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「雨のあとに虹」 コミュニティコミュの雨のあとに虹・Part2 その56

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「我々は正当な捜査としてあなたに聞いています。」
林が言うと
「話すことは何もない。」
国分は言った。
「それは本当ですね。」
林は言った。各国の野次馬で周囲は人でいっぱいである。
「俺が何かをしたと言いたいのか?」
国分は叫ぶように言った。
「あなたが自覚しているはずです。」
林が言うと
「俺は何もしていない。」
国分は言った。野次馬の中には多くの日本人が国分を見ていた。
「あなたのお仲間の三田人志さんと青い龍からは罪を認める供実が取れています。」
林は淡々とした口調で言った。
「あいつらは捕まったのか?」
国分が言うと
「警察に自首して来ました。」
林は言った。
「どうしてあいつらは自首をしたのだ?」
国分は理解出来ずに言った。
「我々の国にもいろいろな事情があります。」
林は言った。
「三田まで自白をしたのか?」
国分が言うと
「それは署内で話をしましょう。」
林は国分を諭すように言った。

「困った事態になりましたね。」
桜田は人混みの中で菊池に言った。
「どうして北京警察があのふたりを逮捕したのでしょうか?」
菊池が言うと
「日本のマスコミに知られたらとんでもないことになります。」
桜田は言った。
「驚かせてすみません。」
健春は大きな声で言った。林はすでに国分を連れてパトカーに乗っていた。
「何かあったのですか?」
桜田が言うと
「これは秋から始まるテレビのドラマの撮影です。」
健春は大きな声で言った。関口と泰子は離れた場所で見ていた。
「それでは秋から楽しい刑事ドラマが始まるのですね?」
桜田が言うと
「まだ詳細は明かせないですが楽しみにしていてください。」
健春は言った。
「私は事件かと思いました。」
桜田が言うと
「以上で撮影が終わりました。」
大輪は大きな声で言った。
「お騒がせしてすみませんでした。」
健春は大きな声で言った。人混みの中にいた報道関係者たちはがっかりした表情で去って行った。
「これは中国政府の日本に対する配慮でしょうか?」
菊池が言うと
「そんなに甘い考えでは国際社会に通用しないですよ。」
桜田は考えながら言った。

「直子さんが本当のことを言うからどうなるかと思いましたよ。」
立花はラウンジで珈琲を飲みながら言った。
「育子さんには本当のことを言った方がいいのよ。」
直子は平然として言った。
「私も育子さんに黙っていたことを後悔しました。」
久美子が言うと
「僕も判断を間違えていたようだね。」
俊之は言った。
「私たちのことを聞いた育子さんの表情が変わりましたね。」
陽子が言うと
「明日は育子さんがゆき乃さんの分までがんばってくれますよ。」
直子は言った。
「育子さんには私たちがついていますから大丈夫ですよ。」
久美子が言うと
「明日は全員で育子さんを応援しよう。」
俊之は言った。
「全員で応援すれば育子さんも心強いはずですよ。」
陽子が言うと
「翔ちゃんたちにも応援に来てもらおうよ。」
俊之は笑顔で言った。

「困ったことになったね。」
岸田は電話の向こうにいる桜田に言った。
「国分と三田は昨夜に我々の目が届かない所で何かをしたようです。」
桜田が言うと
「中国に警察に捕まると日本に帰って来るのは大変だよ。」
岸田は言った。
「元SITの笹川がついていたはずですから心配ないと思っていましたがかなり苦戦したようですね。」
桜田が言うと
「中国に欧米流のやり方で対応してもうまくいかないよ。」
岸田は言った。
「我々も北京警察に粘り強く交渉してみるつもりです。」
桜田は元気がない声で言った。
「ここは高村俊之と言う男にかけてみるしかないね。」
岸田は落ち着いた口調で言った。
「それはどういう意味でしょうか?」
桜田は言った。
「高村俊之さんは加納五十次さんよりも闘真拳を極めていて李和平先生や門下生が協力してくれるはずだと言ったのは君だよ。」
岸田は静かな口調で言った。

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