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「雨のあとに虹」 コミュニティコミュの雨のあとに虹・Part2 その32

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「怪我は大丈夫なのか?」
俊之は病室のドアを開けると言った。
「来るのが遅かったな。」
矢島は言った。矢島は俊之が思ったより元気であった。
「ひどい怪我ですね。」
久美子は矢島に言った。病院に来た俊之の前にはベッドに横たわる矢島がいた。矢島の傍には田崎とみどりが立っていた。翔太と育子も俊之よりも先に到着していた。久美子と陽子が一緒に到着して俊之が最後に到着したようである。
「たまには病院で休養をとるのも楽しいかもしれないな。」
矢島は言った。矢島は全身に包帯を巻いていた。手には添え木を当ててあり足は松葉杖である。矢島は当分の間はひとりで歩けないのが誰の目にも明らかであった。
「高村さん。」
田崎が言うと
「どうしてこのような事態になったのでしょう。」
育子は言った。
「犯人の見当はついていますからこのけじめはしっかりつけますよ。」
翔太が言うと
「本当に大丈夫ですか?」
久美子は矢島に言った。
「矢島がこんな姿になるをはじめて見たよ。」
俊之は矢島に言った。
「順番に話すよから待ってくれよ。」
矢島は言った。その時に矢島の妻であり矢島建設の副社長でもある矢島早苗が飲み物を持って病室に入って来た。
「お見舞いに来てくだってありがとうございます。」
早苗が言うと
「遅くなってすみません。」
俊之は早苗を見て言った。
「高村さんにまでご心配をかけてすみません。」
早苗が言うと
「矢島が怪我をしたのを見るのは高校以来ですから驚きましたよ。」
俊之は言った。
「主人が運転している乗用車のブレーキが利かなくなったみたいです。」
早苗が言うと
「乗用車の整備はきちんとしていたはずですよ。」
田崎は言った。
「これは誰かが乗用車に細工をしたのよ。」
育子が言うと
「今までこんな事故はなかったのによ。」
みどりは言った。
「関口たちが調査を始めています。」
翔太が言うと
「すまないけれど頼むよ。」
俊之は言った。
「心配するなよ。」
矢島が言うと
「無理をしたらいけないよ。」
俊之は言った。
「育子さんの五輪までには身体を治すよ。」
矢島は暗い雰囲気を吹き飛ばすように言った。

「京野育子さんが見えましたよ。」
菊池は桜田の傍に来て言った。
「朝早いのに卓球選手が来てくれたのですね。」
桜田は言った。育子が婦人警官に案内されて別の部屋に入って行くのが見えた。
「私は席を外しましょうか?」
菊池が言うと
「彼女は菊池くんより肝が据わっているから大丈夫ですよ。」
桜田は言った。

「今日は会社に戻れないよ。」
俊之は携帯で陽子に言った。
「矢島さんは思ったより元気だったのが救いですね。」
陽子が言うと
「矢島は不死身だよ。」
俊之は言った。
「私で出来ることがあれば何でも言ってください。」
陽子が言うと
「ありがとう。」
俊之は言った。
「困った時にはお互い様ですよ。」
陽子が言うと
「矢島も喜ぶよ。」
俊之は言った。
「早く身体が治るといいですね。」
陽子が言うと
「うん。」
俊之は言った。
「会社の細かいことは任せてください」
陽子が言うと
「すまないね。」
俊之は言った。
「こちらは立花さんが対処してくれますから大丈夫です。」
陽子が言うと
「何かあったら遠慮なく連絡をください。」
俊之は言った。
「かしこまりました。」
陽子は俊之に言った。俊之は電話を切った。
「今日は桜花高校でOB会活動の打合せがあります。」
みどりが言うと
「それは僕が出るよ。」
俊之は言った。
「お願いします。」
みどりが言うと
「雑貨店の3号店を何処にするかという件でアドバイスをお願いします。」
田崎は言った。
「総武百貨店の中に出店してみたらどうだろうね。」
俊之は田崎を見て言った。

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