『日本の歴史と最後の審判』��-０
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
一、宇佐八幡宮(うさはちまんぐう)の謎 p*272
二、応神天皇即位 p*288
三、応神天皇の后妃と皇子皇女 p*293
四、皇太子時代 p*301
五、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸 p*315
六、吉備の国分割の真相 p*329
七、日本の統一 p*341
八、神功天皇の一族の人々 p*349〜p*372
「この論文は私が神の御意志のもとに書いたものであり、これが本当の正しい日本歴史なのですからそのつもりでお読み頂きたいと思います。安原 修」
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令 和 四 年（2022）八 月
證 明(しょう めい)さん。
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
一、宇佐八幡宮(うさはちまんぐう)の謎 p*272
二、応神天皇即位 p*288
三、応神天皇の后妃と皇子皇女 p*293
四、皇太子時代 p*301
五、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸 p*315
六、吉備の国分割の真相 p*329
七、日本の統一 p*341
八、神功天皇の一族の人々 p*349〜p*372
「この論文は私が神の御意志のもとに書いたものであり、これが本当の正しい日本歴史なのですからそのつもりでお読み頂きたいと思います。安原 修」
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令 和 四 年（2022）八 月
證 明(しょう めい)さん。
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コメント(37)
『日本の歴史と最後の審判』��-１-1
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(��p272／��p272〜��p372)
一の一、宇佐八幡宮(うさはちまんぐう)の謎
(��p272／��p272〜��p287)
>p272-1行~
第十九章 応神天皇
一、宇佐八幡宮(うさはちまんぐう)の謎
応神天皇を祭神として祀る八幡宮(はちまんぬう)の総本宮は大分県宇佐市
の宇佐八幡宮である。宇佐八幡宮には不思議な伝説がある。
それによれば欽明天皇(きんめいてんのう)の二十九年に宇佐神宮の菱形池(ひしがたいけ)のほと
りに鍛冶(かじ)の老人や八つの頭を持つ龍の幻が現われ、それを見
た人は病気になったり死んだりしたと言う。人々はそれを神
の祟(たた)りだと思って恐れたと言う。しかしその頃 大神比義(おほがみのひぎ)と言
う老人が現われて約三年修行に努めていた所、欽明(きんめい)天皇の三
十二年二月に菱形池(ひしがたいけ)の泉のほとりの笹の上に光り輝やく童子
の幻が現われ「我(われ)は誉田(ほむた)の天皇広幡(すめらみことひろはた)の八幡麿(やはたまろ)なり」と言って
たちまちに黄金の鷹になって駅館川(えきたてがは)の東岸の松にとまったと
言う。(秋田書店出版日本神社百選参照)
宇佐八幡宮のこの伝説は日本歴史の謎を解明する重大な鍵(かぎ)
を秘めているのである。即ち日本の歴史では応神天皇は仲哀
>p273
天皇と皇后息長足媛命との間に生まれた皇子と言うことにな
っているけれども、それが大嘘であると言うことを伝説は物
語っているのである。菱形池(ひしがたいけ)のほとりに現われた鍛冶の老人
は神武天皇の兄であり北九州 八幡国(やはたこく)や南朝鮮 新羅国(しんらこく)の王家の
祖となった稻飯命(いないいのみこと)の霊である。では稻飯命の霊が何故 鍛冶(かじ)の
老人の姿になって現われたのであろうか。
日本書紀は神武東征の時 稻飯命(いないいのみこと)は熊野の海で剣を抜いて海
に入り、鋤待神(さびまちのかみ)になったと言う訳の判らないことを書いてご
まかし、稻飯命はそこで死去したかの様に思わせて稻飯命と
子孫の歴史を完全に消してしまったのである。しかし実際に
は稻飯命は死んだのではなく、五瀬命から北九州と南朝鮮を
領土として与えられ、北九州八幡国王家と南朝鮮新羅国王家
などの祖となったのである。また剣を抜いて海に入り鋤待神(さびまちのかみ)
となったと言うのは鉄の剣を抜いて海水につければ錆びるの
であり鉄(てつ)のことを錆持(さびも)ちと言ったのである。金や銀や銅や��
>p274
銅などの金属は容易に錆(さ)びないのである。しかし鉄は塩水に
つけるとすぐに錆びるのである。だから鉄のことをすぐ錆(さび)を
持っ金属と言う意味で錆持(さびもち)と言ったのである。故に鋤待神(さびまちのかみ)に
なったと言うことはすぐに錆を持っ金属の神になったと言う
ことであり、判り易く言えば鉄の神になったと言う意味にな
るのである。
稻飯命は東征に参加せず五瀬命の命令で北九州に残り、日
本の西の守りを固めるために八幡国を建てたのである。それ
はＢＣ二十年頃のことである。当時の日本列島は石器時代で
あり、銅器や鉄器は支配階級の少数の人々が所有出来る程度
だったのである。稻飯命は九州にいたから北九州の豪族らが
中国へ遣使したり、中国と交易をしたりして鉄器を輸入した
りしていることも知っていたのであり、西日本ではその頃か
らすでに僅かながらも砂鉄を採集して鉄を作ったり、鍛冶を
したりする人々がいるのも知っていたのである。
>p275
それで稻飯命は鉄器が優れた文明の利器であることを見抜
いて大陸から製鉄や鍛冶の技術を導入するために努力したの
である。それで稻飯命は製鉄や鍛冶の神として尊敬され、祀(まつ)
られる様になったのである。しかるに後世古事記や日本書紀
を書く時に稻飯命が八幡国王家や新羅国王家の祖であること
も、稻飯命が製鉄や鍛冶の発展のために努力したことも、八
幡国の歴史もすべてが消されたのである。しかし稻飯命の霊
は自分達の歴史や子孫の系図が消されることを残念に思って
鍛冶の神の姿を宇佐の地に現わして後世の人々に真実を伝え
ようとしたのである。
《日本の歴史と最後の審判��-１-1 第十九章 応神天皇 一の一、宇佐八幡宮の謎 ��p272-1行〜��p275-10行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修
✡ 記：令 和 四 年（2022）八 月
證 明(しょう めい)さん。
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(��p272／��p272〜��p372)
一の一、宇佐八幡宮(うさはちまんぐう)の謎
(��p272／��p272〜��p287)
>p272-1行~
第十九章 応神天皇
一、宇佐八幡宮(うさはちまんぐう)の謎
応神天皇を祭神として祀る八幡宮(はちまんぬう)の総本宮は大分県宇佐市
の宇佐八幡宮である。宇佐八幡宮には不思議な伝説がある。
それによれば欽明天皇(きんめいてんのう)の二十九年に宇佐神宮の菱形池(ひしがたいけ)のほと
りに鍛冶(かじ)の老人や八つの頭を持つ龍の幻が現われ、それを見
た人は病気になったり死んだりしたと言う。人々はそれを神
の祟(たた)りだと思って恐れたと言う。しかしその頃 大神比義(おほがみのひぎ)と言
う老人が現われて約三年修行に努めていた所、欽明(きんめい)天皇の三
十二年二月に菱形池(ひしがたいけ)の泉のほとりの笹の上に光り輝やく童子
の幻が現われ「我(われ)は誉田(ほむた)の天皇広幡(すめらみことひろはた)の八幡麿(やはたまろ)なり」と言って
たちまちに黄金の鷹になって駅館川(えきたてがは)の東岸の松にとまったと
言う。(秋田書店出版日本神社百選参照)
宇佐八幡宮のこの伝説は日本歴史の謎を解明する重大な鍵(かぎ)
を秘めているのである。即ち日本の歴史では応神天皇は仲哀
>p273
天皇と皇后息長足媛命との間に生まれた皇子と言うことにな
っているけれども、それが大嘘であると言うことを伝説は物
語っているのである。菱形池(ひしがたいけ)のほとりに現われた鍛冶の老人
は神武天皇の兄であり北九州 八幡国(やはたこく)や南朝鮮 新羅国(しんらこく)の王家の
祖となった稻飯命(いないいのみこと)の霊である。では稻飯命の霊が何故 鍛冶(かじ)の
老人の姿になって現われたのであろうか。
日本書紀は神武東征の時 稻飯命(いないいのみこと)は熊野の海で剣を抜いて海
に入り、鋤待神(さびまちのかみ)になったと言う訳の判らないことを書いてご
まかし、稻飯命はそこで死去したかの様に思わせて稻飯命と
子孫の歴史を完全に消してしまったのである。しかし実際に
は稻飯命は死んだのではなく、五瀬命から北九州と南朝鮮を
領土として与えられ、北九州八幡国王家と南朝鮮新羅国王家
などの祖となったのである。また剣を抜いて海に入り鋤待神(さびまちのかみ)
となったと言うのは鉄の剣を抜いて海水につければ錆びるの
であり鉄(てつ)のことを錆持(さびも)ちと言ったのである。金や銀や銅や��
>p274
銅などの金属は容易に錆(さ)びないのである。しかし鉄は塩水に
つけるとすぐに錆びるのである。だから鉄のことをすぐ錆(さび)を
持っ金属と言う意味で錆持(さびもち)と言ったのである。故に鋤待神(さびまちのかみ)に
なったと言うことはすぐに錆を持っ金属の神になったと言う
ことであり、判り易く言えば鉄の神になったと言う意味にな
るのである。
稻飯命は東征に参加せず五瀬命の命令で北九州に残り、日
本の西の守りを固めるために八幡国を建てたのである。それ
はＢＣ二十年頃のことである。当時の日本列島は石器時代で
あり、銅器や鉄器は支配階級の少数の人々が所有出来る程度
だったのである。稻飯命は九州にいたから北九州の豪族らが
中国へ遣使したり、中国と交易をしたりして鉄器を輸入した
りしていることも知っていたのであり、西日本ではその頃か
らすでに僅かながらも砂鉄を採集して鉄を作ったり、鍛冶を
したりする人々がいるのも知っていたのである。
>p275
それで稻飯命は鉄器が優れた文明の利器であることを見抜
いて大陸から製鉄や鍛冶の技術を導入するために努力したの
である。それで稻飯命は製鉄や鍛冶の神として尊敬され、祀(まつ)
られる様になったのである。しかるに後世古事記や日本書紀
を書く時に稻飯命が八幡国王家や新羅国王家の祖であること
も、稻飯命が製鉄や鍛冶の発展のために努力したことも、八
幡国の歴史もすべてが消されたのである。しかし稻飯命の霊
は自分達の歴史や子孫の系図が消されることを残念に思って
鍛冶の神の姿を宇佐の地に現わして後世の人々に真実を伝え
ようとしたのである。
《日本の歴史と最後の審判��-１-1 第十九章 応神天皇 一の一、宇佐八幡宮の謎 ��p272-1行〜��p275-10行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修
✡ 記：令 和 四 年（2022）八 月
證 明(しょう めい)さん。
『日本の歴史と最後の審判』��-１-2
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(��p275／��p272〜��p372)
一の二、宇佐八幡宮(うさはちまんぐう)の謎
(��p275／��p272〜��p287)
>p275-11行~
では稻飯命が何故宇佐の地に鍛冶の神の姿になって現われ
られたのかと言うと、神武東征の時、五瀬命(いつせのみこと)、稻飯命(いないいのみこと)、御毛(みけ)
沼命(ぬのみこと)、狭野命(さぬのみこと)即ち神武天皇らの四兄弟は揃って日向の国を出
発したのであるが、北九州に不隠な動きがあったために五瀬
命らは豊後水道から船を西へ進め、宇佐の地に上陸して大会
>p276
議を開いたのである。それは五瀬命らの四兄弟が揃って東征
に出発した後、天孫系の人々の故郷である南九州が奪われる
心配があったからである。
若し四兄弟が東征に行っている留守に日向の地を奪われ、
更に東征が失敗に終わる様なことになれば、東征軍の人々は
行くところもなく帰るところもない窮地に立さされることに
なるのである。そのことを憂慮した五瀬命らは遂に宇佐へ上
陸して大会議を開いて相談し合ったのである。その結果稻飯
命は北九州と南朝鮮を領土として与えられ、日本の西の守り
を固めることによって東征軍の後顧(こうこ)の憂(うれ)いを無くすることに
なったのである。また御毛沼命は南九州と琉球を領土として
与えられ、天孫系の人々の故郷を守ると共に南の国の守りを
固めることになったのである。
だから宇佐は五瀬命ら四兄弟の約束の地だったのである。
稻飯命が宇佐の地に姿を現わしたのは、その地が神武東征の
>p277
時の四兄弟の約束の地であり、日本の歴史の謎を解く手掛り
になる土地だったからである。では稻飯命は何故 欽明(きんめい)天皇の
時代に宇佐の地に姿を現わしたのであろうか。それは正しい
日本の歴史を消し、天孫系の人々の系図をも没収して消し去
り、大嘘の日本歴史や皇室や諸氏の偽系図をでっちあげるもと
を作った者こそ欽明(きんめい)天皇だったからである。欽明天皇は高度
な文明を発展させている宇宙人の社会で大罪を犯したために
宇宙人の社会から追放せられて重罪人として地球へ連れてこ
られた天児屋根(あめのこやね)と言う者の生まれ変わりだったのである。
それで天児屋根(あめのこやね)は自分達が宇宙人の罪人の生まれ変わりで
あることを知られたくないからこそ、正しい日本の歴史を消
して自分達に都合の良い大嘘の歴史をでっちあげて後世の人
々を騙そうとしたのである。しかし欽明(きんめい)が大嘘の歴史や系図
をでっちあげたと言う物的証拠は残っていないのである。古
事記と日本書紀が編纂される以前に旧事記(きゅうじき)と呼ばれる歴史の
>p278
本があったのである。旧事記はいつ頃誰が書いたかと言うこ
とについて正確なことは判らないのである。しかし旧事記の
内容が大嘘であることは断言出来るのである。
古事記、日本書紀以前で著者の判っている日本歴史の本と
言えば聖徳太子の書いた天皇記、国記などである。そして聖
徳太子の書いた天皇記や国記こそ大嘘の日本歴史だったので
あり、それが古事記や日本書紀の原本となったのである。そ
して聖徳太子の天皇記や国記の原本になったものが旧事記で
あろうと思うのである。それらの偽歴史の原本を造った者が
欽明天皇であり、欽明(きんめい)天皇の後を嗣いだのが敏達(びだつ)天皇であり、
敏達天皇の後を嗣いだのが用明(ようめい)天皇こと橘豊日命(たちばなとよひのみこと)であり、橘
豊日命の後を継いで大嘘の天皇記や国記をでっちあげたのが
聖徳太子なのである。だから欽明(きんめい)天皇、敏達(びだつ)天皇、橘豊日(たちばなとよひ)命、
聖徳太子の四人が大嘘の日本歴史をでっちあげた先輩と言う
ことになるのである。
>p279
稻飯命の霊が鍛冶の神の姿になって欽明天皇の時代に宇佐
の地に現われたのは、その頃欽明天皇が偽歴史を書き始めて
いたからであり、稻飯命の霊にはいずれ自分達の歴史や系図
が欽明天皇と彼の後継者らによって消されることが判ってい
たからこそ、真実を後世に伝えようとしたのである。
《日本の歴史と最後の審判��-１-2 第十九章 応神天皇 一の二、宇佐八幡宮の謎 ��p275-11行〜��p279-5行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修
✡ 記：令 和 四 年（2022）八 月
證 明さん。
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(��p275／��p272〜��p372)
一の二、宇佐八幡宮(うさはちまんぐう)の謎
(��p275／��p272〜��p287)
>p275-11行~
では稻飯命が何故宇佐の地に鍛冶の神の姿になって現われ
られたのかと言うと、神武東征の時、五瀬命(いつせのみこと)、稻飯命(いないいのみこと)、御毛(みけ)
沼命(ぬのみこと)、狭野命(さぬのみこと)即ち神武天皇らの四兄弟は揃って日向の国を出
発したのであるが、北九州に不隠な動きがあったために五瀬
命らは豊後水道から船を西へ進め、宇佐の地に上陸して大会
>p276
議を開いたのである。それは五瀬命らの四兄弟が揃って東征
に出発した後、天孫系の人々の故郷である南九州が奪われる
心配があったからである。
若し四兄弟が東征に行っている留守に日向の地を奪われ、
更に東征が失敗に終わる様なことになれば、東征軍の人々は
行くところもなく帰るところもない窮地に立さされることに
なるのである。そのことを憂慮した五瀬命らは遂に宇佐へ上
陸して大会議を開いて相談し合ったのである。その結果稻飯
命は北九州と南朝鮮を領土として与えられ、日本の西の守り
を固めることによって東征軍の後顧(こうこ)の憂(うれ)いを無くすることに
なったのである。また御毛沼命は南九州と琉球を領土として
与えられ、天孫系の人々の故郷を守ると共に南の国の守りを
固めることになったのである。
だから宇佐は五瀬命ら四兄弟の約束の地だったのである。
稻飯命が宇佐の地に姿を現わしたのは、その地が神武東征の
>p277
時の四兄弟の約束の地であり、日本の歴史の謎を解く手掛り
になる土地だったからである。では稻飯命は何故 欽明(きんめい)天皇の
時代に宇佐の地に姿を現わしたのであろうか。それは正しい
日本の歴史を消し、天孫系の人々の系図をも没収して消し去
り、大嘘の日本歴史や皇室や諸氏の偽系図をでっちあげるもと
を作った者こそ欽明(きんめい)天皇だったからである。欽明天皇は高度
な文明を発展させている宇宙人の社会で大罪を犯したために
宇宙人の社会から追放せられて重罪人として地球へ連れてこ
られた天児屋根(あめのこやね)と言う者の生まれ変わりだったのである。
それで天児屋根(あめのこやね)は自分達が宇宙人の罪人の生まれ変わりで
あることを知られたくないからこそ、正しい日本の歴史を消
して自分達に都合の良い大嘘の歴史をでっちあげて後世の人
々を騙そうとしたのである。しかし欽明(きんめい)が大嘘の歴史や系図
をでっちあげたと言う物的証拠は残っていないのである。古
事記と日本書紀が編纂される以前に旧事記(きゅうじき)と呼ばれる歴史の
>p278
本があったのである。旧事記はいつ頃誰が書いたかと言うこ
とについて正確なことは判らないのである。しかし旧事記の
内容が大嘘であることは断言出来るのである。
古事記、日本書紀以前で著者の判っている日本歴史の本と
言えば聖徳太子の書いた天皇記、国記などである。そして聖
徳太子の書いた天皇記や国記こそ大嘘の日本歴史だったので
あり、それが古事記や日本書紀の原本となったのである。そ
して聖徳太子の天皇記や国記の原本になったものが旧事記で
あろうと思うのである。それらの偽歴史の原本を造った者が
欽明天皇であり、欽明(きんめい)天皇の後を嗣いだのが敏達(びだつ)天皇であり、
敏達天皇の後を嗣いだのが用明(ようめい)天皇こと橘豊日命(たちばなとよひのみこと)であり、橘
豊日命の後を継いで大嘘の天皇記や国記をでっちあげたのが
聖徳太子なのである。だから欽明(きんめい)天皇、敏達(びだつ)天皇、橘豊日(たちばなとよひ)命、
聖徳太子の四人が大嘘の日本歴史をでっちあげた先輩と言う
ことになるのである。
>p279
稻飯命の霊が鍛冶の神の姿になって欽明天皇の時代に宇佐
の地に現われたのは、その頃欽明天皇が偽歴史を書き始めて
いたからであり、稻飯命の霊にはいずれ自分達の歴史や系図
が欽明天皇と彼の後継者らによって消されることが判ってい
たからこそ、真実を後世に伝えようとしたのである。
《日本の歴史と最後の審判��-１-2 第十九章 応神天皇 一の二、宇佐八幡宮の謎 ��p275-11行〜��p279-5行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修
✡ 記：令 和 四 年（2022）八 月
證 明さん。
『日本の歴史と最後の審判』��-１-3
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(��p279／��p272〜��p372)
一の三、宇佐八幡宮(うさはちまんぐう)の謎
(��p279／��p272〜��p287)
>p279-6行~
次に鍛冶の老人と共に八つの頭のある龍が姿を現わしたと
言われている。龍と言うものは本来は空想上の動物なのであ
る。しかし龍のモデルになった動物は実在する。龍のもとは
蛇である。古代の人々は蛇を神として信仰していたこともあ
ったのである。蛇は水辺によく住むものである。そして大き
な川がくねくねと曲りくねって流れることを蛇行(だこう)すると言う
のである。蛇は言わば川の神であるとも言えるのである。川
の神であった蛇が出世したと言うか昇華して龍神となったの
である。
そして宇佐に現われたのは八つの頭を持つ龍と言われてい
>p280
る。しかし頭が八つあると言うことは尾も八つあると言うこ
とである。だから胴体が一つで頭が八つ、尾が八つある龍の
ことを八頭(やつがしら)、八尾(やつを)の龍神とも言うのである。では頭が八つ、
尾が八つある龍神の正体は一体何であろうか。
出雲神話では須佐之男命(すさのをのみこと)が出雲の山の中で胴体が一つで頭
が八つ尾が八つある八俣大蛇(やまたのおろち)を退治したことになっている。
八俣大蛇の正体は北九州 邪馬台国(やまたこく)から来て出雲の山の中で砂
鉄を採集して鉄を作り、鉄器を作っていた製鉄や鍛冶などの
技術者の集団なのである。そして邪馬台国(やまたこく)の人々の守護神と
も言うべきものが八俣大蛇だったのである。胴体が一つで頭
が八つ、尾が八つある蛇の正体は何であろうか。それは大き
な川の姿を蛇の体に見たてたものである。蛇の頭に相当する
のは大きな川の川口である。大川の川口には上流から運ばれ
て来た土砂が堆積して大きな三角洲(さんかくす)を作ることがよくある。
三角洲が出来ると川口が何本にも分かれて海へ流れ込むこと
>p281
になる訳である。
だから川の本流は一つであるけれども川口は何本もの分流
に分かれて海へ流れ込んでいる例がよくあるのである。それ
で大川の本流を大蛇(おろち)の胴体にたとえ、川口が三角洲によって
何本もの分流になって海へ流れ込んでいる様子を八つの頭を
持つ蛇にたとえているのである。また大蛇(おろち)の八つの尾と言う
のは大川の上流が何本もの支流になっている様子を大蛇(おろち)の八
つの尾にたとえているのである。八俣大蛇(やまたのおろち)とは川口が何本も
の分流になって海へ流れ込み、上流は何本もの支流に分かれ
ている大川の姿を胴体が一つで頭が八つ尾が八つある大蛇の
姿にたとえて表現したものなのである。そしてその川の姿を
そのまゝ川の神の姿としているのである。
北九州 邪馬台国(やまたこく)は稲作農業の盛んな国だったのであり、稲
作農業には豊かな灌漑(かんがい)用水を供給して呉れる水量の豊かな川
が必要なのである。それで川を川の神として尊び、川の姿を
>p282
そのまゝ八頭八尾(やつがしらやつを)の大蛇(おろち)の姿に見たてて守り神としていたも
のであろう。だから出雲の国の人々にとっては八岐大蛇(やまたのおろち)は侵
略者であり略奪者であって恐ろしい存在であったけれども、
邪馬台国の人々にとっては有難い神だったものと思うのであ
る。その八俣大蛇(やまたのおろち)が八幡国の時代になって八頭八尾の龍神へ
と昇華し、八幡国の人々から尊ばれ信仰されていたものであ
ろうと思うのである。
《日本の歴史と最後の審判��-１-3 第十九章 応神天皇 一の三、宇佐八幡宮の謎 ��p279-6行〜��p282-7行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：2022（令 和 四）年９月
證 明(しょう めい)さん。
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(��p279／��p272〜��p372)
一の三、宇佐八幡宮(うさはちまんぐう)の謎
(��p279／��p272〜��p287)
>p279-6行~
次に鍛冶の老人と共に八つの頭のある龍が姿を現わしたと
言われている。龍と言うものは本来は空想上の動物なのであ
る。しかし龍のモデルになった動物は実在する。龍のもとは
蛇である。古代の人々は蛇を神として信仰していたこともあ
ったのである。蛇は水辺によく住むものである。そして大き
な川がくねくねと曲りくねって流れることを蛇行(だこう)すると言う
のである。蛇は言わば川の神であるとも言えるのである。川
の神であった蛇が出世したと言うか昇華して龍神となったの
である。
そして宇佐に現われたのは八つの頭を持つ龍と言われてい
>p280
る。しかし頭が八つあると言うことは尾も八つあると言うこ
とである。だから胴体が一つで頭が八つ、尾が八つある龍の
ことを八頭(やつがしら)、八尾(やつを)の龍神とも言うのである。では頭が八つ、
尾が八つある龍神の正体は一体何であろうか。
出雲神話では須佐之男命(すさのをのみこと)が出雲の山の中で胴体が一つで頭
が八つ尾が八つある八俣大蛇(やまたのおろち)を退治したことになっている。
八俣大蛇の正体は北九州 邪馬台国(やまたこく)から来て出雲の山の中で砂
鉄を採集して鉄を作り、鉄器を作っていた製鉄や鍛冶などの
技術者の集団なのである。そして邪馬台国(やまたこく)の人々の守護神と
も言うべきものが八俣大蛇だったのである。胴体が一つで頭
が八つ、尾が八つある蛇の正体は何であろうか。それは大き
な川の姿を蛇の体に見たてたものである。蛇の頭に相当する
のは大きな川の川口である。大川の川口には上流から運ばれ
て来た土砂が堆積して大きな三角洲(さんかくす)を作ることがよくある。
三角洲が出来ると川口が何本にも分かれて海へ流れ込むこと
>p281
になる訳である。
だから川の本流は一つであるけれども川口は何本もの分流
に分かれて海へ流れ込んでいる例がよくあるのである。それ
で大川の本流を大蛇(おろち)の胴体にたとえ、川口が三角洲によって
何本もの分流になって海へ流れ込んでいる様子を八つの頭を
持つ蛇にたとえているのである。また大蛇(おろち)の八つの尾と言う
のは大川の上流が何本もの支流になっている様子を大蛇(おろち)の八
つの尾にたとえているのである。八俣大蛇(やまたのおろち)とは川口が何本も
の分流になって海へ流れ込み、上流は何本もの支流に分かれ
ている大川の姿を胴体が一つで頭が八つ尾が八つある大蛇の
姿にたとえて表現したものなのである。そしてその川の姿を
そのまゝ川の神の姿としているのである。
北九州 邪馬台国(やまたこく)は稲作農業の盛んな国だったのであり、稲
作農業には豊かな灌漑(かんがい)用水を供給して呉れる水量の豊かな川
が必要なのである。それで川を川の神として尊び、川の姿を
>p282
そのまゝ八頭八尾(やつがしらやつを)の大蛇(おろち)の姿に見たてて守り神としていたも
のであろう。だから出雲の国の人々にとっては八岐大蛇(やまたのおろち)は侵
略者であり略奪者であって恐ろしい存在であったけれども、
邪馬台国の人々にとっては有難い神だったものと思うのであ
る。その八俣大蛇(やまたのおろち)が八幡国の時代になって八頭八尾の龍神へ
と昇華し、八幡国の人々から尊ばれ信仰されていたものであ
ろうと思うのである。
《日本の歴史と最後の審判��-１-3 第十九章 応神天皇 一の三、宇佐八幡宮の謎 ��p279-6行〜��p282-7行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：2022（令 和 四）年９月
證 明(しょう めい)さん。
『日本の歴史と最後の審判』��-１-4
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(��p282／��p272〜��p372)
一の四、宇佐八幡宮(うさはちまんぐう)の謎
(��p282／��p272〜��p287)
>p282-8行~
では何故八頭八尾の龍神が鍛冶の神と共に宇佐の地に姿を
現わしたのであろうか。それは欽明(きんめい)天皇とその子孫らによっ
て昔栄えた北九州 邪馬台国(やまたこく)の歴史もまた消されることになっ
ていたからである。紀元前、稻飯命が八幡国を建てる以前に
北九州に栄えていた邪馬台国は早くから大陸の先進文化を輸
入して文化の発展を図っていたのであり、当時の日本列島で
は最も輝かしい文化を誇る先進国だったのである。
しかるに邪馬台国最後の国王であった饒速日(にぎはやひ)が大和へ東遷
>p283
し、神武天皇に反抗して賊とせられたことから後世 饒速日(にぎはやひ)の
子孫は饒速日を皇孫 邇邇芸尊(ににぎのみこと)の兄と言うことにして歴史や系
図をごまかし、饒速日の祖先である北九州邪馬台国の王族らの
系図を消し去り、邪馬台国の歴史をも消し去って、自分達は
天孫系の子孫だと称して知らぬ顔をしたのである。それで饒
速日の祖先に当たる邪馬台国の王族の人々の霊が八頭八尾の
龍神の姿になって現われて、稻飯命の八幡国以前にその地に
栄えていた邪馬台国の存在を伝えようとしたのである。
だから菱形池のほとりに姿を現わした鍛冶の神や八頭の龍
神の姿を見た人は病気になったり死んだりしたと言うのは神
が欽明天皇らの悪事を怒って姿を現したからである。それは
神の怒りを世間の人々に知らせるためだったのである。しか
し世間の人々には菱形池のほとりに現われた鍛冶の老人と八
頭八尾の龍神の正体も判らず、何故神がそこに姿を現したの
か、何のために人々を病気にしたり殺したりして祟りをした
>p284
のかと言う様なことも何一つ理解出来なかったのである。
そうした時に大神比義(おほがみのひぎ)と言う老人が現われて鍛冶の神や八
頭八尾の龍神の正体や祟りの理由などを知ろうとして一心に
修行を始めたのである。そして三年間の修行の後、今度は応
神天皇の霊が光り輝く童子の姿となって現われ、自分は誉田(ほむた)
天皇(のすめらみこと)、広幡(ひろはた)の八幡麿(やはたまろ)であると名乗ったのである。それは応神
天皇の本名は広幡の八幡麿であって、誉田別皇子(ほむたわけのみこ)と言う名は
後年に神功天皇の皇太子と決定した時につけられた名である
ことを伝えたかったのである。
応神天皇の霊は欽明天皇とその後継者らが自分の本当に父
や祖先の名を消し、系図迄も消して仲哀天皇の皇子としてご
まかされることになることを知ってひどく怒っていたのであ
る。だから自分は仲哀の皇子ではない、本名は誉田別命では
なく広幡の八幡麿であると告げたのである。応神天皇は八幡
国王品陀眞若王の皇子であるから名も広幡の八幡麿と呼ばれ
>p285
ていたのである。しかし応神天皇の霊も後世の邪悪でけがれ
切った天皇らが正しい歴史を消して大嘘の歴史をでっちあげ
ることを阻止することは出来なかったのである。それで宇佐
の地に八幡宮の総本宮を立てさせ、菱形池のほとりで起こっ
た様々な霊的出来事を伝説として後世に伝えさせ、時節が来
たならば後世の人がその伝説の謎を解いて呉れる日の来るの
を待っていたのである。
《日本の歴史と最後の審判��-１-4 第十九章 応神天皇 一の四、宇佐八幡宮の謎 ��p282-8行〜��p285-7行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：2022（令 和 四）年９月
證 明(しょう めい)さん。
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(��p282／��p272〜��p372)
一の四、宇佐八幡宮(うさはちまんぐう)の謎
(��p282／��p272〜��p287)
>p282-8行~
では何故八頭八尾の龍神が鍛冶の神と共に宇佐の地に姿を
現わしたのであろうか。それは欽明(きんめい)天皇とその子孫らによっ
て昔栄えた北九州 邪馬台国(やまたこく)の歴史もまた消されることになっ
ていたからである。紀元前、稻飯命が八幡国を建てる以前に
北九州に栄えていた邪馬台国は早くから大陸の先進文化を輸
入して文化の発展を図っていたのであり、当時の日本列島で
は最も輝かしい文化を誇る先進国だったのである。
しかるに邪馬台国最後の国王であった饒速日(にぎはやひ)が大和へ東遷
>p283
し、神武天皇に反抗して賊とせられたことから後世 饒速日(にぎはやひ)の
子孫は饒速日を皇孫 邇邇芸尊(ににぎのみこと)の兄と言うことにして歴史や系
図をごまかし、饒速日の祖先である北九州邪馬台国の王族らの
系図を消し去り、邪馬台国の歴史をも消し去って、自分達は
天孫系の子孫だと称して知らぬ顔をしたのである。それで饒
速日の祖先に当たる邪馬台国の王族の人々の霊が八頭八尾の
龍神の姿になって現われて、稻飯命の八幡国以前にその地に
栄えていた邪馬台国の存在を伝えようとしたのである。
だから菱形池のほとりに姿を現わした鍛冶の神や八頭の龍
神の姿を見た人は病気になったり死んだりしたと言うのは神
が欽明天皇らの悪事を怒って姿を現したからである。それは
神の怒りを世間の人々に知らせるためだったのである。しか
し世間の人々には菱形池のほとりに現われた鍛冶の老人と八
頭八尾の龍神の正体も判らず、何故神がそこに姿を現したの
か、何のために人々を病気にしたり殺したりして祟りをした
>p284
のかと言う様なことも何一つ理解出来なかったのである。
そうした時に大神比義(おほがみのひぎ)と言う老人が現われて鍛冶の神や八
頭八尾の龍神の正体や祟りの理由などを知ろうとして一心に
修行を始めたのである。そして三年間の修行の後、今度は応
神天皇の霊が光り輝く童子の姿となって現われ、自分は誉田(ほむた)
天皇(のすめらみこと)、広幡(ひろはた)の八幡麿(やはたまろ)であると名乗ったのである。それは応神
天皇の本名は広幡の八幡麿であって、誉田別皇子(ほむたわけのみこ)と言う名は
後年に神功天皇の皇太子と決定した時につけられた名である
ことを伝えたかったのである。
応神天皇の霊は欽明天皇とその後継者らが自分の本当に父
や祖先の名を消し、系図迄も消して仲哀天皇の皇子としてご
まかされることになることを知ってひどく怒っていたのであ
る。だから自分は仲哀の皇子ではない、本名は誉田別命では
なく広幡の八幡麿であると告げたのである。応神天皇は八幡
国王品陀眞若王の皇子であるから名も広幡の八幡麿と呼ばれ
>p285
ていたのである。しかし応神天皇の霊も後世の邪悪でけがれ
切った天皇らが正しい歴史を消して大嘘の歴史をでっちあげ
ることを阻止することは出来なかったのである。それで宇佐
の地に八幡宮の総本宮を立てさせ、菱形池のほとりで起こっ
た様々な霊的出来事を伝説として後世に伝えさせ、時節が来
たならば後世の人がその伝説の謎を解いて呉れる日の来るの
を待っていたのである。
《日本の歴史と最後の審判��-１-4 第十九章 応神天皇 一の四、宇佐八幡宮の謎 ��p282-8行〜��p285-7行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：2022（令 和 四）年９月
證 明(しょう めい)さん。
『日本の歴史と最後の審判』��-１-5(終)
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(��p285／��p272〜��p372)
一の五、宇佐八幡宮(うさはちまんぐう)の謎
(��p285／��p272〜��p287)
>p285-8行~
初めに菱形池のほとりに姿を現わした鍛冶の老人の正体こ
そ、三年後に光り輝やく童子の姿となって現われた広幡の八
幡麿その人だったのである。それはどの様な意味であるかと
言うと、鍛冶の老人即ち稻飯命(いないいのみこと)であり、八幡国の初代の国王
だった人であり、稻飯命が生まれ変わって来て広幡の八幡麿
即ち応神天皇となったのである。応神天皇の父品陀眞若王の
時代は八幡国が建てられて以来最大の危機だったのであり、
大和朝廷の景行らによって八幡国は滅亡の危機に曝されてい
>p286
たのである。それのみか、景行によって天孫系の天皇家は皇
位を奪われて大和の国は逆賊景行の思うがまゝになっていた
のである。それで八幡国と大和の国を景行らの手から取り返
すために稻飯命の霊が応神天皇として生まれ変わって来たの
である。
応神天皇が後世生まれ変わって日蓮宗の開祖日蓮上人とな
ったのである。日蓮上人は悪霊の世界を支配し悪の教えを説
かれる日本神道の神皇産霊神(かみむすびのかみ)、またの御名はユダヤ教のヤー
ベの神の霊統の方である。日蓮宗の僧侶の人々はよく八幡宮
を祀っている例がある。それは日蓮上人の前世が八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)
即ち応神天皇だったからである。宇佐八幡宮を始め、各地の
八幡宮には応神天皇のみでなく、母の神功天皇息長足媛命を
祀っていることが多い。息長足媛命は応神天皇の母であるか
ら一緒に祀られていても当然であると言えるのである。
その他に八幡宮には福岡県 宗像郡(むなかたぐん)玄海町にある宗像(むなかた)神社の
>p287
祭神である多岐都媛命(たぎつひめのみこと)、市杵島媛命(いちきしまひめのみこと)、多紀理媛命(たぎりひめのみこと)の三女神を
祀っている例も多い。それは稻飯命が北九州に八幡国を建て
る以前から北九州には須佐之男命の子孫の人々が大勢住んで
いたからであり、須佐之男命の子孫と稻飯命の一族とは友好
関係を維持していたのである。それで八幡宮に須佐之男命の
娘である海の三女神を祀る例が多いのである。
八幡(やはた)は八海(やはた)であり八綿(やわた)でもあり八つの海と言う意味である。
だから稻飯命の八幡国はもともと海の国として栄えていたの
である。そして須佐之男命は海の上を支配する神でもあり、
須佐之男命の三人の娘も海の三女神として信仰せられている
のである。だから稻飯命の子孫と須佐之男命の子孫とは海が
縁で友好関係を保っていたのである。しかし八幡宮に仲哀天
皇を祀るのは歴史や系図をごまかして応神天皇を仲哀天皇の
皇子とした時以後に大和朝廷が強制的に神社に押しつけたか
らであり、非常に邪悪でけがれた誤った行為なのである。
《日本の歴史と最後の審判��-１-5(終) 第十九章 応神天皇 一の五、宇佐八幡宮の謎 ��p285-8行〜��p287-15行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：2022（令 和 四 ）年９月
證 明(しょう めい)さん。
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(��p285／��p272〜��p372)
一の五、宇佐八幡宮(うさはちまんぐう)の謎
(��p285／��p272〜��p287)
>p285-8行~
初めに菱形池のほとりに姿を現わした鍛冶の老人の正体こ
そ、三年後に光り輝やく童子の姿となって現われた広幡の八
幡麿その人だったのである。それはどの様な意味であるかと
言うと、鍛冶の老人即ち稻飯命(いないいのみこと)であり、八幡国の初代の国王
だった人であり、稻飯命が生まれ変わって来て広幡の八幡麿
即ち応神天皇となったのである。応神天皇の父品陀眞若王の
時代は八幡国が建てられて以来最大の危機だったのであり、
大和朝廷の景行らによって八幡国は滅亡の危機に曝されてい
>p286
たのである。それのみか、景行によって天孫系の天皇家は皇
位を奪われて大和の国は逆賊景行の思うがまゝになっていた
のである。それで八幡国と大和の国を景行らの手から取り返
すために稻飯命の霊が応神天皇として生まれ変わって来たの
である。
応神天皇が後世生まれ変わって日蓮宗の開祖日蓮上人とな
ったのである。日蓮上人は悪霊の世界を支配し悪の教えを説
かれる日本神道の神皇産霊神(かみむすびのかみ)、またの御名はユダヤ教のヤー
ベの神の霊統の方である。日蓮宗の僧侶の人々はよく八幡宮
を祀っている例がある。それは日蓮上人の前世が八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)
即ち応神天皇だったからである。宇佐八幡宮を始め、各地の
八幡宮には応神天皇のみでなく、母の神功天皇息長足媛命を
祀っていることが多い。息長足媛命は応神天皇の母であるか
ら一緒に祀られていても当然であると言えるのである。
その他に八幡宮には福岡県 宗像郡(むなかたぐん)玄海町にある宗像(むなかた)神社の
>p287
祭神である多岐都媛命(たぎつひめのみこと)、市杵島媛命(いちきしまひめのみこと)、多紀理媛命(たぎりひめのみこと)の三女神を
祀っている例も多い。それは稻飯命が北九州に八幡国を建て
る以前から北九州には須佐之男命の子孫の人々が大勢住んで
いたからであり、須佐之男命の子孫と稻飯命の一族とは友好
関係を維持していたのである。それで八幡宮に須佐之男命の
娘である海の三女神を祀る例が多いのである。
八幡(やはた)は八海(やはた)であり八綿(やわた)でもあり八つの海と言う意味である。
だから稻飯命の八幡国はもともと海の国として栄えていたの
である。そして須佐之男命は海の上を支配する神でもあり、
須佐之男命の三人の娘も海の三女神として信仰せられている
のである。だから稻飯命の子孫と須佐之男命の子孫とは海が
縁で友好関係を保っていたのである。しかし八幡宮に仲哀天
皇を祀るのは歴史や系図をごまかして応神天皇を仲哀天皇の
皇子とした時以後に大和朝廷が強制的に神社に押しつけたか
らであり、非常に邪悪でけがれた誤った行為なのである。
《日本の歴史と最後の審判��-１-5(終) 第十九章 応神天皇 一の五、宇佐八幡宮の謎 ��p285-8行〜��p287-15行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：2022（令 和 四 ）年９月
證 明(しょう めい)さん。
『日本の歴史と最後の審判』��-２-1
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��288／p��272〜p��372)
二の一、応神天皇即位
(p��288／p��288〜p��292)
>p288-1行~
二、応神天皇即位
日本書紀では応神天皇は治世四十一年、享年百才で死去
したことになっている。そうすると応神天皇は七十才で即位
したことになる訳である。そして息長足媛命は六十九年間摂
政の役を果たして百才で死去したことになっているのである。
皇太子が幼少の折に天皇が死去したので皇太子の母親の皇后
が後見人となり摂政として政治を代行すると言うのであれば
一応納得が出来るのである。しかしその場合皇太子が成人し
て政治をする能力が出来たと認められた時点で皇太后が摂政
の役をやめて皇太子を天皇として立て、政治を任せるのが当
然のことと言えるであろう。
どこの世界に息子が七十才になる迄母親が後見人をつとめ
る家庭があろうか。息長足媛命は皇后でもなく摂政でもなく
女帝として二十九年間国を治めたのである。そして女帝神功
天皇が死去した後に皇太子の誉田別皇子が即位して応神天皇
>p289
となったのである。神功天皇が死去した年は３５１年である。
そして誉田別皇子はその翌年の３５２年正月に即位したので
ある。故に応神天皇の治世元年は３５２年であり、３１２年
に生まれて３２４年に十三才で皇太子になり、３５２年に四
十一才で天皇になったのである。しかるに現在の日本の歴史
学界では応神天皇の治世を五世紀の初期位と考えている人が
多いのであり、それは実際よりも五十年遅いのである。
応神天皇の歴史にも非常に嘘が多いのである。応神紀をよ
く心して読んで見るがよい。大体に於いて天皇が即位すると
皇后を立て、新しい都を建てたと書いてあるのが普通である
が、応神紀には応神天皇が都を立てたと言うことが全く書か
れていないのである。成務と仲哀の場合には都を建てる間も
なかったから書いてなくても納得が出来るのである。しかし
応神天皇が都を建てなかったはずはないにもかゝわらず、日
本書紀が応神天皇の建てた都について何も書いてないことは
>p290
奇怪千万と言う他ないのである。
古事記では応神天皇の都は明宮(あきらのみや)となって居り、日本書紀も
応神天皇の四十一年に天皇は明宮(あきらのみや)で死去したと書いているの
であり、一(いる)に云(い)はくとして大隅宮(おほすみのみや)で死去したとも書いている
のである。では応神天皇が死去したのは明宮か、それとも大
隅宮のいずれかと言うことになろう。しかしよく考えて見る
がよい。応神天皇陵は現在の大阪府羽曳野市誉田にあるので
ある。それならば応神天皇の都は大和の国の軽の明宮であり、
そこで天皇が死去したのであれば、何故遠くの河内の国に陵
墓を造ったのかと言う疑問が生じて来るはずである。
《日本の歴史と最後の審判��-２-1 第十九章 応神天皇 二の一、応神天皇即位 p��288-1行〜p��290-10行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：2022（令 和 四 ）年９月
證 明(しょう めい)さん。
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��288／p��272〜p��372)
二の一、応神天皇即位
(p��288／p��288〜p��292)
>p288-1行~
二、応神天皇即位
日本書紀では応神天皇は治世四十一年、享年百才で死去
したことになっている。そうすると応神天皇は七十才で即位
したことになる訳である。そして息長足媛命は六十九年間摂
政の役を果たして百才で死去したことになっているのである。
皇太子が幼少の折に天皇が死去したので皇太子の母親の皇后
が後見人となり摂政として政治を代行すると言うのであれば
一応納得が出来るのである。しかしその場合皇太子が成人し
て政治をする能力が出来たと認められた時点で皇太后が摂政
の役をやめて皇太子を天皇として立て、政治を任せるのが当
然のことと言えるであろう。
どこの世界に息子が七十才になる迄母親が後見人をつとめ
る家庭があろうか。息長足媛命は皇后でもなく摂政でもなく
女帝として二十九年間国を治めたのである。そして女帝神功
天皇が死去した後に皇太子の誉田別皇子が即位して応神天皇
>p289
となったのである。神功天皇が死去した年は３５１年である。
そして誉田別皇子はその翌年の３５２年正月に即位したので
ある。故に応神天皇の治世元年は３５２年であり、３１２年
に生まれて３２４年に十三才で皇太子になり、３５２年に四
十一才で天皇になったのである。しかるに現在の日本の歴史
学界では応神天皇の治世を五世紀の初期位と考えている人が
多いのであり、それは実際よりも五十年遅いのである。
応神天皇の歴史にも非常に嘘が多いのである。応神紀をよ
く心して読んで見るがよい。大体に於いて天皇が即位すると
皇后を立て、新しい都を建てたと書いてあるのが普通である
が、応神紀には応神天皇が都を立てたと言うことが全く書か
れていないのである。成務と仲哀の場合には都を建てる間も
なかったから書いてなくても納得が出来るのである。しかし
応神天皇が都を建てなかったはずはないにもかゝわらず、日
本書紀が応神天皇の建てた都について何も書いてないことは
>p290
奇怪千万と言う他ないのである。
古事記では応神天皇の都は明宮(あきらのみや)となって居り、日本書紀も
応神天皇の四十一年に天皇は明宮(あきらのみや)で死去したと書いているの
であり、一(いる)に云(い)はくとして大隅宮(おほすみのみや)で死去したとも書いている
のである。では応神天皇が死去したのは明宮か、それとも大
隅宮のいずれかと言うことになろう。しかしよく考えて見る
がよい。応神天皇陵は現在の大阪府羽曳野市誉田にあるので
ある。それならば応神天皇の都は大和の国の軽の明宮であり、
そこで天皇が死去したのであれば、何故遠くの河内の国に陵
墓を造ったのかと言う疑問が生じて来るはずである。
《日本の歴史と最後の審判��-２-1 第十九章 応神天皇 二の一、応神天皇即位 p��288-1行〜p��290-10行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：2022（令 和 四 ）年９月
證 明(しょう めい)さん。
『日本の歴史と最後の審判』��-２-2(終)
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��290／p��272〜p��372)
二の二、応神天皇即位
(p��290／p��288〜p��292)
>p290-11行~
軽の明宮は神功天皇の磐余の若桜宮からあまり遠くないと
ころにあったのである。しかし明宮は応神天皇の都ではなか
ったのである。それで日本書紀はわざと応神天皇の都のこと
を書かずにごまかしているのである。では軽の明宮は何だっ
たのかと言うと応神天皇の皇太子時代の宮だったのである。
>p291
応神天皇は四十才迄神功天皇の皇太子だったのである。そ
れで母の神功天皇の若桜宮を出て軽の明宮を建て、そこで妻
子と一緒に暮らしていたのである。そして応神天皇は３５２
年に即位すると都を大和から河内の国へ移し大隅宮(おほすみのみや)を建てた
のである。応神紀には二十二年の春三月に天皇は難波(なには)に行幸
して大隅宮に住んだと書いてある。つまり応神紀の二十二年
が本当は応神天皇の治世元年、３５２年なのであり、その年
に応神天皇は難波に遷都して大隅宮を建てたのである。応神
天皇が何故大和から難波へ遷都したのかと言うと、応神天皇
はもともと神武天皇の子孫ではなく稻飯命の子孫であり、海
の国の八幡国の品陀眞若王の子として九州で生まれたのであ
る。だから応神天皇は大和の国にそれ程愛着を感じなかった
のであり、むしろ故郷の北九州とも交通の便の良い難波の地
を好んだのである。難波は海に近いから北九州や朝鮮との交
流を図るのに便利がよいのである。それが難波遷都の最大の
>p292
理由だったのである。
応神天皇は３５２年に四十才で即位して治世二十年、享年
六十才で大隅宮で死去し、河内の恵我裳伏岡陵(えがもふしのおかのみさざき)に葬られたの
である。だから応神紀の二十二年を応神天皇元年としてそれ
以後の二十年が応神天皇の本当の治世の歴史なのであり、二
十一年以前は神功天皇の治世、応神天皇の皇太子時代の歴史
であると言えるのである。神功天皇の歴史には三韓との国交
の記録以外のことが殆ど述べられていないのは、応神天皇の
治世が実際には二十年しかなかったものを四十一年としてご
まかし、神功天皇の治世の出来事を応神天皇の治世の歴史と
して書いているからである。
《日本の歴史と最後の審判��-２-2(終) 第十九章 応神天皇 二の二、応神天皇即位 p��290-11行〜p��292-11行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
ー證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��290／p��272〜p��372)
二の二、応神天皇即位
(p��290／p��288〜p��292)
>p290-11行~
軽の明宮は神功天皇の磐余の若桜宮からあまり遠くないと
ころにあったのである。しかし明宮は応神天皇の都ではなか
ったのである。それで日本書紀はわざと応神天皇の都のこと
を書かずにごまかしているのである。では軽の明宮は何だっ
たのかと言うと応神天皇の皇太子時代の宮だったのである。
>p291
応神天皇は四十才迄神功天皇の皇太子だったのである。そ
れで母の神功天皇の若桜宮を出て軽の明宮を建て、そこで妻
子と一緒に暮らしていたのである。そして応神天皇は３５２
年に即位すると都を大和から河内の国へ移し大隅宮(おほすみのみや)を建てた
のである。応神紀には二十二年の春三月に天皇は難波(なには)に行幸
して大隅宮に住んだと書いてある。つまり応神紀の二十二年
が本当は応神天皇の治世元年、３５２年なのであり、その年
に応神天皇は難波に遷都して大隅宮を建てたのである。応神
天皇が何故大和から難波へ遷都したのかと言うと、応神天皇
はもともと神武天皇の子孫ではなく稻飯命の子孫であり、海
の国の八幡国の品陀眞若王の子として九州で生まれたのであ
る。だから応神天皇は大和の国にそれ程愛着を感じなかった
のであり、むしろ故郷の北九州とも交通の便の良い難波の地
を好んだのである。難波は海に近いから北九州や朝鮮との交
流を図るのに便利がよいのである。それが難波遷都の最大の
>p292
理由だったのである。
応神天皇は３５２年に四十才で即位して治世二十年、享年
六十才で大隅宮で死去し、河内の恵我裳伏岡陵(えがもふしのおかのみさざき)に葬られたの
である。だから応神紀の二十二年を応神天皇元年としてそれ
以後の二十年が応神天皇の本当の治世の歴史なのであり、二
十一年以前は神功天皇の治世、応神天皇の皇太子時代の歴史
であると言えるのである。神功天皇の歴史には三韓との国交
の記録以外のことが殆ど述べられていないのは、応神天皇の
治世が実際には二十年しかなかったものを四十一年としてご
まかし、神功天皇の治世の出来事を応神天皇の治世の歴史と
して書いているからである。
《日本の歴史と最後の審判��-２-2(終) 第十九章 応神天皇 二の二、応神天皇即位 p��290-11行〜p��292-11行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
ー證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-３-1
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��293／p��272〜p��372)
三の一、応神天皇の后妃と皇子皇女
(p��293／p��293〜p��300)
>p293-1行~
三、応神天皇の后妃と皇子皇女
古事記、日本書紀共に応神天皇は品陀眞若王の三人の娘を
妃にしたと書いている。しかしそれが嘘であることはすでに
述べた通りである。応神天皇皇后はすでに述べた如く第六代
吉備津彦 功狭別命(いざさわけのみこと)の二女 渟熨斗媛命(ぬのしひめのみこと)、通称吉備の仲媛(なかひめ)だった
のである。そして皇后仲媛命の生んだ子は荒田皇女(あらたのひめみこ)、大鷦鷯(おほさざき)
天皇(のすめらみこと)、根鳥皇子(ねとりのみこ)の三人と言うのは古事記も日本書紀も共通で
ある。しかし荒田皇女(あらたのひめみこ)は応神天皇の皇女ではないのである。
古事記では木之荒田郎女(きのあらたのいらつめ)となっているが、それはこの女性が
紀伊国の荒田出身の女性であることを示しているのであり、
木之荒田郎女は前章で述べた如く彦狭島命(ひこさじまのみこと)の孫 荒田別命(あらたわけのみこと)の妃
だったのである。そして大鷦鷯皇子(おほさざきのみこ)が応神天皇と皇后仲媛命
との間に生まれて皇子であることは間違いないのである。次
に根鳥皇子(ねとりのみこ)は系図をごまかすためにでっちあげた仮空の人物
である。故に仲媛命の生んだ皇子は大鷦鷯皇子(おほさざきのみこ)が一人丈であ
>p294
ると断定出来るのである。
次に皇后の姉である吉備の兄媛こと高城媛命(たかぎひめのみこと)の生んだ子は
古事記では額田大中津日子命(ぬかたおほなかつひこのみこと)、大山守命(おほやまもりのみこと)、伊奢之眞若命(いざのまわかのみこと)、大原(おほはら)
郎女(のいらつめ)、高目郎女(こむくのいらつめ)の五人となって居り、これは日本書紀も同じ
である。すでに前の章で述べている如く額田大中津日子命(ぬかたおほなかつひこのみこと)は応
神天皇の皇子ではなく、神功天皇の弟息長日子王の二男河派
仲彦王の二男である。大山守命は確かに応神天皇と高城媛命
との間に生まれた子である。次に伊奢之眞若命(いざのまわかのみこと)は角鹿国造で
あった第六代吉備津彦功狭別命の長男であり、角鹿国造を相
続した人であり、吉備の兄媛らの兄であって応神天皇の皇子
ではないのである。次に大原郎女(おほはらのいらつめ)は第五代吉備津彦武彦命
の長男で国前国造(くにさきくにのみやつこ)となった牟佐自命(むさじのみこと)の妃であり応神天皇の皇
女ではないのである。次に高目郎女(こむくのいらつめ)は武彦命の二男で茨田下(まむたしも)
連(のむらじ)となった櫛角別王(くしつぬわけのみこ)の妃であって応神天皇の皇女ではないの
である。故に応神天皇と高城媛命(たかぎひめのみこと)との間に生まれた皇子は大
>p295
山守命が一人丈であると断定出来るのである。
次に功狭別命(いざさわけのみこと)の三女吉備の弟媛こと鹿弭依媛命(かごよりひめのみこと)は神功天皇の孫 杙俣長日子王(くひまたながひこのみこ)
の妃であり、その頃杙俣長日子王は淡路島の三原を本拠とし
て多くの船を持つ水軍の將として活躍していたのである。古
事記では弟媛命の生んだ子は阿倍郎女(あへのいらつめ)、阿貝知能三原郎女(あはちのみはらのいらつめ)、
木之菟野郎女(きのうののいらつめ)、三野郎女(みののいらつめ)の四人となっているが、この四人の
女性はいずれも応神天皇の皇女ではないのである。阿倍郎女(あへのいらつめ)
は第六代吉備津彦功狭別命の妃であり、阿貝知能三原郎女(あはちのみはらのいらつめ)は
彦狭島命の三男稻背彦命の子で播磨国造祖となった市入別命(いちいりわけのみこと)
の妃であり、次に木之菟野郎女(きのうののいらつめ)は木之国の女性ではなく吉備
の児島の宇野に生まれた女性であり、武彦命の四男吉備鴨別
命の妃である。次に三野郎女は美濃の国の女性であり、武彦
命の五男で庵原国造(いほはらくにのみやつこ)祖となった意加部彦命(おかべひこのみこと)の妃である。日本
書紀では三野郎女が抜けているが後は同じである。
《日本の歴史と最後の審判��-３-1 第十九章 応神天皇 三の一、応神天皇の后妃と皇子皇女 p��293-1行〜p��295-15行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
ー證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��293／p��272〜p��372)
三の一、応神天皇の后妃と皇子皇女
(p��293／p��293〜p��300)
>p293-1行~
三、応神天皇の后妃と皇子皇女
古事記、日本書紀共に応神天皇は品陀眞若王の三人の娘を
妃にしたと書いている。しかしそれが嘘であることはすでに
述べた通りである。応神天皇皇后はすでに述べた如く第六代
吉備津彦 功狭別命(いざさわけのみこと)の二女 渟熨斗媛命(ぬのしひめのみこと)、通称吉備の仲媛(なかひめ)だった
のである。そして皇后仲媛命の生んだ子は荒田皇女(あらたのひめみこ)、大鷦鷯(おほさざき)
天皇(のすめらみこと)、根鳥皇子(ねとりのみこ)の三人と言うのは古事記も日本書紀も共通で
ある。しかし荒田皇女(あらたのひめみこ)は応神天皇の皇女ではないのである。
古事記では木之荒田郎女(きのあらたのいらつめ)となっているが、それはこの女性が
紀伊国の荒田出身の女性であることを示しているのであり、
木之荒田郎女は前章で述べた如く彦狭島命(ひこさじまのみこと)の孫 荒田別命(あらたわけのみこと)の妃
だったのである。そして大鷦鷯皇子(おほさざきのみこ)が応神天皇と皇后仲媛命
との間に生まれて皇子であることは間違いないのである。次
に根鳥皇子(ねとりのみこ)は系図をごまかすためにでっちあげた仮空の人物
である。故に仲媛命の生んだ皇子は大鷦鷯皇子(おほさざきのみこ)が一人丈であ
>p294
ると断定出来るのである。
次に皇后の姉である吉備の兄媛こと高城媛命(たかぎひめのみこと)の生んだ子は
古事記では額田大中津日子命(ぬかたおほなかつひこのみこと)、大山守命(おほやまもりのみこと)、伊奢之眞若命(いざのまわかのみこと)、大原(おほはら)
郎女(のいらつめ)、高目郎女(こむくのいらつめ)の五人となって居り、これは日本書紀も同じ
である。すでに前の章で述べている如く額田大中津日子命(ぬかたおほなかつひこのみこと)は応
神天皇の皇子ではなく、神功天皇の弟息長日子王の二男河派
仲彦王の二男である。大山守命は確かに応神天皇と高城媛命
との間に生まれた子である。次に伊奢之眞若命(いざのまわかのみこと)は角鹿国造で
あった第六代吉備津彦功狭別命の長男であり、角鹿国造を相
続した人であり、吉備の兄媛らの兄であって応神天皇の皇子
ではないのである。次に大原郎女(おほはらのいらつめ)は第五代吉備津彦武彦命
の長男で国前国造(くにさきくにのみやつこ)となった牟佐自命(むさじのみこと)の妃であり応神天皇の皇
女ではないのである。次に高目郎女(こむくのいらつめ)は武彦命の二男で茨田下(まむたしも)
連(のむらじ)となった櫛角別王(くしつぬわけのみこ)の妃であって応神天皇の皇女ではないの
である。故に応神天皇と高城媛命(たかぎひめのみこと)との間に生まれた皇子は大
>p295
山守命が一人丈であると断定出来るのである。
次に功狭別命(いざさわけのみこと)の三女吉備の弟媛こと鹿弭依媛命(かごよりひめのみこと)は神功天皇の孫 杙俣長日子王(くひまたながひこのみこ)
の妃であり、その頃杙俣長日子王は淡路島の三原を本拠とし
て多くの船を持つ水軍の將として活躍していたのである。古
事記では弟媛命の生んだ子は阿倍郎女(あへのいらつめ)、阿貝知能三原郎女(あはちのみはらのいらつめ)、
木之菟野郎女(きのうののいらつめ)、三野郎女(みののいらつめ)の四人となっているが、この四人の
女性はいずれも応神天皇の皇女ではないのである。阿倍郎女(あへのいらつめ)
は第六代吉備津彦功狭別命の妃であり、阿貝知能三原郎女(あはちのみはらのいらつめ)は
彦狭島命の三男稻背彦命の子で播磨国造祖となった市入別命(いちいりわけのみこと)
の妃であり、次に木之菟野郎女(きのうののいらつめ)は木之国の女性ではなく吉備
の児島の宇野に生まれた女性であり、武彦命の四男吉備鴨別
命の妃である。次に三野郎女は美濃の国の女性であり、武彦
命の五男で庵原国造(いほはらくにのみやつこ)祖となった意加部彦命(おかべひこのみこと)の妃である。日本
書紀では三野郎女が抜けているが後は同じである。
《日本の歴史と最後の審判��-３-1 第十九章 応神天皇 三の一、応神天皇の后妃と皇子皇女 p��293-1行〜p��295-15行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
ー證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-３-2
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��296／p��272〜p��372)
三の二、応神天皇の后妃と皇子皇女
(p��296／p��293〜p��300)
>p296-1行~
次に日本書紀は和珥臣(わにのおみ)の祖 宮主宅媛(みやぬしやかひめ)が菟道稚郎子皇子(うぢのわきいらつこのみこ)、矢(や)
田皇女(たのひめみこ)、雌鳥皇女(めとりのひめみこ)の三人を生んだと書いている。宮主宅媛が
応神天皇の妃であることは事実である。そして菟道稚郎子皇(うぢのわきいらつこのみ)
子(こ)と矢田皇女(やたのひめみこ)と雌鳥皇女の三人は応神天皇の子であると認め
てよいであろう。次に宮主宅媛の妹 小鍋媛(をなべひめ)が菟道稚郎媛皇女(うぢわきいらつひめのひめみこ)
を生んだと言うのは事実と考えてよいのである。
次に古事記では応神天皇が咋俣長日子(くひまたながひこ)王の女息長眞若中比
売を娶(めと)って生んだ子が若沼毛二俣王(わかぬけふたまたのみこ)として居り、日本書紀で
は河派仲彦の娘弟媛が稚野毛二派皇子(わかのけふたまたのみこ)を生んだとしている。
しかしこれは大嘘である。咋俣長日子王は神功天皇の弟大多
牟坂王の長男であり、河派仲彦王は神功天皇の弟息長日子王
の二男である。そして息長眞若中媛と言うのは嘘であり、本
当は息長眞若媛命(おきながまわかひめのみこと)である。それは河派仲彦王の娘は一人丈だ
ったからである。
>p297
しかるに杙俣長日子王と河派仲彦王を同一人物としてごま
かし、更に息長日子王の娘 飯野眞黒媛命(いいのまくろひめのみこと)と河派仲彦王の娘息
長眞若媛命を姉妹としてごまかし、その上息長眞若媛命を息長眞若中媛(おきながまわかなかひめ)と弟媛眞若媛(おとひめまわかひめ)の二人にして偽系図を作ったのであ
る。それで河派仲彦王の娘は飯野眞黒媛命、息長眞若中媛命、
弟媛眞若媛命の三人と言うことにされてごまかされたのであ
る。しかし飯野眞黒媛命は河派仲彦王の妹であり、日本武尊
の子稚武王の妃となった人であり、息長眞若媛命は河派仲彦
王の娘で成務天皇の遺児 和訶奴気王(わかぬけのみこ)の妃となった人であるか
ら世代が違うのである。
河派仲彦王の娘は息長眞若媛命が一人丈であり、息長眞若
媛命は成務天皇の遺児和訶奴気王の妃となったのであって、
応神天皇の妃になったのではないのである。だから応神天皇
と息長眞若中媛との間に生まれたことになっている若野毛二(わかぬけふた)
派皇子(またのみこ)もまた応神天皇の子ではないのである。若野毛二派皇
>p298
子と言うのは偽系図を作るためにでっちあげたインチキな名
である。これはどの様な意味かと言うと成務天皇の遺児和訶
奴気王をうやむやにして応神天皇皇子若野毛二派皇子と言う
ことにして偽系図をでっちあげたのである。若野毛二派皇子
と言う名は、若野毛王(わかぬけのみこ)は本当は成務天皇の皇子であるが、応
神天皇の皇子として、両方の系図に書いてあるから、一人で
二つの系図に二派(ふたまた)かけて載せられている皇子と言う洒落(しゃれ)をも
っともらしく名前にしてごまかしているのである。
《日本の歴史と最後の審判��-３-2 第十九章 応神天皇 三の二、応神天皇の后妃と皇子皇女 p��296-1行〜p��298-8行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��296／p��272〜p��372)
三の二、応神天皇の后妃と皇子皇女
(p��296／p��293〜p��300)
>p296-1行~
次に日本書紀は和珥臣(わにのおみ)の祖 宮主宅媛(みやぬしやかひめ)が菟道稚郎子皇子(うぢのわきいらつこのみこ)、矢(や)
田皇女(たのひめみこ)、雌鳥皇女(めとりのひめみこ)の三人を生んだと書いている。宮主宅媛が
応神天皇の妃であることは事実である。そして菟道稚郎子皇(うぢのわきいらつこのみ)
子(こ)と矢田皇女(やたのひめみこ)と雌鳥皇女の三人は応神天皇の子であると認め
てよいであろう。次に宮主宅媛の妹 小鍋媛(をなべひめ)が菟道稚郎媛皇女(うぢわきいらつひめのひめみこ)
を生んだと言うのは事実と考えてよいのである。
次に古事記では応神天皇が咋俣長日子(くひまたながひこ)王の女息長眞若中比
売を娶(めと)って生んだ子が若沼毛二俣王(わかぬけふたまたのみこ)として居り、日本書紀で
は河派仲彦の娘弟媛が稚野毛二派皇子(わかのけふたまたのみこ)を生んだとしている。
しかしこれは大嘘である。咋俣長日子王は神功天皇の弟大多
牟坂王の長男であり、河派仲彦王は神功天皇の弟息長日子王
の二男である。そして息長眞若中媛と言うのは嘘であり、本
当は息長眞若媛命(おきながまわかひめのみこと)である。それは河派仲彦王の娘は一人丈だ
ったからである。
>p297
しかるに杙俣長日子王と河派仲彦王を同一人物としてごま
かし、更に息長日子王の娘 飯野眞黒媛命(いいのまくろひめのみこと)と河派仲彦王の娘息
長眞若媛命を姉妹としてごまかし、その上息長眞若媛命を息長眞若中媛(おきながまわかなかひめ)と弟媛眞若媛(おとひめまわかひめ)の二人にして偽系図を作ったのであ
る。それで河派仲彦王の娘は飯野眞黒媛命、息長眞若中媛命、
弟媛眞若媛命の三人と言うことにされてごまかされたのであ
る。しかし飯野眞黒媛命は河派仲彦王の妹であり、日本武尊
の子稚武王の妃となった人であり、息長眞若媛命は河派仲彦
王の娘で成務天皇の遺児 和訶奴気王(わかぬけのみこ)の妃となった人であるか
ら世代が違うのである。
河派仲彦王の娘は息長眞若媛命が一人丈であり、息長眞若
媛命は成務天皇の遺児和訶奴気王の妃となったのであって、
応神天皇の妃になったのではないのである。だから応神天皇
と息長眞若中媛との間に生まれたことになっている若野毛二(わかぬけふた)
派皇子(またのみこ)もまた応神天皇の子ではないのである。若野毛二派皇
>p298
子と言うのは偽系図を作るためにでっちあげたインチキな名
である。これはどの様な意味かと言うと成務天皇の遺児和訶
奴気王をうやむやにして応神天皇皇子若野毛二派皇子と言う
ことにして偽系図をでっちあげたのである。若野毛二派皇子
と言う名は、若野毛王(わかぬけのみこ)は本当は成務天皇の皇子であるが、応
神天皇の皇子として、両方の系図に書いてあるから、一人で
二つの系図に二派(ふたまた)かけて載せられている皇子と言う洒落(しゃれ)をも
っともらしく名前にしてごまかしているのである。
《日本の歴史と最後の審判��-３-2 第十九章 応神天皇 三の二、応神天皇の后妃と皇子皇女 p��296-1行〜p��298-8行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-３-3(終)
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��298／p��272〜p��372)
三の三、応神天皇の后妃と皇子皇女
(p��298／p��293〜p��300)
>p298-9行~
それで息長眞若媛(おきながまわかひめ)を二人にして、息長眞若中媛(おきながまわかなかひめ)は応神天皇
の妃となって若野毛二派皇子(わかぬけのみこ)を生み、息長眞若中媛の妹 弟媛(おとひめ)
眞若媛(まわかひめ)が若野毛二派皇子の妃になったことにして帳尻を合わ
せたのである。それは後世の継体(けいたい)天皇の素性をごまかすため
に聖徳太子がでっちあげた大嘘なのである。だから継体(けいたい)天皇
の系図を聖徳太子の上宮記(かみみやき)のみにあって古事記や日本書紀に
はないのである。継体天皇の系図についでは後の章で詳しく
>p299
述べる故ここでは説明は省略し、息長眞若中媛は応神天皇の
妃ではなく、若野毛二派皇子は応神天皇の皇子ではないこと
を述べて置くとどめることとする。
次に古事記では桜井田部連(さくらゐたべのむらじ)の祖 島垂根(しまたりね)の娘 糸井媛(いとゐひめ)が速総別(はやぶさわけ)
命(のみこと)を生んだことになっている。しかし糸井媛が応神天皇妃と
なった可能性はあるかも知れないが、速総別命(はやぶさわけのみこと)は偽歴史を書
くために作られた仮空の人物ではないかと思われるのである。
そのことについては後で詳しく説明する。
次に古事記では日向之泉長比売(ひむかのいずみながひめ)が大羽江王(おほはえのみこ)、小羽江王(おはえのみこ)、幡(はた)
日之若郎女(ひのわきいらつめ)の三人を生んだことになっている。しかし日向之
泉長比売は仮空の人物であって応神天皇妃ではないのである。
そして大羽江王(おほはえのみこ)、小羽江王(おはえのみこ)は日向襲津彦王(ひむかそつひこのみこ)、またの名は葛城(かづらき)
長江襲津彦王(ながえそつひこのみこ)の子であって応神天皇の皇子ではないのである。
幡日之若郎女(はたひのわきいらつめ)も応神天皇の皇女ではないが後で説明する。
次に応神天皇が日本武尊の曾孫 迦具漏媛(かぐろひめ)を娶(めと)って生んだ子
>p300
が川原田郎女(かはらたのいらつめ)、玉郎女(たまのいらつめ)、忍坂大中比売(おさかのおほなかつひめ)、登富志郎女(とほしのいらつめ)、迦多遅(かたぢ)
王(のみこ)の五人となっている。これは古事記のみにあって日本書紀
にはないが、迦具漏媛(かぐろひめ)は仮空の人物であって応神天皇の妃で
はないから、迦具漏媛が生んだことになっている五人の子は
すべて応神天皇の子ではないのである。川原田郎女は第七代
吉備津彦 御友別命(みともわけのみこと)の妃であり、玉郎女(たまのいらつめ)は御友別命の弟 浦凝別(うらこりわけ)
命(のみこと)の妃である。忍坂大中比売(おさかのおほなかつひめ)は允恭(いんぎょう)天皇皇后 忍坂大中媛命(おさかのおほなかつひめのみこと)と
同一人物である。登富志郎女(とほしのいらつめ)は稻背彦命(いなせひこのみこと)の子 鹿我別命(かがわけのみこと)の妃で
ある。迦多遅王(かたぢのみこ)は杙俣長日子王(くひまたながひこのみこ)の長男で但馬国造(たじまのくにのみやつこ)の祖となっ
た人であるが妃の名は不明である。旧事記には応神天皇皇女
として滋原皇女があるがこの女性は皇女ではなく迦多遅王妃
であろうと思う。次に応神天皇が葛城之野伊呂売(かづらきののいろめ)を娶(めと)って生
んだ子が伊奢能麻和迦王(いざのまわかのみこ)となっているが伊奢能麻和訶王(いざのまわかのみこ)は先
の伊奢之眞若命(いざのまわかのみこと)と同一人物であり、妃が葛城之野伊呂売(かづらきののいろめ)であ
る。故に応神天皇の后妃は四人、子女は五人丈である。
《日本の歴史と最後の審判��-３-3(終) 第十九章 応神天皇 三の三、応神天皇の后妃と皇子皇女 p��298-9行〜p��300-15行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��298／p��272〜p��372)
三の三、応神天皇の后妃と皇子皇女
(p��298／p��293〜p��300)
>p298-9行~
それで息長眞若媛(おきながまわかひめ)を二人にして、息長眞若中媛(おきながまわかなかひめ)は応神天皇
の妃となって若野毛二派皇子(わかぬけのみこ)を生み、息長眞若中媛の妹 弟媛(おとひめ)
眞若媛(まわかひめ)が若野毛二派皇子の妃になったことにして帳尻を合わ
せたのである。それは後世の継体(けいたい)天皇の素性をごまかすため
に聖徳太子がでっちあげた大嘘なのである。だから継体(けいたい)天皇
の系図を聖徳太子の上宮記(かみみやき)のみにあって古事記や日本書紀に
はないのである。継体天皇の系図についでは後の章で詳しく
>p299
述べる故ここでは説明は省略し、息長眞若中媛は応神天皇の
妃ではなく、若野毛二派皇子は応神天皇の皇子ではないこと
を述べて置くとどめることとする。
次に古事記では桜井田部連(さくらゐたべのむらじ)の祖 島垂根(しまたりね)の娘 糸井媛(いとゐひめ)が速総別(はやぶさわけ)
命(のみこと)を生んだことになっている。しかし糸井媛が応神天皇妃と
なった可能性はあるかも知れないが、速総別命(はやぶさわけのみこと)は偽歴史を書
くために作られた仮空の人物ではないかと思われるのである。
そのことについては後で詳しく説明する。
次に古事記では日向之泉長比売(ひむかのいずみながひめ)が大羽江王(おほはえのみこ)、小羽江王(おはえのみこ)、幡(はた)
日之若郎女(ひのわきいらつめ)の三人を生んだことになっている。しかし日向之
泉長比売は仮空の人物であって応神天皇妃ではないのである。
そして大羽江王(おほはえのみこ)、小羽江王(おはえのみこ)は日向襲津彦王(ひむかそつひこのみこ)、またの名は葛城(かづらき)
長江襲津彦王(ながえそつひこのみこ)の子であって応神天皇の皇子ではないのである。
幡日之若郎女(はたひのわきいらつめ)も応神天皇の皇女ではないが後で説明する。
次に応神天皇が日本武尊の曾孫 迦具漏媛(かぐろひめ)を娶(めと)って生んだ子
>p300
が川原田郎女(かはらたのいらつめ)、玉郎女(たまのいらつめ)、忍坂大中比売(おさかのおほなかつひめ)、登富志郎女(とほしのいらつめ)、迦多遅(かたぢ)
王(のみこ)の五人となっている。これは古事記のみにあって日本書紀
にはないが、迦具漏媛(かぐろひめ)は仮空の人物であって応神天皇の妃で
はないから、迦具漏媛が生んだことになっている五人の子は
すべて応神天皇の子ではないのである。川原田郎女は第七代
吉備津彦 御友別命(みともわけのみこと)の妃であり、玉郎女(たまのいらつめ)は御友別命の弟 浦凝別(うらこりわけ)
命(のみこと)の妃である。忍坂大中比売(おさかのおほなかつひめ)は允恭(いんぎょう)天皇皇后 忍坂大中媛命(おさかのおほなかつひめのみこと)と
同一人物である。登富志郎女(とほしのいらつめ)は稻背彦命(いなせひこのみこと)の子 鹿我別命(かがわけのみこと)の妃で
ある。迦多遅王(かたぢのみこ)は杙俣長日子王(くひまたながひこのみこ)の長男で但馬国造(たじまのくにのみやつこ)の祖となっ
た人であるが妃の名は不明である。旧事記には応神天皇皇女
として滋原皇女があるがこの女性は皇女ではなく迦多遅王妃
であろうと思う。次に応神天皇が葛城之野伊呂売(かづらきののいろめ)を娶(めと)って生
んだ子が伊奢能麻和迦王(いざのまわかのみこ)となっているが伊奢能麻和訶王(いざのまわかのみこ)は先
の伊奢之眞若命(いざのまわかのみこと)と同一人物であり、妃が葛城之野伊呂売(かづらきののいろめ)であ
る。故に応神天皇の后妃は四人、子女は五人丈である。
《日本の歴史と最後の審判��-３-3(終) 第十九章 応神天皇 三の三、応神天皇の后妃と皇子皇女 p��298-9行〜p��300-15行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-４-1
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��301／p��272〜p��372)
四の一、皇太子時代
(p��301／p��301〜p��314)
>p301-1行~
四、皇太子時代
すでに述べた様に応神紀の二十二年が本当は応神天皇の元
年であり、二十一年以前は神功天皇の治世なのである。故に
応神紀の二十一年以前の歴史については神功天皇の治世の歴
史として書けばよいのであるが、古事記、日本書紀について
説明する都合上、応神紀の二十一年以前の歴史は応神天皇の
皇太子時代の歴史、つまり神功天皇の治世の歴史と言うこ
とにして説明したいと思うのである。
応神紀の元年から二十一年迄は大体に於いて神功天皇の治
世九年から二十九年迄と対応すると考えてよいのである。だ
から応神紀の元年は神功天皇の九年即ち３３１年のことであ
る。そして応神紀の二年に仲媛命を立てて皇后としたと言う
のは嘘である。応神天皇が本当に即位した年は３５２年であ
り、仲媛命を皇后として立てたのは二年即ち３５３年のこと
であると断定出来るのである。応神紀の二年は神功天皇の十
>p302
年、３３２年であり、その年に誉田別皇子は二十一才になっ
たのである。そしてその年に神功天皇は五十五才以上、六十
才に近い年令になっていたのである。それで神功天皇は誉田
別皇子に早く妃を迎えて孫の顔を見たいと思ったものであろ
う。だから誉田別皇子が最初の妃を迎えたのが神功天皇の十
年だったのである。誉田別皇子の最初の妃が第六代吉備津彦
功狭別命の長女吉備の兄媛即ち高城媛命だったのである。高
城媛命は応神天皇が幼少の頃に母の息長足媛命に連れられて
吉備の国の阿曽郷に来た時から遊び友達として、また肉親の
兄妹同様に仲良く育った間柄だったのである。だから後年の
応神天皇にとって吉備の兄媛は初恋の人であり忘れ難い人だ
ったものと思うのである。
そして応神天皇と吉備の兄媛との間に長男の大山守命(おほやまもりのみこと)が生
まれたのは神功天皇の十一年か十二年であろうと思う。それ
から間もなく応神天皇は兄媛の妹吉備の中媛こと渟熨斗媛命(ぬのしひめのみこと)
>p303
を妃に迎えたのである。応神天皇と仲媛命との間に大鷦鷯皇(おほさざきのみ)
子(こ)即ち後年の仁徳天皇が生まれたのは神功天皇の十四年、３
３６年のことだったのである。
《日本の歴史と最後の審判��-４-1 第十九章 応神天皇 四の一、皇太子時代 p��301-1行〜p��303-3行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��301／p��272〜p��372)
四の一、皇太子時代
(p��301／p��301〜p��314)
>p301-1行~
四、皇太子時代
すでに述べた様に応神紀の二十二年が本当は応神天皇の元
年であり、二十一年以前は神功天皇の治世なのである。故に
応神紀の二十一年以前の歴史については神功天皇の治世の歴
史として書けばよいのであるが、古事記、日本書紀について
説明する都合上、応神紀の二十一年以前の歴史は応神天皇の
皇太子時代の歴史、つまり神功天皇の治世の歴史と言うこ
とにして説明したいと思うのである。
応神紀の元年から二十一年迄は大体に於いて神功天皇の治
世九年から二十九年迄と対応すると考えてよいのである。だ
から応神紀の元年は神功天皇の九年即ち３３１年のことであ
る。そして応神紀の二年に仲媛命を立てて皇后としたと言う
のは嘘である。応神天皇が本当に即位した年は３５２年であ
り、仲媛命を皇后として立てたのは二年即ち３５３年のこと
であると断定出来るのである。応神紀の二年は神功天皇の十
>p302
年、３３２年であり、その年に誉田別皇子は二十一才になっ
たのである。そしてその年に神功天皇は五十五才以上、六十
才に近い年令になっていたのである。それで神功天皇は誉田
別皇子に早く妃を迎えて孫の顔を見たいと思ったものであろ
う。だから誉田別皇子が最初の妃を迎えたのが神功天皇の十
年だったのである。誉田別皇子の最初の妃が第六代吉備津彦
功狭別命の長女吉備の兄媛即ち高城媛命だったのである。高
城媛命は応神天皇が幼少の頃に母の息長足媛命に連れられて
吉備の国の阿曽郷に来た時から遊び友達として、また肉親の
兄妹同様に仲良く育った間柄だったのである。だから後年の
応神天皇にとって吉備の兄媛は初恋の人であり忘れ難い人だ
ったものと思うのである。
そして応神天皇と吉備の兄媛との間に長男の大山守命(おほやまもりのみこと)が生
まれたのは神功天皇の十一年か十二年であろうと思う。それ
から間もなく応神天皇は兄媛の妹吉備の中媛こと渟熨斗媛命(ぬのしひめのみこと)
>p303
を妃に迎えたのである。応神天皇と仲媛命との間に大鷦鷯皇(おほさざきのみ)
子(こ)即ち後年の仁徳天皇が生まれたのは神功天皇の十四年、３
３６年のことだったのである。
《日本の歴史と最後の審判��-４-1 第十九章 応神天皇 四の一、皇太子時代 p��301-1行〜p��303-3行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-４-2
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��303／p��272〜p��372)
四の二、皇太子時代
(p��303／p��301〜p��314)
>p303-4行~
応神紀では三年に東(あづま)の蝦夷(えみし)が貢物を奉ったと言う。そして
蝦夷を労役に使って厩坂道(うまやさかのみち)を作らせたと言う。これは神功天
皇の十一年、３３３年であり誉田別皇子の二十二才の年であ
る。そして三年に百済(くだら)の辰斯王(しんしわう)が即位して大和の国の天皇に
対して失礼な行為をしたために紀角宿祢(きのつのすくね)、羽田矢代宿祢(はたやしろのすくね)、石(いし)
川宿祢(かはのすくね)、木菟宿祢(つくのすくね)らを派遣して罪を咎(とが)めたと言う。そこで百
済国は辰斯王(しんしわう)を殺して謝罪したので、紀角宿祢(きのつのすくね)らは阿花王(あかわう)を
立てて帰国したと言う。しかしこの話は大嘘である。百済の
阿花王(あかわう)元年は３９２年である。故に阿花王(あかわう)元年は応神紀の三
年から五十九年後のことを繰り上げて書いてごまかしている
のである。
神功記では六十四年に百済国の貴須王(くゐすわう)が死去して王子の枕(とむ)
>p304
流王(るわう)が即位し、六十五年に枕流王(とむるわう)が死んで王子の阿花王(あかわう)が年
が若かったために叔父の辰斯王(しんしわう)が王位を奪ったと書いている
のである。辰斯王(しんしわう)が即位したのは３８５年であり、神功天皇
の時代ではなく仁徳天皇の時代のことなのである。だからこ
れは神功天皇や応神天皇の時代がいつであったか判らなくす
るために百済の歴史を利用して大嘘を書いているのである。
次に応神紀では五年の秋八月に諸国に命令して海人(あま)及び山(やま)
守部(もりべ)を定めたと言う。更にその年の十月に伊豆国(いづのくに)に命じて船を
作らせたと言う。これは神功天皇十三年、３３５年である。
また応神紀の六年の春二月に天皇が近江の国に行幸して歌を
詠(よ)んだと言うのが神功天皇の十四年、３３６年でありこの年
に仁徳天皇が生まれたのである。更に七年の秋九月に高麗人(こまびと)、
百済人(くだらびと)、任那人(みまなびと)、新羅人(しらきびと)らが来朝したので武内宿祢に命じて
来朝した韓人(からひと)達に池を作らせたと言うのが神功天皇の十五年、
３３７年である。
>p305
次に応神紀の八年に百済人が来朝したと書いてあり、註に
百済紀を引用して阿花王(あかわう)が即位後大和の国に対して失礼な行
為があったために枕彌多礼(とむたれ)、峴南(けんなむ)、支侵(ししむ)、谷那(こくな)、東韓(とうかん)の地を
取り上げられたので、王子 直支(とき)を遣(つか)わして友好を深めようと
したことを書いている。しかしこれもまた大嘘である。阿花(あか)
王(わう)や直支王(ときわう)は応神天皇の時代の人ではないのである。
《日本の歴史と最後の審判��-４-2 第十九章 応神天皇 四の二、皇太子時代 p��303-4行〜p��305-6行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��303／p��272〜p��372)
四の二、皇太子時代
(p��303／p��301〜p��314)
>p303-4行~
応神紀では三年に東(あづま)の蝦夷(えみし)が貢物を奉ったと言う。そして
蝦夷を労役に使って厩坂道(うまやさかのみち)を作らせたと言う。これは神功天
皇の十一年、３３３年であり誉田別皇子の二十二才の年であ
る。そして三年に百済(くだら)の辰斯王(しんしわう)が即位して大和の国の天皇に
対して失礼な行為をしたために紀角宿祢(きのつのすくね)、羽田矢代宿祢(はたやしろのすくね)、石(いし)
川宿祢(かはのすくね)、木菟宿祢(つくのすくね)らを派遣して罪を咎(とが)めたと言う。そこで百
済国は辰斯王(しんしわう)を殺して謝罪したので、紀角宿祢(きのつのすくね)らは阿花王(あかわう)を
立てて帰国したと言う。しかしこの話は大嘘である。百済の
阿花王(あかわう)元年は３９２年である。故に阿花王(あかわう)元年は応神紀の三
年から五十九年後のことを繰り上げて書いてごまかしている
のである。
神功記では六十四年に百済国の貴須王(くゐすわう)が死去して王子の枕(とむ)
>p304
流王(るわう)が即位し、六十五年に枕流王(とむるわう)が死んで王子の阿花王(あかわう)が年
が若かったために叔父の辰斯王(しんしわう)が王位を奪ったと書いている
のである。辰斯王(しんしわう)が即位したのは３８５年であり、神功天皇
の時代ではなく仁徳天皇の時代のことなのである。だからこ
れは神功天皇や応神天皇の時代がいつであったか判らなくす
るために百済の歴史を利用して大嘘を書いているのである。
次に応神紀では五年の秋八月に諸国に命令して海人(あま)及び山(やま)
守部(もりべ)を定めたと言う。更にその年の十月に伊豆国(いづのくに)に命じて船を
作らせたと言う。これは神功天皇十三年、３３５年である。
また応神紀の六年の春二月に天皇が近江の国に行幸して歌を
詠(よ)んだと言うのが神功天皇の十四年、３３６年でありこの年
に仁徳天皇が生まれたのである。更に七年の秋九月に高麗人(こまびと)、
百済人(くだらびと)、任那人(みまなびと)、新羅人(しらきびと)らが来朝したので武内宿祢に命じて
来朝した韓人(からひと)達に池を作らせたと言うのが神功天皇の十五年、
３３７年である。
>p305
次に応神紀の八年に百済人が来朝したと書いてあり、註に
百済紀を引用して阿花王(あかわう)が即位後大和の国に対して失礼な行
為があったために枕彌多礼(とむたれ)、峴南(けんなむ)、支侵(ししむ)、谷那(こくな)、東韓(とうかん)の地を
取り上げられたので、王子 直支(とき)を遣(つか)わして友好を深めようと
したことを書いている。しかしこれもまた大嘘である。阿花(あか)
王(わう)や直支王(ときわう)は応神天皇の時代の人ではないのである。
《日本の歴史と最後の審判��-４-2 第十九章 応神天皇 四の二、皇太子時代 p��303-4行〜p��305-6行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-４-3
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��305／p��272〜p��372)
四の三、皇太子時代
(p��305／p��301〜p��314)
>p305-7行~
次に九年に武内宿祢と弟の甘美内宿祢(あましうちのすくね)が争って武内宿祢が
勝ったと言うのが神功天皇の十七年、３３９年である。また
十一年の冬十月に剱池(つるぎのいけ)、軽池(かるのいけ)、鹿垣池(かのかきのいけ)、厩坂池(うまやさかのいけ)を作ったと言
うのが神功天皇の十九年、３４１年である。しかしこの年に
或る人が天皇に対して日向の国の諸県君牛諸井(もろあがたのきみうしもろゐ)の娘で髪長媛(かみながひめ)
と言う美しい女性がいると言うことを奏上したと言うのは全
くの大嘘である。
次に十三年春三月に天皇は日向の国へ使者を派遣して髪長(かみなが)
媛を迎えさせたと言うのも大嘘である。更に大鷦鷯皇子(おほさざきのみこ)が髪
>p306
長媛の美しいのを見て父の天皇に髪長媛を賜りたいと言っ
たと言うのも、大鷦鷯皇子が髪長媛を妃にしたと言うのもす
べてがでっちあげであり大嘘である。このことについでは更
に後の章で詳しく説明する。
次に十四年の春二月に百済王が縫衣工女(きぬぬひをみな)の眞毛津(まけつ)と言う女
性を献上したと言う。ここでは百済王の名が書かれていない
が肖古王であることは間違いない。しかし十四年は神功天皇
の二十二年、３４４年であり、正式には百済国はまだ成立し
ていなかったのであり、馬韓の国だったのである。
そしてこの年に弓月君(ゆつきのきみ)が百済から帰化し、自分の国の国民
百二十県の人々を連れて帰化したいにもかゝわらず、新羅(しらき)の
人々が邪魔をするために国民は日本の国に渡って来ることが
出来ず、加羅(から)の国に留まっていると神功天皇に奏上したので
ある。それで葛城襲津彦王(かづらきそつひこのみこ)を派遣して、弓月君(ゆつきのきみ)の国民を日本
へ連れて来させようとしたのである。しかし三年経っ迄葛城(かづらき)
>p307
襲津彦王は帰って来なかったと言うのである。それは何故か
と言うと葛城襲津彦王の妃は新羅王家の王女だったのである
から襲津彦王も新羅王家に対してあまり強硬なことも言え
なかったのだと考えられるのである。新羅王家もそれにつけ
込んで襲津彦王の機嫌(きげん)を取ってごまかそうとしたものであろ
う。しかしそれで神功天皇は本気で怒って兵を送って新羅を
伐つことにしたのである。
《日本の歴史と最後の審判��-４-3 第十九章 応神天皇 四の三、皇太子時代 p��305-7行〜p��307-7行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��305／p��272〜p��372)
四の三、皇太子時代
(p��305／p��301〜p��314)
>p305-7行~
次に九年に武内宿祢と弟の甘美内宿祢(あましうちのすくね)が争って武内宿祢が
勝ったと言うのが神功天皇の十七年、３３９年である。また
十一年の冬十月に剱池(つるぎのいけ)、軽池(かるのいけ)、鹿垣池(かのかきのいけ)、厩坂池(うまやさかのいけ)を作ったと言
うのが神功天皇の十九年、３４１年である。しかしこの年に
或る人が天皇に対して日向の国の諸県君牛諸井(もろあがたのきみうしもろゐ)の娘で髪長媛(かみながひめ)
と言う美しい女性がいると言うことを奏上したと言うのは全
くの大嘘である。
次に十三年春三月に天皇は日向の国へ使者を派遣して髪長(かみなが)
媛を迎えさせたと言うのも大嘘である。更に大鷦鷯皇子(おほさざきのみこ)が髪
>p306
長媛の美しいのを見て父の天皇に髪長媛を賜りたいと言っ
たと言うのも、大鷦鷯皇子が髪長媛を妃にしたと言うのもす
べてがでっちあげであり大嘘である。このことについでは更
に後の章で詳しく説明する。
次に十四年の春二月に百済王が縫衣工女(きぬぬひをみな)の眞毛津(まけつ)と言う女
性を献上したと言う。ここでは百済王の名が書かれていない
が肖古王であることは間違いない。しかし十四年は神功天皇
の二十二年、３４４年であり、正式には百済国はまだ成立し
ていなかったのであり、馬韓の国だったのである。
そしてこの年に弓月君(ゆつきのきみ)が百済から帰化し、自分の国の国民
百二十県の人々を連れて帰化したいにもかゝわらず、新羅(しらき)の
人々が邪魔をするために国民は日本の国に渡って来ることが
出来ず、加羅(から)の国に留まっていると神功天皇に奏上したので
ある。それで葛城襲津彦王(かづらきそつひこのみこ)を派遣して、弓月君(ゆつきのきみ)の国民を日本
へ連れて来させようとしたのである。しかし三年経っ迄葛城(かづらき)
>p307
襲津彦王は帰って来なかったと言うのである。それは何故か
と言うと葛城襲津彦王の妃は新羅王家の王女だったのである
から襲津彦王も新羅王家に対してあまり強硬なことも言え
なかったのだと考えられるのである。新羅王家もそれにつけ
込んで襲津彦王の機嫌(きげん)を取ってごまかそうとしたものであろ
う。しかしそれで神功天皇は本気で怒って兵を送って新羅を
伐つことにしたのである。
《日本の歴史と最後の審判��-４-3 第十九章 応神天皇 四の三、皇太子時代 p��305-7行〜p��307-7行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-４-4
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��307／p��272〜p��372)
四の四、皇太子時代
(p��307／p��301〜p��314)
>p307-8行~
次に十五年の秋八月に百済王が阿直伎(あちき)を遣(つかは)して良馬二匹を
献上したと言う。阿知伎(あちき)はよく書物を読むことの出来る人で
あったから応神天皇は菟道稚郎子皇子(うぢわきいらつこのみこ)の学問の師としたと言
う。応神紀の十五年は神功天皇の二十三年、３４５年である。
この年に応神天皇は三十四才だったのであり、大鷦鷯皇子(おほさざきのみこ)が
十才になっていたのである。しかし日本書紀では応神天皇が
和珥臣(わにのおみ)の娘 宮主宅媛(みやぬしやかひめ)をいつ妃に迎えたのか、菟道稚郎子皇子(うぢのわきいらつこのみこ)
がいつ頃生まれたかと言うことも全く書いてないから判らな
>p308
いのである。
古事記では応神天皇が和珥臣(わにのおみ)の娘 宮主宅媛(みやぬしやかひめ)を見染めて妃に
したのは近江の国へ行幸した年のこととしている。故に応神
天皇が宮主宅媛を妃にした年は神功天皇の十四年、３３６年
であり仁徳天皇が生まれた年である。故に宮主宅媛が菟道稚(うぢのわき)
郎子皇子を生んだのは神功天皇の十五年か十六年頃であり、
菟道稚郎子(うぢのわきいらつこ)皇子は仁徳天皇より一才か二才年下だったと考え
ればほゞ間違いないであろう。従って阿知伎(あちき)が来た年に菟道(うぢの)
稚(わき)郎子皇子は八才位であったと思われるのであり、学問を始
めてもよい年令になっていたことは確かである。しかし応神
天皇が大山守命と大鷦鷯皇子(おほさざきのみこ)の二人を無視して菟道稚郎子皇(うぢのわきいらつこの)
子(こ)丈に学問を教えたと考えることは大きな誤りである。
さて日本書紀には阿知伎(あちき)を遣(つかは)して良馬を献上した百済王の
名が書かれていない。それは応神天皇の時代を阿花王(あかおう)や直支(とき)
王(わう)の時代としてごまかしているから本当のことが書けなかっ
>p309
たのである。古事記には百済の国主照古王(こにきししょうこわう)（肖古王）が牡馬
一頭、牡馬一頭を阿知吉師(あちきし)に託して献上したと書いているの
である。そして古事記では応神天皇が百済の国に賢人が居れ
ば献上せよと命じたところ百済王は和邇吉師(わにきし)に論語十巻、千
字文一巻を託して献上したことになっている。
ところが日本書紀では十五年に阿知伎(あちき)が来た時に天皇が阿
知伎に「汝よりも優れた博士がいるか」と尋ねたところ、阿
知伎が「王仁(わに)と言う人がいます」と答えたので、天皇は上毛
野君の祖 荒田別(あらたわけ)と巫別(かむなきわけ)の二人を百済へ派遣して王仁を連れて
来させたことになっているのである。応神紀の十五年は神功
天皇の二十三年、３４５年であり、神功記の四十九年と同じ
年である。神功記の四十九年の三月に神功天皇は荒田別、鹿
我別らを將軍として朝鮮へ派遣し、新羅を撃(う)とうとしたので
ある。だから応神紀の十五年に上毛野君祖荒田別と巫別を派
遣して王仁を連れて来させたと言うのは嘘である。
《日本の歴史と最後の審判��-４-4 第十九章 応神天皇 四の四、皇太子時代 p��307-8行〜p��309-15行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��307／p��272〜p��372)
四の四、皇太子時代
(p��307／p��301〜p��314)
>p307-8行~
次に十五年の秋八月に百済王が阿直伎(あちき)を遣(つかは)して良馬二匹を
献上したと言う。阿知伎(あちき)はよく書物を読むことの出来る人で
あったから応神天皇は菟道稚郎子皇子(うぢわきいらつこのみこ)の学問の師としたと言
う。応神紀の十五年は神功天皇の二十三年、３４５年である。
この年に応神天皇は三十四才だったのであり、大鷦鷯皇子(おほさざきのみこ)が
十才になっていたのである。しかし日本書紀では応神天皇が
和珥臣(わにのおみ)の娘 宮主宅媛(みやぬしやかひめ)をいつ妃に迎えたのか、菟道稚郎子皇子(うぢのわきいらつこのみこ)
がいつ頃生まれたかと言うことも全く書いてないから判らな
>p308
いのである。
古事記では応神天皇が和珥臣(わにのおみ)の娘 宮主宅媛(みやぬしやかひめ)を見染めて妃に
したのは近江の国へ行幸した年のこととしている。故に応神
天皇が宮主宅媛を妃にした年は神功天皇の十四年、３３６年
であり仁徳天皇が生まれた年である。故に宮主宅媛が菟道稚(うぢのわき)
郎子皇子を生んだのは神功天皇の十五年か十六年頃であり、
菟道稚郎子(うぢのわきいらつこ)皇子は仁徳天皇より一才か二才年下だったと考え
ればほゞ間違いないであろう。従って阿知伎(あちき)が来た年に菟道(うぢの)
稚(わき)郎子皇子は八才位であったと思われるのであり、学問を始
めてもよい年令になっていたことは確かである。しかし応神
天皇が大山守命と大鷦鷯皇子(おほさざきのみこ)の二人を無視して菟道稚郎子皇(うぢのわきいらつこの)
子(こ)丈に学問を教えたと考えることは大きな誤りである。
さて日本書紀には阿知伎(あちき)を遣(つかは)して良馬を献上した百済王の
名が書かれていない。それは応神天皇の時代を阿花王(あかおう)や直支(とき)
王(わう)の時代としてごまかしているから本当のことが書けなかっ
>p309
たのである。古事記には百済の国主照古王(こにきししょうこわう)（肖古王）が牡馬
一頭、牡馬一頭を阿知吉師(あちきし)に託して献上したと書いているの
である。そして古事記では応神天皇が百済の国に賢人が居れ
ば献上せよと命じたところ百済王は和邇吉師(わにきし)に論語十巻、千
字文一巻を託して献上したことになっている。
ところが日本書紀では十五年に阿知伎(あちき)が来た時に天皇が阿
知伎に「汝よりも優れた博士がいるか」と尋ねたところ、阿
知伎が「王仁(わに)と言う人がいます」と答えたので、天皇は上毛
野君の祖 荒田別(あらたわけ)と巫別(かむなきわけ)の二人を百済へ派遣して王仁を連れて
来させたことになっているのである。応神紀の十五年は神功
天皇の二十三年、３４５年であり、神功記の四十九年と同じ
年である。神功記の四十九年の三月に神功天皇は荒田別、鹿
我別らを將軍として朝鮮へ派遣し、新羅を撃(う)とうとしたので
ある。だから応神紀の十五年に上毛野君祖荒田別と巫別を派
遣して王仁を連れて来させたと言うのは嘘である。
《日本の歴史と最後の審判��-４-4 第十九章 応神天皇 四の四、皇太子時代 p��307-8行〜p��309-15行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-４-5
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��310／p��272〜p��372)
四の五、皇太子時代
(p��310／p��301〜p��314)
>p310-1行~
その当時百済は春秋二回大和朝廷に貢物を献上する習慣だ
ったのである。そして神功天皇の二十三年春朝貢した使者が
久氐(くてい)らだったのであり、荒田別命と鹿我別命らは百済へ帰国
する久氐らと共に朝鮮へ渡ったのである。また二十三年の秋
に朝貢に来た使者が阿知伎(あちき)であり、その時に肖古王は良馬二
頭其他の貢物を献上したのである。だから阿知伎が来た時に
はもう荒田別命と鹿我別命らは朝鮮へ渡っていたのである。
しかるに同じ年の同じ出来事を神功天皇の時代の出来事と
応神天皇の時代の出来事とにし二重に書いて別の出来事の様
にしてごまかしているのである。それで文章や内容や人名な
どを少し変えてさも別のことの様に思わせようとしたのであ
る。だから神功紀では荒田別と鹿我別の二人とし、応神紀で
は荒田別と巫別(かむなきわけ)とし、名を少し変えてごまかしているけれど
も、鹿我別(かがわけ)と巫別(かむなきわけ)とは同一人物なのである。従って荒田別と
鹿我別らは新羅が弓月君の人民らが大和の国へ渡って来よう
>p311
とするのを妨げているから新羅を撃って弓月君の人民を連れ
て帰るために朝鮮へ行ったのであって、王仁博士を迎えに行
ったのではないのである。
応神紀には十六年の春二月に王仁(わに)が来たと書いてある。十
六年は神功天皇の二十四年、３４６年であり、神功紀の五十
年と同じ年である。神功紀には五十年の春二月に荒田別らが
帰ったと書いてある。つまり王仁(わに)博士は神功天皇の二十四年、
３４６年の春二月に帰国する荒田別らの船に乗って大和の国
へ来たのである。しかるに応神紀は十六年に百済の阿花王が
死去したので大和の国へ人質として来ていた阿花王の子 直支(とき)
王(わう)を帰国させて王位を嗣がせたと言う大嘘を書いているので
ある。それで王仁博士が来た年は百済の阿花王が死去した年
即ち４０５年であると思っている歴史学者が多いのである。
応神紀は更に十六年八月に平群木菟宿祢(へぐりのつくのすくね)と的戸田宿祢(いくはのとだのすくね)を加
羅に派遣して新羅を攻めさせたので新羅王は降伏し、木菟宿
>p312
祢らは襲津彦王と共に弓月君の人民を連れて来たと書
いているのである。しかし新羅を攻めたのは荒田別命、鹿我
別命らであって平群木菟宿祢、的戸田宿祢らではなかったの
である。平群木菟宿祢は武内宿祢の子とされているけれども、
本当は偽歴史や偽系図を作るためにでってあげられた仮空の
人物なのであり、武内宿祢の子紀角宿祢の名を変えて作られ
た人物なのであり、平群木菟宿祢の子孫は紀角宿祢の子孫な
のである。仮空の人物を実在の人物と思わせるためにこの様
な偽歴史を書いてごまかしているのである。
《日本の歴史と最後の審判��-４-5 第十九章 応神天皇 四の五、皇太子時代 p��310-1行〜p��312-9行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��310／p��272〜p��372)
四の五、皇太子時代
(p��310／p��301〜p��314)
>p310-1行~
その当時百済は春秋二回大和朝廷に貢物を献上する習慣だ
ったのである。そして神功天皇の二十三年春朝貢した使者が
久氐(くてい)らだったのであり、荒田別命と鹿我別命らは百済へ帰国
する久氐らと共に朝鮮へ渡ったのである。また二十三年の秋
に朝貢に来た使者が阿知伎(あちき)であり、その時に肖古王は良馬二
頭其他の貢物を献上したのである。だから阿知伎が来た時に
はもう荒田別命と鹿我別命らは朝鮮へ渡っていたのである。
しかるに同じ年の同じ出来事を神功天皇の時代の出来事と
応神天皇の時代の出来事とにし二重に書いて別の出来事の様
にしてごまかしているのである。それで文章や内容や人名な
どを少し変えてさも別のことの様に思わせようとしたのであ
る。だから神功紀では荒田別と鹿我別の二人とし、応神紀で
は荒田別と巫別(かむなきわけ)とし、名を少し変えてごまかしているけれど
も、鹿我別(かがわけ)と巫別(かむなきわけ)とは同一人物なのである。従って荒田別と
鹿我別らは新羅が弓月君の人民らが大和の国へ渡って来よう
>p311
とするのを妨げているから新羅を撃って弓月君の人民を連れ
て帰るために朝鮮へ行ったのであって、王仁博士を迎えに行
ったのではないのである。
応神紀には十六年の春二月に王仁(わに)が来たと書いてある。十
六年は神功天皇の二十四年、３４６年であり、神功紀の五十
年と同じ年である。神功紀には五十年の春二月に荒田別らが
帰ったと書いてある。つまり王仁(わに)博士は神功天皇の二十四年、
３４６年の春二月に帰国する荒田別らの船に乗って大和の国
へ来たのである。しかるに応神紀は十六年に百済の阿花王が
死去したので大和の国へ人質として来ていた阿花王の子 直支(とき)
王(わう)を帰国させて王位を嗣がせたと言う大嘘を書いているので
ある。それで王仁博士が来た年は百済の阿花王が死去した年
即ち４０５年であると思っている歴史学者が多いのである。
応神紀は更に十六年八月に平群木菟宿祢(へぐりのつくのすくね)と的戸田宿祢(いくはのとだのすくね)を加
羅に派遣して新羅を攻めさせたので新羅王は降伏し、木菟宿
>p312
祢らは襲津彦王と共に弓月君の人民を連れて来たと書
いているのである。しかし新羅を攻めたのは荒田別命、鹿我
別命らであって平群木菟宿祢、的戸田宿祢らではなかったの
である。平群木菟宿祢は武内宿祢の子とされているけれども、
本当は偽歴史や偽系図を作るためにでってあげられた仮空の
人物なのであり、武内宿祢の子紀角宿祢の名を変えて作られ
た人物なのであり、平群木菟宿祢の子孫は紀角宿祢の子孫な
のである。仮空の人物を実在の人物と思わせるためにこの様
な偽歴史を書いてごまかしているのである。
《日本の歴史と最後の審判��-４-5 第十九章 応神天皇 四の五、皇太子時代 p��310-1行〜p��312-9行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-４-6(終)
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��312／p��272〜p��372)
四の六、皇太子時代
(p��312／p��301〜p��314)
>p312-10行~
また神功紀の四十七年に千熊長彦を新羅へ派遣したと言う
のも応神紀の十四年と同じ年であり神功天皇の二十二年、３
４４年のことであり、神功天皇は息長日子王の長男葛城襲津
彦王と二男河派仲彦王の二人を新羅と百済へ派遣した訳であ
る。そして二十三年に荒田別らを派遣し、二十四年
の二月に荒田別と鹿我別らは王仁を連れて帰ったのであり、
>p313
河派仲彦王は馬韓王家の肖古王が国名を百済と改めたのを祝
ってその年の五月に帰国し、葛城襲津彦王は弓月の君の人民
を連れて八月に帰国したものと考えられるのである。この様
に同じ年に起こった事件を神功紀と応神紀に分けて書き、
別の年に起こった別の事件であるかの様に書いてごまかして
いるのである。
次に応神紀の十九年に天皇は吉野へ行幸し、その時吉野の
山奥に住む国撲人(くずひと)が来朝したと言う。国撲人(くずひと)らは山奥で孤立
した生活を送っていたから文化の遅れた原始的な生活を送っ
ていたものと思われるのである。しかしそれ以後しばしば都
へ貢物を献上しに来る様になり、都の文化に少しづつなじん
で行ったものであろう。十九年は神功天皇の二十七年、３４
９年である。
次に二十年の秋九月に倭漢直(やまとのあやのあたひ)の祖 阿知使(あちのおみ)主へその子 都加使主(つかのおみ)が
十七県の人民を率(ひき)ゐて帰化したと言う。阿知使主(あちのおみ)らは初めは
>p314
神功天皇を頼って来たものと思う。そして先ず息長氏のもと
の領土であった岡山県の倉敷に住みつき、その後子孫の人々
は都へ移ったり、各地へ移って行ったものであろう。倉敷市
の阿知町や阿知神社、西阿知町などは阿知使主(あちのおみ)らの名残りを
伝えているのである。
そして応神紀には二十一年がなく、二十一年の出来事は何
も書かれていない。阿知使主らが帰化した二十年が神功天皇
の二十八年、３５０年であり、その翌年の二十一年が神功天
皇の二十九年、３５１年であり、この年に神功天皇息長足媛
命は享年七十七才で波乱に満ちた一生を終わり、今の奈良
市山陵町にある狭城盾列陵に葬られたのである。百済建国、
王仁博士の来朝、弓月君の帰化、阿知使主の帰化などはすべ
て神功天皇の治世の出来事だったのである。
《日本の歴史と最後の審判��-４-6(終) 第十九章 応神天皇 四の六、皇太子時代 p��312-10行〜p��314-13行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��312／p��272〜p��372)
四の六、皇太子時代
(p��312／p��301〜p��314)
>p312-10行~
また神功紀の四十七年に千熊長彦を新羅へ派遣したと言う
のも応神紀の十四年と同じ年であり神功天皇の二十二年、３
４４年のことであり、神功天皇は息長日子王の長男葛城襲津
彦王と二男河派仲彦王の二人を新羅と百済へ派遣した訳であ
る。そして二十三年に荒田別らを派遣し、二十四年
の二月に荒田別と鹿我別らは王仁を連れて帰ったのであり、
>p313
河派仲彦王は馬韓王家の肖古王が国名を百済と改めたのを祝
ってその年の五月に帰国し、葛城襲津彦王は弓月の君の人民
を連れて八月に帰国したものと考えられるのである。この様
に同じ年に起こった事件を神功紀と応神紀に分けて書き、
別の年に起こった別の事件であるかの様に書いてごまかして
いるのである。
次に応神紀の十九年に天皇は吉野へ行幸し、その時吉野の
山奥に住む国撲人(くずひと)が来朝したと言う。国撲人(くずひと)らは山奥で孤立
した生活を送っていたから文化の遅れた原始的な生活を送っ
ていたものと思われるのである。しかしそれ以後しばしば都
へ貢物を献上しに来る様になり、都の文化に少しづつなじん
で行ったものであろう。十九年は神功天皇の二十七年、３４
９年である。
次に二十年の秋九月に倭漢直(やまとのあやのあたひ)の祖 阿知使(あちのおみ)主へその子 都加使主(つかのおみ)が
十七県の人民を率(ひき)ゐて帰化したと言う。阿知使主(あちのおみ)らは初めは
>p314
神功天皇を頼って来たものと思う。そして先ず息長氏のもと
の領土であった岡山県の倉敷に住みつき、その後子孫の人々
は都へ移ったり、各地へ移って行ったものであろう。倉敷市
の阿知町や阿知神社、西阿知町などは阿知使主(あちのおみ)らの名残りを
伝えているのである。
そして応神紀には二十一年がなく、二十一年の出来事は何
も書かれていない。阿知使主らが帰化した二十年が神功天皇
の二十八年、３５０年であり、その翌年の二十一年が神功天
皇の二十九年、３５１年であり、この年に神功天皇息長足媛
命は享年七十七才で波乱に満ちた一生を終わり、今の奈良
市山陵町にある狭城盾列陵に葬られたのである。百済建国、
王仁博士の来朝、弓月君の帰化、阿知使主の帰化などはすべ
て神功天皇の治世の出来事だったのである。
《日本の歴史と最後の審判��-４-6(終) 第十九章 応神天皇 四の六、皇太子時代 p��312-10行〜p��314-13行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-５-1
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��315／p��272〜p��372)
五の一、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸
(p��315／p��315〜p��328)
>p315-1行~
五、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸
すでに述べた如く応神紀の二十二年が本当の応神天皇元年
であり、３５２年なのである。応神天皇は即位すると早速難
波に遷都(せんと)し、大隅宮(おほすみのみや)を建てたのである。応神天皇が大隅宮へ入
ったのは元年の三月である。大隅宮へ入って間もない頃、応
神天皇は皇妃吉備の兄媛と共に高臺(たかどの)に登って遠方を眺めてい
たのである。その時兄媛は西の方を眺めて大きな嘆息(ためいき)をつい
たのである。天皇が心配して訳を尋ねると兄媛はこの頃しき
りに父母のことが恋しく思われる様になったために故郷のあ
る西の方を眺めているうちに嘆息が出たのですと言い、一度
故郷へ帰って父母に会って来たいと訴えたことになっている
のである。それで応神天皇は兄媛の願いを許し、淡路島の三
原の海人(あま)八十人を呼び寄せて水夫(かご)として兄媛を吉備の国へ送
ったと言うものである。しかし日本書紀はそのことについて
非常に重要なことを隠してごまかしているのである。
>p316
吉備の兄媛が高殿に登って西の方を眺めて大きな嘆息(ためいき)をつ
いたのは単に望郷の念にかられたからではないのである。丁
度その頃大隅宮に住んでいた兄媛のもとに、父の第六代吉備
津彦 功狭別命(いざさわけのみこと)が病気でもはやあまり先が長くないと言うこと
と死ぬる前に一度娘の顔を見たいと言う知らせが届いたので
ある。それで兄媛は嘆息をついたのである。そして重要なこ
とは応神天皇が兄媛の願いを許した丈でなく淡路三原の海に
なれた海人(あま)八十人を呼び寄せて水夫として兄媛を吉備の国へ
送ったと言うことである。いかに皇妃であるとは言え、一人
の女性を船で送るのに八十人の水夫をつけるとは少し大げさ
と思われないであろうか。
勿論兄媛一人ではなく兄媛について吉備の国へ行く人も何
人かあったであろう。また天皇から兄媛の父母や兄弟達への
贈り物もあったであろう。だから船は一艘ではなく何艘かあ
ったかも知れないが、それにしても海によくなれた水夫八十
>p317
人は多いと思うのである。しかし応神天皇が三原の水夫八十
人を呼び寄せたのはそれ相応の理由があったからである。そ
れは兄媛の父功狭別命の病気が重く、死期が近づいていたか
らである。それで応神天皇は兄媛が父の生きている間に吉備
の国へ帰れる様にと思って海になれた屈強な水夫八十人を呼
び寄せ、漕(こ)ぎ手が疲れたら交替して少しでも早く舟が吉備の
国へ着く様にと配慮したのである。
応神天皇にとって第六代吉備津彦功狭別命は岳父(がくふ)である。
しかしそれ以上に応神天皇にとっては功狭別命は大恩人でも
あったのである。それは応神天皇が生まれて間もない頃に母
の息長足媛命に連れられて吉備の国阿曽郷に来て住んでいた
頃母子を保護し何かと世話をして呉れた人が他ならぬ功狭別
命だったのであり、息長足媛命が近江を平定して大和に住む
様になってから、角鹿の気比神宮に十三才になった応神天皇
を招いて神功天皇の皇太子になり、次の天皇として即位する
>p318
機会を与えて呉れたのも功狭別命だったからである。
《日本の歴史と最後の審判��-５-1 第十九章 応神天皇 五の一、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸 p��315-1行〜p��318-1行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��315／p��272〜p��372)
五の一、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸
(p��315／p��315〜p��328)
>p315-1行~
五、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸
すでに述べた如く応神紀の二十二年が本当の応神天皇元年
であり、３５２年なのである。応神天皇は即位すると早速難
波に遷都(せんと)し、大隅宮(おほすみのみや)を建てたのである。応神天皇が大隅宮へ入
ったのは元年の三月である。大隅宮へ入って間もない頃、応
神天皇は皇妃吉備の兄媛と共に高臺(たかどの)に登って遠方を眺めてい
たのである。その時兄媛は西の方を眺めて大きな嘆息(ためいき)をつい
たのである。天皇が心配して訳を尋ねると兄媛はこの頃しき
りに父母のことが恋しく思われる様になったために故郷のあ
る西の方を眺めているうちに嘆息が出たのですと言い、一度
故郷へ帰って父母に会って来たいと訴えたことになっている
のである。それで応神天皇は兄媛の願いを許し、淡路島の三
原の海人(あま)八十人を呼び寄せて水夫(かご)として兄媛を吉備の国へ送
ったと言うものである。しかし日本書紀はそのことについて
非常に重要なことを隠してごまかしているのである。
>p316
吉備の兄媛が高殿に登って西の方を眺めて大きな嘆息(ためいき)をつ
いたのは単に望郷の念にかられたからではないのである。丁
度その頃大隅宮に住んでいた兄媛のもとに、父の第六代吉備
津彦 功狭別命(いざさわけのみこと)が病気でもはやあまり先が長くないと言うこと
と死ぬる前に一度娘の顔を見たいと言う知らせが届いたので
ある。それで兄媛は嘆息をついたのである。そして重要なこ
とは応神天皇が兄媛の願いを許した丈でなく淡路三原の海に
なれた海人(あま)八十人を呼び寄せて水夫として兄媛を吉備の国へ
送ったと言うことである。いかに皇妃であるとは言え、一人
の女性を船で送るのに八十人の水夫をつけるとは少し大げさ
と思われないであろうか。
勿論兄媛一人ではなく兄媛について吉備の国へ行く人も何
人かあったであろう。また天皇から兄媛の父母や兄弟達への
贈り物もあったであろう。だから船は一艘ではなく何艘かあ
ったかも知れないが、それにしても海によくなれた水夫八十
>p317
人は多いと思うのである。しかし応神天皇が三原の水夫八十
人を呼び寄せたのはそれ相応の理由があったからである。そ
れは兄媛の父功狭別命の病気が重く、死期が近づいていたか
らである。それで応神天皇は兄媛が父の生きている間に吉備
の国へ帰れる様にと思って海になれた屈強な水夫八十人を呼
び寄せ、漕(こ)ぎ手が疲れたら交替して少しでも早く舟が吉備の
国へ着く様にと配慮したのである。
応神天皇にとって第六代吉備津彦功狭別命は岳父(がくふ)である。
しかしそれ以上に応神天皇にとっては功狭別命は大恩人でも
あったのである。それは応神天皇が生まれて間もない頃に母
の息長足媛命に連れられて吉備の国阿曽郷に来て住んでいた
頃母子を保護し何かと世話をして呉れた人が他ならぬ功狭別
命だったのであり、息長足媛命が近江を平定して大和に住む
様になってから、角鹿の気比神宮に十三才になった応神天皇
を招いて神功天皇の皇太子になり、次の天皇として即位する
>p318
機会を与えて呉れたのも功狭別命だったからである。
《日本の歴史と最後の審判��-５-1 第十九章 応神天皇 五の一、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸 p��315-1行〜p��318-1行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-５-2
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��318／p��272〜p��372)
五の二、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸
(p��318／p��315〜p��328)
>p318-2行~
北九州八幡国の品陀眞若王の子として生まれた広幡の八幡
麿に大和朝廷の天皇になる機会を与えて呉れた大恩人が皇妃
吉備の兄媛の父である功狭別命だったのであるから功狭別命
は応神天皇の岳父でもあり大恩人でもあったのである。だか
らこそ応神天皇は兄媛のために特別の配慮をしたのである。
その頃皇居大隅宮の近くに大津と呼ばれる船着場が設けら
れていたのであり、吉備の兄媛は大津で船に乗って吉備の国
へ向かったのである。応神天皇は高殿に登って大津から去っ
て行く兄媛の船を見送りながら歌を詠んでいるのである。そ
れは応神天皇にとっては兄媛は幼い頃の遊び友達でもあり、
一人子で兄弟のいなかった応神天皇にとって兄妹同様に親し
い人でもあったのであり、また初恋の人として忘れ難い人で
もあったからである。
そして応神天皇が淡路三原の水夫八十人を呼び寄せたこと
>p319
も理由のないことではなかったのである。その頃淡路島の三
原で多くの船を持つ水軍の將だった人が神功天皇の弟大多牟
坂王の長男である杙俣長日子王(くひまたながひこのみこ)であり、杙俣長日子王の妃が
功狭別命の三女であり吉備の兄媛の妹である吉備の弟媛こと
鹿弭依媛命(かごよりひめのみこと)だったのである。杙俣長日子王は応神天皇の従兄弟(いとこ)
だったのである。だから応神天皇は杙俣長日子王配下の水夫
八十人を呼び寄せたのである。
そしてその年に応神天皇は淡路島で狩をし、更に小豆島で
遊んだ後吉備の国の葉田葦守宮(はたあしもりのみや)に行幸したと言う。しかし応
神天皇の吉備の国行幸の本当の理由もまた完全に消され、ご
まかされてしまっているのである。応神天皇は吉備の国へ帰
った皇妃兄媛に会いたくて吉備の国へ来たのだろうと考えて
いる人も多いであろう。しかし事実は決してそんなものでは
なかったのである。兄媛が夏四月に難波を発(た)って吉備の国へ
帰った後、父の第六代吉備津彦功狭別命が死去したのである。
>p320
それで応神天皇は兄媛と皇后仲媛の父である功狭別命の葬
儀のために吉備の国へ来たのである。その頃の葬儀は死んだ
一日か二日のうちに告別式をして終わるのではなく、貴人の
葬儀の場合には長期間の殯(もがり)をするのが当然であったからそれ
で間に会ったのである。第六代吉備津彦 功狭別命(いざさわけのみこと)が死去した
後は二男の御友別命(みともわけのみこと)が第七代吉備津彦を相続したのである。
それは功狭別命の長男 伊奢之眞若命(いざのまわかのみこと)は功狭別命が角鹿から吉
備の国へ帰った後 角鹿国造(つぬがのくにのみやつこ)を相続して角鹿に住んでいたから
である。それで御友別命が吉備氏一族の宗家第七代吉備津彦
として吉備氏の人々を集めて応神天皇を葉田葦守宮(はたあしもりのみや)に迎えて
大いにもてなしたのである。
すでに述べた様に葉田葦守宮(はたあしもりのみや)の名は景行天皇の時代に足守(あしもり)
地方が大吉備津日子命の四男 武国凝別命(たけくにこりわけのみこと)の長男 波多武日子命(はたたけひこのみこと)
の本拠となっていた所であるから波多氏の本拠足守と言う意
味で葉田(はた)の葦守(あしもり)と呼んでいたのである。しかし波多氏の一族
>p321
のことが吉備氏の歴史や系図から消されてしまったために葉(は)
田葦守(たあしもり)の意味が判らなくなったのである。応神天皇が十才の
頃迄住んでいた吉備の国阿曽郷の東が葦守郷であり、阿曽か
ら足守迄は近いのである。だから応神天皇は子供の頃には波
多武日子命らの住む足守へ遊びに行っていたものと思われる
のである。
《日本の歴史と最後の審判��-５-2 第十九章 応神天皇 五の二、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸 p��318-2行〜p��321-6行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��318／p��272〜p��372)
五の二、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸
(p��318／p��315〜p��328)
>p318-2行~
北九州八幡国の品陀眞若王の子として生まれた広幡の八幡
麿に大和朝廷の天皇になる機会を与えて呉れた大恩人が皇妃
吉備の兄媛の父である功狭別命だったのであるから功狭別命
は応神天皇の岳父でもあり大恩人でもあったのである。だか
らこそ応神天皇は兄媛のために特別の配慮をしたのである。
その頃皇居大隅宮の近くに大津と呼ばれる船着場が設けら
れていたのであり、吉備の兄媛は大津で船に乗って吉備の国
へ向かったのである。応神天皇は高殿に登って大津から去っ
て行く兄媛の船を見送りながら歌を詠んでいるのである。そ
れは応神天皇にとっては兄媛は幼い頃の遊び友達でもあり、
一人子で兄弟のいなかった応神天皇にとって兄妹同様に親し
い人でもあったのであり、また初恋の人として忘れ難い人で
もあったからである。
そして応神天皇が淡路三原の水夫八十人を呼び寄せたこと
>p319
も理由のないことではなかったのである。その頃淡路島の三
原で多くの船を持つ水軍の將だった人が神功天皇の弟大多牟
坂王の長男である杙俣長日子王(くひまたながひこのみこ)であり、杙俣長日子王の妃が
功狭別命の三女であり吉備の兄媛の妹である吉備の弟媛こと
鹿弭依媛命(かごよりひめのみこと)だったのである。杙俣長日子王は応神天皇の従兄弟(いとこ)
だったのである。だから応神天皇は杙俣長日子王配下の水夫
八十人を呼び寄せたのである。
そしてその年に応神天皇は淡路島で狩をし、更に小豆島で
遊んだ後吉備の国の葉田葦守宮(はたあしもりのみや)に行幸したと言う。しかし応
神天皇の吉備の国行幸の本当の理由もまた完全に消され、ご
まかされてしまっているのである。応神天皇は吉備の国へ帰
った皇妃兄媛に会いたくて吉備の国へ来たのだろうと考えて
いる人も多いであろう。しかし事実は決してそんなものでは
なかったのである。兄媛が夏四月に難波を発(た)って吉備の国へ
帰った後、父の第六代吉備津彦功狭別命が死去したのである。
>p320
それで応神天皇は兄媛と皇后仲媛の父である功狭別命の葬
儀のために吉備の国へ来たのである。その頃の葬儀は死んだ
一日か二日のうちに告別式をして終わるのではなく、貴人の
葬儀の場合には長期間の殯(もがり)をするのが当然であったからそれ
で間に会ったのである。第六代吉備津彦 功狭別命(いざさわけのみこと)が死去した
後は二男の御友別命(みともわけのみこと)が第七代吉備津彦を相続したのである。
それは功狭別命の長男 伊奢之眞若命(いざのまわかのみこと)は功狭別命が角鹿から吉
備の国へ帰った後 角鹿国造(つぬがのくにのみやつこ)を相続して角鹿に住んでいたから
である。それで御友別命が吉備氏一族の宗家第七代吉備津彦
として吉備氏の人々を集めて応神天皇を葉田葦守宮(はたあしもりのみや)に迎えて
大いにもてなしたのである。
すでに述べた様に葉田葦守宮(はたあしもりのみや)の名は景行天皇の時代に足守(あしもり)
地方が大吉備津日子命の四男 武国凝別命(たけくにこりわけのみこと)の長男 波多武日子命(はたたけひこのみこと)
の本拠となっていた所であるから波多氏の本拠足守と言う意
味で葉田(はた)の葦守(あしもり)と呼んでいたのである。しかし波多氏の一族
>p321
のことが吉備氏の歴史や系図から消されてしまったために葉(は)
田葦守(たあしもり)の意味が判らなくなったのである。応神天皇が十才の
頃迄住んでいた吉備の国阿曽郷の東が葦守郷であり、阿曽か
ら足守迄は近いのである。だから応神天皇は子供の頃には波
多武日子命らの住む足守へ遊びに行っていたものと思われる
のである。
《日本の歴史と最後の審判��-５-2 第十九章 応神天皇 五の二、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸 p��318-2行〜p��321-6行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-５-3
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��321／p��272〜p��372)
五の三、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸
(p��321／p��315〜p��328)
>p321-7行~
応神天皇の母息長足媛命の父は息長宿祢王であり、息長宿
祢王の兄が波多武日子命だったのであるから息長足媛命は幼
い応神天皇を連れて伯父の波多武日子命のところへ行ってい
たものと思うのである。だから応神天皇が葉田葦守宮へ行幸
した時には波多氏の人々も大勢集まって歓迎したことと思う
のである。また御友別命(みともわけのみこと)と言う名は本名ではなく、応神天皇
の御幼少の頃の御友達だった人と言う諡であり、応神
天皇と御友別命とは仲の良い友達だったのである。
応神天皇は筑後(ちくご)の国御井郡賀駄郷で生まれ、一年位のうち
>p322
に吉備の国阿曽郷へ連れて来られて十才になる迄阿曽郷で暮
らしていたのである。だから応神天皇の生まれ故郷は九州で
あっても、九州は故郷としての思い出のない土地だったので
あり、応神天皇にとってなつかしい故郷は吉備の国阿曽郷だ
ったのであり、阿曽郷には少年時代の思い出のある山川があ
り、なつかしい友達が何人もいたのである。
応神天皇は３５２年に四十一才で即位し、その年の秋に吉
備の国へ来たのである。故に応神天皇は丁度三十年ぶりにな
つかしい故郷である吉備の国へ来たのである。しかし応神天
皇は三十年ぶりに吉備の国を訪づれて、なつかしい故郷の山
川を眺めたり、なつかしい友に会ったりした丈ではなく、も
っと別のものを見たのである。
それは神功天皇が即位して以来吉備氏の人々はやっと平和
を楽しむことが出来る様になり角鹿から帰って来た第六代吉
備津彦功狭別命を宗家として一族の人々が心から協力し合って
>p323
新しい吉備の国の国造りに励んでいたのである。だから応神
天皇が葉田葦守宮へ行幸した時に眺めた吉備の国は、三十年
前の少年時代にいつも見慣れていた吉備の国とは様相が一変
していたのである。三十年前の吉備の国は景行がいつ都から
攻めて来るかも知れないと警戒していたのであり戦時下の緊
張した気分がみなぎっていたのである。しかし三十年後の今
は吉備の国の人々は心から平和を楽しみ、産業経済の発展に、
文化の興隆に大いに努力していたのである。
だから応神天皇が吉備の国へ行幸した３５２年頃の吉備の
国の経済力や軍事力は大和朝廷をしのいでいたのである。応
神天皇は亡き功狭別命が建設した川嶋川流域の新しい吉備の
国の都を眺め、更にその頃吉備氏の人々が功狭別命のために
建設していた陵墓を実際に目で見たのである。全国で第四位、
吉備の国で第一位の巨大さを誇る岡山市新圧下の大前方後円墳
造山古墳は３５２年に応神天皇が吉備の国へ行幸した時に建
>p324
設の真っ最中だったのである。
応神天皇はその前年の３５１年に母の神功天皇が死去した
ために、大和の国三輪山の林鹿にある女帝 倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)陵
箸墓(はしはか)とほゞ同じ大きさの陵墓を建設したのである。箸墓(はしはか)と狭(さ)
城楯列陵(きたたなみのみさざき)は共に全長二百七十五米で天皇陵としても巨体なものである。しかし吉備氏の人々は天皇陵よりもはるかに巨大
な陵墓を建設していたのであるから実地にそれを見た応神天
皇の心中は決しておだやかではなかったであろう。
《日本の歴史と最後の審判��-５-3 第十九章 応神天皇 五の三、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸 p��321-7行〜p��324-8行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��321／p��272〜p��372)
五の三、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸
(p��321／p��315〜p��328)
>p321-7行~
応神天皇の母息長足媛命の父は息長宿祢王であり、息長宿
祢王の兄が波多武日子命だったのであるから息長足媛命は幼
い応神天皇を連れて伯父の波多武日子命のところへ行ってい
たものと思うのである。だから応神天皇が葉田葦守宮へ行幸
した時には波多氏の人々も大勢集まって歓迎したことと思う
のである。また御友別命(みともわけのみこと)と言う名は本名ではなく、応神天皇
の御幼少の頃の御友達だった人と言う諡であり、応神
天皇と御友別命とは仲の良い友達だったのである。
応神天皇は筑後(ちくご)の国御井郡賀駄郷で生まれ、一年位のうち
>p322
に吉備の国阿曽郷へ連れて来られて十才になる迄阿曽郷で暮
らしていたのである。だから応神天皇の生まれ故郷は九州で
あっても、九州は故郷としての思い出のない土地だったので
あり、応神天皇にとってなつかしい故郷は吉備の国阿曽郷だ
ったのであり、阿曽郷には少年時代の思い出のある山川があ
り、なつかしい友達が何人もいたのである。
応神天皇は３５２年に四十一才で即位し、その年の秋に吉
備の国へ来たのである。故に応神天皇は丁度三十年ぶりにな
つかしい故郷である吉備の国へ来たのである。しかし応神天
皇は三十年ぶりに吉備の国を訪づれて、なつかしい故郷の山
川を眺めたり、なつかしい友に会ったりした丈ではなく、も
っと別のものを見たのである。
それは神功天皇が即位して以来吉備氏の人々はやっと平和
を楽しむことが出来る様になり角鹿から帰って来た第六代吉
備津彦功狭別命を宗家として一族の人々が心から協力し合って
>p323
新しい吉備の国の国造りに励んでいたのである。だから応神
天皇が葉田葦守宮へ行幸した時に眺めた吉備の国は、三十年
前の少年時代にいつも見慣れていた吉備の国とは様相が一変
していたのである。三十年前の吉備の国は景行がいつ都から
攻めて来るかも知れないと警戒していたのであり戦時下の緊
張した気分がみなぎっていたのである。しかし三十年後の今
は吉備の国の人々は心から平和を楽しみ、産業経済の発展に、
文化の興隆に大いに努力していたのである。
だから応神天皇が吉備の国へ行幸した３５２年頃の吉備の
国の経済力や軍事力は大和朝廷をしのいでいたのである。応
神天皇は亡き功狭別命が建設した川嶋川流域の新しい吉備の
国の都を眺め、更にその頃吉備氏の人々が功狭別命のために
建設していた陵墓を実際に目で見たのである。全国で第四位、
吉備の国で第一位の巨大さを誇る岡山市新圧下の大前方後円墳
造山古墳は３５２年に応神天皇が吉備の国へ行幸した時に建
>p324
設の真っ最中だったのである。
応神天皇はその前年の３５１年に母の神功天皇が死去した
ために、大和の国三輪山の林鹿にある女帝 倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)陵
箸墓(はしはか)とほゞ同じ大きさの陵墓を建設したのである。箸墓(はしはか)と狭(さ)
城楯列陵(きたたなみのみさざき)は共に全長二百七十五米で天皇陵としても巨体なものである。しかし吉備氏の人々は天皇陵よりもはるかに巨大
な陵墓を建設していたのであるから実地にそれを見た応神天
皇の心中は決しておだやかではなかったであろう。
《日本の歴史と最後の審判��-５-3 第十九章 応神天皇 五の三、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸 p��321-7行〜p��324-8行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-５-4
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��324／p��272〜p��372)
五の四、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸
(p��324／p��315〜p��328)
>p324-9行~
その当時日本で最大の陵墓は天理市にある景行陵であり、
全長三百十米の大きさである。景行は天孫系の天皇家から皇
位を奪って饒速日(にぎはやひ)系王朝を立てた悪人であるから、景行の子
の成務や仲哀らはそれ迄日本で最大であった女帝倭迹迹日百
襲媛命陵よりも更に巨大な墓を造って天孫系の天皇家の子孫
の人々に誇示したのである。
だから景行のために散々ひどい目に合わされた吉備氏の人
>p325
々は景行の立てた饒速日系王朝を滅亡した後、景行陵よりもも
っと大きい陵墓を功狭別命のために建設して景行らに対する
うっぷんを晴らし、見返そうとしたのである。だから造山古
墳が建設された時点に於いてはそれが日本で最大の陵墓だっ
たのであリ、大和の国の天皇陵をもしのぐ大きさだったので
ある。しかし造山古墳建設の現場を見た応神天皇が吉備氏の
人々に対する親しみの感情のみでなく、大きな恐怖感を抱い
たことは間違いないのである。
北九州へ攻め込んだ仲哀軍を撃破し、更に近江の国へ進撃
して饒速日系王朝を倒し、天孫系の天皇家を再興した主役は
息長足媛命、息長日子王、大多牟坂王、吉備鴨別命らを始め
とする吉備氏の人々であり、北九州八幡国王品陀眞若王は脇
役であったに過ぎないのである。だからこそ応神天皇は吉備
の国へ行幸して吉備の国の新しい都を見、吉備の国の産業の
発展ぶりを見、造山古墳の巨大さを見て吉備の国の底知れな
>p326
い豊かさと強大さを実感して驚くと共に恐れたのである。
《日本の歴史と最後の審判��-５-4 第十九章 応神天皇 五の四、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸 p��324-8行〜p��326-1行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��324／p��272〜p��372)
五の四、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸
(p��324／p��315〜p��328)
>p324-9行~
その当時日本で最大の陵墓は天理市にある景行陵であり、
全長三百十米の大きさである。景行は天孫系の天皇家から皇
位を奪って饒速日(にぎはやひ)系王朝を立てた悪人であるから、景行の子
の成務や仲哀らはそれ迄日本で最大であった女帝倭迹迹日百
襲媛命陵よりも更に巨大な墓を造って天孫系の天皇家の子孫
の人々に誇示したのである。
だから景行のために散々ひどい目に合わされた吉備氏の人
>p325
々は景行の立てた饒速日系王朝を滅亡した後、景行陵よりもも
っと大きい陵墓を功狭別命のために建設して景行らに対する
うっぷんを晴らし、見返そうとしたのである。だから造山古
墳が建設された時点に於いてはそれが日本で最大の陵墓だっ
たのであリ、大和の国の天皇陵をもしのぐ大きさだったので
ある。しかし造山古墳建設の現場を見た応神天皇が吉備氏の
人々に対する親しみの感情のみでなく、大きな恐怖感を抱い
たことは間違いないのである。
北九州へ攻め込んだ仲哀軍を撃破し、更に近江の国へ進撃
して饒速日系王朝を倒し、天孫系の天皇家を再興した主役は
息長足媛命、息長日子王、大多牟坂王、吉備鴨別命らを始め
とする吉備氏の人々であり、北九州八幡国王品陀眞若王は脇
役であったに過ぎないのである。だからこそ応神天皇は吉備
の国へ行幸して吉備の国の新しい都を見、吉備の国の産業の
発展ぶりを見、造山古墳の巨大さを見て吉備の国の底知れな
>p326
い豊かさと強大さを実感して驚くと共に恐れたのである。
《日本の歴史と最後の審判��-５-4 第十九章 応神天皇 五の四、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸 p��324-8行〜p��326-1行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-５-5(終)
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��326／p��272〜p��372)
五の五(終)、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸
(p��326／p��315〜p��328)
>p326-2行~
そして応神天皇は吉備氏の人々がかつては強大さを誇った
饒速日系王朝を滅ぼして天孫系の王朝を再興した如く、將来
いつか自分の子孫の王朝を吉備氏の人々が滅ぼす時が来るの
ではないかと恐れたものであろうと思うのである。それで応
神天皇はその様にならないうちに早く吉備氏の勢力を弱体化
させて置かねばならないと考える様になったのである。それ
が応神天皇が吉備の国を分割する直接の、そして最大の原因
だったのである。
そしてそれから数年のうちに応神天皇の父品陀眞若王が大
隅宮で死去したのである。品陀眞若王が何年頃に死去したの
か、享年何才であったのか、それは古事記と日本書紀を書く
時に応神天皇を仲哀天皇皇子としてごまかすために歴史と系
図から完全に消されてしまったために明らかではないのであ
る。しかし品陀眞若王が神功天皇や功狭別命らと同じ世代の
>p327
人であり、年令も大差ない年令であったことは確かである。
神功天皇は３５１年に享年七十七才位で死去したのである。
また功狭別命は３５２年に享年七十三才位で死去したのであ
る。そして品陀眞若王は応神天皇元年から数年以内に享年八
十才前後位で死去したものと思われるのである。３５２年に
吉備の国へ行幸して岳父功狭別命陵造山古墳の巨大さを見て
驚いた応神天皇は、実父品陀眞若王が死去した時、品陀眞若
王の陵墓を岳父の功狭別命陵造山古墳より小さいものにする
ことは出来なかったのである。それは天皇としての面目やプ
ライドによるものである。それで応神天皇は品陀眞若王のた
めに造山古墳より少し大きい陵墓を建設したのである。
応神天皇が父の品陀眞若王のために建設した陵墓が現在全
国で第三位の大きさ、全長三百六十四米の百舌鳥耳原南陵(もずのみみはらみなみのみさざき)で
ある。百舌鳥耳原南陵は大阪府堺市田出井町にあり現在は履
中天皇陵と言われているが、絶対に履中天皇陵ではないので
>p328
ある。履中天皇陵は堺市石津ヶ丘町にある全長二百六十五米
の前方後円墳である。履中天皇は治世年数も短く大した治績
もなかった天皇である。だから全国第三位の巨大な陵墓が作
られる訳はないのである。
応神天皇陵は仁徳天皇が建設したものであり、それ以前の
前方後円墳とは形が変えられているのであり、それ以後の天
皇陵は応神天皇陵に形を習って作られているのである。しか
し履中天皇陵と言われる陵墓は応神天皇陵以前の古い形式で
建設せられているのである。その点からも履中天皇陵でない
ことは明らかである。しかし全国第三位の巨大な陵墓が履中
天皇陵でないとすれば一体誰の陵墓かと言う大きな疑問が生
じて来るはずである。そしてその陵墓が応神天皇らと深い関
系を持つ人の陵墓であること丈は判るのである。だからそれ
が応神天皇の実父品陀眞若王の陵墓であることを判らなくす
るために、履中天皇陵としてごまかしたのである。
《日本の歴史と最後の審判��-５-5(終) 第十九章 応神天皇 五の五(終)、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸 p��326-2行〜p��328-15行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��326／p��272〜p��372)
五の五(終)、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸
(p��326／p��315〜p��328)
>p326-2行~
そして応神天皇は吉備氏の人々がかつては強大さを誇った
饒速日系王朝を滅ぼして天孫系の王朝を再興した如く、將来
いつか自分の子孫の王朝を吉備氏の人々が滅ぼす時が来るの
ではないかと恐れたものであろうと思うのである。それで応
神天皇はその様にならないうちに早く吉備氏の勢力を弱体化
させて置かねばならないと考える様になったのである。それ
が応神天皇が吉備の国を分割する直接の、そして最大の原因
だったのである。
そしてそれから数年のうちに応神天皇の父品陀眞若王が大
隅宮で死去したのである。品陀眞若王が何年頃に死去したの
か、享年何才であったのか、それは古事記と日本書紀を書く
時に応神天皇を仲哀天皇皇子としてごまかすために歴史と系
図から完全に消されてしまったために明らかではないのであ
る。しかし品陀眞若王が神功天皇や功狭別命らと同じ世代の
>p327
人であり、年令も大差ない年令であったことは確かである。
神功天皇は３５１年に享年七十七才位で死去したのである。
また功狭別命は３５２年に享年七十三才位で死去したのであ
る。そして品陀眞若王は応神天皇元年から数年以内に享年八
十才前後位で死去したものと思われるのである。３５２年に
吉備の国へ行幸して岳父功狭別命陵造山古墳の巨大さを見て
驚いた応神天皇は、実父品陀眞若王が死去した時、品陀眞若
王の陵墓を岳父の功狭別命陵造山古墳より小さいものにする
ことは出来なかったのである。それは天皇としての面目やプ
ライドによるものである。それで応神天皇は品陀眞若王のた
めに造山古墳より少し大きい陵墓を建設したのである。
応神天皇が父の品陀眞若王のために建設した陵墓が現在全
国で第三位の大きさ、全長三百六十四米の百舌鳥耳原南陵(もずのみみはらみなみのみさざき)で
ある。百舌鳥耳原南陵は大阪府堺市田出井町にあり現在は履
中天皇陵と言われているが、絶対に履中天皇陵ではないので
>p328
ある。履中天皇陵は堺市石津ヶ丘町にある全長二百六十五米
の前方後円墳である。履中天皇は治世年数も短く大した治績
もなかった天皇である。だから全国第三位の巨大な陵墓が作
られる訳はないのである。
応神天皇陵は仁徳天皇が建設したものであり、それ以前の
前方後円墳とは形が変えられているのであり、それ以後の天
皇陵は応神天皇陵に形を習って作られているのである。しか
し履中天皇陵と言われる陵墓は応神天皇陵以前の古い形式で
建設せられているのである。その点からも履中天皇陵でない
ことは明らかである。しかし全国第三位の巨大な陵墓が履中
天皇陵でないとすれば一体誰の陵墓かと言う大きな疑問が生
じて来るはずである。そしてその陵墓が応神天皇らと深い関
系を持つ人の陵墓であること丈は判るのである。だからそれ
が応神天皇の実父品陀眞若王の陵墓であることを判らなくす
るために、履中天皇陵としてごまかしたのである。
《日本の歴史と最後の審判��-５-5(終) 第十九章 応神天皇 五の五(終)、難波遷都(なにはせんと)と吉備の国行幸 p��326-2行〜p��328-15行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-６-1
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��329／p��272〜p��372)
六の一、吉備の国分割の真相
(p��329／p��329〜p��340)
>p329-1行~
六、吉備の国分割の真相
日本書紀は応神天皇が吉備の国へ行幸した時に、御友別命(みともわけのみこと)
らが一族の人々と共に誠心からもてなしをしたことを喜んで
御友別命の子らや兄弟達に吉備の国を分割して与えたと書い
ているのであり、それは応神天皇が吉備氏の人々に与えた恩
恵としているのである。しかし応神天皇が吉備の国を分割し
て一族の人々に分け与えたと言うことは、恩恵と言うもので
はなく実質的には内政干渉だったのである。
現在の岡山県の歴史学者や考古学者の中には古代吉備王国
とか吉備の国の大王とか言う言葉を好んで用いる人々がいる。
しかし吉備王国とか吉備の国の大王と言うものは存在しなか
ったのである。吉備の国は大吉備津日子命以来大和朝廷を尊
重し、大和朝廷支配下の吉備の国と言う立場を守り続けたの
である。だから吉備津彦の称号と地位は吉備の国の支配者で
あり、吉備氏の人々の総本家、正統と言う意味であって、大
>p330
和朝廷と対立する吉備の国の国王と言う性質のものではなか
ったのである。しかるに吉備の国の本当の歴史を知らない愚
かな歴史学者や考古学者らが吉備王国とか吉備の大王と言う
出鱈目な説を唱えて世人を惑わしているのである。
応神天皇は吉備の国へ行幸して吉備の国の豊かさや強大さ
を実際に目で見て確かめて、吉備の国の実力を恐れたのであ
る。そして応神天皇は吉備の国が大和の国をしのぐ程富強で
ある最大の理由は吉備津彦が存在し、吉備氏一族の宗家とし
て一族を統一していることにあると考えたのである。当時大
吉備津日子命の子孫吉備氏の人々は全国各地に多数存在し、
それぞれの国の国造(くにのみやつこ)などとして繁栄していたのである。だか
ら吉備津彦が吉備氏一族の宗家として全国に散在する吉備氏
の人々を支配するならば、その勢力は大和朝廷をはるかにし
のぐ程のものがあったのである。だから吉備氏とは吉備の国
の土着の豪族であると言う考え方は大きな誤りなのである。
>p331
吉備の国が大和朝廷をしのぐ程強大であるのは吉備津彦が
いて吉備の国を支配しているのみでなく、全国各地に存在す
る吉備氏の人々の宗家として吉備氏の人々を統一支配してい
るからである。故に吉備津彦を無くしてしまえば宗家、中心
を失った吉備氏の人々はばらばらになり、それぞれが各地方
の豪族であるに過ぎなくなり、結束して大和朝廷に対抗する
ことは出来なくなる、それが応神天皇の出した結論だったと
考えられるのである。それで応神天皇は第七代吉備津彦御友
別命の代を以って吉備津彦を無くしたのである。
応神紀では応神天皇は吉備の国を分割して川嶋県(かわしまのあがた)を御友別
命の長子 稻速別命(いなはやわけのみこと)に与え、上道県(かみつみちのあがた)を二男の仲彦命(なかつひこのみこと)に与え、三(み)
野県(ののあがた)を三男の弟彦命(おとひこのみこと)に与えたことになっている。更に波区芸(はくき)
県(のあがた)を御友別命の弟 鴨別命(かもわけのみこと)に与え、苑県(そののあがた)を兄の浦凝別命(うらこりわけのみこと)に与え、
服部(はとりべ)を皇妃兄媛に与えたことになっている。そして稻速別命(いなはやわけのみこと)
は下道臣(しもつみちのおみ)の祖となり、仲彦命(なかつひこのみこと)は上道県(かみつみちのおみ)、香屋臣(かやのおみ)の祖となり、
>p332
弟彦命(おとひこのみこと)は三野臣(みののおみ)の祖となり、鴨別命(かもわけのみこと)は笠臣(かさのおみ)の祖となり、浦凝(うらこり)
別命(わけのみこと)は苑臣(そののおみ)の祖となったと書いているのである。
《日本の歴史と最後の審判��-６-1 第十九章 応神天皇 六の一、吉備の国分割の真相 p��329-1行〜p��332-2行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��329／p��272〜p��372)
六の一、吉備の国分割の真相
(p��329／p��329〜p��340)
>p329-1行~
六、吉備の国分割の真相
日本書紀は応神天皇が吉備の国へ行幸した時に、御友別命(みともわけのみこと)
らが一族の人々と共に誠心からもてなしをしたことを喜んで
御友別命の子らや兄弟達に吉備の国を分割して与えたと書い
ているのであり、それは応神天皇が吉備氏の人々に与えた恩
恵としているのである。しかし応神天皇が吉備の国を分割し
て一族の人々に分け与えたと言うことは、恩恵と言うもので
はなく実質的には内政干渉だったのである。
現在の岡山県の歴史学者や考古学者の中には古代吉備王国
とか吉備の国の大王とか言う言葉を好んで用いる人々がいる。
しかし吉備王国とか吉備の国の大王と言うものは存在しなか
ったのである。吉備の国は大吉備津日子命以来大和朝廷を尊
重し、大和朝廷支配下の吉備の国と言う立場を守り続けたの
である。だから吉備津彦の称号と地位は吉備の国の支配者で
あり、吉備氏の人々の総本家、正統と言う意味であって、大
>p330
和朝廷と対立する吉備の国の国王と言う性質のものではなか
ったのである。しかるに吉備の国の本当の歴史を知らない愚
かな歴史学者や考古学者らが吉備王国とか吉備の大王と言う
出鱈目な説を唱えて世人を惑わしているのである。
応神天皇は吉備の国へ行幸して吉備の国の豊かさや強大さ
を実際に目で見て確かめて、吉備の国の実力を恐れたのであ
る。そして応神天皇は吉備の国が大和の国をしのぐ程富強で
ある最大の理由は吉備津彦が存在し、吉備氏一族の宗家とし
て一族を統一していることにあると考えたのである。当時大
吉備津日子命の子孫吉備氏の人々は全国各地に多数存在し、
それぞれの国の国造(くにのみやつこ)などとして繁栄していたのである。だか
ら吉備津彦が吉備氏一族の宗家として全国に散在する吉備氏
の人々を支配するならば、その勢力は大和朝廷をはるかにし
のぐ程のものがあったのである。だから吉備氏とは吉備の国
の土着の豪族であると言う考え方は大きな誤りなのである。
>p331
吉備の国が大和朝廷をしのぐ程強大であるのは吉備津彦が
いて吉備の国を支配しているのみでなく、全国各地に存在す
る吉備氏の人々の宗家として吉備氏の人々を統一支配してい
るからである。故に吉備津彦を無くしてしまえば宗家、中心
を失った吉備氏の人々はばらばらになり、それぞれが各地方
の豪族であるに過ぎなくなり、結束して大和朝廷に対抗する
ことは出来なくなる、それが応神天皇の出した結論だったと
考えられるのである。それで応神天皇は第七代吉備津彦御友
別命の代を以って吉備津彦を無くしたのである。
応神紀では応神天皇は吉備の国を分割して川嶋県(かわしまのあがた)を御友別
命の長子 稻速別命(いなはやわけのみこと)に与え、上道県(かみつみちのあがた)を二男の仲彦命(なかつひこのみこと)に与え、三(み)
野県(ののあがた)を三男の弟彦命(おとひこのみこと)に与えたことになっている。更に波区芸(はくき)
県(のあがた)を御友別命の弟 鴨別命(かもわけのみこと)に与え、苑県(そののあがた)を兄の浦凝別命(うらこりわけのみこと)に与え、
服部(はとりべ)を皇妃兄媛に与えたことになっている。そして稻速別命(いなはやわけのみこと)
は下道臣(しもつみちのおみ)の祖となり、仲彦命(なかつひこのみこと)は上道県(かみつみちのおみ)、香屋臣(かやのおみ)の祖となり、
>p332
弟彦命(おとひこのみこと)は三野臣(みののおみ)の祖となり、鴨別命(かもわけのみこと)は笠臣(かさのおみ)の祖となり、浦凝(うらこり)
別命(わけのみこと)は苑臣(そののおみ)の祖となったと書いているのである。
《日本の歴史と最後の審判��-６-1 第十九章 応神天皇 六の一、吉備の国分割の真相 p��329-1行〜p��332-2行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-６-2
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��332／p��272〜p��372)
六の二、吉備の国分割の真相
(p��332／p��329〜p��340)
>p332-3行~
御友別命の長子稻速別命が封ぜられた川嶋県(かわしまのあがた)は現在の高梁
川の支流小田川の流域である。そして稻速別命の子孫を下道(しもつみち)
臣(のおみ)と言うのはその地方を旧山陽道が通っていたからである。
稻速別命に与えられた領土は現在の吉備郡真備町の一部、小
田郡矢掛町、浅口郡船穂町、旧玉島市、金光町、鴨方町、里
庄町、寄島町などに亘っていたものと思う。しかし笠岡市、
井原市のあたりは下道臣の領土であったかどうか不明である。
次に上道県(かみつみちのあがた)を仲彦命に与えたことになっているが、上道県(かみつみちのあがた)
が現在のどの地方に亘っていたかと言うことは明らかではな
いのである。上道県をかつての岡山県上道郡に当てはめるこ
とは誤りである。岡山県赤磐郡山陽町和田にある両宮山古墳
と呼ばれる全長百九十米の大前方後円墳が上道臣(かみつみちのおみ)の祖 仲彦命(なかつひこのみこと)
の陵墓である。だから上道臣の本拠は両宮山古墳のある山陽
>p333
町にあったと断定出来るのであり、山陽町に備前国分寺跡が
あることからも山陽町が長く上道臣の本拠の地であったもの
と断定出来るのである。上道臣の領土は旭川東岸から吉井川
西岸に亘るかなり広い地域であり、赤磐郡山陽町、赤坂町、
吉井町、それに熊山町の一部、御津郡御津町、和気郡佐伯町、
赤磐郡瀬戸町の一部などが上道臣の領土だったものと思うの
である。しかし香屋臣(かやのおみ)は仲彦命の子孫ではないのである。
次に御友別命の三男弟彦命に与えられた三野県(みののあがた)は現在の岡
山市の北部で旭川西岸のかなり広い地域に亘っていたものと
思われ、その本拠が岡山市の御野だったのである。三野臣の
陵墓が岡山市北方にある神宮寺山古墳と呼ばれる全長百五十
五米の大前方後円墳である。三野臣の領地は旭川西岸で現在
の津山線法界院から野々口あたり迄、西は岡山空港のある日
応寺から備前一宮を結んだ線の範囲内位と思うのである。
次に御友別命の弟鴨別命には波区芸県(はくきのあがた)を与えたことになっ
>p334
ているが、鴨別命は第五代吉備津彦武彦命の四男であり、御
友別命の叔父であるにもかゝわらず弟としてごまかしている
のである。鴨別命は神功天皇と共に吉備の国の將兵を率いて
九州へ進撃し、仲哀軍を撃滅したのであり、兄の功狭別命が
角鹿(つぬが)へ行った後も吉備の国に残って神功天皇、応神天皇母子
を守ったのであり、応神天皇にとっても特に親しい間柄であ
ったのである。その頃鴨別命は七十才位の高令であったと思
われるがまだ健在だったのである。
ところで鴨別命に与えられた波区芸県(はくきのあがた)がどこであったかと
言うことが今迄判っていないのである。或る人々は鴨別命の
子孫 笠臣(かさのおみ)が現在の岡山県笠岡市を本拠にしていたことから、
笠岡市のあたりを波区芸県(はくきのあがた)であると考えて居り、或る人々は
仁徳紀に鴨別命の子 県守(あがたもり)が川嶋川の河俣(かはまた)で虬(みづち)を退治したと書
いてあることから、川嶋川の河俣を現在の高梁(たかはし)川と小田川の
合流点と考え、そのあたりが鴨別命の領地であった波区芸県(はくきのあがた)
>p335
のあった所と考えているのである。しかし県守が虬(みづち)を退治し
たと言う川嶋川の河俣(かはまた)は現在の高梁川と小田川の合流点のこ
とではなく、もっと上流の高梁川と宇漢川(うかんがは)の合流点なのであ
る。宇漢川を遡って北へ行くと上房郡宇漢町があり、宇漢町
の北に北房町の中津井と言う所に大谷古墳郡
がある。それらの古墳郡が吉備鴨別命の子孫の人々の陵墓で
あり、北房町の呰部と言う所が波区芸県主の本拠の地だった
ものと思うのである。
《日本の歴史と最後の審判��-６-2 第十九章 応神天皇 六の二、吉備の国分割の真相 p��332-3行〜p��335-8行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��332／p��272〜p��372)
六の二、吉備の国分割の真相
(p��332／p��329〜p��340)
>p332-3行~
御友別命の長子稻速別命が封ぜられた川嶋県(かわしまのあがた)は現在の高梁
川の支流小田川の流域である。そして稻速別命の子孫を下道(しもつみち)
臣(のおみ)と言うのはその地方を旧山陽道が通っていたからである。
稻速別命に与えられた領土は現在の吉備郡真備町の一部、小
田郡矢掛町、浅口郡船穂町、旧玉島市、金光町、鴨方町、里
庄町、寄島町などに亘っていたものと思う。しかし笠岡市、
井原市のあたりは下道臣の領土であったかどうか不明である。
次に上道県(かみつみちのあがた)を仲彦命に与えたことになっているが、上道県(かみつみちのあがた)
が現在のどの地方に亘っていたかと言うことは明らかではな
いのである。上道県をかつての岡山県上道郡に当てはめるこ
とは誤りである。岡山県赤磐郡山陽町和田にある両宮山古墳
と呼ばれる全長百九十米の大前方後円墳が上道臣(かみつみちのおみ)の祖 仲彦命(なかつひこのみこと)
の陵墓である。だから上道臣の本拠は両宮山古墳のある山陽
>p333
町にあったと断定出来るのであり、山陽町に備前国分寺跡が
あることからも山陽町が長く上道臣の本拠の地であったもの
と断定出来るのである。上道臣の領土は旭川東岸から吉井川
西岸に亘るかなり広い地域であり、赤磐郡山陽町、赤坂町、
吉井町、それに熊山町の一部、御津郡御津町、和気郡佐伯町、
赤磐郡瀬戸町の一部などが上道臣の領土だったものと思うの
である。しかし香屋臣(かやのおみ)は仲彦命の子孫ではないのである。
次に御友別命の三男弟彦命に与えられた三野県(みののあがた)は現在の岡
山市の北部で旭川西岸のかなり広い地域に亘っていたものと
思われ、その本拠が岡山市の御野だったのである。三野臣の
陵墓が岡山市北方にある神宮寺山古墳と呼ばれる全長百五十
五米の大前方後円墳である。三野臣の領地は旭川西岸で現在
の津山線法界院から野々口あたり迄、西は岡山空港のある日
応寺から備前一宮を結んだ線の範囲内位と思うのである。
次に御友別命の弟鴨別命には波区芸県(はくきのあがた)を与えたことになっ
>p334
ているが、鴨別命は第五代吉備津彦武彦命の四男であり、御
友別命の叔父であるにもかゝわらず弟としてごまかしている
のである。鴨別命は神功天皇と共に吉備の国の將兵を率いて
九州へ進撃し、仲哀軍を撃滅したのであり、兄の功狭別命が
角鹿(つぬが)へ行った後も吉備の国に残って神功天皇、応神天皇母子
を守ったのであり、応神天皇にとっても特に親しい間柄であ
ったのである。その頃鴨別命は七十才位の高令であったと思
われるがまだ健在だったのである。
ところで鴨別命に与えられた波区芸県(はくきのあがた)がどこであったかと
言うことが今迄判っていないのである。或る人々は鴨別命の
子孫 笠臣(かさのおみ)が現在の岡山県笠岡市を本拠にしていたことから、
笠岡市のあたりを波区芸県(はくきのあがた)であると考えて居り、或る人々は
仁徳紀に鴨別命の子 県守(あがたもり)が川嶋川の河俣(かはまた)で虬(みづち)を退治したと書
いてあることから、川嶋川の河俣を現在の高梁(たかはし)川と小田川の
合流点と考え、そのあたりが鴨別命の領地であった波区芸県(はくきのあがた)
>p335
のあった所と考えているのである。しかし県守が虬(みづち)を退治し
たと言う川嶋川の河俣(かはまた)は現在の高梁川と小田川の合流点のこ
とではなく、もっと上流の高梁川と宇漢川(うかんがは)の合流点なのであ
る。宇漢川を遡って北へ行くと上房郡宇漢町があり、宇漢町
の北に北房町の中津井と言う所に大谷古墳郡
がある。それらの古墳郡が吉備鴨別命の子孫の人々の陵墓で
あり、北房町の呰部と言う所が波区芸県主の本拠の地だった
ものと思うのである。
《日本の歴史と最後の審判��-６-2 第十九章 応神天皇 六の二、吉備の国分割の真相 p��332-3行〜p��335-8行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-６-3
✡ 論文執筆：平成７年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��335／p��272〜p��372)
六の三、吉備の国分割の真相
(p��335／p��329〜p��340)
>p335-9行~
波区芸(はくき)は伯耆(はくき)であり現在の岡山県北部は古代には吉備の国
ではなく伯耆(はくき)の国に属していたものであろうと思う。それで
伯耆の国の山陽側を波区芸県としたのではないかと思う。そ
して鴨別命に与えられた波区芸県は現在の岡山県真庭郡、阿
哲郡一帯、新見市、高梁市、上房郡宇漢町、北房町、ことに
よれば川上郡成羽町、川上町、備中町をも含む広大な地域だ
ったものと思うのである。それは吉備の国の北部は山間部で
>p336
平野が少く、交通の便も悪いことと、波区芸県は鴨別命個人
に与えられたものではなく、鴨別命の子や孫達に対して与え
られたものであるから広大な地域だったのである。そして鴨
別命に与えられた領土の南限が伯備線沿線の美袋(みなぎ)であると思
うのである。
次に浦凝別命(うらこりわけのみこと)は御友別命の兄ではなく弟であり、苑県(そののあがた)を与
えられたことになっている。かつて吉備郡に薗(その)村と言う村が
あったが今は合併せられて真備町となっている。しかし苑臣
の領土が昔の薗村のあたり丈と言うことはないのである。浦
凝別命に与えられた領地は現在の吉備郡真備町の北部から総
社市の高梁川西岸一帯、小田郡美星町、高梁市の成羽川南岸、
ことによれば川上郡成羽町、川上町、備中町あたりも含まれ
ていたかも知れないのである。
また吉備の兄媛は一旦吉備の国へ帰って以来、再び応神天
皇の許へ帰ることなく吉備の国で一生を終わったのである。
>p337
それで応神天皇は兄媛には領土を与えず、一生の生活を保証
すると言う意味で職業部である服部を与え、それから得られ
る収入で生活を保証しようとしたものであろう。
ところで吉備の賀陽臣(かようのおみ)は御友別命の二男仲彦命の子孫では
ないのである。賀陽臣の祖は神功天皇の弟息長日子王の二男
河派仲彦王の長男 奈留美命(なるみのみこと)なのである。しかるに神功天皇ら
息長氏の一族が大吉備津日子命の子孫であり吉備の国の出身
であることを消すために息長日子王の三男河派仲彦王の長男
奈留美命(なるみのみこと)を御友別命の二男仲彦命の子としてごまかし、神道(かみつみちの)
臣(おみ)と香屋臣(かやのおみ)は同祖と言うことにしたのである。賀陽臣の領地
は現在の岡山市一宮、吉備津以西で高梁川東岸の都窪郡清音
村、山手村、総社市の高梁川東岸、上房郡賀陽町、御津郡加
茂川町、それより南の岡山市で旧吉備郡だった町村一帯、更
に吉備津の南の旧吉備町などであろうと思う。
そしてもう一つ吉備の児島は息長日子王の長男 日向襲津彦王(ひむかのそつひこ)
>p338
王(のみこ)、またの名 葛城襲津彦王(かづらきそつひこのみこ)の子孫に与えられたのである。ま
た彦狭島命(ひこさじまのみこと)の子孫吉備の海部の領土は吉井川流域であり、岡
山市西大寺、邑久郡一帯、吉井川西岸の岡山市浦間のあたり
から赤磐郡瀬戸町、熊山町に及んでいたものと思うのである。
《日本の歴史と最後の審判��-６-3 第十九章 応神天皇 六の三、吉備の国分割の真相 p��335-9行〜p��338-4行》
✡ 論文執筆：平成７年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平成７年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��335／p��272〜p��372)
六の三、吉備の国分割の真相
(p��335／p��329〜p��340)
>p335-9行~
波区芸(はくき)は伯耆(はくき)であり現在の岡山県北部は古代には吉備の国
ではなく伯耆(はくき)の国に属していたものであろうと思う。それで
伯耆の国の山陽側を波区芸県としたのではないかと思う。そ
して鴨別命に与えられた波区芸県は現在の岡山県真庭郡、阿
哲郡一帯、新見市、高梁市、上房郡宇漢町、北房町、ことに
よれば川上郡成羽町、川上町、備中町をも含む広大な地域だ
ったものと思うのである。それは吉備の国の北部は山間部で
>p336
平野が少く、交通の便も悪いことと、波区芸県は鴨別命個人
に与えられたものではなく、鴨別命の子や孫達に対して与え
られたものであるから広大な地域だったのである。そして鴨
別命に与えられた領土の南限が伯備線沿線の美袋(みなぎ)であると思
うのである。
次に浦凝別命(うらこりわけのみこと)は御友別命の兄ではなく弟であり、苑県(そののあがた)を与
えられたことになっている。かつて吉備郡に薗(その)村と言う村が
あったが今は合併せられて真備町となっている。しかし苑臣
の領土が昔の薗村のあたり丈と言うことはないのである。浦
凝別命に与えられた領地は現在の吉備郡真備町の北部から総
社市の高梁川西岸一帯、小田郡美星町、高梁市の成羽川南岸、
ことによれば川上郡成羽町、川上町、備中町あたりも含まれ
ていたかも知れないのである。
また吉備の兄媛は一旦吉備の国へ帰って以来、再び応神天
皇の許へ帰ることなく吉備の国で一生を終わったのである。
>p337
それで応神天皇は兄媛には領土を与えず、一生の生活を保証
すると言う意味で職業部である服部を与え、それから得られ
る収入で生活を保証しようとしたものであろう。
ところで吉備の賀陽臣(かようのおみ)は御友別命の二男仲彦命の子孫では
ないのである。賀陽臣の祖は神功天皇の弟息長日子王の二男
河派仲彦王の長男 奈留美命(なるみのみこと)なのである。しかるに神功天皇ら
息長氏の一族が大吉備津日子命の子孫であり吉備の国の出身
であることを消すために息長日子王の三男河派仲彦王の長男
奈留美命(なるみのみこと)を御友別命の二男仲彦命の子としてごまかし、神道(かみつみちの)
臣(おみ)と香屋臣(かやのおみ)は同祖と言うことにしたのである。賀陽臣の領地
は現在の岡山市一宮、吉備津以西で高梁川東岸の都窪郡清音
村、山手村、総社市の高梁川東岸、上房郡賀陽町、御津郡加
茂川町、それより南の岡山市で旧吉備郡だった町村一帯、更
に吉備津の南の旧吉備町などであろうと思う。
そしてもう一つ吉備の児島は息長日子王の長男 日向襲津彦王(ひむかのそつひこ)
>p338
王(のみこ)、またの名 葛城襲津彦王(かづらきそつひこのみこ)の子孫に与えられたのである。ま
た彦狭島命(ひこさじまのみこと)の子孫吉備の海部の領土は吉井川流域であり、岡
山市西大寺、邑久郡一帯、吉井川西岸の岡山市浦間のあたり
から赤磐郡瀬戸町、熊山町に及んでいたものと思うのである。
《日本の歴史と最後の審判��-６-3 第十九章 応神天皇 六の三、吉備の国分割の真相 p��335-9行〜p��338-4行》
✡ 論文執筆：平成７年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-６-4(終)
✡ 論文執筆：平成７年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��338／p��272〜p��372)
六の四、吉備の国分割の真相
(p��338／p��329〜p��340)
>p338-5行~
更に吉備の海部の支流と思われる吉備の弓削部(ゆげべ)の人々が吉
井川の更に上流である英田郡、津山市などを領土としていた
ものと思われるのであり、第五代吉備津彦武彦命の弟 鐸石別(ぬてしわけ)
命の子孫和気氏の人々が和気郡、備前市、兵庫県赤穂市、赤
穂郡上郡町などに亘る地方を支配していたものと思うのであ
る。また波多武彦命の子孫波多氏の人々が岡山市の旭川東岸
東山、湊、沢田、米田などの地域から旧上道郡のかなりの部
分を支配していたものと思われるのである。
さて応神天皇は御友別命には全く領土を与えていない。そ
れは御友別命の一代は吉備津彦の称号と地位を認めていたか
らに他ならないのである。応神天皇も第七代吉備津彦御友別
>p339
命から吉備津彦の称号を奪うことは出来なかったのであろう。
それで御友別命の子らに領土を分割して与えたのである。だ
から大吉備津日子命以来代々直系の子孫によって相続せられ
て来た吉備津彦の称号と地位は第七代吉備津彦御友別命の代
を以って消滅したのである。
御友別命の陵墓は総社市三須の作山古墳であり、全長二百
七十米であるから功狭別命の陵墓よりずっと小さくなってい
る。そのことから造山古墳の建設の頃を頂点として吉備氏の
勢力は急速に衰えたと考えている人が多いのである。その後
吉備の国に巨大な前方後円墳が建設されなくなったことは事
実である。しかしそれは吉備の国の支配者であり、大和朝廷
の天皇と肩を並べる程の実力を以っていた吉備津彦が消滅し
たためであることを知る人はいないのである。
吉備津彦は天皇ではないけれども天皇に匹敵する力を持っ
ていたのである。しかし吉備津彦が消滅した後の吉備氏の有
>p340
力者は各自が自分の領土を支配する丈の地方豪族か大名と言
うものになってしまったのである。だから吉備津彦のためで
あれば吉備氏の人々が協力して巨大な陵墓を建設することも
容易であったけれども、吉備の国の一地方を支配する丈の有
力者がそれぞれ自分のために巨大陵墓を建設することは不可
能となったのである。それに対して大和朝廷の天皇は天皇と
しての権力や財力を以ってするから巨大陵墓を建設すること
が出来たのである。
吉備津彦は消滅したけれども、それで吉備氏の人々がおち
ぶれたとか、吉備氏の勢力が衰えたと単純に考えることは正
しくないのである。その後も吉備氏の人々は大和朝廷に於い
て重要な役割を果たし続けたのである。たゞ天智、天武らの
時代以後吉備氏の人々の歴史や系図が消されてしまったため
に吉備氏の人々が大和朝廷の中で果たした重要な役割が判ら
なくなった丈のことである。
《日本の歴史と最後の審判��-６-4(終) 第十九章 応神天皇 六の四、吉備の国分割の真相 p��338-5行〜p��340-15行》
✡ 論文執筆：平成７年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平成７年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��338／p��272〜p��372)
六の四、吉備の国分割の真相
(p��338／p��329〜p��340)
>p338-5行~
更に吉備の海部の支流と思われる吉備の弓削部(ゆげべ)の人々が吉
井川の更に上流である英田郡、津山市などを領土としていた
ものと思われるのであり、第五代吉備津彦武彦命の弟 鐸石別(ぬてしわけ)
命の子孫和気氏の人々が和気郡、備前市、兵庫県赤穂市、赤
穂郡上郡町などに亘る地方を支配していたものと思うのであ
る。また波多武彦命の子孫波多氏の人々が岡山市の旭川東岸
東山、湊、沢田、米田などの地域から旧上道郡のかなりの部
分を支配していたものと思われるのである。
さて応神天皇は御友別命には全く領土を与えていない。そ
れは御友別命の一代は吉備津彦の称号と地位を認めていたか
らに他ならないのである。応神天皇も第七代吉備津彦御友別
>p339
命から吉備津彦の称号を奪うことは出来なかったのであろう。
それで御友別命の子らに領土を分割して与えたのである。だ
から大吉備津日子命以来代々直系の子孫によって相続せられ
て来た吉備津彦の称号と地位は第七代吉備津彦御友別命の代
を以って消滅したのである。
御友別命の陵墓は総社市三須の作山古墳であり、全長二百
七十米であるから功狭別命の陵墓よりずっと小さくなってい
る。そのことから造山古墳の建設の頃を頂点として吉備氏の
勢力は急速に衰えたと考えている人が多いのである。その後
吉備の国に巨大な前方後円墳が建設されなくなったことは事
実である。しかしそれは吉備の国の支配者であり、大和朝廷
の天皇と肩を並べる程の実力を以っていた吉備津彦が消滅し
たためであることを知る人はいないのである。
吉備津彦は天皇ではないけれども天皇に匹敵する力を持っ
ていたのである。しかし吉備津彦が消滅した後の吉備氏の有
>p340
力者は各自が自分の領土を支配する丈の地方豪族か大名と言
うものになってしまったのである。だから吉備津彦のためで
あれば吉備氏の人々が協力して巨大な陵墓を建設することも
容易であったけれども、吉備の国の一地方を支配する丈の有
力者がそれぞれ自分のために巨大陵墓を建設することは不可
能となったのである。それに対して大和朝廷の天皇は天皇と
しての権力や財力を以ってするから巨大陵墓を建設すること
が出来たのである。
吉備津彦は消滅したけれども、それで吉備氏の人々がおち
ぶれたとか、吉備氏の勢力が衰えたと単純に考えることは正
しくないのである。その後も吉備氏の人々は大和朝廷に於い
て重要な役割を果たし続けたのである。たゞ天智、天武らの
時代以後吉備氏の人々の歴史や系図が消されてしまったため
に吉備氏の人々が大和朝廷の中で果たした重要な役割が判ら
なくなった丈のことである。
《日本の歴史と最後の審判��-６-4(終) 第十九章 応神天皇 六の四、吉備の国分割の真相 p��338-5行〜p��340-15行》
✡ 論文執筆：平成７年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-７-1
✡ 論文執筆：平成７年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��341／p��272〜p��372)
七の一、日本の統一
(p��341／p��341〜p��348)
>p341-1行~
七、日本の統一
吉備津彦を消滅させて吉備の国を分割した応神天皇は更に
北九州八幡国、何州日向国、熊襲国の国王を廃止して大和朝廷
の直接支配下に置いたのである。それで吉備の国と北九州が大
和朝廷の領土となったのであり、東北地方の一部と北海道を
除く日本全土が一つの国になったのである。それ迄の九州は
稻飯命(いないいのみこと)の子孫の八幡国(やはたこく)と御毛沼命(みけぬのみこと)の子孫の日向国(ひむかこく)と神武天皇
の子孫の熊襲国(くまそこく)がそれぞれの領土を守りながら同族の国とし
て共存共栄を図っていたのである。そして八幡国と日向国と
熊襲国は大和朝廷を宗家として貢物を献上するけれども、半
独立国の様な狀態で自治権を持っていたのである。
だから九州は日本民族の国であり、大和朝廷の同族の国で
はあったけれども大和朝廷の領土ではなかったのである。そ
れが応神天皇の時代になって八幡国王家、日向国王家、熊襲
国王家は大和朝廷に政権を譲り渡して大和朝廷支配下の地方
>p342
の豪族、或は大名の様な形でそれぞれの国を治める様になっ
たものと思うのである。しかし古事記と日本書紀がその頃か
ら前の九州の歴史の大部分を消してしまったために詳しいこ
とは判らないのである。
たゞ応神天皇は北九州八幡国の品陀眞若王の子として生ま
れた人であるから、応神天皇が大和朝廷の天皇になったと言
うことは、八幡国は応神天皇自身の領土であるから八幡国を
解消して大和朝廷の領土にしたと言うことは出来よう。しか
し北九州八幡国王であった応神天皇が大和へ進撃して大和朝
廷を倒して新しい王朝を立てたと考えることは完全に誤って
いるのである。
また大陸北方の騎馬民族が朝鮮半島を経て九州に入り、更
に大和へ進撃して大和朝廷を倒して騎馬民族国家を立てたと
言う説もあるが、これは日本の歴史を知らない者の暴論、愚
論であって全く取るに足らないものである。北朝鮮の高句麗(こうくり)
>p343
は騎馬民族の国家であり、百済(くだら)も高句麗(こうくり)と同族の国である。
そして百済王家と吉備氏、更に神功天皇、応神天皇とは非常
に親密な関係にあったのであり、百済から日本へ帰化した人
は非常に多いのである。更に神功天皇の治世に弓月君(ゆつきのきみ)や阿知(あちの)
使主(おみ)らが大勢の人々を率いて帰化しているのである。だから
四世紀の中頃には大陸の人や文物が相当日本へ入って来て大
きな影郷を及ぼしているのである。
さて難波へ遷都した後の応神天皇の治績についてはあまり
見るべきものはない。それは古事記と日本書紀を書いた輩が
饒速日(にぎはやひ)系、天児屋根(あめのこやね)系の人間が主体であり、彼らにとっては
応神天皇は好ましくない天皇であったから歴史の多くを消し
たと言うことも考えられるし、もう一つは応神天皇の治世は
国内が平和で安定していたから歴史上の大事件と言う様なも
のは殆ど起こらなかったからあまり書くこともなかったとも
考えられるのである。
《日本の歴史と最後の審判��-７-1 第十九章 応神天皇 七の一、日本の統一 p��341-1行〜p��343-15行》
✡ 論文執筆：平成７年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平成７年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��341／p��272〜p��372)
七の一、日本の統一
(p��341／p��341〜p��348)
>p341-1行~
七、日本の統一
吉備津彦を消滅させて吉備の国を分割した応神天皇は更に
北九州八幡国、何州日向国、熊襲国の国王を廃止して大和朝廷
の直接支配下に置いたのである。それで吉備の国と北九州が大
和朝廷の領土となったのであり、東北地方の一部と北海道を
除く日本全土が一つの国になったのである。それ迄の九州は
稻飯命(いないいのみこと)の子孫の八幡国(やはたこく)と御毛沼命(みけぬのみこと)の子孫の日向国(ひむかこく)と神武天皇
の子孫の熊襲国(くまそこく)がそれぞれの領土を守りながら同族の国とし
て共存共栄を図っていたのである。そして八幡国と日向国と
熊襲国は大和朝廷を宗家として貢物を献上するけれども、半
独立国の様な狀態で自治権を持っていたのである。
だから九州は日本民族の国であり、大和朝廷の同族の国で
はあったけれども大和朝廷の領土ではなかったのである。そ
れが応神天皇の時代になって八幡国王家、日向国王家、熊襲
国王家は大和朝廷に政権を譲り渡して大和朝廷支配下の地方
>p342
の豪族、或は大名の様な形でそれぞれの国を治める様になっ
たものと思うのである。しかし古事記と日本書紀がその頃か
ら前の九州の歴史の大部分を消してしまったために詳しいこ
とは判らないのである。
たゞ応神天皇は北九州八幡国の品陀眞若王の子として生ま
れた人であるから、応神天皇が大和朝廷の天皇になったと言
うことは、八幡国は応神天皇自身の領土であるから八幡国を
解消して大和朝廷の領土にしたと言うことは出来よう。しか
し北九州八幡国王であった応神天皇が大和へ進撃して大和朝
廷を倒して新しい王朝を立てたと考えることは完全に誤って
いるのである。
また大陸北方の騎馬民族が朝鮮半島を経て九州に入り、更
に大和へ進撃して大和朝廷を倒して騎馬民族国家を立てたと
言う説もあるが、これは日本の歴史を知らない者の暴論、愚
論であって全く取るに足らないものである。北朝鮮の高句麗(こうくり)
>p343
は騎馬民族の国家であり、百済(くだら)も高句麗(こうくり)と同族の国である。
そして百済王家と吉備氏、更に神功天皇、応神天皇とは非常
に親密な関係にあったのであり、百済から日本へ帰化した人
は非常に多いのである。更に神功天皇の治世に弓月君(ゆつきのきみ)や阿知(あちの)
使主(おみ)らが大勢の人々を率いて帰化しているのである。だから
四世紀の中頃には大陸の人や文物が相当日本へ入って来て大
きな影郷を及ぼしているのである。
さて難波へ遷都した後の応神天皇の治績についてはあまり
見るべきものはない。それは古事記と日本書紀を書いた輩が
饒速日(にぎはやひ)系、天児屋根(あめのこやね)系の人間が主体であり、彼らにとっては
応神天皇は好ましくない天皇であったから歴史の多くを消し
たと言うことも考えられるし、もう一つは応神天皇の治世は
国内が平和で安定していたから歴史上の大事件と言う様なも
のは殆ど起こらなかったからあまり書くこともなかったとも
考えられるのである。
《日本の歴史と最後の審判��-７-1 第十九章 応神天皇 七の一、日本の統一 p��341-1行〜p��343-15行》
✡ 論文執筆：平成７年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-７-2
✡ 論文執筆：平成７年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��344／p��272〜p��372)
七の二、日本の統一
(p��344／p��341〜p��348)
>p344-1行~
応神紀には二十五年に百済の直支王(ときわう)が死去したと書いてあ
る。応神紀の二十五年は応神天皇の本当の治世の四年、３５
５年であり直支王が死去した年は４２０年である。故にこれ
は百済の歴史を悪用して応神天皇の時代をごまかすための大嘘
である。次に二十八年秋九月に高麗(こま)の王(きみ)が使者を遣(つかは)して朝貢
したと言うのは事実であろう。それは本当の応神天皇の治世
七年、３５８年である。次に三十一年に官船の枯野(からの)が老朽化
したので船をこわして薪(たきぎ)にして塩を焼いたと言うのが本当の
治世十年、３６１年である。
次に三十七年春二月に阿知使主(あちのおみ)、都加使主(つかのおみ)を呉(くれ)即ち中国の
江南地方の呉(ご)の国へ派遣して縫工女(きぬぬひめ)を求めさせたと言う。阿(あ)
知使主(ちのおみ)らは高麗国(こまのくに)に渡り、そこから江南の呉へ行こうとした
が呉へ行く道を知らないために高麗国王に道案内をして呉れ
る人を求めたところ、高麗の王は久礼波(くれは)、久礼志(くれし)と言う二人
の人を案内人にして呉れたので、阿知使主らは呉国に行くこ
>p345
とが出来たと言う。そして呉王(ごわう)は応神天皇の求めに応じて工(ぬひ)
女兄媛(めえひめ)、弟媛(おとひめ)、呉織(くれはとり)、穴織(あなはとり)と言う四人の女性を与えたと言う。
しかし応神天皇が江南の呉国へ使者を派遣したと言うのが本
当かどうかは甚だ疑わしいのである。
応神紀には三十九年の春二月に百済の直支王(ときわう)が妹の新斉都(しせつ)
媛(ひめ)を遣(つかは)して天皇に仕(つか)えさせたと書いてある。そして新斉都媛(しせつひめ)
は七人の侍女を連れて来朝したと言う。しかし応神紀は二十
五年に百済の直支王が死去したと書いているのであり、それ
から十四年後に直支王が妹の新斉都媛(しせつひめ)を派遣して天皇に仕え
させたと言うのは甚だ大きな矛盾である。では何故日本書紀
がこの様な矛盾したことを平気で書いたのかと言うと、いく
ら出鱈目を書いても後世の人でこれを読んで嘘に気付く者は
滅多にいないだろうと後世の人をなめて書いたのである。
もう一つは二十五年に百済の直支王が死去したと言うのは
嘘であると判ってもよいつもりで書いたのである。つまり二
>p346
十五年に直支王が死んだと言うのは嘘であるが、三十九年の
春二月に直支王(ときわう)が妹の新斉都媛(しせつひめ)を遣わして仕えさせたのは本
当だと後世の人に信じさせることが出来ればよいのである。
すでに述べた様に直支王が死去したのは４２０年である。故
に直支王が妹の新斉都媛を遣わしたのは４２０年より前であ
ると考えられる訳である。
《日本の歴史と最後の審判��-７-2 第十九章 応神天皇 七の二、日本の統一 p��344-1行〜p��346-6行》
✡ 論文執筆：平成７年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平成７年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��344／p��272〜p��372)
七の二、日本の統一
(p��344／p��341〜p��348)
>p344-1行~
応神紀には二十五年に百済の直支王(ときわう)が死去したと書いてあ
る。応神紀の二十五年は応神天皇の本当の治世の四年、３５
５年であり直支王が死去した年は４２０年である。故にこれ
は百済の歴史を悪用して応神天皇の時代をごまかすための大嘘
である。次に二十八年秋九月に高麗(こま)の王(きみ)が使者を遣(つかは)して朝貢
したと言うのは事実であろう。それは本当の応神天皇の治世
七年、３５８年である。次に三十一年に官船の枯野(からの)が老朽化
したので船をこわして薪(たきぎ)にして塩を焼いたと言うのが本当の
治世十年、３６１年である。
次に三十七年春二月に阿知使主(あちのおみ)、都加使主(つかのおみ)を呉(くれ)即ち中国の
江南地方の呉(ご)の国へ派遣して縫工女(きぬぬひめ)を求めさせたと言う。阿(あ)
知使主(ちのおみ)らは高麗国(こまのくに)に渡り、そこから江南の呉へ行こうとした
が呉へ行く道を知らないために高麗国王に道案内をして呉れ
る人を求めたところ、高麗の王は久礼波(くれは)、久礼志(くれし)と言う二人
の人を案内人にして呉れたので、阿知使主らは呉国に行くこ
>p345
とが出来たと言う。そして呉王(ごわう)は応神天皇の求めに応じて工(ぬひ)
女兄媛(めえひめ)、弟媛(おとひめ)、呉織(くれはとり)、穴織(あなはとり)と言う四人の女性を与えたと言う。
しかし応神天皇が江南の呉国へ使者を派遣したと言うのが本
当かどうかは甚だ疑わしいのである。
応神紀には三十九年の春二月に百済の直支王(ときわう)が妹の新斉都(しせつ)
媛(ひめ)を遣(つかは)して天皇に仕(つか)えさせたと書いてある。そして新斉都媛(しせつひめ)
は七人の侍女を連れて来朝したと言う。しかし応神紀は二十
五年に百済の直支王が死去したと書いているのであり、それ
から十四年後に直支王が妹の新斉都媛(しせつひめ)を派遣して天皇に仕え
させたと言うのは甚だ大きな矛盾である。では何故日本書紀
がこの様な矛盾したことを平気で書いたのかと言うと、いく
ら出鱈目を書いても後世の人でこれを読んで嘘に気付く者は
滅多にいないだろうと後世の人をなめて書いたのである。
もう一つは二十五年に百済の直支王が死去したと言うのは
嘘であると判ってもよいつもりで書いたのである。つまり二
>p346
十五年に直支王が死んだと言うのは嘘であるが、三十九年の
春二月に直支王(ときわう)が妹の新斉都媛(しせつひめ)を遣わして仕えさせたのは本
当だと後世の人に信じさせることが出来ればよいのである。
すでに述べた様に直支王が死去したのは４２０年である。故
に直支王が妹の新斉都媛を遣わしたのは４２０年より前であ
ると考えられる訳である。
《日本の歴史と最後の審判��-７-2 第十九章 応神天皇 七の二、日本の統一 p��344-1行〜p��346-6行》
✡ 論文執筆：平成７年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-７-3(終)
✡ 論文執筆：平成７年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��346／p��272〜p��372)
七の三、日本の統一
(p��346／p��341〜p��348)
>p346-7行~
中国の史書である晋書(しんしょ)には安帝(あんてい)の時に倭王が朝貢したと書
かれている。それは西暦４１３年のことである。そして直支
王が死去したのは４２０年であるから新斉都媛が来たのはそ
れ以前であり、応神天皇が阿知使主(あちのおみ)を呉国へ派遣したと言う
のは４１３年頃になる訳である。つまり日本書紀は晋書(しんしょ)の安(あん)
帝の時に朝貢した倭王は応神天皇だろうと後世の人々に思い
違いさせる目的で三十七年の春二月に阿知使主、都加使主ら
を呉(くれ)の国へ遣わしたと書いたのである。そしてそれを裏付け
るために三十九年の春二月に百済の直支王が妹の新斉都媛を
>p347
遣(つかは)して仕えさせたと書いてごまかしているのである。
だから４１３年に晋(しん)へ遣使した倭王が応神天皇であると考え
ればそれから二年後の三十九年、４１５年に直支王の妹新斉都
媛が来たことになり、その翌年の四十年、４１６年に応神天
皇は菟道稚郎子皇子(うぢのわきいらつこのみこ)を皇太子に立て、四十一年、４１７年に
大和の国の軽(かる)の明宮(あきらのみや)で死去したことになる訳である。そして
仁徳天皇の治世になった４２０年に百済の直支王が死去した
と考えれば丁度年代の計算が合うことになる訳である。
更に中国の宋書(そうしょ)には武帝(ぶてい)の時に倭王 讃(さん)が朝貢したと書かれ
ている。それは４２１年のことである。故に４１３年に晋へ
遣使した倭王を応神天皇と考えれば、４２１年に宋へ遣使し
た倭王 讃(さん)は当然仁徳天皇と言うことになる訳である。また仁
徳天皇の名は大鷦鷯命(おほさざきのみこと)であるから倭王 讃(さん)に相当すると考えて
いる人が多いのである。しかし応神天皇の本当の治世は３５
２年から３７１年迄の二十年であり、仁徳天皇の本当の治世
>p348
は３７２年から３９８年迄の二十七年だったのである。だか
ら応神天皇は晋の安帝の時に遣使した倭王ではないのであり、
仁徳天皇は宋書に書かれている倭王讃ではないのである。
宋書に記録せられている倭の五王即ち 讃(さん)、珍(ちん)、済(さい)、興(こう)、武(ぶ)
の五人が大和朝廷のどの天皇に相当するかと言うことは多く
の歴史学者が諸説を述べているけれども今もって本当のこと
は判っていないのである。それは宋書に倭王が朝貢したと書
かれていることを天皇家の恥と思って、古事記や日本書紀を
書く時に倭の五王がどの天皇であったか判らない様にするた
めに、歴史を消したりごまかしたりして宋書と喰い違う様に
したのである。だから古事記や日本書紀の嘘を見破らない限
り倭の五王の謎は解けないのである。倭の五王が大和朝廷の
どの天皇であるかと言うことについては後の章で詳しく説明
するつもりである。
《日本の歴史と最後の審判��-７-3(終) 第十九章 応神天皇 七の三、日本の統一 p��346-7行〜p��348-14行》
✡ 論文執筆：平成７年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
✡ 論文執筆：平成７年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��346／p��272〜p��372)
七の三、日本の統一
(p��346／p��341〜p��348)
>p346-7行~
中国の史書である晋書(しんしょ)には安帝(あんてい)の時に倭王が朝貢したと書
かれている。それは西暦４１３年のことである。そして直支
王が死去したのは４２０年であるから新斉都媛が来たのはそ
れ以前であり、応神天皇が阿知使主(あちのおみ)を呉国へ派遣したと言う
のは４１３年頃になる訳である。つまり日本書紀は晋書(しんしょ)の安(あん)
帝の時に朝貢した倭王は応神天皇だろうと後世の人々に思い
違いさせる目的で三十七年の春二月に阿知使主、都加使主ら
を呉(くれ)の国へ遣わしたと書いたのである。そしてそれを裏付け
るために三十九年の春二月に百済の直支王が妹の新斉都媛を
>p347
遣(つかは)して仕えさせたと書いてごまかしているのである。
だから４１３年に晋(しん)へ遣使した倭王が応神天皇であると考え
ればそれから二年後の三十九年、４１５年に直支王の妹新斉都
媛が来たことになり、その翌年の四十年、４１６年に応神天
皇は菟道稚郎子皇子(うぢのわきいらつこのみこ)を皇太子に立て、四十一年、４１７年に
大和の国の軽(かる)の明宮(あきらのみや)で死去したことになる訳である。そして
仁徳天皇の治世になった４２０年に百済の直支王が死去した
と考えれば丁度年代の計算が合うことになる訳である。
更に中国の宋書(そうしょ)には武帝(ぶてい)の時に倭王 讃(さん)が朝貢したと書かれ
ている。それは４２１年のことである。故に４１３年に晋へ
遣使した倭王を応神天皇と考えれば、４２１年に宋へ遣使し
た倭王 讃(さん)は当然仁徳天皇と言うことになる訳である。また仁
徳天皇の名は大鷦鷯命(おほさざきのみこと)であるから倭王 讃(さん)に相当すると考えて
いる人が多いのである。しかし応神天皇の本当の治世は３５
２年から３７１年迄の二十年であり、仁徳天皇の本当の治世
>p348
は３７２年から３９８年迄の二十七年だったのである。だか
ら応神天皇は晋の安帝の時に遣使した倭王ではないのであり、
仁徳天皇は宋書に書かれている倭王讃ではないのである。
宋書に記録せられている倭の五王即ち 讃(さん)、珍(ちん)、済(さい)、興(こう)、武(ぶ)
の五人が大和朝廷のどの天皇に相当するかと言うことは多く
の歴史学者が諸説を述べているけれども今もって本当のこと
は判っていないのである。それは宋書に倭王が朝貢したと書
かれていることを天皇家の恥と思って、古事記や日本書紀を
書く時に倭の五王がどの天皇であったか判らない様にするた
めに、歴史を消したりごまかしたりして宋書と喰い違う様に
したのである。だから古事記や日本書紀の嘘を見破らない限
り倭の五王の謎は解けないのである。倭の五王が大和朝廷の
どの天皇であるかと言うことについては後の章で詳しく説明
するつもりである。
《日本の歴史と最後の審判��-７-3(終) 第十九章 応神天皇 七の三、日本の統一 p��346-7行〜p��348-14行》
✡ 論文執筆：平成７年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 證 明(しょう めい)『記録』<19章 応神天皇>
『日本の歴史と最後の審判』��-８-1
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��349／p��272〜p��372)
八の一、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々
(p��349／p��349〜p��372)
>p349-1行~
八、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々
神功天皇は吉備氏の一族であり神功天皇の皇太子 誉田別皇(ほむたわけのみ)
子(こ)が応神天皇となったのであるから応神天皇は吉備氏の系統
の天皇と言うことが出来るのである。しかし日本は男尊女卑、
父系制が重視されて来た社会であるから応神天皇以後の王朝
は北九州八幡国が発展的に解消して応神王朝になったと考え
ていた人が多いと思われる。確かに北九州八幡国王 品陀眞若(ほむたまわか)
王(のみこ)が応神天皇の父であるから八幡国の皇子誉田別皇子が大和
朝廷の天皇になったと言えないこともないのである。
しかし公私の区別を明らかにするならば品陀眞若王は八幡
国王ではあったが大和朝廷の天皇にはならなかったのであり、
大和朝廷の天皇になったのは神功天皇 息長足媛命(おきながたらしひめのみこと)であり、品
陀眞若王は女帝神功天皇の夫君となったのであり、誉田別皇
子は神功天皇の皇太子になったのであるから公的に言えば応
神天皇は吉備氏の系統、神武天皇の家系の天皇と言うことに
>p350
なるのである。
品陀眞若王は八幡国王であり、八幡国王妃或は皇后の立場
にあったのは神功天皇の妹 虚空津媛命(そらつひめのみこと)だったのである。そし
て品陀眞若王と虚空津媛命との間に生まれた誉屋別皇子(ほむやわけのみこ)が八
幡国の皇太子と言ってもよい立場にあったのである。しかし
品陀眞若王と虚空津媛命が結婚して誉屋別皇子が生まれた後
に息長足媛命と品陀眞若王とが恋をし二人の間に誉田別皇子
が生まれたのであるから息長足媛命は八幡国王家の皇后と言
う立場でもなく、誉田別皇子も八幡国王家の皇太子として生
まれた訳でもなかったのである。
だから後年息長足媛命が天皇となった後誉田別皇子は大和
朝廷の天皇の皇太子に立てられた訳であり、北九州八幡国王
の品陀眞若王が女帝の夫君となった訳である。それで品陀眞
若王が神功天皇の夫君として大和の国へ住む様になってから
は八幡国王の地位は誉屋別皇子が継いだものと思うのである。
>p351
虚空津媛命(そらつひめのみこと)と誉屋別皇子(ほむやわけのみこ)は北九州に残り八幡国を治めてい
たものと考えられるのであるが、応神天皇の治世になってか
ら八幡国は日向国や熊襲国と共に解消し大和朝廷の領土とな
ったものと考えられるのである。誉屋別皇子がその後どうな
ったか、子孫の人々がどうなったかと言うことは歴史から消
されてしまって居り、子孫については間人(はしひと)族祖と書かれてい
るのみである。しかし誉屋別皇子の子孫の人々は北九州の豪
族として繁栄したものであろうと思うのである。
さて神功天皇の祖父 武国凝別命(たけくにこりわけのみこと)は景行の皇子としてごまか
され、伊予国 御村別祖(みむらわけのそ)とされて居り、旧事記では筑柴水間君(つくしのみずまのきみ)
祖とされているのである。しかしそれ丈では本当のことが判
らないので、もっと子孫のことを詳しく書いて説明しよう。
すでに述べた様に武国凝別命と妃の丹波阿治佐波媛命(たにはのあぢさはひめのみこと)との間
に生まれた子は長男の波多武日子命(はたたけひこのみこと)、二男の息長宿祢王(おきながすくねのみこ)、三
男の紐結命(ひもゆいのみこと)の三人である。
>p352
次に波多武日子命の子は長男の武卵王(たけかいこのみこ)と十城別王(とをきわけのみこ)の二人で
あり、武卵王は讃岐綾君(さぬきのあやのきみ)らの祖となったのであり、十城別王(とをきわけのみこ)は
伊予別君(いよわけのきみ)祖となったのである。武国凝別命が伊予御村別祖と
言うのは孫の十城別王が伊予別君祖となったことを言うので
ある。それを武国凝別命は伊予三村別祖とし、十城別王は伊
予別君祖とし書き方を少し変えてごまかしているのである。
武卵王の子の斯摩宿祢(しまのすくね)が吉備の国の波多(はた)氏の祖となったので
あり、斯摩宿祢の子の波多八代宿祢(はたやしろのすくね)が近江の国の波多氏の祖
となったのである。
《日本の歴史と最後の審判��-８-1 第十九章 応神天皇 八の一、神功天皇の一族の人々 p��349-1行〜p��352-9行》
✡ 論文執筆：平成７年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記： 證 明(しょう めい)
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��349／p��272〜p��372)
八の一、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々
(p��349／p��349〜p��372)
>p349-1行~
八、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々
神功天皇は吉備氏の一族であり神功天皇の皇太子 誉田別皇(ほむたわけのみ)
子(こ)が応神天皇となったのであるから応神天皇は吉備氏の系統
の天皇と言うことが出来るのである。しかし日本は男尊女卑、
父系制が重視されて来た社会であるから応神天皇以後の王朝
は北九州八幡国が発展的に解消して応神王朝になったと考え
ていた人が多いと思われる。確かに北九州八幡国王 品陀眞若(ほむたまわか)
王(のみこ)が応神天皇の父であるから八幡国の皇子誉田別皇子が大和
朝廷の天皇になったと言えないこともないのである。
しかし公私の区別を明らかにするならば品陀眞若王は八幡
国王ではあったが大和朝廷の天皇にはならなかったのであり、
大和朝廷の天皇になったのは神功天皇 息長足媛命(おきながたらしひめのみこと)であり、品
陀眞若王は女帝神功天皇の夫君となったのであり、誉田別皇
子は神功天皇の皇太子になったのであるから公的に言えば応
神天皇は吉備氏の系統、神武天皇の家系の天皇と言うことに
>p350
なるのである。
品陀眞若王は八幡国王であり、八幡国王妃或は皇后の立場
にあったのは神功天皇の妹 虚空津媛命(そらつひめのみこと)だったのである。そし
て品陀眞若王と虚空津媛命との間に生まれた誉屋別皇子(ほむやわけのみこ)が八
幡国の皇太子と言ってもよい立場にあったのである。しかし
品陀眞若王と虚空津媛命が結婚して誉屋別皇子が生まれた後
に息長足媛命と品陀眞若王とが恋をし二人の間に誉田別皇子
が生まれたのであるから息長足媛命は八幡国王家の皇后と言
う立場でもなく、誉田別皇子も八幡国王家の皇太子として生
まれた訳でもなかったのである。
だから後年息長足媛命が天皇となった後誉田別皇子は大和
朝廷の天皇の皇太子に立てられた訳であり、北九州八幡国王
の品陀眞若王が女帝の夫君となった訳である。それで品陀眞
若王が神功天皇の夫君として大和の国へ住む様になってから
は八幡国王の地位は誉屋別皇子が継いだものと思うのである。
>p351
虚空津媛命(そらつひめのみこと)と誉屋別皇子(ほむやわけのみこ)は北九州に残り八幡国を治めてい
たものと考えられるのであるが、応神天皇の治世になってか
ら八幡国は日向国や熊襲国と共に解消し大和朝廷の領土とな
ったものと考えられるのである。誉屋別皇子がその後どうな
ったか、子孫の人々がどうなったかと言うことは歴史から消
されてしまって居り、子孫については間人(はしひと)族祖と書かれてい
るのみである。しかし誉屋別皇子の子孫の人々は北九州の豪
族として繁栄したものであろうと思うのである。
さて神功天皇の祖父 武国凝別命(たけくにこりわけのみこと)は景行の皇子としてごまか
され、伊予国 御村別祖(みむらわけのそ)とされて居り、旧事記では筑柴水間君(つくしのみずまのきみ)
祖とされているのである。しかしそれ丈では本当のことが判
らないので、もっと子孫のことを詳しく書いて説明しよう。
すでに述べた様に武国凝別命と妃の丹波阿治佐波媛命(たにはのあぢさはひめのみこと)との間
に生まれた子は長男の波多武日子命(はたたけひこのみこと)、二男の息長宿祢王(おきながすくねのみこ)、三
男の紐結命(ひもゆいのみこと)の三人である。
>p352
次に波多武日子命の子は長男の武卵王(たけかいこのみこ)と十城別王(とをきわけのみこ)の二人で
あり、武卵王は讃岐綾君(さぬきのあやのきみ)らの祖となったのであり、十城別王(とをきわけのみこ)は
伊予別君(いよわけのきみ)祖となったのである。武国凝別命が伊予御村別祖と
言うのは孫の十城別王が伊予別君祖となったことを言うので
ある。それを武国凝別命は伊予三村別祖とし、十城別王は伊
予別君祖とし書き方を少し変えてごまかしているのである。
武卵王の子の斯摩宿祢(しまのすくね)が吉備の国の波多(はた)氏の祖となったので
あり、斯摩宿祢の子の波多八代宿祢(はたやしろのすくね)が近江の国の波多氏の祖
となったのである。
《日本の歴史と最後の審判��-８-1 第十九章 応神天皇 八の一、神功天皇の一族の人々 p��349-1行〜p��352-9行》
✡ 論文執筆：平成７年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記： 證 明(しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』��-８-2
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��352／p��272〜p��372)
八の二、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々
(p��352／p��349〜p��372)
>p352-10行~
武国凝別命の二男息長宿祢王の子は息長足媛命、虚空津媛
命、息長日子王、大多牟坂王(おほたむさかのみこ)の四人であるが、それは古事記
のみにあって日本書紀では消されているのである。日本書紀
は神功紀で息長足媛命は稚日本根子彦大日日天皇(わかやまとねこひこおほひひのすめらみこと)の曽孫、気(おき)
長宿祢王(ながすくねのみこ)の女(むすめ)としているのみであり、虚空津媛命、息長日子
王、大多牟坂王らの三人は消されているのである。
>p353
古事記では息長日子王は吉備品遅君(きびのほむちのきみ)、針間阿宗君(はりまあそのきみ)祖となっ
て居り、大多牟坂王は多遅摩国造(たじまのくにのみやつこ)祖となっている。しかし息
長日子王と大多牟坂王の子孫は完全に消されているのである。
旧事記では景行の皇子として息前彦人大兄水城命(おきまえひこひとのおほえみずきのみこと)があり、奄(あん)
智白幣造祖となっている。姓氏録では息長彦人大兄瑞城命(おきながひこひとのおほえみずきのみこと)と
なっている。この息前彦人大兄水城命、息長彦人大兄瑞城命
と言うのが息長日子王のことなのである。息長日子王は名を
水城命(みずきのみこと)とも言ったのである。水城(みずき)とは海岸などに築いた城の
ことであり、息長氏のもとの領土は吉備の児島だったのであ
る。昔の吉備の児島、現在の倉敷市に天城(あまき)、有城(ありき)などの地名
がある。天城(あまき)は本来は海城(あまき)であり、そのあたりは昔は瀬戸内
海の海岸であり、海岸に城(き)を築いていたから海城(あまき)と呼ばれて
いたのである。有城(ありき)は城(き)の有る所と言う意味であり、やはり
海岸の城(き)が設けられていた場所である。
息長日子王のまたの名を水城命(みずきのみこと)と言うのは昔吉備の児島の
>p354
海岸に築かれていた海城(あまき)或は水城(みずき)に由来しているのである。
だから現在の倉敷市天城のあたりは昔は息長氏の人々にとっ
ては重要な拠点だった所である。また息長彦 人大兄(ひとのおほえ)と書いて
あるけれども、人大兄(ひとのおほえ)と言うのは人名の一部ではないのであ
る。偽系図をでっちあげる時にわざとでっちあげてくっつけ
たインチキな名称なのである。人大兄(ひとのおほえ)の人(ひと)とは他人(たにん)と言う意
味である。現在でも「人の家」「人の物」「人の子」と言え
ば他人の家、他人の物、他人の子と言う意味である。そして
大兄(おほえ)とは長男と言う意味である。だから「人大兄(ひとのおほえ)」とは「他
人の長男」と言う意味であり、息長彦人大兄瑞城命とは、息長彦は景行の皇子として系図に書き込んであるけれども、本
当は景行の皇子ではなく他人の長男であり、またの名を瑞城(みずきの)
命(みこと)とも言うのであると言う意味なのである。この他にも人(ひと)
大兄(のおほえ)とつけられている人があるが、それらの人は天皇の子で
はなく他人(たにん)の大兄(おほえ)であると言うしるしである。
>p355
そして旧事記では息前彦人大兄水城命を奄智白幣造(あんちはくへいみやつこ)祖とし
ているけれども、奄智白幣造祖と言うのがどこの国の造(みやつこ)のこ
とか判っていないのであり、息長彦の子孫のことも判ってい
ないのである。息長日子王は祖父の武国凝別命らと共に景行
から熊襲(くまそ)の葦北(あしきた)へ追放されたのであり、葦北で御毛沼命(みけぬのみこと)の子
孫日向国王の諸県君牛諸井王(もろあがたのきみうしもろゐのみこ)の皇女 日向髪長大田根媛命(ひむかのかみながおほたねひめのみこと)を妃
に迎え、二人の間に日向襲津彦王(ひむかのそつひこのみこ)、河派仲彦王(かはまたなかひこのみこ)、豊国別王(とよくにわけのみこ)、
飯野眞黒媛命(いいのまくろひめのみこと)の四人の子女が生まれたのである。
《日本の歴史と最後の審判��-８-2 第十九章 応神天皇 八の二、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々 p��352-10行〜p��355-8行》
✡ 論文執筆：平成７年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：證 明(しょう めい)
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��352／p��272〜p��372)
八の二、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々
(p��352／p��349〜p��372)
>p352-10行~
武国凝別命の二男息長宿祢王の子は息長足媛命、虚空津媛
命、息長日子王、大多牟坂王(おほたむさかのみこ)の四人であるが、それは古事記
のみにあって日本書紀では消されているのである。日本書紀
は神功紀で息長足媛命は稚日本根子彦大日日天皇(わかやまとねこひこおほひひのすめらみこと)の曽孫、気(おき)
長宿祢王(ながすくねのみこ)の女(むすめ)としているのみであり、虚空津媛命、息長日子
王、大多牟坂王らの三人は消されているのである。
>p353
古事記では息長日子王は吉備品遅君(きびのほむちのきみ)、針間阿宗君(はりまあそのきみ)祖となっ
て居り、大多牟坂王は多遅摩国造(たじまのくにのみやつこ)祖となっている。しかし息
長日子王と大多牟坂王の子孫は完全に消されているのである。
旧事記では景行の皇子として息前彦人大兄水城命(おきまえひこひとのおほえみずきのみこと)があり、奄(あん)
智白幣造祖となっている。姓氏録では息長彦人大兄瑞城命(おきながひこひとのおほえみずきのみこと)と
なっている。この息前彦人大兄水城命、息長彦人大兄瑞城命
と言うのが息長日子王のことなのである。息長日子王は名を
水城命(みずきのみこと)とも言ったのである。水城(みずき)とは海岸などに築いた城の
ことであり、息長氏のもとの領土は吉備の児島だったのであ
る。昔の吉備の児島、現在の倉敷市に天城(あまき)、有城(ありき)などの地名
がある。天城(あまき)は本来は海城(あまき)であり、そのあたりは昔は瀬戸内
海の海岸であり、海岸に城(き)を築いていたから海城(あまき)と呼ばれて
いたのである。有城(ありき)は城(き)の有る所と言う意味であり、やはり
海岸の城(き)が設けられていた場所である。
息長日子王のまたの名を水城命(みずきのみこと)と言うのは昔吉備の児島の
>p354
海岸に築かれていた海城(あまき)或は水城(みずき)に由来しているのである。
だから現在の倉敷市天城のあたりは昔は息長氏の人々にとっ
ては重要な拠点だった所である。また息長彦 人大兄(ひとのおほえ)と書いて
あるけれども、人大兄(ひとのおほえ)と言うのは人名の一部ではないのであ
る。偽系図をでっちあげる時にわざとでっちあげてくっつけ
たインチキな名称なのである。人大兄(ひとのおほえ)の人(ひと)とは他人(たにん)と言う意
味である。現在でも「人の家」「人の物」「人の子」と言え
ば他人の家、他人の物、他人の子と言う意味である。そして
大兄(おほえ)とは長男と言う意味である。だから「人大兄(ひとのおほえ)」とは「他
人の長男」と言う意味であり、息長彦人大兄瑞城命とは、息長彦は景行の皇子として系図に書き込んであるけれども、本
当は景行の皇子ではなく他人の長男であり、またの名を瑞城(みずきの)
命(みこと)とも言うのであると言う意味なのである。この他にも人(ひと)
大兄(のおほえ)とつけられている人があるが、それらの人は天皇の子で
はなく他人(たにん)の大兄(おほえ)であると言うしるしである。
>p355
そして旧事記では息前彦人大兄水城命を奄智白幣造(あんちはくへいみやつこ)祖とし
ているけれども、奄智白幣造祖と言うのがどこの国の造(みやつこ)のこ
とか判っていないのであり、息長彦の子孫のことも判ってい
ないのである。息長日子王は祖父の武国凝別命らと共に景行
から熊襲(くまそ)の葦北(あしきた)へ追放されたのであり、葦北で御毛沼命(みけぬのみこと)の子
孫日向国王の諸県君牛諸井王(もろあがたのきみうしもろゐのみこ)の皇女 日向髪長大田根媛命(ひむかのかみながおほたねひめのみこと)を妃
に迎え、二人の間に日向襲津彦王(ひむかのそつひこのみこ)、河派仲彦王(かはまたなかひこのみこ)、豊国別王(とよくにわけのみこ)、
飯野眞黒媛命(いいのまくろひめのみこと)の四人の子女が生まれたのである。
《日本の歴史と最後の審判��-８-2 第十九章 応神天皇 八の二、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々 p��352-10行〜p��355-8行》
✡ 論文執筆：平成７年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：證 明(しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』��-８-3
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��355／p��272〜p��372)
八の三、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々
(p��355／p��349〜p��372)
>p355-9行~
日向襲津彦王は日本書紀では日本書紀では景行の皇子としてごまかされ、
日本書紀では阿牟君(あむのきみ)祖、旧事記では奄智君(あんちのきみ)祖となっているの
である。阿牟君(あむのきみ)と言うのは現在の山口県 阿武(あむ)郡地方を領地に
与えられたから阿牟君(あむのきみ)と言うのである。しかし奄智君(あんちのきみ)と言う
のが判らない様である。それは九州には奄智(あんち)に相当する地名
がないからである。この奄智は九州ではないのである。旧事
記で息前彦人大兄水城命が奄智白幣造となっているのと、日
>p356
向襲津彦王を奄智君祖となっているのとは共通なのである。
これはアンチと読んだら騙されるのである。アンチではな
くアチであり、息長日子王は神功天皇が即位した後に現在の
奈良県天理市庵治(あぢ)町を本拠としていたのである。だから天理
市庵治町を本拠としてかなり広い範囲が息長日子王の領土だ
ったのである。そして日向襲津彦王が息長日子王の長男であ
るから庵治国造を相続したと考えればつじつまは合う訳であ
るが実際はそうではないのである。日向襲津彦王は葛城(かづらき)を本
拠としていたのである。それでまたの名を葛城襲津彦王(かづらきのそつひこのみこ)とも
言ったのである。だから日向襲津彦王が息長日子王の庵治国
造を相続したのではないのである。
息長日子王の庵治国造を相続したのは二男の河派仲彦王で
ある。そして河派仲彦王の長男 奈留美命(なるみのみこと)は祖先大吉備津日子
命の本拠であった吉備の国の吉備津を本拠として賀陽臣(かようのおみ)の祖
となったのである。吉備氏の発生の地は吉備の国の吉備津で
>p357
あり、吉備氏の本拠は当時川嶋川、分流板倉川の流域だった
地方で、現在の総社市の高梁川以東で吉備津より西の地域一
帯だったのである。そこは吉備氏の人々にとって最も重要な
地域であったから吉備本地(きびのほむち)と呼ばれていたのである。応神天
皇は吉備の国を分割して吉備氏の人々を封じた時、吉備氏の
人々にとって最も由緒深く重要な地である吉備本地(きびのほむち)を大吉備
津日子命の四男武国凝別命の子孫の息長日子王の孫 奈留美命(なるみのみこと)
に与えたのである。奈留美命(なるみのみこと)が賀陽臣の祖であり、賀陽臣が
即ち吉備本地(きびのほむち)の君(きみ)だったのである。それで息長日子王を吉備
品遅君(ほむちのきみ)祖としているのである。
しかし吉備品遅君(きびのほむちのきみ)と言う意味が理解出来た人はいないので
ある。中には備後に品遅(ほむち)と言う土地があったから息長日子王
が備後の品遅の君になったのだろうと考えている人もあるけ
れどもそうではないのである。吉備の本地の支配者だから吉
備本地の君であり、それは賀陽臣のことだったのである。し
>p358
かるに賀陽臣と吉備本地君を別々のものとしてごまかしてい
るのである。
《日本の歴史と最後の審判��-８-3 第十九章 応神天皇 八の三、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々 p��355-9行〜p��358-2行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令 和 五 年（2023）
證 明(しょう めい)
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��355／p��272〜p��372)
八の三、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々
(p��355／p��349〜p��372)
>p355-9行~
日向襲津彦王は日本書紀では日本書紀では景行の皇子としてごまかされ、
日本書紀では阿牟君(あむのきみ)祖、旧事記では奄智君(あんちのきみ)祖となっているの
である。阿牟君(あむのきみ)と言うのは現在の山口県 阿武(あむ)郡地方を領地に
与えられたから阿牟君(あむのきみ)と言うのである。しかし奄智君(あんちのきみ)と言う
のが判らない様である。それは九州には奄智(あんち)に相当する地名
がないからである。この奄智は九州ではないのである。旧事
記で息前彦人大兄水城命が奄智白幣造となっているのと、日
>p356
向襲津彦王を奄智君祖となっているのとは共通なのである。
これはアンチと読んだら騙されるのである。アンチではな
くアチであり、息長日子王は神功天皇が即位した後に現在の
奈良県天理市庵治(あぢ)町を本拠としていたのである。だから天理
市庵治町を本拠としてかなり広い範囲が息長日子王の領土だ
ったのである。そして日向襲津彦王が息長日子王の長男であ
るから庵治国造を相続したと考えればつじつまは合う訳であ
るが実際はそうではないのである。日向襲津彦王は葛城(かづらき)を本
拠としていたのである。それでまたの名を葛城襲津彦王(かづらきのそつひこのみこ)とも
言ったのである。だから日向襲津彦王が息長日子王の庵治国
造を相続したのではないのである。
息長日子王の庵治国造を相続したのは二男の河派仲彦王で
ある。そして河派仲彦王の長男 奈留美命(なるみのみこと)は祖先大吉備津日子
命の本拠であった吉備の国の吉備津を本拠として賀陽臣(かようのおみ)の祖
となったのである。吉備氏の発生の地は吉備の国の吉備津で
>p357
あり、吉備氏の本拠は当時川嶋川、分流板倉川の流域だった
地方で、現在の総社市の高梁川以東で吉備津より西の地域一
帯だったのである。そこは吉備氏の人々にとって最も重要な
地域であったから吉備本地(きびのほむち)と呼ばれていたのである。応神天
皇は吉備の国を分割して吉備氏の人々を封じた時、吉備氏の
人々にとって最も由緒深く重要な地である吉備本地(きびのほむち)を大吉備
津日子命の四男武国凝別命の子孫の息長日子王の孫 奈留美命(なるみのみこと)
に与えたのである。奈留美命(なるみのみこと)が賀陽臣の祖であり、賀陽臣が
即ち吉備本地(きびのほむち)の君(きみ)だったのである。それで息長日子王を吉備
品遅君(ほむちのきみ)祖としているのである。
しかし吉備品遅君(きびのほむちのきみ)と言う意味が理解出来た人はいないので
ある。中には備後に品遅(ほむち)と言う土地があったから息長日子王
が備後の品遅の君になったのだろうと考えている人もあるけ
れどもそうではないのである。吉備の本地の支配者だから吉
備本地の君であり、それは賀陽臣のことだったのである。し
>p358
かるに賀陽臣と吉備本地君を別々のものとしてごまかしてい
るのである。
《日本の歴史と最後の審判��-８-3 第十九章 応神天皇 八の三、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々 p��355-9行〜p��358-2行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令 和 五 年（2023）
證 明(しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』��-８-4
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��358／p��272〜p��372)
八の四、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々
(p��358／p��349〜p��372)
>p358-3行~
そして河派仲彦王の二男が額田大中日子命(ぬかたおほなかつひこのみこと)であり、額田大
中日子命が息長日子王の庵治国造を相続したのである。天理
市の北西に大和郡山市があり、その南部に額田部北町、額田
部南町と言う所がある。そこが額田大中日子命の子孫の人々
の本拠だった所である。後世の息長氏、額田部の人々は額田
大中日子命の子孫なのである。
次に息長日子王は播磨阿宗(はりまあそ)祖となっている。播磨阿曽の祖
となったのは河派仲彦王の三男であるがこの人は名を消され
てしまっているために名は不明である。しかし河派仲日子王
の長男は奈留美命であり、二男は額田大中日子命であるから
三男がいなければならないのである。播磨阿宗と言うのは吉
備の国の阿曽郷や阿宗神社(あそじんじゃ)に関係を持っているのである。ま
た河派仲彦王の娘 息長眞若媛命(おきながまわかひめのみこと)が成務の遺児 和訶奴気王(わかぬけのみこ)の妃
>p359
になったのである。
さて息長日子王の長男日向襲津彦王が奄智君祖と言うのは
いかなる意味であろうか。日向襲津彦王は葛城に住む様にな
って葛城襲津彦王と呼ばれる様になったのであり、後世の葛城直とか葛城氏と呼ばれている人々が葛城襲津彦王の子孫で
ある。葛城襲津彦王の妃は新羅国の王女であり、葛城に住む
様になってから日本名を葛城高額媛(かづらきのたかぬかひめ)と言ったのである。しか
るに神功天皇息長足媛命の母系が百済王家であったことを嫌
って、葛城襲津彦王の妃であった新羅国王女、日本名 葛城高(かづらきのたか)
額媛(ぬかひめ)を新羅国の王子 天日槍(あめのひぼこ)の子孫と言う大嘘の系図を作って
ごまかし、息長宿祢王の妃、神功天皇の母として、神功天皇
の母系を新羅王家に結びつけてごまかしたのである。
葛城襲津彦王と新羅国王女高額媛との間に生まれた子が後
に仁徳天皇皇后となった磐之媛命(いはのひめのみこと)と応神天皇皇子としてごま
かされている大葉枝王(おほはえのみこ)、小葉枝王(をはえのみこ)の三人である。そして阿牟(あむ)
>p360
君(のきみ)祖となったのは二男の小葉枝王(をはえのみこ)であると思うのである。葛
城襲津彦王の後を継いで葛城直らの祖となったのは大葉枝王
であるが妃や子女のことが消されてしまっているのである。
大葉枝王と小葉枝王の妃の名は今の処不明である。そして大
葉枝王の子は武烈天皇小泊瀬稚鷦鷯皇子に殺された圓大臣(つぶらおほおみ)で
あり、圓大臣の妃は反正天皇皇后となっている大宅臣木事の
娘津野媛であると断定するのである。そして大葉枝王の子の
一人が奄智君祖となったものと思うのである。
《日本の歴史と最後の審判��-８-4 第十九章 応神天皇 八の四、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々 p��358-3行〜p��360-8行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和五年（2023）證 明(しょう めい)
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��358／p��272〜p��372)
八の四、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々
(p��358／p��349〜p��372)
>p358-3行~
そして河派仲彦王の二男が額田大中日子命(ぬかたおほなかつひこのみこと)であり、額田大
中日子命が息長日子王の庵治国造を相続したのである。天理
市の北西に大和郡山市があり、その南部に額田部北町、額田
部南町と言う所がある。そこが額田大中日子命の子孫の人々
の本拠だった所である。後世の息長氏、額田部の人々は額田
大中日子命の子孫なのである。
次に息長日子王は播磨阿宗(はりまあそ)祖となっている。播磨阿曽の祖
となったのは河派仲彦王の三男であるがこの人は名を消され
てしまっているために名は不明である。しかし河派仲日子王
の長男は奈留美命であり、二男は額田大中日子命であるから
三男がいなければならないのである。播磨阿宗と言うのは吉
備の国の阿曽郷や阿宗神社(あそじんじゃ)に関係を持っているのである。ま
た河派仲彦王の娘 息長眞若媛命(おきながまわかひめのみこと)が成務の遺児 和訶奴気王(わかぬけのみこ)の妃
>p359
になったのである。
さて息長日子王の長男日向襲津彦王が奄智君祖と言うのは
いかなる意味であろうか。日向襲津彦王は葛城に住む様にな
って葛城襲津彦王と呼ばれる様になったのであり、後世の葛城直とか葛城氏と呼ばれている人々が葛城襲津彦王の子孫で
ある。葛城襲津彦王の妃は新羅国の王女であり、葛城に住む
様になってから日本名を葛城高額媛(かづらきのたかぬかひめ)と言ったのである。しか
るに神功天皇息長足媛命の母系が百済王家であったことを嫌
って、葛城襲津彦王の妃であった新羅国王女、日本名 葛城高(かづらきのたか)
額媛(ぬかひめ)を新羅国の王子 天日槍(あめのひぼこ)の子孫と言う大嘘の系図を作って
ごまかし、息長宿祢王の妃、神功天皇の母として、神功天皇
の母系を新羅王家に結びつけてごまかしたのである。
葛城襲津彦王と新羅国王女高額媛との間に生まれた子が後
に仁徳天皇皇后となった磐之媛命(いはのひめのみこと)と応神天皇皇子としてごま
かされている大葉枝王(おほはえのみこ)、小葉枝王(をはえのみこ)の三人である。そして阿牟(あむ)
>p360
君(のきみ)祖となったのは二男の小葉枝王(をはえのみこ)であると思うのである。葛
城襲津彦王の後を継いで葛城直らの祖となったのは大葉枝王
であるが妃や子女のことが消されてしまっているのである。
大葉枝王と小葉枝王の妃の名は今の処不明である。そして大
葉枝王の子は武烈天皇小泊瀬稚鷦鷯皇子に殺された圓大臣(つぶらおほおみ)で
あり、圓大臣の妃は反正天皇皇后となっている大宅臣木事の
娘津野媛であると断定するのである。そして大葉枝王の子の
一人が奄智君祖となったものと思うのである。
《日本の歴史と最後の審判��-８-4 第十九章 応神天皇 八の四、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々 p��358-3行〜p��360-8行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和五年（2023）證 明(しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』��-８-5
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��360／p��272〜p��372)
八の五、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々
(p��360／p��349〜p��372)
>p360-9~
しかしここで言う奄智君は息長日子王の領土である天理市
の庵治町のことではなく、現在の岡山県倉敷市阿知町である
と私は断定するのである。庵智(あんち)は本当はアチであり、倉敷市
阿知を本拠としたから阿知君(あちのきみ)と言ったものと思うのである。
そして阿知君が吉備児島を領土として支配していたものであ
ると思うのである。しかるに吉備児島や倉敷市阿知を支配し
ていたのが葛城襲津彦王の子孫であることを判らなくするた
>p361
めに阿知君の字を変えて奄智君としてごまかしたものと思う
のである。その上更に朝鮮から帰化した阿知臣に結びつけて
ごまかしたのであろうと思うのである。阿知臣(あちのおみ)は倉敷市阿知
にしばらく住んでいたから阿知臣(あちのおみ)と言われたのであって本名
は阿知ではなかったものであろう。しかし阿知臣の本名は不
明である。それで今は倉敷市阿知町や西阿知町は阿知使主(あちのおみ)の
ゆかりの地とせられているけれども、もともと阿知と言う地
名であり、阿知君(あちのきみ)の領土であったところへ、阿知使主(あちのおみ)らが帰
化して来て息長氏緣古でそこへ住みついたものであろう。
吉備の児島と倉敷地方は息長日子王の長男葛城襲津彦王の
子孫の領土だったのであり、その子孫は後世三宅の姓を名乗
ったのである。備前岡山城主宇喜多氏は吉備の児島の三宅氏
の子孫であり葛城襲津彦王の後裔なのである。しかるに古事
記、日本書紀を書く時に三宅氏らの祖先は天武や持統らから
系図を没収され、葛城襲津彦王の子孫であることを名乗るこ
>p362
とが許されなくなってしまったのである。
後世の南北朝時代の児島高徳(こじまたかのり)や安土桃山時代の宇喜多直家
らが葛城襲津彦王の子孫である。児島高徳らの祖先は吉備の
児島が発生の地であるから児島の姓を名乗ったのである。備
前岡山の宇喜多氏は児島高徳の子孫であり、児島高徳の祖先
は吉備児島の三宅氏である。宇喜多家の系図によれば祖先は
三宅氏で百済から児島へ渡って来たことになっている。しか
し古事記や日本書紀や姓氏録などでは三宅氏の祖先は新羅国
の王子 天日槍(あめのひぼこ)であると言う。ではどちらが本当かと言うとど
ちらも嘘である。
吉備の児島の三宅氏については三島伝説と言うものがあり、
その中の予章記(よしょうき)に次の様な系図がある。
孝霊天皇ー伊予皇子¬ー徒一位 諸山祇大明神(もろやまのみだいみょうじん)（大宅(おほやけ)、庵原(いははら)祖）
⊥第二王子（三宅、児島祖）
��第三 越智王子(をちわらじ)
>p363
この系図は勿論嘘である。しかしこの系図は天武や持統か
ら正しい系図を奪われて祖先を消された三宅氏や児島氏の祖
先の人々が、自分達は吉備氏の子孫であることを何とかして
後世の人々に伝えようとして苦肉の策で作った偽系図である。
古事記や日本書紀をもとにして作られた天皇家や諸氏の系図
は後世の人々を騙すために書かれた偽系図である。しかし三
島伝説とか浮田伝説と言うものは天武と持統から系図を没収
されて祖先を消された三宅氏の人々が何とかして本当のこと
を後世に伝えたいと思って苦心の末に作り上げた伝説なので
ある。だから三島伝説や浮田伝説は後世の人々を騙すために
作ったものではなく、本当のことを伝えるために作ったもの
であることを知らねばならないのである。
《日本の歴史と最後の審判��-８-5 第十九章 応神天皇 八の五、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々 p��360-9行〜p��363-12行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和五年（2023）證 明(しょう めい)
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��360／p��272〜p��372)
八の五、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々
(p��360／p��349〜p��372)
>p360-9~
しかしここで言う奄智君は息長日子王の領土である天理市
の庵治町のことではなく、現在の岡山県倉敷市阿知町である
と私は断定するのである。庵智(あんち)は本当はアチであり、倉敷市
阿知を本拠としたから阿知君(あちのきみ)と言ったものと思うのである。
そして阿知君が吉備児島を領土として支配していたものであ
ると思うのである。しかるに吉備児島や倉敷市阿知を支配し
ていたのが葛城襲津彦王の子孫であることを判らなくするた
>p361
めに阿知君の字を変えて奄智君としてごまかしたものと思う
のである。その上更に朝鮮から帰化した阿知臣に結びつけて
ごまかしたのであろうと思うのである。阿知臣(あちのおみ)は倉敷市阿知
にしばらく住んでいたから阿知臣(あちのおみ)と言われたのであって本名
は阿知ではなかったものであろう。しかし阿知臣の本名は不
明である。それで今は倉敷市阿知町や西阿知町は阿知使主(あちのおみ)の
ゆかりの地とせられているけれども、もともと阿知と言う地
名であり、阿知君(あちのきみ)の領土であったところへ、阿知使主(あちのおみ)らが帰
化して来て息長氏緣古でそこへ住みついたものであろう。
吉備の児島と倉敷地方は息長日子王の長男葛城襲津彦王の
子孫の領土だったのであり、その子孫は後世三宅の姓を名乗
ったのである。備前岡山城主宇喜多氏は吉備の児島の三宅氏
の子孫であり葛城襲津彦王の後裔なのである。しかるに古事
記、日本書紀を書く時に三宅氏らの祖先は天武や持統らから
系図を没収され、葛城襲津彦王の子孫であることを名乗るこ
>p362
とが許されなくなってしまったのである。
後世の南北朝時代の児島高徳(こじまたかのり)や安土桃山時代の宇喜多直家
らが葛城襲津彦王の子孫である。児島高徳らの祖先は吉備の
児島が発生の地であるから児島の姓を名乗ったのである。備
前岡山の宇喜多氏は児島高徳の子孫であり、児島高徳の祖先
は吉備児島の三宅氏である。宇喜多家の系図によれば祖先は
三宅氏で百済から児島へ渡って来たことになっている。しか
し古事記や日本書紀や姓氏録などでは三宅氏の祖先は新羅国
の王子 天日槍(あめのひぼこ)であると言う。ではどちらが本当かと言うとど
ちらも嘘である。
吉備の児島の三宅氏については三島伝説と言うものがあり、
その中の予章記(よしょうき)に次の様な系図がある。
孝霊天皇ー伊予皇子¬ー徒一位 諸山祇大明神(もろやまのみだいみょうじん)（大宅(おほやけ)、庵原(いははら)祖）
⊥第二王子（三宅、児島祖）
��第三 越智王子(をちわらじ)
>p363
この系図は勿論嘘である。しかしこの系図は天武や持統か
ら正しい系図を奪われて祖先を消された三宅氏や児島氏の祖
先の人々が、自分達は吉備氏の子孫であることを何とかして
後世の人々に伝えようとして苦肉の策で作った偽系図である。
古事記や日本書紀をもとにして作られた天皇家や諸氏の系図
は後世の人々を騙すために書かれた偽系図である。しかし三
島伝説とか浮田伝説と言うものは天武と持統から系図を没収
されて祖先を消された三宅氏の人々が何とかして本当のこと
を後世に伝えたいと思って苦心の末に作り上げた伝説なので
ある。だから三島伝説や浮田伝説は後世の人々を騙すために
作ったものではなく、本当のことを伝えるために作ったもの
であることを知らねばならないのである。
《日本の歴史と最後の審判��-８-5 第十九章 応神天皇 八の五、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々 p��360-9行〜p��363-12行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和五年（2023）證 明(しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』��-８-6
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��363／p��272〜p��372)
八の六、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々
(p��363／p��349〜p��372)
>p363-13~
孝霊天皇に伊予皇子と言う子はいないのである。しかるに
何故そんなことを書いたのかと言うと天武や持統や舎人(とねり)親王
らが本当のことを書かせなかったからである。伊予皇子は仮
>p364
空の人物であるけれども、自分達は孝霊天皇の子孫であると
言うことを伝えたかったのである。孝霊天皇には四人の子女
があったけれども、子孫があったのは大吉備津日子命が一人
丈だったのである。だから孝霊天皇の子孫と言えば大吉備津
日子命の子孫吉備氏の人々以外にはないのである。
予章記の系図の中で吉備氏の子孫であることが判っている
のは武彦命の子孫の庵原(いほはら)氏丈である。しかし予章記は庵原氏
も大宅氏も三宅氏も児島氏も越智氏や河野氏もすべて同祖で
あり、吉備氏の一族であることを教えているのである。だか
ら吉備の児島の児島氏、三宅氏らは間違いなく大吉備津日子
命の子孫であると断言出来るのである。大吉備津日子命の子
孫の中で百済王家と血縁関係のあったのは息長氏であり、息
長氏の中で新羅王家と血縁関係のあるのは葛城長江襲津彦王
の子孫である。だから児島氏、三宅氏は神功天皇の甥葛城襲
津彦王の子孫であることは間違いないのである。
>p365
故に現在岡山県で三宅、児島の姓を名乗っている人々の大
部分は大吉備津日子命の四男武国凝別命の曾孫 葛城襲津彦王
の子孫であると断定してよいのである。三宅氏、児島氏発生
の地は吉備の児島だったのであり、児島郡山田邑に豪族三宅
氏があって天正年間迄続いていたと言うのは葛城長江襲津彦
王の子孫に間違いないのである。また天日槍(あめのひぼこ)の子孫と称する
三宅氏も大山祇大神の子孫と称する三宅氏も結局同族であり、
吉備氏の子孫であると断定出来るのである。全国の三宅氏の
中には別の系統もあろうけれども、吉備の児島の三宅氏の子
孫も非常に多いのである。
児島高徳の子孫と伝えられている三宅氏の子孫は備前岡山
の宇喜多氏の他に加賀の国の三宅氏があり、能登の三宅氏、
越中の三宅氏、越後の三宅氏なども吉備の児島の三宅氏の系
統であろうと思う。また三河の三宅氏も祖先は備前の児島か
ら出たと伝えられているから吉備氏の子孫であることに間違
>p366
いはない。また徳川家康に仕えた三宅氏も児島の三宅氏の子
孫である。更に出雲の三宅氏、安芸の三宅氏、肥前の三宅氏
なども児島の三宅氏の子孫であると考えられるのである。ま
た児島の三宅氏の子孫で家の格を上げようとして源平藤橘な
どの系統と言うことにして系図を書き変えた家もかなりある
と思うのである。更にもう一つ息長宿祢王の兄波多武日子命
の子孫に難波(なには)の三宅氏がある。
《日本の歴史と最後の審判��-８-6 第十九章 応神天皇 八の六、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々 p��363-13行〜p��366-7行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和五年（2023）證 明(しょう めい)
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��363／p��272〜p��372)
八の六、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々
(p��363／p��349〜p��372)
>p363-13~
孝霊天皇に伊予皇子と言う子はいないのである。しかるに
何故そんなことを書いたのかと言うと天武や持統や舎人(とねり)親王
らが本当のことを書かせなかったからである。伊予皇子は仮
>p364
空の人物であるけれども、自分達は孝霊天皇の子孫であると
言うことを伝えたかったのである。孝霊天皇には四人の子女
があったけれども、子孫があったのは大吉備津日子命が一人
丈だったのである。だから孝霊天皇の子孫と言えば大吉備津
日子命の子孫吉備氏の人々以外にはないのである。
予章記の系図の中で吉備氏の子孫であることが判っている
のは武彦命の子孫の庵原(いほはら)氏丈である。しかし予章記は庵原氏
も大宅氏も三宅氏も児島氏も越智氏や河野氏もすべて同祖で
あり、吉備氏の一族であることを教えているのである。だか
ら吉備の児島の児島氏、三宅氏らは間違いなく大吉備津日子
命の子孫であると断言出来るのである。大吉備津日子命の子
孫の中で百済王家と血縁関係のあったのは息長氏であり、息
長氏の中で新羅王家と血縁関係のあるのは葛城長江襲津彦王
の子孫である。だから児島氏、三宅氏は神功天皇の甥葛城襲
津彦王の子孫であることは間違いないのである。
>p365
故に現在岡山県で三宅、児島の姓を名乗っている人々の大
部分は大吉備津日子命の四男武国凝別命の曾孫 葛城襲津彦王
の子孫であると断定してよいのである。三宅氏、児島氏発生
の地は吉備の児島だったのであり、児島郡山田邑に豪族三宅
氏があって天正年間迄続いていたと言うのは葛城長江襲津彦
王の子孫に間違いないのである。また天日槍(あめのひぼこ)の子孫と称する
三宅氏も大山祇大神の子孫と称する三宅氏も結局同族であり、
吉備氏の子孫であると断定出来るのである。全国の三宅氏の
中には別の系統もあろうけれども、吉備の児島の三宅氏の子
孫も非常に多いのである。
児島高徳の子孫と伝えられている三宅氏の子孫は備前岡山
の宇喜多氏の他に加賀の国の三宅氏があり、能登の三宅氏、
越中の三宅氏、越後の三宅氏なども吉備の児島の三宅氏の系
統であろうと思う。また三河の三宅氏も祖先は備前の児島か
ら出たと伝えられているから吉備氏の子孫であることに間違
>p366
いはない。また徳川家康に仕えた三宅氏も児島の三宅氏の子
孫である。更に出雲の三宅氏、安芸の三宅氏、肥前の三宅氏
なども児島の三宅氏の子孫であると考えられるのである。ま
た児島の三宅氏の子孫で家の格を上げようとして源平藤橘な
どの系統と言うことにして系図を書き変えた家もかなりある
と思うのである。更にもう一つ息長宿祢王の兄波多武日子命
の子孫に難波(なには)の三宅氏がある。
《日本の歴史と最後の審判��-８-6 第十九章 応神天皇 八の六、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々 p��363-13行〜p��366-7行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和五年（2023）證 明(しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』��-８-7
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��366／p��272〜p��372)
八の七、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々
(p��366／p��349〜p��372)
>p366-12~
次に大多牟坂王の子孫について述べたいと思う。古事記で
は大多牟坂王は多遅摩国造(たぢまのくにのみやつこ)祖となっている丈である。しかし
古事記で近淡海(ちかつあはみ)の安国造祖(やすのくにのみやつこ)意富多牟和気(おふたむわけ)となっているのが大
多牟坂王のことであり、同じく古事記では日本武尊の子 息長田(おきながた)
>p367
別王(わけのみこ)となっているのが大多牟坂王のことである。息長田別王
は皇孫本記では阿波君(あはのきみ)祖となっているのである。しかし大多
牟坂王の子孫はすべてごまかされてしまっているのである。
すでに述べた様に大多牟坂王は祖父の武国凝別命らと共に
葦北へ行き、葦北で熊襲国皇女の武媛命を妃に迎えたのであ
る。大多牟坂王と武媛命との間に生まれた子が長男 杙俣長日(くひまたながひ)
子王(このみこ)、二男 国乳別王(くにちわけのみこ)、三男 豊戸別王(とよとわけのみこ)である。杙俣長日子王の
子孫は消されてしまって居り、国乳別王は日本書紀では水沼(みぬま)
別(わけ)祖、旧事記では伊与宇和別(いようわわけ)祖となっているのである。豊戸
別王は日本書紀では火国別(ひのくにのわけ)となって居り、旧事記では三島水(みしまみず)
間君(まのきみ)、奄智首(あんちのおびと)、壯士首(そうしのおびと)、粟首(あわのおびと)、筑紫火別君(つくしのひのわけのきみ)祖などとなってい
る。この中で国乳別王は水沼別祖となっているのが武国凝別
命が筑紫水間君祖と言うのと対応するのである。水沼も水間
も同じ地名であり、現在の福岡県三潴(みずま)郡地方である。これは
つまり武国凝別命の孫の国乳別王が水間君の祖となったので
>p368
あるが、それをごまかして武国凝別命は筑紫水間君祖、国乳
別王は水沼別祖として知らぬ人が見たら全く別のことの様に
思える様にしているのである。だから武国凝別命自身が直接
水間君や伊予の御村別祖となった訳ではないのである。
日本書紀では襲武媛命(そのたけひめのみこと)の子として国背別皇子(くにせわけのみこ)があり、また
の名は宮道別皇子(みやぢわけのみこ)となって居り水間君祖となっている。これ
は景行の子の数を増やすためのごまかしであり、国背別王と
宮道別王は別人であり、宮道別王は日本武尊の子で宮道君(みやぢのきみ)祖
となった人ではないかと思うのである。これは国背別王は国乳別王の子で水間君を相続したのだと思うのである。
そして大多牟坂王の三男 豊戸別王(とよとわけのみこ)は筑紫火国別、三島水間
君、奄智首、壯士首、粟首らの祖となっているがどうも不審
な点がある。豊戸別王が筑紫火国別祖と言うのは納得出来る
のである。しかし三島水間君と言うのが疑問である。三島は
伊予の三島か駿河の三島かのいずれかではないかと思う。そ
>p369
うすると豊戸別王の子が三島水間君になるとは思えないので
ある。三島水間君の祖は宮道別王ではないかと思うのである。
もう一つ奄智首(あんちのおびと)がある。この奄智首も疑問である。これは香川県木田郡 庵治(あぢ)町であると思うのである。だから三島水間君
と奄智首は日本武尊の子稚武王の子の宮道別王の子孫ではな
いかとも思えるのである。しかしこの点については今は断定
は出来ないのである。
《日本の歴史と最後の審判��-８-7 第十九章 応神天皇 八の七、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々 p��366-12行〜p��369-7行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和五年（2023）證 明(しょう めい)
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��366／p��272〜p��372)
八の七、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々
(p��366／p��349〜p��372)
>p366-12~
次に大多牟坂王の子孫について述べたいと思う。古事記で
は大多牟坂王は多遅摩国造(たぢまのくにのみやつこ)祖となっている丈である。しかし
古事記で近淡海(ちかつあはみ)の安国造祖(やすのくにのみやつこ)意富多牟和気(おふたむわけ)となっているのが大
多牟坂王のことであり、同じく古事記では日本武尊の子 息長田(おきながた)
>p367
別王(わけのみこ)となっているのが大多牟坂王のことである。息長田別王
は皇孫本記では阿波君(あはのきみ)祖となっているのである。しかし大多
牟坂王の子孫はすべてごまかされてしまっているのである。
すでに述べた様に大多牟坂王は祖父の武国凝別命らと共に
葦北へ行き、葦北で熊襲国皇女の武媛命を妃に迎えたのであ
る。大多牟坂王と武媛命との間に生まれた子が長男 杙俣長日(くひまたながひ)
子王(このみこ)、二男 国乳別王(くにちわけのみこ)、三男 豊戸別王(とよとわけのみこ)である。杙俣長日子王の
子孫は消されてしまって居り、国乳別王は日本書紀では水沼(みぬま)
別(わけ)祖、旧事記では伊与宇和別(いようわわけ)祖となっているのである。豊戸
別王は日本書紀では火国別(ひのくにのわけ)となって居り、旧事記では三島水(みしまみず)
間君(まのきみ)、奄智首(あんちのおびと)、壯士首(そうしのおびと)、粟首(あわのおびと)、筑紫火別君(つくしのひのわけのきみ)祖などとなってい
る。この中で国乳別王は水沼別祖となっているのが武国凝別
命が筑紫水間君祖と言うのと対応するのである。水沼も水間
も同じ地名であり、現在の福岡県三潴(みずま)郡地方である。これは
つまり武国凝別命の孫の国乳別王が水間君の祖となったので
>p368
あるが、それをごまかして武国凝別命は筑紫水間君祖、国乳
別王は水沼別祖として知らぬ人が見たら全く別のことの様に
思える様にしているのである。だから武国凝別命自身が直接
水間君や伊予の御村別祖となった訳ではないのである。
日本書紀では襲武媛命(そのたけひめのみこと)の子として国背別皇子(くにせわけのみこ)があり、また
の名は宮道別皇子(みやぢわけのみこ)となって居り水間君祖となっている。これ
は景行の子の数を増やすためのごまかしであり、国背別王と
宮道別王は別人であり、宮道別王は日本武尊の子で宮道君(みやぢのきみ)祖
となった人ではないかと思うのである。これは国背別王は国乳別王の子で水間君を相続したのだと思うのである。
そして大多牟坂王の三男 豊戸別王(とよとわけのみこ)は筑紫火国別、三島水間
君、奄智首、壯士首、粟首らの祖となっているがどうも不審
な点がある。豊戸別王が筑紫火国別祖と言うのは納得出来る
のである。しかし三島水間君と言うのが疑問である。三島は
伊予の三島か駿河の三島かのいずれかではないかと思う。そ
>p369
うすると豊戸別王の子が三島水間君になるとは思えないので
ある。三島水間君の祖は宮道別王ではないかと思うのである。
もう一つ奄智首(あんちのおびと)がある。この奄智首も疑問である。これは香川県木田郡 庵治(あぢ)町であると思うのである。だから三島水間君
と奄智首は日本武尊の子稚武王の子の宮道別王の子孫ではな
いかとも思えるのである。しかしこの点については今は断定
は出来ないのである。
《日本の歴史と最後の審判��-８-7 第十九章 応神天皇 八の七、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々 p��366-12行〜p��369-7行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和五年（2023）證 明(しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』��-８-8(章終)
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��369／p��272〜p��372)
八の八、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々
(p��369／p��349〜p��372)
>p369-8~
更にもう一つ重要なことは武国凝別命のまたの名は三井根
子命であり三井根子命は葦北国造祖となっているのである。
そして葦北国造を相続したのは豊戸別王であろうと思うので
ある。また豊戸別王の子孫が葦北国造、筑紫火国別らの祖と
なったものと断定するのである。しかし壯士首、粟首らにつ
いては今の処不明である。葦北は熊襲国の領土だった土地で
あるから大多牟坂王と熊襲国の皇女武媛命との間に生まれた
豊戸別王を葦北国造としたのだと思うのである。
>p370
さて大多牟坂王は多遅摩国造(たぢまのくにのみやつこ)、近淡海安国造(ちかつあはみのやすのくにのみやつこ)、阿波君(あはのきみ)らの
祖となっているけれども子孫の名が消されてしまっているの
である。大多牟坂王の長男杙俣長日子王の妃は第六代吉備津彦 功狭別命(いざさわけのみこと)の三女吉備の弟媛こと鹿弭依媛命(かごよりひめのみこと)である。杙俣長日
子王は淡路島の三原を本拠として多くの船を持つ水軍の將と
して活躍していたのであり、杙俣長日子王と鹿弭依媛命との間
に生まれた長男が応神天皇の皇子としてごまかされている迦(か)
多遅王(たぢのみこ)であり、この人が多遅摩国造(たぢまくにのみやつこ)祖となったのである。
次に杙俣長日子王の二男は応神天皇と皇后仲媛との間に生
まれたことになっている根鳥皇子(ねとりのみこ)の子と言う中日子王(なかひこのみこ)であり、
杙俣長日子王の三男が根鳥皇子の子となっている伊和島王(いわじまのみこ)で
ある。根鳥皇子は仮空の人物であるが実在の人物らしく思わ
せるために妃や子迄でっちあげて本当らしくしてごまかして
いるのである。根鳥皇子の妃は淡路御原皇女(あはぢのみはらのひめみこ)となっているが
淡路御原皇女は応神天皇の子ではないのであり根鳥皇子の妃
>p371
でもないのである。根鳥皇子は仮空の人物であり、根鳥皇子
の子となっている中日子王と伊和島王の二人が杙俣長日子王
と鹿弭依媛命との間に生まれた子である。中日子王と言うのは
長男ではなく中の子と言う意味である。だから中日子王がい
て兄彦や大兄がいないはずはないのである。その点から言っ
ても中日子王と伊和島王の二人は根鳥皇子の子ではないこと
が判らねばならないのである。
杙俣長日子王の長男が迦多遅王(かたぢのみこ)で多遅摩国造祖となったの
であり、二男が中日子王で近淡海の安国造を相続したのであ
り、三男が伊和島王で阿波君祖となったのである。中日子
王は日本書紀では大田君(おほたのきみ)祖となっているがこれは大嘘である。
大田君の祖となったのは同じく大多牟坂王の子孫である豊戸
別王の子孫である。旧事記には豊門入彦命(とよといれひこのみこと)があり大田別(おほたわけ)祖と
なっているのである。豊門入彦は豊戸別王と同一人物である。
そして豊戸別王は景行と襲武媛命との間に生まれた中の子と
>p372
言うことになっているのである。だから豊戸別王が大田君の
祖であるものを杙俣長日子王の子である中日子王を大田君祖
としてごまかしたのである。それで中日子王が杙俣長日子王
の二男で近淡海の安国造を相続したことを消したのである。
さて次に息長日子王と日向髪長大田根媛命との間に生まれ
た三男の豊国別王について述べよう。豊国別王は日本書紀で
は日向国造(ひむかのくにのみやつこ)祖となって居り、旧事記では吉備別(きびのわけ)祖となってい
る。しかし日向には日向国王家があるのに何故息長日子王の
子の豊国別王が日向国造となったのであろうか。それは日向
国王 諸県君牛諸井王(もろあがたのきみうしもろゐのみこ)には娘ばかりで後継ぎの男子がいなかっ
たから娘の日向髪長大田根媛命と息長日子王との間に生まれた
豊国別王を後継者にしたものであろうと思う。そして応神天
皇の治世になって八幡国も日向国も王制が廃止されたから豊
国別王は日向国王とならず日向国造となり、その子の一人が
吉備別の祖となったものと思うのである。
《日本の歴史と最後の審判��-８-8(章終) 第十九章 応神天皇 八の八、神功天皇の一族の人々 p��369-8行〜p��372-15行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和五年（2023）證 明(しょう めい)
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）安原 修
第十九章 応神天皇
(p��369／p��272〜p��372)
八の八、神功天皇(じんぐうてんのう)の一族の人々
(p��369／p��349〜p��372)
>p369-8~
更にもう一つ重要なことは武国凝別命のまたの名は三井根
子命であり三井根子命は葦北国造祖となっているのである。
そして葦北国造を相続したのは豊戸別王であろうと思うので
ある。また豊戸別王の子孫が葦北国造、筑紫火国別らの祖と
なったものと断定するのである。しかし壯士首、粟首らにつ
いては今の処不明である。葦北は熊襲国の領土だった土地で
あるから大多牟坂王と熊襲国の皇女武媛命との間に生まれた
豊戸別王を葦北国造としたのだと思うのである。
>p370
さて大多牟坂王は多遅摩国造(たぢまのくにのみやつこ)、近淡海安国造(ちかつあはみのやすのくにのみやつこ)、阿波君(あはのきみ)らの
祖となっているけれども子孫の名が消されてしまっているの
である。大多牟坂王の長男杙俣長日子王の妃は第六代吉備津彦 功狭別命(いざさわけのみこと)の三女吉備の弟媛こと鹿弭依媛命(かごよりひめのみこと)である。杙俣長日
子王は淡路島の三原を本拠として多くの船を持つ水軍の將と
して活躍していたのであり、杙俣長日子王と鹿弭依媛命との間
に生まれた長男が応神天皇の皇子としてごまかされている迦(か)
多遅王(たぢのみこ)であり、この人が多遅摩国造(たぢまくにのみやつこ)祖となったのである。
次に杙俣長日子王の二男は応神天皇と皇后仲媛との間に生
まれたことになっている根鳥皇子(ねとりのみこ)の子と言う中日子王(なかひこのみこ)であり、
杙俣長日子王の三男が根鳥皇子の子となっている伊和島王(いわじまのみこ)で
ある。根鳥皇子は仮空の人物であるが実在の人物らしく思わ
せるために妃や子迄でっちあげて本当らしくしてごまかして
いるのである。根鳥皇子の妃は淡路御原皇女(あはぢのみはらのひめみこ)となっているが
淡路御原皇女は応神天皇の子ではないのであり根鳥皇子の妃
>p371
でもないのである。根鳥皇子は仮空の人物であり、根鳥皇子
の子となっている中日子王と伊和島王の二人が杙俣長日子王
と鹿弭依媛命との間に生まれた子である。中日子王と言うのは
長男ではなく中の子と言う意味である。だから中日子王がい
て兄彦や大兄がいないはずはないのである。その点から言っ
ても中日子王と伊和島王の二人は根鳥皇子の子ではないこと
が判らねばならないのである。
杙俣長日子王の長男が迦多遅王(かたぢのみこ)で多遅摩国造祖となったの
であり、二男が中日子王で近淡海の安国造を相続したのであ
り、三男が伊和島王で阿波君祖となったのである。中日子
王は日本書紀では大田君(おほたのきみ)祖となっているがこれは大嘘である。
大田君の祖となったのは同じく大多牟坂王の子孫である豊戸
別王の子孫である。旧事記には豊門入彦命(とよといれひこのみこと)があり大田別(おほたわけ)祖と
なっているのである。豊門入彦は豊戸別王と同一人物である。
そして豊戸別王は景行と襲武媛命との間に生まれた中の子と
>p372
言うことになっているのである。だから豊戸別王が大田君の
祖であるものを杙俣長日子王の子である中日子王を大田君祖
としてごまかしたのである。それで中日子王が杙俣長日子王
の二男で近淡海の安国造を相続したことを消したのである。
さて次に息長日子王と日向髪長大田根媛命との間に生まれ
た三男の豊国別王について述べよう。豊国別王は日本書紀で
は日向国造(ひむかのくにのみやつこ)祖となって居り、旧事記では吉備別(きびのわけ)祖となってい
る。しかし日向には日向国王家があるのに何故息長日子王の
子の豊国別王が日向国造となったのであろうか。それは日向
国王 諸県君牛諸井王(もろあがたのきみうしもろゐのみこ)には娘ばかりで後継ぎの男子がいなかっ
たから娘の日向髪長大田根媛命と息長日子王との間に生まれた
豊国別王を後継者にしたものであろうと思う。そして応神天
皇の治世になって八幡国も日向国も王制が廃止されたから豊
国別王は日向国王とならず日向国造となり、その子の一人が
吉備別の祖となったものと思うのである。
《日本の歴史と最後の審判��-８-8(章終) 第十九章 応神天皇 八の八、神功天皇の一族の人々 p��369-8行〜p��372-15行》
✡ 論文執筆：平 成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
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