「ぎゃあああああ！！」
白バイ隊員の絶叫がこだまする
結は、白バイを高速高架下の壁に、投げ付けたのだ
いくらなんでも、人の力で持ち上がるもんじゃない
それを、この小さな少女は、引きずるように振り投げたのだ
白バイ隊員は、腰を抜かし尻餅をついて叫んだ
「チクショウ、お前のせいで、誘拐犯逃がしたじゃねぇか」
言い捨てると結は、高速の入口に向かって翔けて行った
その頃、寺澤たちが乗る、黒のワンボックスカーは、ようやく渋滞を抜け、オープンカーを追跡し始めた
「結は、どこに行ったんでしょうね」
黒シャツが言う
「小娘はシマウマを追ってオル
シマウマは第三京浜を横浜方面へ向かった
ナラば我々は、小娘を拾ってカラ追跡スルとシようカ」
「第三京浜に乗ったなら、結はどうやってシマウマを追ってるんだ？
いくら結でも、高速を走る車には追い付けるわけ…」
結にも、追跡用の発信器が付いているようで、モニターにそれらしき記号がでている
「どこをどう走っておるかはわからんが
第三京浜沿いを横浜方面に向かって、高速で進んでオル」
【次ページ】
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【前ページ】
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『コメント』
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『目次』
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白バイ隊員の絶叫がこだまする
結は、白バイを高速高架下の壁に、投げ付けたのだ
いくらなんでも、人の力で持ち上がるもんじゃない
それを、この小さな少女は、引きずるように振り投げたのだ
白バイ隊員は、腰を抜かし尻餅をついて叫んだ
「チクショウ、お前のせいで、誘拐犯逃がしたじゃねぇか」
言い捨てると結は、高速の入口に向かって翔けて行った
その頃、寺澤たちが乗る、黒のワンボックスカーは、ようやく渋滞を抜け、オープンカーを追跡し始めた
「結は、どこに行ったんでしょうね」
黒シャツが言う
「小娘はシマウマを追ってオル
シマウマは第三京浜を横浜方面へ向かった
ナラば我々は、小娘を拾ってカラ追跡スルとシようカ」
「第三京浜に乗ったなら、結はどうやってシマウマを追ってるんだ？
いくら結でも、高速を走る車には追い付けるわけ…」
結にも、追跡用の発信器が付いているようで、モニターにそれらしき記号がでている
「どこをどう走っておるかはわからんが
第三京浜沿いを横浜方面に向かって、高速で進んでオル」
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