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とりあえず怖い話。コミュのでびノートν(24話目)

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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




7月26日(火)


 試合当日。





 オレは一生懸命に、試合に集中しようとした。


…だが、集中しようとする気持ちとは裏腹に、


明日、エロに全てを話す事ばかりを考えてしまって、



…普段の動きがまったく出来なかった。



…結果…、






「ゲームセット!!!」






3セット目は取れたものの、


オレ達の学校は、1-3で敗れてしまった。


…特に強いチームでもなかったのに、


…オレのせいで…オレのせいで…。





「皆…ごめん…」




落ち込むオレ。


…そんなオレを、一番に庇ってくれたのは、





意外にも楠木だった。



「まあ、マーガリンはここまでよくやってくれたじゃんかよ!


楽しかったぜ!


オマエのブロックポイントで、今まですげー助けてもらったんだからよ!


なあ!皆!」



「…ああ、そうだマーガリン。


今までありがとうな」



…皆は、オレを慰めてくれている。



…今日ぜんぜん活躍できなかったオレを…。




ポン。


「…馬上君。

久々に、僕も真剣に何かに打ち込む経験が出来たよ。


ありがとう」


エロも、優しくオレにそう言ってくれた。


そして何より、


エロは明日、オレの家に来る事については一切触れる事なく、帰っていった。


…それがエロなりの、優しさなんだろう。






「じゃあ、お疲れさん!」



…中学生活のバレーが終わった。


今日でオレ達は引退だ。




皆、それぞれ少し寂しい思いを胸に、帰路につく。



 そしてオレも菫村と一緒に帰ろうとした時。


「…あ、マーガリン悪い。


オレ今日先帰るわ」


「…え?」


菫村は、一瞬後ろをチラリと見たと思うと、そう言って帰ってしまった。




振り返るオレ。


「…あ」



後ろには、筒井が立っていた。



「よ、よう」


筒井は少し緊張している様子だ…。



「先生…すいません…

オレのせいで今日は…」


「え?

うううん。


何を気にしてるの!

馬上君はよく頑張ってくれたわよ。

皆も、お礼言ってたじゃない」


「…でも…今日は皆の足を…」


「誰だって、調子悪い時くらいあるわよ。

それがたまたま、今日だったってだけじゃない」



…違うんだ先生…。


  調子とか…そんなんじゃあ…。



…あ…そっか。


先生とも…会えるのは今日で最後になるかもしれない…。




筒井の顔を見る。


「…ん?どうしたの?」


黙って顔を見たオレに、筒井が聞いた。


「…あ、あの…。


先生今から、暇ですか?


もし暇なら…少しお話でも…」



「…え」


顔が赤くなる筒井。



…菫村が言ってた【筒井がオレの事を好き】ってのは…本当なのかな…。



「べ、別に、ひ、暇だけど…」





 筒井とオレは、とりあえず近くのマクドナルドに行こうと思ったのだが、満席だったのでロッテリアに向った。














でも、ロッテリアも満席だったので、近くのモスバーガーに向った。


でも、モスバーガーも満席だったので、近くのウェンディーズに向った。


でも、ウェンディーズも満席だったので、近くのドムドムに向った。


でも、ドムドムも満席だったので、近くのミニストップに向った。


でも、ミニストップも満席だったので、近くのガストに向った。


でも、ガストも満席だったので、近くのフレンドリーに向った。


でも、フレンドリーも満席だったので、近くのスカイラークに向った。


でも、スカイラークも満席だったので、近くのバーミヤンに向った。


でも、バーミヤンも満席だったので、近くのジャンカラに向った。


でも、ジャンカラも満席だったので、近くの歌広場に向った。


でも、歌広場も満席だったので、近くの凶野家に向った。


でも、凶野家も満席だったので、近くのスキ家に向った。


でも、スキ家も満席だったので、近くの松屋に向った。


でも、松屋も満席だったので、近くのてんてんに向った。


でも、てんてんも満席だったので、近くのアサヒに向った。


でも、アサヒも満席だったので、近くの素材屋に向った。


でも、素材屋も満席だったので、近くの白木屋に向った。


でも、白木屋も満席だったので、近くのどまどまに向った。


でも、どまどまも満席だったので、近くの酔虎伝に向った。


でも、酔虎伝も満席だったので、近くのみつ屋に向った。


でも、みつ屋も満席だったので、近くのジョナサンに向った。


でも、ジョナサンも満席だったので、近くの公園に向った。


でも、公園はDQNだらけだったので、近くの川に向った。


でも、川は釣り人だらけだったので、近くのラウンド1に向った。


でも、ラウンド1も満席だったので、近くのマンボーに向った。


でも、もマンボーは満喫だったので、仕方なく他の店を探そうと、また二人で歩き出す…。




…そうこうしてるうちに、日が暮れてきてしまった。





「…はぁ…はぁ…。


ま、馬上君…。


なんか私達って、とてもツイて無い気がするわ…。


もう、六時間以上歩いてるわよね…」



「はぁ…はぁ…


そ…そうですね…」



「ど…どうする馬上君?


もう、帰ろっか?」




先生のその一言で、オレの心は寂しさでいっぱいになった。



オレは先生の顔を見る。



「…せ、先生。


あの…。


今日…オレと一緒に過ごしてくれませんか?」



「…え?」



筒井は驚いた顔をしている。




オレは筒井を見つめる。



筒井の顔…髪の毛…肩…胸…おなか…足。




…今ハッキと気付いた。


…オレは…









筒井が好きだ。




「先生。

オレは、先生の事が好きです」


「え?え?


ちょwww何言ってるの馬上君」



「オレ、真剣です。


だから…だから、先生」



「ちょっと、

お、大人をからかうんじゃ無いよ馬上君」



「先生ーーー!!!」


がばっ!!!

「キャッ」



オレは先生に抱きついた。


格闘技を極めかけている筒井だ。


簡単にかわす事くらい出来ただろう。


…でも、筒井はかわさなかった。


じっと、オレに抱きしめられてくれた。



…先生の体は…あんなに強いのに、とても柔らかい…。




「…先生…」



「…ま、馬上君?


ちょっと、


一回落ち着いて話そ?


ね?」




「…はい」



オレは一旦、筒井から離れた。






 そしてとりあえず二人で、近くにあったベンチに並んで座る。



「…あの、ね、馬上君?


今アナタが言ってくれた事、本当?」



「…本気です。


信じてもらえないですか?」


「う、うううん。


それを確認したかっただけ」


「…。

…先生は、


先生は、どう思ってるんですか?


オレの事…」





「…え?


そ、そうねぇ。


馬上君は、大切な生徒よ」



「…そんなんじゃなくて!


…オレの事…男として…好きとか嫌いとか」


「…あ、

そ、そうだね。


ごめん。


…えっと…」



…菫村が言ってた…。


筒井はおそらく、オレの事が好きだ…って。


それに他のバレー部の皆も、そう思ってるって。


…筒井はきっと…照れてるだけなんだろう。




「…どうなんですか?先生」



「えっと…うん、

あのね、馬上君。


馬上君、もしかしてね…」


「…はい」



「バレー部の子達からね、

『筒井はもしかしたら、馬上君の事好きなんじゃないか』

…とかって情報…聞いたりした事って…ある?


もしかしたらよ?」



!!!!!!!!!!?


な…何で筒井がその事を!!!?




「…そ、それはどういう意味ですか?


先生…?」



「…あ、そのリアクション…

やっぱり…そういう風に聞いたっぽいね…」





????



なんだこの展開は???



…もしかして…



…もしかしてオレは…






「あ、あのね、馬上君」
















 も し か して



 おれはあああああああああああ!!!!











「馬上君、聞いてる?」



















 はめられたのかああああああああああああああああああああああ!!!!!!!








「ちょっと?馬上君?」




「…はっ!」



「い、今、精神がどっか飛んでたみたいだけど…」


「す、すいません」


オレはちゃんと座りなおした。



「…先生…オレって…もしかしてハメられたのかな…ハハ」



「…え…


う〜ん…」



…筒井は困っている。



…やっぱりそうだ。


…きっと…そうなんだ…。




 もう…どうでもよくなってきた。



オレは深く傷ついた…。



…いっその事、でびノートに自分の名前を書いてやろうかな…。



 …もう、何もかもが嫌だ…。





「…先生、オレ、やっぱり帰ります」


「…え?」



オレはそっと立ち上がった。



「ちょ、ちょっと待ってよ馬上君!!!」




「…」


筒井に背を向け、トボトボと歩くオレ。



タッタッタッタッタ


「ちょっと待ちなさいって馬上君!!」



先生が追いかけてくる足音が聞える。





…先生がもし追いついたら…先生を跳ねのけて、走って逃げよう…。


…オレは…大恥かき男だ…。


…明日には刑務所に行く…どうしょうもないダメ人間なんだから…。





ガシッ!


筒井が、後ろからオレの肩を掴む。






ブンッ!!

オレは手を振り回し、筒井を振り放そうとする。



ササッ!



…が、さすが格闘技の天才筒井。

オレの手をサっとかわし、上手くオレの正面へと周りこんだ。



そして筒井はオレの両頬を手の平で包む。



「馬上君!

落ち着いて!!!

オネガイだから、落ち着いてちゃんと先生の話を聞いてちょうだい!!」



「…離せ!離せよぉ!!」


…くそう…筒井の力が強いから、うまく急所を押さえられてるようで逃げられない…。



こんな辱め無いよ…。


皆にハメられて、本気にさせられて…教師に告って自爆なんて…。


「馬上君!!」


「離せ!!離せよ!!オレはもう還るんだよぉ!!!」



「馬上君!


ちゃんと返事して!」




「あああああああ!!!!」




    「マーガリン!!!!」



「は…はい…


…ぁ」



…返事をしてしまった…。


「ごめん!


馬上君、さっき、先生逃げた!


しょ、正直に言うね!」


…え?



「…」




「…しょ…正直に言うのも…なんか難しいし…

こ…これが答え!

えいっ!」


















   えっ?








筒井の顔が、オレの顔に近付き…





そしてオレの唇に、柔らかい筒井の唇の感触が…。





(つづく)

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