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ミエルヒトコミュの11、怨念

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知っているだろうか?
丑の刻参り(ワラ人形を使った呪い方法)を行った主婦Aが警察に捕まったことを。実際に起きた事件である。
主婦Aは主婦Bに対して怨念を抱き、近くの神社で丑の刻参りを数年にわたって繰り返し、主婦Bの体調を崩させ、また著しく悪化させたということだった。
これを聞いたとき、一種のストレスによる主婦Bの精神障害ではないかとおもった。

しかし、主婦Bは丑の刻参りを知ったのは体調を崩し始めて数年後であり、体調不良の原因も病院ではずっと不明だった。体調が悪化してから数年後、ワラ人形が打ち付けられていた(数百回以上)神社からの連絡でそのことを知った。

このことから、精神的負担が原因であるとは考えにくいだろう。

真相はわからないが、私にも見えない怨念というものが、この世には存在するのかもしれない。

今回は、私にも見えなかった念についての話

春休みになって、のんびりライフを過ごすことを心に固く誓っていた私の携帯に着信が・・・Sからだった

「どうしても君に来て欲しい」

と言われ、理由も言わずに電話を切られた

なんだろうか?嫌な予感が激しくしたが、私は気になったらいてもたってもいられないタイプなので、簡単に用意をして家を出た


待ち合わせ場所はあるショッピングモール、
ショッピングモールは電車で数駅いった所にある。

その駐車場にSはいた

女性と一緒だった

25〜28歳くらいだろうか?かなり雰囲気のある人だ
多分、ブランド品で全身を囲っているのだろう

Sと並ぶと別世界の異人どうしに見える

私が戸惑っていると、向こうから声を掛けてくれた

「あなたね。話は聞いているわ」

そう言ってその女の人は綺麗な顔をクシャクシャにして笑顔を作った

とても印象的だった


彼女の名前はN
歳は30手前だそうだ
ちなみに既婚者であり、旦那は某有名会社の社員らしい

さらに驚いたのは子供が一人居るとか…
かなり痩せているが子供を産んでから太ったというから驚きだ


NさんはSのおばあちゃんの宗教団体の幹部らしい


「とにかく、話は車に乗ってからしよう」

Sがそう言うと、後方に停めてあるB○Wの助手席のドアをあけて乗った

Nさんの車だそうだ
私は初めてのる高級車にオドオドしながら後部座席へ

NさんはB○W以外にもワー○ンなどを所有しているらしい


車が走り出しすぐにNさんが話を切り出す

「まだ活動に参加した事ないらしいね?」

活動って?という顔をすると、ミラー越しに私の顔を確認したNさんは話を続けた

「私たちの団体は霊障害等に悩まされている人たちの為に活動しているの」

はぁ…なんかうさんくさいですね
とは言えず私は高級車の後部座席でじっとしていた

Nさん曰わく、Sのおばあちゃんの団体は半分ボランティアで霊障害に苦しむ人などの救済を目的として活動していて、各地にある寺などから寄せられた情報から、救済すべきかどうか判断して行動するとかしないとか…

「ってことは今日はその活動に暇でしょうがない私が駆り出されるわけですか?」と聞こうか迷ったが、返事がわかっている私はひたすら高級車の後部座席で固まっていることにした



今回はお寺などを通さず直接に団体へ依頼があったそうだ(すごく珍しいらしい)


それによると………
最近、妻が病気に倒れ
祖母(依頼主の父)が亡くなり、さらに長男がバイク事故、次男も体の異変を感じ高校に通えない状態(夫の方からの手紙より)。とのことだ



いや〜不幸もたまたまなのでは?
霊が人を殺せない訳だし

(霊が人を殺せるほど強いということは絶対にないと思う、生きている人間の方が魂というかエネルギーは強いわけで、死んでからは消費されやすくなるので魂が弱るのが原則だ。霊は人を呪い的なもので殺せないと思う)


それに依頼の手紙の最後に謝礼金について書かれており、その額に目が飛び出るかと思った

なにがボランティアだよ!アホか?ぼったくりやろ
そう思えど高級車に乗った私は恐ろしく大人しかった

謝礼金のがくにビックリしていたのもつかのま、着いた場所は立派な一軒家だった。目立たない場所に立っている家だが、かなり雰囲気のあるお堅い感じの和風の建物だ。

この家に住んでいるのなら、あの謝礼金の額も納得だ。


私たちがつくなり、家の方が迎え入れてくれた。
家族は全員で4名夫・妻・長男・次男である。祖父(依頼者の父親)は数ヶ月前に他界。

ちなみに妻は依頼者の父親が亡くなる少し前から原因不明の高熱と咳に苦しめられているらしい。
ただ、病院にいると症状は緩和され、自宅に戻ると再発の繰り返しだとか。

挨拶もそこそこにNさんズカズカと家に上がり込んだ

それに続いてSが家を観察するようにキョロキョロと辺りを見回している。




私も後に続きながら一部屋一部屋見て回ったが何の変哲もなかった。亡くなられた祖父の霊すらいない。数ヶ月前に自宅で亡くなったと聞いたので、まだ消滅していないと思ったのだが・・・・・


N「なにも見えない?」
Nさんが私に聞いてきた

私「いや〜全くですね。多分、霊は関係ないのでは?」


それでも諦めの悪いNさんは一度回った部屋をもう一度一つ一つ念入りに確認し始めた


それから、応接間みたいな場所に家族を集めてもらった。

比較的に夫の健康状況は悪くなさそうだが、長男は怪我、次男は精神的にやばそうである。目の下にあんなにクマが出来ている人を初めて見たかもしてない


そこで、Nさんは私にとって重大発表をした

「今夜はココに泊めさせてもらいます」








と言う事で、私は一晩見ず知らずの家に泊る事となってしまった


家族の方はというと、近くにマンションを借りて生活しているらしい。今日はNさんが鑑定すると言う事で集まってもらいった。夜になるとそそくさと家を出て行った。

だったら、家売ってマンションに住めよ!と思ったが、想い入れがあるのか知らないが、それは出来ないらしい。

私は家族の方が帰った後、霊障害は存在しないと確信して、見ず知らずの他人の家で横になってテレビを見たいた。その間も、Nさん&Sは家の周りをそそくさと散策している



どうやら、NさんはSと似た感じの霊障害をお持ちだとかで、霊の姿はハッキリ見えないが感情を読み取れるらしい

どうもSよりも霊を見る方の障害は軽いみたいで、かなりぼんやりにしか見えないとか。ただ、感情などを正確に読み取る事ができるらしくかなり重いほうの障害である。小さい頃は、生きている人間の感情や記憶もなんとなくわかったとかわからないとか・・・・

N「おかしいな・・・・」

S「まだ、正体が見えてきませんね。」

そんなことを二人で話し合っている。
いやいや、私必要なくない?



私は相変わらずダラダラとテレビを眺めている


そんなこんなで時間が過ぎて深夜になった。
使ってもいいと言われていた布団をひいて、そそくさと私は眠りについた


ほら、やっぱり何も無かった

・・・・・・・
・・・・・・・

ジュルジュルルル

何かが座敷を這うような音がする


息苦しい・・・・?

右側の耳元に何かいる?

そう思ったときだ、耳の穴の中に何かがニュルっと進入してきた

ぎゃあ!と声をあげることができたならどれほど良かった事か

首に何かが巻きついて来た

冷たいヒンヤリとしたものだ

これが何なのかわからない

それよりも耳の中に入ったそれがとてつもなく気持ちが悪い

プールの時に入った水が音を立てて動き回っている感じだ
体を動かそうとしたが足以外が上手く動かず起き上がれなかった。

いま私の体に起こっていることが霊の仕業だとは思えない
どうしてそう思うのかと言われると答えにくいのだが、まるで生き物が私の体を這っているようにしか思えなかった

汗がおでこから噴出すのがわかる。

こんな奴初めてだ!
なんとか体を起こし必死で這いながら部屋を出た

その間もその物体はまとわりついてくる

その物体は水のように透通って見えた

うねうねと波を打っている


何じゃこりゃ!!!

必死に転げ周りなんとか振りほどく事ができた

NさんとSをすぐに呼び今起きた事を話した


S「君が取り乱すなんて珍しいな」

そんなこと言っている場合か?

彼とNさんは私の慌てっぷりに反比例してかなり冷静だった

どうも、アレの存在に気がついていたらしい

どんな奴だったか?何をされたか?私は殺人でも犯した犯人かと思うくらいにしつこく聴取された

今あった事を事細かに話すとNさんとSはどこかに電話を掛け始めた

・・・・・・・・・・


S「なるほど・・・Nさん、確認取れました。やっぱりそうです。」
なんでも近くの大きなお寺の住職さんへ電話していたらしい

N「そう、じゃあ。」そういってNさんに引っ張られ私は外に連れ出された

道路を越えて家全体が見える場所へ立たされた



N「何か見えるものはない?」

えっ?なにかって?
そう思いながらも今出てきた家を観察した

特になにもない。

N「他の家と比べておかしな所は?」

・・・・・・あっなんか色が違う

N「どの辺り?」

全体的に緑(?)っぽい。すごく薄く。

とくに庭の辺りかな


そういうともう一度家に戻った。

それからNさんは家の所有者の夫に電話を掛け始めた

なにかを確認しているようだ

「わかりました!」そういって電話を切り、今度は庭へ

暗い庭を家にあった懐中電灯で照らし何かを探し始めた

そしてそれはすぐに見つかった

何かを埋めたような場所だ。岩が円状に並べれておりその真ん中を土で埋めたように見える

もともと池だったのではないだろうか

Sがどこからかスコップを取り出し、その場所を掘り始めた

大きなスコップは2つしか見つからず何故か私は二人の作業を呆然と見ていた


その場所は酷く湿っており、少し足がはまった

すこしして異変が起きた

ジワジワと地面から水が湧き出した…と思ったら様子がおかしい

その水のような物体はうねうねと地面を這いながら私の方に近づいてくる

ひゃっ!
驚きのあまり地面にしりもちをつく

湿った地面から本当の水分がしみでてきた


うねうねと這う水のような物体は手に巻き付くように這い上がり、右手が重くなった


NさんとSが異変に気付き来てくれたが、どうやら二人には見えていないようだ

N「S、水持ってきて」

S「わかりました」


私「ちょっとまって私のポケットに日本酒が入ってる!」


N「そんなの効かない」


えっ???



Sが水をくみに行く間に右腕を登り首にまで来ていた

さらにNさんの足元にも同じ物体がいた
それはすぐにNさんに巻きついた

Nさん危ない!

N「大丈夫だから落ち着いて、ウッ!」
彼女も首に巻きつかれ苦しみ出した


Sが水をくんでこちらに来た

私はてっきり自分に水をかけられるのだと焦った。

しかしSは池であっただろう場所に水をかけた。
それを手当たり次第に行うと、物体が一瞬水に溶けたようになり少し軽くなったものの物体は私とNさんにくっついたままだ



私「これなんですか???」

N「わかると思うけど霊なんて生易しいもんじゃない!水神よ。だから日本酒なんて意味ない」

水神?神様??

私「じゃあなんで私じゃなく池に水を??」


私が困惑していると、Sが今までの経緯を教えてくれた

実は、実態が確認できないものの、この家に住み着くコイツには初めから気づいていたそうだ

ただ、私にでさえほとんど見えないそれを、見るという部分で霊障害が軽い二人には確認できなかったみたいだ

さらに、初めから近くにあるお寺の住職さんに確認しており、状況から判断し水神であると推測していたらしい

そこで見ることが出来る霊障害が重い私が駆り出されたわけだ…

それにより、池に水神の本体があるのではと推測したらしい

水神自体はハッキリ見えないが、それなりに役にたったのだろうか?ただずっと池を埋め立てた場所をNさんは気にしていたことから、はじめから原因の場所を特定出来ていたのではないだろうか





私「とにかく、コイツをとってください!」
虫が体を這うような感覚が気持ち悪い

N「我慢して!とにかくココを掘って!」



掘ればきっと気持ち悪い感覚から解放されるのだと信じ掘るのを手伝った


掘る最中もウヨウヨとその物体は地面から現れる

不思議とSには全く寄り付かないが、私とNさんは酷い状況だった
ある程度池の形が分かってきた

真ん中の2つの岩を中心にした8の字型の池だ

それからNさんは家の家族の方に電話をはじめた


それから数十分後に夫だけが現れた

そこから事情聴取がはじまる

いつ埋めたのか
何故埋めたのか
誰が埋めたのか


眠そうな夫は重いため息をついて話し始めた

実はこの家は何度か改築したものの何代も前から守り続けられた土地らしい
なんでも昔はここら一帯を治めていた権力者の家系とかで

この池は戦後に作られるたとのこと
それ以来は手入れをしなくても水か枯れることもなく一年中その一帯は青々としていたとか

しかし去年の冬、亡くなった祖父が急に池を埋めると言い出し、近所の知り合い達に手伝ってもらい埋めたらしい

理由はわからなかったとか…

そしてその後、原因不明の死を遂げた


N「この池の意味ご存知ですか?」

夫「意味ですか?いいえ…、死んだ私の父(祖父)は大事な池だと言っていましたが、どういった意味があるのかは…」

Nさん「わかりやすく言うなら檻(オリ)のようなものです」

そんな会話の最中も私とNさんの体を透明の物体はウヨウヨと這っていた
それにかまわずNさんは話し続ける

なにがあったのか詳しくはわからないが、夫の様子をみると深い事情があるのだろう

N「この池は怨念を溶かす効果がありました、元に戻すべきです。そうしなければ念が流れ出したままになってしまう。それにこの池には他にもなにかあるのでは?」

夫「生前ひどく父は怯えていました。死ぬ少し前に池の左側の岩の下の方になにかが埋まっていると聞きました。この池の周りで数人の先祖が自害したと聞いています、多分供養かなにかのための物でしょうか…」



N「そうですか、確認してみます。それが終わったら一刻も早く池をもとに戻してください」


そして、Nさんは岩の下を堀始めた

土が付着し、なんの素材で出来たのかわからない箱が出てきた

なかには仏像らしき物が入っている

N「S、水をかけて」

Sはバケツでそれに水をかけた

するとかなり、私は体が軽くなる

N「まだ、一時はその状態が続くと思うけど我慢してね」

そう言われてもなぁ…

怨念等は受けやすい人受けにくい人が居る

Nさんと私は受けやすい
夫とSは受けにくいと思う

補足しておく
Nさんが近くの住職さんに聞いた話によると、この家系は昔は身売りなどを裏で行い稼いでいたとか…
そこで起きた惨劇が今回の怨念を生んだらしいそれ以上はグロくて聞けなかった。

ちなみに池は後日修復され私に憑いていたウヨウヨも消えた
また妻もかなり体調が回復したとのこと。

水神というのは昔から祟りの神として恐れられているらしい

祟りの神もまた人が作り出した念なのだ しかし、念で人が死ねなんて…私の想像を超えて危険なものだったのだろう。


ところで謝礼金はというと、学生にはかなり嬉しい大金を分けて頂いた

しかしNさんいわく、基本はボランティアであり、貧しい方や収入が低い方からは頂かないしらしい

今回の謝礼金は今後の活動にいかされる とか

だが分け前をもらった私はその次の日に焼き肉を食べにいった

今後も活動に参加するつもりだが、今回みたいな奴は嫌だなぁ…

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12、幽体離脱
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