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腐男塾・724 創作部コミュの【小説?】紫集院 曜介 Another

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<概要>
曜介が腐男塾に入るまで、という設定で書いてみたお話。
一応、中野腐男子学園1年という設定。ってことは1年前ってことかな。

<登場人物>

曜介:いわずもがな。ただこの時点では引き籠もりがちな人
大助:オリジナルw お友達のようないじめっ子のような・・・・どうしようw
村上先生:オリジナルw歴史の先生。前任者の代わりに急遽採用されますた。
担任:面倒なので台詞だけwww

プロット上はこれだけ。後は書いていて出すかもしれません^^;

コメント(4)

【小説?】紫集院 曜介 Another  No.01

人は、自然に大人になって、自然に社会生活を送るものだと思っていた。

気がついたら、家にいる毎日。

ああ、俺は普通の人生から転落してしまったんだ・・・・と、男はそう思っていた。

一度ハマってしまった怠惰な生活を抜け出すのは難しい。
自分でもどうにかしようと思うけど、心と身体が意識を共有してくれない。
そうこう考えながら、今日もまた夢の中へと身を投じていく。

男の名は紫集院曜介。中野腐男子学園に通う高校生だ。
そんな身も心もニート化していた曜介が少しずつ学校へ行き始めるようになった。
自分がニートに転じたのは自分の気持ちが弱いせいであって、
決して親の育て方が悪かったわけではない。
自分だけを責める親に対して、それを証明したい気持ちがあった。
何かに負けたままの自分にどこかでけじめをつけたかったのかもしれない。

結局のところ、きっかけさえあればどうにかなってしまうような、
そんな簡単なことだったんだろうな、と納得した。


そして今日も楽しくはない学校へ向かう。
足取りは重く、出来ることなら行きたくない。
曜介はちょっとでも不都合な事があれば、いつでも逃げ出せる体制で登校していた。
ずっと学校へ行ってなかった自分にとって、学校は既に居心地の悪い場所でしかないのだ。

「鬱だ・・・」

天気がいいと心も気持ちが良い。

よくそんな事を言う人がいる。
言いたいことはわかるが、世の中そう思う人間ばかりではない。
曜介は出来るなら家でのんびりしていたいと思う部類である。

うつむき加減で登校しても、学校には着いてしまうもので、。
今日もつまらない時間がはじまるのか・・・、そう思うと余計気持ちが重くなった。


「おう!曜介!」

ああ、今日も鬱が増していく・・・。
軽く手を挙げて返事をして、そのまま無視を決め込む。
しかし、そのままでおさまるはずがない。

その男はいきなり曜介の首を抱え込んでくる。

「返事くらいしろよ、女じゃあるまいし」

慣れ慣れしく話しかけるクラスメイト、大助だ。

「いいだろ、俺の勝手だ・・・」

曜介は鬱な気持ちを表に出したまま答えた。

「はっ、相変わらずつれね〜な、少しくらい社交的になんねーと孤独になるぜ」

そういって大助は自分の席へと戻っていく。
大助は今の学年になったばかりの時に何度か話した程度だが、
何故かちょっかいを出してくる。
悪いヤツではないんだろうが、やたら粘着してくるのがウザい。
そして何より、人の気持ちを考えず自分主導で何事も進めようとする。
極めてジコチューなやつだ。

毎朝こういった状態ではじまるから、気分良く学生生活を始められたためしがない。

【小説?】紫集院 曜介 Another  No.02


そうこうしているうちにホームルームのチャイムが鳴り出す。
いつもなら先生がくどい世間話をして、そのまま授業に突入するのだが、
今日は違っていた。
見知らぬ男がそこに立っていた。

「授業を始める前に、先日入院した田中先生の代わりに歴史を教えてくれる
先生を紹介する。しばらくヘルプで入ってもらう、村上先生だ」

「村上です。非常勤という形でこちらにお世話になります。少しの間ですが、
宜しくお願い致します。」

颯爽と答えるその男は、25になったからないかくらい若造っぽいのに
凛とした風格があった。
しかし、ぶっきらぼうなのだろうか、顎下には無精ひげが見える。

「村上先生は、このクラスの副担任も引き継いでもらうから、何かあったら
相談してください。」

少しだけ、いつもとは違った出来事も終わり、また元の空気に戻っていった。

放課後、やっとつまらない世界から抜け出せる、そう思うとテンションが上がってきた。

今日はいつものゲーセンに寄っていこう。

とっとと、荷物をまとめてダッシュを決めたハズなのだが、階段でものの見事に
何者かとぶつかった。

「いてててて」

たまらず尻もちをついた曜介に、男が声をかけてきた。

「おいおい、大丈夫か?」

声の方向に目を向けると、そこには今朝紹介されていた村上が立っていた。

「あ・・・村上先生?」

そう呟くと、男は手を差し伸べてきた。

「ああ、今朝のクラスの子か。階段の前でそんな勢いよく走ってきたら危ないぞ。」

「あ、すんません」

そう答えた直後、村上は曜介の手をとって、上体を起こしてくれた。

「何か良いことでもあったのか?」

「え?」

「いや、走って帰ろうとするなんて、これから楽しいことがあるんじゃないのか?」

話題を振ってくれたのだろうが、曜介はそっけなく答える

「別に・・・ゲーセンっすから」

「そうか。そういや最近『鋼拳』の新作出たもんな。ああ、俺も行きてぇなぁ」

「え?」

曜介は驚いた。生徒に話を合わせてくれるくらいならわかるけど、明らかに
コイツはありがちの相づちではなく、知っている。

「先生もやんの?」

曜介はつい、聞いてみた。

「ああ、もちろんだ。ゲームとアニメは大好きなんだ。早く仕事終わらせてゲーセンに
行くか、家に引き籠もってアニメみたいんだよぉぉぉぉ。」

「ぶっ、おまっwwwき、教師が何を言うんだwww」

曜介は無意識にツッコミを入れていた。
それはこの男があまりにも教師らしからぬ、そう自分と同類の発言をしていたから。

「あ、わり。学校でいうこっちゃないわな。前言撤回だ、内緒にしとけよ。」

村上はそういうと、手で挨拶をして歩いていった。
曜介は、ゲーセンまでの道のりを歩きながら、村上の事を思い出していた。
教師のクセにやたら愛想が良い、けどそれが馴れ馴れしくもなく自然で、
教師というよりは友達・・・そんなイメージがあった。

「村上・・・先生か・・・」

曜介はそう呟くと、微笑みながらゲーセンへと向かっていった。


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