ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

「雨のあとに虹」 コミュニティコミュの雨のあとに虹 その4

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「ご無沙汰しております。」
俊之は天文に言った。
「高村さんも元気そうで何よりだよ。」
天門は優しく言った。俊之が天門の事務所であるのは久しぶりであった。天門は本名ではなっく東洋占星術研究家としての職業上の名前であった。
「おかげさまで元気だけが取り得です。」
俊之は天門に言った。
「それはよかった。」
天門は俊之をみつめて言った。
「先生のアドバイスの通り健康には気をつけています。」
俊之が言うと
「健康が第一だからね。」
天門は優しい声で言った。
「僕も最近になって自覚をしはじめています。」
俊之は言った。
「高村さんはそろそろ仕事運と恋愛運が上がってくる頃だよ。」
天門が言うと
「やっと何とかなりそうですか?」
俊之は言った。
「冬の時代を脱出できる時に来たみたいだね。」
天門は鑑定結果を見ながら言った。
「ところで天門先生。」
俊之たあらたまって言った。
「何かあったかね?」
天門は俊之を見て言った。
「妹の件は明日で区切りがつきそうです。」
俊之が言うと
「それはつらい選択だったと思うが高村さんのためにはよかったと思うよ。」
天門は言った。
「僕はきちんと出直すつもりでいます。」
俊之が言うと
「困ったらいつでも相談に来てください。」
天門は言った。天門と話をした事で俊之は心の中での決心が固まっていたのであった。
「いつもありがとうございます。」
俊之は言うと
「高村さんの人生はこれからだからしっかりがんばってください。」
天門は俊之を励ますように言った。
「がんばるしか選択肢は残されていないですね」
俊之は言った。天門は3歳年下の俊之を自分の弟のように思っていた。天門は俊之がどこかで自分自身を隠している事が気になっていた。
「何か結果が出たらすぐに知らせてください。」
天門が言うと
「すぐに報告させていただきます。」
俊之は言った。
「どのような事があっても乗り切れるはずだからね。」
天門は言った。俊之は天門の事務所をあとにし歩き出してからて少しずつ自分自身に区切りをつける決心を固めたのであった。俊之の顔は自然に引き締まっていた。

「お先に失礼します。」
久美子は言った。
「明日は講義があるから出勤できないのよね?」
ひとみが言うと
「明日は大学ですので出勤は明後日になります。」
久美子は確認するように言った。
「それでは明後日にお願いね。」
ひとみが言うと
「外は寒いから風邪を引かないようにね。」
小百合は言った。。
「明日は堀川さんがお休みでだから大石さんはしっかしてね。」
ひとみが言うと
「私がいなくても大石さんは大丈夫ですよ。」
久美子は明るく言った。
「堀川さんは北西大学の2年生でしょう?」
小百合は久美子に言った。
「はい。」
久美子が言うと
「何を専攻しているの?」
小百合は言った。
「デザイン学部です。」
久美子が言うと
「就職は何か考えているの?」
小百合は言った。
「それが簡単には決められなくて困っているところです。」
久美子は正直な気持ちを言った。
「それならこのままトレンドカフェの正社員になればいいじゃないの?」
小百合は言った。小百合が言った事はひとみが望んでいる事でもあった。
「それも考えて選択肢に入れていますよ。」
久美子が言うと
「堀川さんは早く帰った方がいいわよ。」
ふたりの会話を聞いていたひとみは久美子に言った。
「そうですね。」
すぐに時計を見て久美子は言った。
「お疲れ様でした。」
ひとみが言うと
「お先に失礼します。」
久美子は言った。下りのエスカレーターに乗って駅ビルの玄関から外にでるとそこには夕方の雑踏があった。雑踏の中を歩いて行く久美子は一見すると雑誌のモデルのような印象をすれ違う人々にあたえていた。美人系の顔をしていてスタイルも抜群の久美子は秋風が吹く銀杏並木を歩いていると映画のヒロインのようであった。夕日と夜の闇が重なった時に久美子の姿がシルエットになっていた。

「帰ったぞ。」
矢島は玄関で大きな声で言った。
「今日はどうしたの?」
妻の矢島早苗は矢島に言った。
「少し疲れたから早めに仕事を終わらせたよ。」
矢島が言うと
「珍しい事もあるのね。」
早苗は言った。
「最近は土日も仕事だったから身体を休めないとダメだな。」
矢島が言うと
「もう年なのね。」
早苗は言った。
「高村がうちの顧問として来てくれる事になったよ。」
矢島が言うと
「それはよかったじゃない。」
早苗は言った。
「これで新規事業ができるようになった。」
矢島が言うと
「あなたの念願でしたね。」
早苗は言った。
「お前は高村の顔が見たいだけだろう?」
矢島が言うと
「何をバカな事を言っているの!」
早苗は言った。
「お前も高村と交流が持てるぞ。」
矢島は笑いながら言った。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

「雨のあとに虹」 コミュニティ 更新情報

「雨のあとに虹」 コミュニティのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング