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「雨のあとに虹」 コミュニティコミュの雨のあとに虹・Part3 その62

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「阿部さん。」
桐生は歩きながら大きな声で言った。喫茶店を出たあとに桐生は自分の疑問を阿部に話そうと考えていた。桃子は桐生の横を黙って歩いていた。
「凶悪な事件だったよ。」
阿部は言った。
「阿部さんは事件の裏づけ捜査をしなかったのでないですか。」
桐生が言うと
「桜田警部の供述調書は正確だから全面的に信用させてもらったよ。」
阿部は言った。
「それは手抜きですよ。」
桐生が言うと
「忙しいから休憩時間にさせてもらったよ。」
阿部は言った。
「それは冤罪になる危険がありますよ。」
桐生が言うと
「この事件は判決が出るのを待つだけだから今から蒸し返すなよ。」
阿部は言った。
「阿部さんは困った人だな。」
桐生が言うと
「国分源太はどのくらい罪になりますか。」
桃子は桐生の横で言った。
「懲役10年を求刑すると聞いたよ。」
桐生は言った。

「これでご納得いただけましたか。」
桜田は歩きながら言った。
「私はどのような罪になるのですか。」
キャサリンは言った。
「私はキャサリンさんがテレビドラマのロケだと信じていた確認がとれていますので参考人の域を出ないと考えています。」
桜田が言うと
「私は取調室から逃亡しましたよ。」
キャサリンは言った。
「それは失しました。」
桜田が言うと
「どうして警部が謝るのですか?」
キャサリンは驚いたよう顔で言った。
「参考人としてお話を聞かせていただいている最中に騒ぎがあったのですよ。」
菊池は言った。
「中国人の方が鞄を盗まれて全員で対応しなればいけない状態でした。」
桜田が言うと
「お見送りが出来ずに失礼しました。」
菊池は言った。
「そうですか。」
キャサリンが言うと
「中国の方が落し物の被害にあったと警視庁に来て騒ぎが大きくなりました。」
桜田は言った。
「それは私を逃がすためにみんなが協力をしてくれたのです。」
キャサリンが言うと
「騒ぎで対応していましたので玄関までのお見送りを忘れていました。」
桜田はキャサリンを無視して言った。
「キャサリンさんは逃亡ではありませんよ。」
菊池は言った。
「私は逃亡しましたよ。」
キャサリが言うと
「私たちが見送りをしなかっただけですよ。」
桜田は言った。
「この辺で終わりにしませんか?」
菊池はキャサリンを見て言った。
「阿部検事が申し上げたのが真実ですよ。」
桜田が言うと
「それでみんながうまくいきます。」
菊池は言った。
「国分さんはどうなりますか。」
キャサリンは国分を心配をして言った。
「控訴して高裁で審理を受けることになりますね。」
桜田が言うと
「罪は重くなるのでしょうか。」
キャサリンは言った。
「それは弁護士しだいだと思いますよ。」
桜田は言った。

「高村くん。」
佐代子は俊之の姿を見ると言った。
「佐代子さん。」
俊之は笑顔で佐代子に言った。佐代子が視線を合わせると俊之は佐代子の前の席に座った。喫茶店はおしゃれな内装で若い人がたくさん座っていた。
「彼女の身体はどこまで回復したの?」
佐代子が言うと
「先ほど退院したらかなりの回復だと思うよ。」
俊之は言った。
「それはよかったわ。」
佐代子が言うと
「電位治療の効果があったみたいだよ。」
俊之は言った。
「私も高村くんに協力が出来てよかったわ。」
佐代子が言うと
「ありがとう。」
俊之は嬉しそうに言った。
「いいえ。」
佐代子は言った。
「佐代子さんのおかげで助かったよ。」
俊之が言うと
「私たちは縁があるのね。」
佐代子は言った。
「中学で同級生になったのも社会に出てから会えたのも不思議な縁で繋がっているのかもしれないね。」
俊之が言うと
「また時間がある時には会いたいわ。」
佐代子は言った。
「うん。」
俊之が言うと
「会ってくれるの?」
佐代子は言った。
「時間があれば気軽に会おうよ。」
俊之は笑顔で言った。

「久美子。」
純子は笑顔で言った。久美子がファミレスの入口で純子の姿を見ると純子は手を上げた。久美子は歩いて来て純子の前に座った。純子が珈琲を飲むと
「純子のおかげで助かったよ。」
久美子は言った。
「草鹿先生は優秀な医者だったでしょう。」
純子が言うと
「岡崎先生も優秀なお医者さんだと思うよ。」
久美子は言った。
「育子さんが退院出来てよかったよ。」
純子が言うと
「すぐにでも卓球の試合が出来るほど元気になったよ。」
久美子は言った。
「私も少しは役に立ててよかった。」
純子が言うと
「ありがとう。」
久美子は言った。
「私が妊娠した時に高村さんや久美子に助けてもらったからお互い様よ。」
純子が言うと
「純子が医者と知り合いだったから心強かったよ。」
久美子は言った。
「気ままにヒッチハイクをしただけでも効果があったわね。」
純子が言うと
「私たち人間はいろいろな人との繋がりがないと生きていけないのよ。」
久美子は言った。
「そうだね。」
純子は笑顔で言った。

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