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真夜中、幽霊、シーツ、七階コミュの砂糖1,000

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もう午前零時を回っている…。
新藤は自転車を押し歩いている。
「ねえ、私達いままで学校にいたよね」
「でも…もう夜中だよ。こんな時間まで、なにをやっていたっていうんだろう?」
「夢を、みたの」
「わたし、こどもをうんだよ。女の子。夢の中だから、痛くなかった。赤ちゃんのくち、よく覚えてる。小さくてぱくぱくしてた。あたたかくてミルクのにおいがしたよ。ああなんて可愛いんだろうって。その子を抱いていたらね、夫が、夫のことはよくおぼえていない。けれど夫だって分かっているの。こういうこと、夢ならよくあるよね?」(私は新藤が出す「夫」という響きになんだか感慨深くなってしまった)
「夫が、どこに捨てようかねって。こどもを、生まれたばかりの子を。でも…私はなるべくきれいなところって、それしか…言えなかった」
「なぜこんな可愛い子捨てたくないと言えなかったのかな。それが、ほんとうにつらい」

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