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「雨のあとに虹」 コミュニティコミュの雨のあとに虹・Part5 その61

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「今回は無理だよ。」
魯は言った。
「そこを頼むよ。」
康が言うと
「今回はバックに居る相手が悪いよ。」
魯は言った。
「中国マフィアの青い龍も闘真拳の李和平には勝てないのか?」
康が言うと
「李和平が本気になれば青い龍などすぐに潰されるかも知れない?」
魯は考えるように言った。
「意外に臆病者だな!」
康は言った。
「政府の要人も李和平には一目置いているから困ったよ。」
魯が言うと
「解った。」
康は怒ったように言った。
「すまないな!」
魯は言った。
「俺が直接日本の暴力団に依頼するよ。」
康が言うと
「やめておけ!」
魯は言った。
「高村俊之と孫忠信の会談では中国の思惑通りにいかないよ。」
康が言うと
「それは仕方のないことだ。」
魯は言った。
「お前はマフィアなのに正義感があるのには驚いたよ。」
康が言うと
「俺は最初から負ける喧嘩はしないよ。」
魯は言った。
「仕方がないか!」
康は小さい声で言った。

「明日から就職活動しないといけないわね!」
真澄は言った。
「何でもいいから職を見つけないと支払いに困ってしまいます。」
理佐が言うと
「あなたは誰の依頼でこの事務所に来たの?」
真澄は言った。
「誰の依頼でもないですよ。」
理佐は言葉を選びながら言った。
「警察庁の岸田官房長が保証人になっているから政府関係かしら?」
真澄は言うと
「岸田さんとは複雑な事情があって顔見知りになりました。」
理佐は言った。ふたりは書類の整理を終えて珈琲を口にしていた。
「先生は部屋に閉じこもったままね!」
真澄が言うと
「先生は大丈夫ですか?」
理佐は言った。
「大丈夫だと思うわ!」
真澄は不安を隠せずに言った。

「僕たちはこれで失礼します。」
俊之は言った。
「またゆっくり会いましょう!」
きみ子が言うと
「トレンドカフェに珈琲を飲みに来てください。」
久美子は言った。
「うん!」
きみ子は笑顔で言った。俊之と久美子が歩き出すときみ子は後姿を見送っていた。ふたりの姿はきみ子から離れて行った。きみ子が歩き出すと佐代子が歩いて来た。
「会社に戻らなくでもいいのですか?」
久美子が言うと
「今日は直帰するよ。」
俊之は言った。佐代子がふたりに気づいて微笑むと俊之は突然に立ち止まった。
「どうかしましたか?」
久美子が言うと
「高村くん!」
佐代子は大きな声で言った。

「お疲れ様でした。」
小松は笑顔で言った。
「お先に失礼します。」
直子は言った。黒岩は椅子に座ったままで直子を見て右手を上げた。直子が会釈をすると小松がドアを開けた。直子が歩き出すと黒岩は煙草を口にくわえた。
「久保田さんの演技は上達したと監督がおっしゃっていましたよ。」
小松が言うと
「監督が褒めてくださって嬉しいです。」
直子は言った。
「明後日もよろしくお願い致します。」
小松は会釈をして言った。直子も振り向いて会釈をする。

「元気そうでよかったわ!」
佐代子は言った。俊之は横で歩きながら頷いた。ふたりは空いているオープンカフェの椅子に座っていた。
「佐代子さんも元気そうでよかったよ。」
俊之が言うと
「いつまでも過去にとらわれていても良いことはないわ。」
佐代子は言った。
「最近は姿が見えないので心配していたよ。」
俊之が言うと
「別れた夫のことでいろいろあったのよ。」
佐代子は言った。
「余計なことを聞いてしまった。」
俊之が言うと
「気にしなくていいのよ。」
佐代子は言った。ふたりは以前の恋人同士のように静かな時間を感じていた。
「僕も結婚することにしたよ。」
俊之が言うと
「笹川さんから聞いたわよ。」
佐代子は笑顔で言った。
「翔ちゃんとは会っていたのかい?」
俊之は言った。
「笹川さんたちが私も仲間に入れてくれたのよ」
佐代子が言うと
「佐代子さんがよければ僕たちは友人として会えれば嬉しいよ。」
俊之は言った。
「高村くんらしい言い方ですね?」
佐代子が言うと
「あまり男らしい言い方ではなかったね?」
俊之は言った。
「いいのよ。」
佐代子が言うと
「時々は姿を見せてほしい。」
俊之は言った。佐代子が小さく頷くと俊之は時計を見た。
「私はこれで失礼するわ!」
佐代子が言うと
「うん。」
俊之は言った。
「久美子さんとお幸せにね!」
佐代子は俊之と視線を合わせて言った。俊之が頷くと佐代子は歩き出した。俊之が無言で見送ると久美子が歩いて来た。
「席を外させてすまなかった。」
俊之が言うと
「気にしないでください。」
久美子は言った。
「お腹が空いたね!」
俊之が言うと
「何か作りますよ。」
久美子は言った。
「それは楽しみだ!」
俊之は笑顔で言った。ふたりが手を繋いで歩き出すと弘子と泰子が出て来た。
「心配なかったでしょう?」
泰子が言うと
「心配して損したわ!」
弘子は言った。
「高村さんが浮気をすることはないですよ。」
泰子が言うと
「何となく解ります。」
弘子は笑顔で言った。

To be continued

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