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「雨のあとに虹」 コミュニティコミュの雨のあとに虹・Part4 その34

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「あなたは人気者だからギャラをアップさせるわね!」
春香は笑顔で言った。
「最近はテレビや映画の仕事ばかりでお役に立てていないですよ。」
直子は言った。
「それだけあなたが人気者になったのですよ。」
春香が言うと
「ありがとうございます。」
直子は言った。
「あなたが宣伝してくれるとHARUKA―SHIRANIの売り上げが伸びたわ。」
春香が言うと
「それを聞いて安心しました。」
直子は言った。
「今日は撮影の予定はあるの?」
春香が言うと
「夕方に打合せがあるだけです。」
直子は言った。
「それならお昼を一緒に食べましょう。」
春香は笑顔で言った。直子はHARUKA―SHIRANIのオフィスを見回してから嬉しそうに頷いた。

「僕はこれから会社に戻ります。」
俊之は言った。
「仕事を頑張ってください。」
きみ子が言うと
「はい。」
俊之は笑顔で言った。
「あなたは私の息子のような気がしてきたわ。」
きみ子は言った。
「僕があなたの息子ほど立派ではないですよ。」
俊之が言うと
「あなたは立派だわ。」
きみ子は言った。自然公園の中は行き交う人が少なく空気が冷たくなっていた。
「僕も栗山さんが母親のような気がしています。」
俊之が言うと
「あなたも私をお母さんだと思っていいのよ。」
きみ子は言った。
「ありがとうございます。」
俊之が言うと
「仕事を頑張るのよ。」
きみ子は言った。
「はい。」
俊之は笑顔で言った。きみ子は俊之の後姿を黙って見ていた。俊之は足早に自然公園の外に向かって歩いて行くとすぐに姿が見えなくなった。きみ子は俊之の姿が見えなくなると近くにあるベンチに座って何かを考えるように動かなくなった。翔太と千晴は物陰できみ子を見ていた。
「あのおばあさんはなくなった祖母にそっくりです。」
千晴が言うと
「そうでしたか?」
翔太は言った。
「私はおじさんの嬉しそうな顔をしたのは久しぶりです。」
千晴が言うと
「高村さんにとっては複雑な気持ちだと思います。」
翔太は言った。
「あのおばあさんはどなたですか?」
千晴が言うと
「テレビのエキストラですよ。」
翔太は言った。
「そうでしたか?」
千晴が言うと
「それ以上は教えられません。」
翔太は言った。
「私もエキストラをやってみたいです。」
千晴は笑顔で言った。
「ご協力をありがとうございます。」
翔太が言うと
「近いうちにおじさんの顔を見に行きます。」
千晴は言った。

「育子さん。」
久美子は右手を上げて言った。
「久美ちゃん。」
育子は言った。
「頑張ってください。」
久美子が言うと
「ありがとう。」
育子は言った。都心にある体育館は満員である。この試合は年末に行われるために注目度が薄いが五輪王者がと世界選手権王者が親善試合をすることで注目される試合である。育子は卓球の五輪王者として試合に参加していた。一方のゆき乃は世界選手権王者である。久美子は育子が試合前の精神統一をしている姿を黙って見ていた。
「育子には頑張ってほしいわ。」
ゆき乃は久美子の横で言った。
「育子さんなら負けないですよ。」
久美子が言うと
「五輪王者の育子が負けるはずないわね?」
ゆき乃は言った。
「はい。」
久美子が言うと
「来週は私も世界選手権王者として育子と同じように戦わなければいけないのね?」
ゆき乃は言った。
「来週も応援に来ますよ。」
久美子が言うと
「ありがとう。」
ゆき乃は笑顔で言った。

「丹所コーポレーションの傘下には新日商事とMACアセットマネージメントがあります。」
恵子は資料を見ながら言った。
「他事業は公益性が強いみたいだね?」
俊之は言った。
「事業範囲は埼玉県内に留まっています。」
恵子が言うと
「事業範囲を必要以上に広げないみたいだね?」
俊之は言った。
「ドリームウェディングが場を経営しています。」
恵子が言うと
「霊園も経営しているね?」
俊之は言った。
「浄化霊園が霊園経営をして丹所不動産がマンションやテナント管理をしています。」
恵子が言うと
「小売店も経営しているよ。」
正樹は言った。
「それは新日商事が貿易と合わせて雑貨店を経営しています。」
恵子が言うと
「丹所さんは主に埼玉県内だけで事業をしているね?」
俊之は言った。
「業務提携をするのであれば埼玉にある総武ホテルや総武スポーツプラザをフランチャイズにしてはどうだろうね?」
正樹は言葉を選びながら言った。
「それは名案です」
俊之が言うと
「総武の全権を高村さんに任せたと言っておきながら口を出して申し訳ない。」
正樹は言った。
「いいえ。」
俊之が言うと
「オーナーは丹所グループのことで私たちが知らないことをご存知ではないですか?」
恵子は言った。
「以前は丹所グループの評判が悪かったよ。」
正樹が言うと
「それは知りませんでした。」
俊之は言った。
「丹所グループは地元のオーナー企業だから大手企業の人には無名だよ。」
正樹が言うと
「そんなに評判が悪かったのですか?」
恵子は言った。
「利益を上げることが悪いことなのかと豪語していたよ。」
正樹は何かをも出だすように言った。
「今の丹所さんからは想像が出来ませんね?」
俊之が言うと
「あの事故から丹所さんは変わったよ。」
正樹は言った。
「あの事故とは何ですか?」
恵子が言うと
「順番に話すよ。」
正樹は落ち着いた口調で言った。

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