サプライズバースデーパーティーコミュのつづき

少し時間をおくとまちどおしくなる心理をついてみたが、
ただ単に忙しかったこともある・・・

つづき

私の目にほのかに灯る光が入った。
それはバースデイケーキに灯るキャンドルのひかり
廻りにいた子供が「いいなー」とぼそぼそ言っている中
３０歳の大人なのに優越感を感じ、いいだろう？と心の中で自慢していた。
「テポドン３０号」とケーキの上についているプレートが見えた。これは、以前から私が韓国人に間違われるという理由から軽いみんなの照れ隠しなのだろうと感じていた。

ありがとう。

思い切り酸素を吸込み、一気に二酸化炭素を吐出す。
店員の方々のバースデイソング・・・
周りの方々は知らない人なのに、温かい拍手・・・
ありがとう。
そして、何事もなかったかのように食事を続ける。
まーそんなもんだろう。

プレゼントを渡された。
戦後のお弁当をおもわせるかのような新聞紙に輪ゴムで止めてある。
あまりにもプレゼントとは思えないくらいのラッピングに笑いが堪えきれず、その新聞紙を広げてみた。

中には任天堂ＤＳ。
ピンクのＤＳ。
すごく欲しかったけど、なかなか買えなかったＤＳ。
嬉しい！
本当にありがとう。

食事も終わり、帰ることにした。
皆車に乗り込む。
私を置いて。
「バタンっ！」「がちゃ！」
ロックまでして・・・
皆・・・手を振る。
私を置いて。
一緒に来たのに・・・
私を置いて。

追いかけた。
車はコーナーを曲がった。
ヤバイ。待ってよー！
走った。山奥に置いていかれるのは・・・
誰かが飛び出してきた。
捕まえられた。
持ち上げられ・・・車に入れられる。

人間て・・・簡単に連れ去られるもんなのね。
でも、一安心。
やっぱり置いてはいかないよね・・・

数キロ走って・・・

またおろされた。
また置いていかれる。
雨が降ってきた。
私を置いて。
車は走る。
私を置いて。
車が戻ってきた。
やっぱり迎えに・・・
「傘・・・渡すこと・・・忘れていた。」
ぽんと、傘を渡される・・・
私を置いて車は走りさる。

途中で止まる。
急いで乗り込む。

皆・・・大笑い。
私・・・泣きそう。

悪い冗談だよ・・・

そしてその日は終わった。
みんなの気持ちが痛いほどわかった。

有難う。

でも、このイベントは次に起こる事の余興に過ぎなかった。

つづく・・・