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ないしょ話[ゴジラvsビオランテ]コミュの本編vs特撮(5)

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さて、御存知の方も多いでしょうが、この手のいわゆる特撮映画と呼ばれるものは、
本編と特撮の二つの班に分かれて撮影します。
両方ともに、監督以下それぞれのスタッフがいて、編集もそれぞれが行い、最後に合わせて完成させるわけです。

ところが、いろいろな事情で、その垣根が崩れることもあるんですねぇ。

「ゴジラvsビオランテ」だと
まずタイトルバックの細胞からゴジラになっていくカット。
(今だったらCGで本当にワンカットで撮れただろうにね)
このゴジラは実は本編で撮ってます。中のスーツアクターも実は、薩摩剣八郎さんじゃありません。
当時、組付きと呼ばれる大道具のKさんが、自らゴジラを演じたいと申告。採用されたのでした。
回りに火をたき(これは我々がやったんだけど)
「用意、スタート」
ゴジラが暴れます。キャメラが移動して
「カット。OK」
ゴジラ、まだ暴れてます。
「カットですよ」
とゴジラの中からKさんを出すと、
「うわぁ苦しかった」
実は芝居ではなく、もがいていたようです。でもその姿がカッコよかったんですね。

それと、最初の方に出てくる1984年の廃墟と化した新宿の特撮カット。
これも本編で撮ってます。
ミニチュアを並べて、煙を炊いて、まぁ、オタクである自分的には楽しいカットでしたね。
しかし、どうして本編が撮ったのかねぇ(写真1)

それと、芦ノ湖で桟橋を壊す実物大のビオランテの触手は当然、本編(写真2)
その一連で、ワンカットスーツの触手のアップがあるんだけど、それも本編で撮った。
結構、まだ社員のスタッフも多くて、なんで本編で特撮カット撮るんだって揉めたりもしたけど、自分的には、やっぱり楽しんでましたよ。

そういえば、監督と大阪ロケで何人かと飲みに行ったときに好きな映画監督の話になり、その中で監督は
「わしゃぁ、川北さんやな」
すでに、芦ノ湖のバトルの特撮ラッシュを見ていた監督はその出来ばえに大絶賛。それが、この時のセリフに繋がるわけです。

自分的にも、果たしてあんなバラのお化けとゴジラの対決なんか面白いのかと思ってたんだけど、ラッシュ見てぶっ跳んだ記憶があるなぁ。
ゴジラ映画史上に残る対決シーンだと、すごく興奮したっけ。

ちなみに、芦ノ湖のわりにはラストの対決があっさりと終わってしまうのは、粘りの川北組にさすがに会社側から、撮影中止を勧告されたためと聞いてます。
だから、実は撮りたいカットが全部消化できてなかったんですね。
(その反省で、自作のVSキングギドラは対決から撮影してたけど)

あと、ここで有名なエピソードは、ラスト、ビオランテがゴジラを包むカットはアニメで処理することになっており、その完成が遅れ、ダビング時にやっと出来てきたわけです。
その場にいた、監督以下、音響スタッフや演出部の見守る中、上がってきたフィルムが上映。
明るくなるやいなや、監督はすぐに川北さんに電話。
「なんですか、あれは」
その時の監督の話によると
「ビオランテがトトロになった」とのことです。今では、DVDの特典映像で見れるようになったけど、その一言が気になって、このフィルム見たくてしょうがなかったですよ。
もちろん、すぐに抹消されてしまいましたからね。

そういえば、仕上げと言えば、オールラッシュ(編集の最終形)には、
なんと伊福部昭の音楽がつけてあったそうです。
惜しくも自分は見に行っておらず、監督からも
「なんで来ないんや。マニアバージョンだったんやぞ」
これも惜しかったです。
この時の音源残ってないんですかねぇ。
もう遅いだろうけど、DVDやブルーレイに入れて欲しかったですね。

つづく(多分)

コメント(11)

おおおおお、ビオランテ!

レーザーディスク時代に、vsキングギドラのCAV3枚組を発売したのは、
実はvsビオランテの、メイキング満載のCAVを発売する、その、市場調査の
ためだったのです。
芦ノ湖戦の未使用シーンや、ラストのアニメ処理など、CAV版LDで
陽の目を見ることができたのです。

川北監督と大森監督の、ここからの関係が「セイザーX」まで続くのですね!
つづきを楽しみにしております!!
コメントありがとうございます。

「vsキングギドラのCAV3枚組」はそういう意味があったんですね。

ビオランテは未使用特撮も多く、あのLDは自分的にもありがたかったです。
このコミニティを一通り読ませていただきました!自分はゴジラVSビオランテは初めて劇場で観たゴジラ映画で、ゴジラ映画の中で一番好きな映画であり、一番思い入れがある映画です。そんな映画の貴重な制作現場の裏話が聞けて凄く嬉しいです。ありがとうごさいます。

それにしても伊福部音楽版があったなんてスゲー観たいです!自分にとってはどんな封印作品よりもそれこそが一番の封印作品に他なりません(笑)
コメントありがとうございます。

あの時の音源残ってないんですかねぇ。
ホント、見たかったですよ。

もちろん、ダビング前なので、テキトーなつけ方だとは思うけど、それでも気になりますよね。
そういえば、スカラ座での完成披露試写バージョンは、
ビオランテが吐き出す樹液に光線のキラキラが合成されておらず、
ビオランテの吐瀉物がゴジラを直撃する、
迫力満点のばっちい戦いだったのを思い出しました。
で、最後にオーバーラップする沢口さんも、
現在のものより薄かった気がします。


そうでしたか。完全に忘れてます。

平成ゴジラはいっつも公開ギリギリまで合成直してましたからね。

ちなみに、完成披露試写は日劇(現在の日劇2)だったと思います。

そのあと、何人かのスタッフと飲みにいったの(監督から軍資金いただきました)で間違えてないと思うんだけど。
オール伊福部バージョンは当時「実は(完成版より)もっと凄かった」と泉麻人さんとの対談で語っておられ、正直すぎる監督の言葉に読んでいる方が心配したものです(^_^;)。

このオールラッシュは宣伝用の「映像素材を」という要求に提供されたようで、ハイライトシーンを約1分ほどに編集した物が大阪は朝日放送の『シネマだいすき!』ゴジラ映画特集放送で繰り返し流れていました。

ラッシュですから個々のカットもまだ刈り込まれておらず、完成版には残っていない自衛隊員のセリフなど「のりしろ」な部分も残っていました。

肝心の音楽ですが、芦ノ湖の花獣ビオランテ登場場面にメカゴジラ2のテーマ〈侵略者の予感〉が使用されていたのが印象的でしたね…

この《超短縮バージョン》なら実家に大切に保存しております(笑)
朝日放送ではなく読売テレビでした。

特撮ではスターウルフ、超人バロム1、アニメでは黄金バット、巨人の星、タイガーマスク、旧ルパン、天才バカボン、侍ジャイアンツ、旧宇宙戦艦ヤマトと後世に残る仕事を世に送り出してくれる局ですね(放送中はなぜか評価されずに打ち切られる事が多いのですが)。
この作品には思い入れのあるファンがスゴく多いみたいですね。
世代的にも継承期の中での華にあたるのかな?

先端科学の倫理性や進行する世代交代や熾烈な企業暗躍など
構成要素は見応えのある内容だったと思います。
中でも高潔な白神博士は我らが久しく待望していた科学者像ですね。
久しぶりにテーマ性の強く感じられる意欲作でした。
ただ、
惜しむらくはB級なアクションシーンのせいで、それらを台無しにしている感が残念でなりません。
どうみても安っぽい殺し屋と、弱い雇われコマンド(?)、
陳腐な恋人描写がとても恥ずかしい、など本編演出の成熟度が低いっす。

ゴジラの精悍な造形と重量感ある”らしさ”はかなり好きです。。
また、なにしろゴジラを飲み込みそうな、ビオランテの(あの口の)
凶暴なデザインは強烈に焼き付いて離れません。皮膚の作りも緻密。

海自による派手な洋上ゴジラ攻撃シーンは楽しかったなあ。
対するゴジラの放射能火炎が海面を直撃し、水柱が走るシーンは当時新鮮な快感があって
川北監督の気合いというか勢いを感じましたねむかっ(怒り)
(ガンヘッドとか見てモダンな感性を感じました。)

音楽にはあえて触れませんわーい(嬉しい顔)
伊福部バージョンは全員見たいはず!


自らの細胞から誕生した怪獣との一騎打ちはサンダvsガイラを想起させますが、
このプロットは関連あるの?ヒントにしたとか。。
>自らの細胞から誕生した怪獣との一騎打ちはサンダvsガイラを想起させますが、
>このプロットは関連あるの?ヒントにしたとか。

そうです。
ちゃんと監督も言ってました。
「サンダ対ガイラ」が一番参考になったと。
細胞分裂もそうですが、ゴジラ対自衛隊の部分もそうです。

そういえば、「ガメラ」でも金子監督が同じようなことを言ってたような。

「サンダ対ガイラ」は怪獣映画のスタンダードなんですね。

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