック、話してくれないか? どうしたんだ?! 』
  スポック『 休暇が、欲しいのです!・・・
  それに対してだけ、お答え願えませんか? 』
  押し問答の繰り返しに、疲れたカークは、
  テーブル上のコンピューターを操作し、通信スイッチを入れた。
  カーク 『 ブリッジ、カークだ! 』
  チェコフ『 ハイ、船長! 』
  カーク 『 コースをバルカンに変えて、スピードをワープ4にしてくれ! 』
  部屋を出ようとするカーク。
  スポック『 ありがとう、ございます。 』 振り向くカーク。
  カーク 『 バルカン星人も病気をするとはね!
  もっと、強いんじゃなかったかな? 』
  軽い笑みを浮かべて、部屋を出るカーク。スポックの粘り勝ちだが、
  スポック『 いいえ・・・・・・・・・・ 』
  彼は、右手に持ったスプーンごと、腕に痙攣を起こしていた。
  その右手を左手で抑えて、震えを止める。
  スポック『 ・・・・・・・・違います。 』


  『恒星日誌 宇宙暦0408.3034』
  『 我々は、バルカンを経由して、
  惑星アルター6号へ向かうことにした。
  副長スポックが神経症に悩み、休暇願いを出したからだ。
  それまではDr,マッコイが、彼から目を離さないことにした。 』

  
  エンタープライズ、ブリッジ。
  艦隊本部のコマック大将から緊急連絡が入り、
  アルター6号の大統領就任式が7日早くなり、ワープ6に増速した。
  バルカンへ経由することが、出来なくなった。
  スポックは、反対意見も言わず、当然の事として承諾する。

  カークは、私室からブリッジに連絡し、
  増速して、バルカンに寄る事は可能かと、聞く。
  が既に、スポックの命令で、バルカンに向かっていると言うチェコフ。
  通信を切るカーク。

  ブリッジの入り口にカークが現れ、スポックを呼び、
  ターボ・リフトの中で話をする。
  スポックは、コースを変えさせたことを憶えていなかった。
  自分から監禁してくれるように、進言するスポック。
  スポックは説明は出来ない、何も答えたくないの一点張りだ。
  カークは、医務室へ行くように命令する。

  Dr,マッコイは、カークの私室を訪れ、
  今すぐ、スポックをバルカンへ帰すように言う。
  一週間以内に、バルカンに帰さなければ、死んでしまうと言う。

  ドクターにも、よくは解からないが、体の機能バランスが崩れ、
  人間でも同じだが、このまま放置すれば、死に至る。
  カークは、スポックの部屋に向かう。

  スポックの部屋に入り、彼がどんなに大切な存在で、
  艦隊とこの船にとっての有能な副長を失うのに、理由も聞かないのは、
  親友としても、納得がいかないと、説得するカーク。
  カークの言葉に打たれ、バルカン人の秘密を語りだすスポック。
  地球人や他の宇宙人にさえ、解からない事情。
  バルカン人の間でさえ、余り話されることの無い習慣。
  バルカンの生理現象。妻の選び方、交配生殖の時。
  理性を最大の武器にするバルカン人が、この時期だけ、
  文明人の革を剥がされ、獣のように感情のコントロールが、
  出来なくなるのだ。この状態を"ポンファー"と言う。
  このまま死ぬか、故郷に戻って妻と暮らすしか
  この症状を解決する方法は、他に無いと言うスポック。
  カークは、仕方なくバルカンへ行くことを約束する。

  カークは、理由を説明せずに、コマック大将にバルカンへ行くことを
  承認してくれるよう、通信を通じて懇願するが、聞き入れてもらえない。
  あくまでアルター6号に、向かうように言明されたが、
  カークは命令違反を犯してでも、スポックを救うと決めていたので、
  マッコイの反対を押し切って、ブリッジに命令する。
  ブリッジでは、既にクルー達が準備を整えていて、
  命令と共に、最速ワープでバルカンに向かった。

  Miss,チャペルが、スポックの私室に様子を見に、ベッドの脇に立っていた。
  彼女は、彼を愛している。涙を流しながら、その場を立ち去ろうとすると
  目を醒ましたスポックから、平静では有り得ない、
  愛の告白を受けるMiss,チャペル。
  彼女の顔に、涙が光っているのを見て、平常心を何とか取り戻す。
  彼女は、船がバルカンへ向かっていると、報告に来たのだ。
  彼女をクリスティンと名前で呼び、食べ物を作ってくれるように頼む。
  
  バルカン星の周回軌道に乗り、3人で地上に降りる。
  ブリッジに立ち寄り、バルカン通信センターに承認を求める。
  Miss,チャペルが、Dr,マッコイに呼ばれ、ブリッジに入ってくる。
  通信に続き、スクリーン・ビューアーに現れた女性と話すスポック。
  スポックの口から、妻プリングだと聞かされ、
  驚く、ブリッジのクルー達。

  地上に転送される、スポック、カーク、Dr,マッコイ。
  儀式の付き添いとして、"クナファリフィー"に参加する船長とドクター。
  スポックの家族に代々、受け継がれている土地で儀式は行われる。
  バルカン人は妻を娶る時、決闘の儀式をして結婚を勝ち取るのだ。
  この星の気温は、亜熱帯のように高い。
  バルカンとは、熱いという、意味なのだそうだ。
  スポックが、銅鑼を鳴らすと参加者が入場してくる。
  儀式を司る司祭が、パオと言う高齢の女性で、
  惑星間の連盟を断った、尊敬すべき有名な女性。
  スポックの家族に、あのような人がいることに驚くカーク。

  右手の指を開いて、繁栄の挨拶をするスポックとパオ。
  カークとマッコイを無言で呼ぶパオ。
  銅鑼を叩こうとしたスポックを妻のプリングが、カリフィーと叫んで、
  スポックを制し、銅鑼を叩かせないプリング。
  妻を巡る決闘が決定した。
  これを受けて、スポックの平常心が、少しずつ崩れ出す。
  スポックは、新たな生理現象に、襲われ始めていた。
  カーク達は、当然バルカン男性が、選ばれるものと思っていた。だが、
  妻のプリングが選んだのは、カークだった。
  断る権利もあると言うパオ。スポックは、残った平常心で、
  無理に言葉をつむぎ出し、カークを決闘に参加させないように、
  パオに懇願するが、聞き入れられない。

  精神統一を始めるスポック。カークは、決闘を受けた。
  カークには、この星の気候と暑さは、決して楽な物ではない。
  ドクターは、カークを止めるが、命令を無視してまで、
  この地に来た意味がなくなると、決闘を承諾してしまう。
  "リルパ "という名の 武器を使っての決闘が始まる。
  今更になって、一方が死ぬまで戦うことが解かった。
  当然、パオに抗議するが、時既に遅し、決闘を告げる銅鑼は鳴っていた。

  リルパは、1メートルの棒の先に扇形の斧が付き、
  その反対側は、重たい台形のハンマー状になっている。
  勝負がつかなければ、"アンウーン"という、
  武器に持ち替えて勝負が続く。

  スポックとリルパを、十字に合わせるカーク。
  振り回したスポックのリルパが、カークの服の胸の部分を破る。
  胸を露出したまま、戦い続けるカーク。
  カークに攻撃されて、リルパを落とすスポック。
  馬乗りになって、リルパで押さえつけるカークだが、スポックの力で、
  押し返され、斧の部分を折られてしまう。
  スポックから離れるカーク。落としたリルパをスポックが拾い、
  カークを襲い続ける。カークは、スポックを背負い投げして、
  更に格闘を続ける。
  カークが仰向けに倒され、そこをリルパで刺そうとしたが、失敗。

  ここでパオの"クロイカァ"と言う声が掛かる。
  マッコイが、パオに願い出る。
  この暑さでは、カークにハンデが有り過ぎると、
  このトリオックス注射をすれば、呼吸が楽になると、
  パオは、承認する。スポックの息は、乱れていない。
  ***ドクターは、カークに近付いて、注射をした。***
  その時、スポックを殺さなければ、君が危険だとも言う。


  "アンウーン"に持ち替えて、決闘が続く。
  2メートルはある錘が付いた長い紐、"アンウーン"。
  スポックが、大きく円を書くように回して、
  カークの脚を"アンウーン"で引っ掛け倒した。
  どうやって使うのか、解からないカークは、
  不意を突かれた形になり、反撃が遅れる。
  転げ回る格闘になり、最後は、首の絞め合いになってしまった。
  これは、単純な力の勝負で、突然、息が止まるカーク。
  バルカンより力の弱い地球人には、分が無かった。

  スポックが立ち上がり、グッタリとなったカークを引っ張り揚げようとした。
  ここでパオの"クロイカァ"と言う声が響く。
  死んだカークの顔を見て、平常心が戻るスポック。
  まず、襲ってくる感情は驚き、
  自分が、カークの首を絞めている紐を持っている事。
  Dr,マッコイが止めに入るまで、硬直して手が離れないスポック。
  ドクターが、カークの死亡を確認する。
  「心から御悔やみします」と言うパオ。

  エンタープライズに、連絡をとるマッコイ。転送準備を命じる。
  マッコイ『 おかしな事だが、君が指揮官になった。
  命令があるか? 』 やっとと、言う感じで頷くと
  スポック『 ある、私も2.3分で戻るが、Mr,チェコフに伝えてくれ。
  最寄の宇宙基地に向かうんだ。
  そこで私は上官に、自首して出る。 』
  カークの遺体と共に、転送収容されるドクター。

  スポックの妻の自分勝手な考えで、始まった殺し合いだった。
  ストーンというバルカン男性と再婚したいが為の、策略だった。
  カークが勝っていても、プリングを欲しがらないだろう。
  スポックが勝っても、艦隊に罰せられる。
  プリングと言う女性に興味がなくなったスポックは、
  ストーンに助言を残し、船に転送スタンバイを命じた。
  パオにしっかりと挨拶をしてから転送で消えた。

  エンタープライズ、医務室に現れたスポック。***
  スポック『 ドクター、私は今すぐにでも、退役することは勿論だが、 』
  マッコイ『 スポック! 』***
  スポック『 その前にドクターには、心配掛けたことをお詫びする。 』
  マッコイ『 まぁ、待て! 』***
  スポック『 もう、いいよ。放って置いてくれ。
  私が有罪であることは、もう明らかなことだ。
         弁解などするつもりは無い。 』
  後ろからカークが、笑顔でスポックの後ろにそっと近付く。
  Miss,チャペルとマッコイから薄い笑みがこぼれる。
  スポック『 それから、これからはMr,チャーリーに
  指揮を執ってもらう事にする。 』
  カーク 『 私に相談しないでか?! 』 驚いて、振り向くスポック。
  スポック『 船長! 』 前に回りこむカーク。
  スポック『 ジム! 』 
  バルカンのスポックが、満面の笑みで船長を歓待する。
  すぐに、変だと気付くスポック。顔は元に戻りつつある。
  スポック『 船長、生きていて、しかも傷一つ無く。よかった、
    しかし、又どうして、こう云う事になったのです? 』
  カーク 『 ドクターのお蔭だ!
  私に注射したのは、トリオックスじゃなかった。
         神経を麻痺させる薬だ。それで私は気を失った。 』
  スポック『 そうですか。 』
  マッコイ『 君ちょっと、外してくれないか? 』
  無言で頷いて、部屋を出て行くMiss,チャペル。
  マッコイ『 スポック、あれからどうなった。女はどうした?! 』
  スポック『 アーー、あの女ァ!あれからは、私は変わった!
     船長を殺したと思ってからは、あの女に興味は無くなった。
  病気は治ったよ。 』
  下世話な話をする。しかし、事がバルカンの生理現象の話なので、
  スポックを愛しているMiss,チャペルには、
  聞かせられないと判断したドクター・マッコイ。
  船内通信の呼び出し音がなる。
  カーク 『 カークだ! 』
  ウーラ 『 カーク船長、艦隊司令官から伝言がありました。 』
  カーク 『 言ってくれ! 』
  ウーラ 『 先に要請のあったエンタープライズを
  バルカンに立ち寄らせる件については、
      これを許可し、必要な遅延は承認する。
     以上、宇宙艦隊司令官。 』
  カーク 『 今からなら、大した遅れは出さずに済む。
  3.4日で着く。これから全速力だ。 』
  通信スイッチを入れ替えるカーク。
  カーク 『 チェコフ!直ちに、軌道を離脱し、
  アルター6号へ向かってくれ! 』
  通信スイッチを切ったカーク。
  マッコイ『 もう一つ聞きたいだが、君は今、
  船長の元気な姿を姿を見たとき、
  顔一面に感情を表したように見えたが、
  どう言うことだ? 』
  スポック『 有能な船長を失わなかったと解かれば、
     論理的にも、我々に有利なのは、明らかです。 』
  カーク 『 そうとも、それは道理だよ! 』
  スポック『 恐れ入ります。 』
  マッコイ『 そりゃぁ、そうだ。君の反応は、論理的だったよ! 』
  スポック『 ありがとう、ドクター。 』
  医務室を出ようとするカークとスポックに、
  マッコイ『 あれでも論理的かね。 』
  扉の傍まで行っているのに、振り向いたカークとスポック。
  カーク 『 行こう!仕事が待ってるぞ! 』

     
        宇宙空間を行く
         N,C,C,-1701 エンタープライズ号 更なる航海へ
おや、しばらく留守にしている間に TOS第二シーズンに入っているのか。これは、やられたな。

第33話は ギリシャ神話をモチーフにしてたんだったな。
TOSの中でも神とか楽園とか時空に触れてる話は結構あったな。

まあ、連続体の私 はまだ登場してないが・・・
いや、実は「Q」に近い存在は 出てるんだがな。

 30 「パイラスセブンの怪」 Catspaw

http://www.startrek.com/startrek/videoview?id=2108437&episodeid=68720&count=-1



 31 「華麗なる変身」 Metamorphosis

http://www.startrek.com/startrek/videoview?id=2108438&episodeid=68722&count=-1


 32 「宿敵クリンゴンの出現」 Friday's Child

http://www.startrek.com/startrek/videoview?id=2108439&episodeid=68724&count=-1


 33 「神との対決」 Who Mourns for Adonais?

http://www.startrek.com/startrek/videoview?id=2108440&episodeid=68726&count=-1



そうだ、ライカー艦長殿。

「Q」をSTAR TREK --- YAMATO に迎え入れてくれた
礼を この場を借りて 言っておこう。
34「 #034 バルカン星人の秘密 」
http://www.youtube.com/watch?v=0lrPvNcQRPQ&mode=related&search=Star%20Trek%20Bloopers

カーク&スポック 対決シーン

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