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飯塚事件 状況証拠 死刑制度 コミュの裁判 

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捜査段階で被告人から犯行の自白が得られなかったばかりか、指紋といった物的証拠が一切なかった。
しかし、検察側が公判維持の最大の拠り所としていたのは、逮捕のきっかけとなったDNA鑑定であった。
 
DNAによる個人識別方法は1980年代に捜査方法として導入されはじめたものであり、
日本でも1990年代前後に入ってから導入された。 
このDNAによる個人識別すなわち犯人特定方法は指紋と同じく精度の高いものであるとされたが、
裁判ではDNA鑑定の精度が最大の争点となった。
 
2000年代後半の現在ではDNA鑑定の精度は約4兆8000億人に一人の確率で判別できるとの説があるが、
これはDNAの複雑な配列の読み取りがコンピューターによって超高速で行われることが可能であるためである。
 
しかし、起訴当時に警察庁科学警察研究所が使用していた「MCT118型検査法」は人の目による恣意的な要因が排除できない識別法であり、
染色体のうち16個の塩基配列が繰り返される回数で個人差を特定する方法であった。
そのため、一般的な型で16人に一人、特殊な型で3万5000人に1人しか判別できず、
平均すると、およそ1000人に1.2人の確率しかなかった。
 
検察側が法廷に証拠として提出したは2種の検査では、いずれも被告人と一致したとの鑑定結果であった。
しかし、逮捕前に検察が第三者機関による鑑定として帝京大学で行われた鑑定では、検察側鑑定と同様に被告人と毛髪と被害者に付着していた犯人と思われる血痕が比較分析されたが、
被告人のDNAとは一致しないという結果が出た。
当時、科警研とは別に飯塚事件の鑑定を行った石山?夫(いくお)、帝京大名誉教授(法医学)は「ミトコンドリアDNA」という方法で鑑定したが、
被疑者の型は検出されなかった。
さらに、科警研は鑑定に使った試料を使い切ってしまっており、再検証もできなかったため、
科警研のデータを見た石山名誉教授は、「こんな鑑定は私の教室では通用しない」と法廷で証言した。
また、裁判では被告人のワンボックスカーから検出されたとされる被害者の血痕の鑑定について、
2人以上の混合血だったとして鑑定結果は疑問として証拠としての信用性を否定した。
 
しかし、車に血がついている理由については弁護側の説明はなく、被害児童の通っていた潤野小学校職員が証人として行なった証人尋問で、
その職員が「子供たちに警戒されていた」と被疑者に都合が悪い証言を行なった際に、被疑者は大声でその職員を恫喝した。
 
しかし、裁判所は被害者に付着していた犯人とおもわれる血痕の鑑定に対して、
検察側は信頼できるとして証拠として採用した。
一方の弁護側が矛盾していると主張した帝京大学における鑑定については「科捜研の鑑定で試料を使い切った可能性がある」と退け、
たとえ被告人の型が出なかったとしても矛盾しないとした。
また、被害者に付着していた繊維はワンボックスカーの座席シートの可能性が高いとして証拠能力があると認定した。
また、裁判所はDNA鑑定については一致していると認定はした上で、
複数犯の可能性を否定しない見解を示したため、やや証拠能力が弱いとしている。
そのため、一審の福岡地方裁判所は1999年9月29日、控訴審の福岡高等裁判所は2001年10月10日に検察側の求刑通りに被告人に死刑判決を出した。
その理由として犯行を否認し反省の色もなく残虐非道な犯行であり、被害者遺族の厳罰感情が著しいためであるとした。
 
被告人は最高裁判所に上告した。
最高裁で行われた弁護側弁論では、当時のDNA鑑定の精度が未熟だったと主張し証拠能力がないとしたが、
2006年9月8日に第二小法廷(滝井繁男裁判長)は証拠能力があると認め、そのほかの状況証拠とあわせて上告を棄却し死刑が確定した。
なお裁判では動機は「性的欲望を遂げようとした」 としているが、
被害者は首を絞められ、顔を殴打した跡があったが性的暴行を受けていなかった。
また裁判でも犯行場所も殺害状況も動機も真相が明らかにならなかったが、
これは被告人が終始犯行を否認した為である。
これについて捜査関係者は「彼は家族を守るために否認を貫いた」との見解を示しており、それによれば犯行を認めれば自分の家族が崩壊するが、
冤罪を主張したまま死ねば救われるというものであった。


 
 事件の概要
 
1992年2月20日、福岡県飯塚市の小学校1年生だった女児2人(当時7歳)が登校中に行方不明になった。
その後、同県甘木市(現在の朝倉市)の雑木林で殺害され遺棄されているのが発見された。死因は窒息死だった。
 


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%AF%E5%A1%9A%E4%BA%8B%E4%BB%B6 2009/08/09

コメント(3)

作ってくだっさたのですね。
ありがとうございます。
関連あるかどうか微妙ですが、参加者の皆様に読んでいただきたいと考え、添付します。
不適切でしたら、削除をお願いします。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1249908172&owner_id=7958073
 
(日記のご紹介ありがとうございます。
ただ最近は、URLから個人ページだと察すると開きたがらない人々も少なくありません。
もしよかったら、内容を転載くださると公開性が高まり、助かります。
よろしくお願いします。)
 
> w a r m a r t :)さん

ご指摘ありがとうございます。
了解しました。
内容が少し長いので、後でトピを立てさせて頂きます。

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