ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ギターアンプを作る、解析するコミュのエルク電子 Vesser V60 回路図

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
私が読み取った Vesser V60 の回路図を公開いたします。

70年代後半の国産ハイブリッドアンプです。
60年代だと本体に回路図が貼り付けてあったり(当時のラジオ等がそうであったように)
エレキブームの頃は「初歩のラジオ」などの雑誌に回路図が掲載されたなどという
ことがあったようですが、この頃の国産アンプは回路図が公開されることは
稀でした。
今回、オリジナルのままの個体を入手いたしましたので回路図を作成いたしました。

図1が電源+パワーアンプ部、図2はプリアンプ部です。
位相反転段に松下の 12AX7、出力段は松下の 6CA7 (EL34) x2 の
プッシュプル。

より鮮明な PNG での回路図:
http://blogs.yahoo.co.jp/show_nagata/27288863.html

コメント(11)

>>[1]

コメントありがとうございます。
Vesser V30 も5年ほど前に修理したことがあります。
12AX7 の位相反転段と7189のプッシュプル。
電源部と真空管部の回路だけは解析しましたが、
半導体のプリアンプ部はめんどくさくなって、挫折。
今回はその時のリベンジという意味合いもありました。

今回手掛けたV60はMesa boogie Mark-1の回路を半導体にしたような構成に
なっています。
回路図を作成しながら、電解コンデンサを交換しました。
クリーントーンの透明感が気持ちいいアンプに仕上がりました。
あと、リバーブのスプリングが2本とも切れてしまっているので、
どうしたものか思案中です。
>>[3]

情報ありがとうございます。
迷っているのはスプリングリバーブを安くあげられないか(^^;)
ということです。

まだまだトランジスタ回路の使い方が成熟していない時代の製品の
ようで、インピーダンス変換トランスが使われていたりします。
8Ωにこだわらなくても... とも思うのですが、時代的にいたしかたないのか。
トランジスタアンプに使われていたリバーブパンをいくつか持っているので
(また使う機会がない ^^;;) 何とか再利用できないかと考えております。
回路図を最初に投稿してしまったので、対象の Vesser V60 がどんなアンプなのか
わからない方も多いかと思います。
遅ればせながら、Vesser V60 の写真を投稿いたします。
こんなアンプです。
アンプの修理、メンテナンスに重要なのはやはり内部。
手を入れていない(何も変更していない)状態の写真はこちら。
もともと故障はなく、動作している機体でした。
アンプのテストには Fender Custom Shop '54 pickup を搭載したストラトを使います。
出力が弱いのですがクリーントーンが綺麗で、アンプの良し悪しがはっきりわかります。

最初、このアンプにつないでみた時の感想は、「音がこもっている、透明感がない」でした。
こういった場合は電源等の電解コンデンサが劣化しているので交換するに越したことは
ありません。電源関係の電解コンデンサだけの交換でも有効ですが、今回はすべての
電解コンデンサを交換しました。(写真1,2)

500v 47uF x2 のブロックコンデンサが2個ありましたが、JJ の 500V 50uF x 2 に交換。
実は 450V 47uF で間に合わせようとしたのですが、電源電圧が一時的に 450V を
越えるので、やむなく JJ に交換しました。耐圧 500V となるとチューブラ型ばかりで
レイアウト上、ブロックコンデンサの代用が難しいんです。

電解コンデンサやオイルコンデンサをすべて交換。
クリーントーンが心地よい、透明感のある音になりました。
プリアンプ部 TU-I 基板の部品面です。
トランジスタによるディスクリート回路です。OPアンプなどの IC は使っていません。
JFET 2SK30A と 2SC1328 で構成されています。
リバーブが故障しました。

リバーブの故障原因で多いのが、RCA ピンプラグの接触不良やケーブルの断線。
入手したばかりの頃、やはり接触不良だったので金メッキのプラグのついたケーブルに交換。
その際にリバーブタンクも開けてスプリングなどの中身に問題がないことを確認しています。
そのあと順調に動作していました。

コンデンサの交換作業を終えて音出ししてみるとリバーブが効かなくなっていました。
ピンジャックを交換したり、回路側をいろいろ見てみましたが異常が見当たりません。
まさか、とは思いましたが再びリバーブタンクを開けてみると...
スプリングが2本とも切れてました。(写真1 上)

一度、音出しのためライブハウスまで往復1Km ほどキャリアに載せて運んだことがあります。
そのとき振動で切れたか?
Vesser V60 ではリバーブタンクをスポンジでくるんでアンプの底にあるタンクバックで留めています。
振動に弱そうです。

リバーブタンクを交換することにしました。
壊れたリバーブの入力側の直流抵抗は 1.5 Ω、出力側が 180Ω。おそらく入力インピーダンスは8Ω。
Accutronics の規格だと 1AB2C1B とか 1AB3C1B、 8AB2C1B、8AB3C1B などが近いのでしょう。
リバーブのドライブ回路が真空管であれば入力インピーダンス 8 Ωを守るために
これらの規格のリバーブに交換するでしょう。
ただ Vesser V60 のリバーブドライブはトランジスタです。
インピーダンス変換トランス(600Ω:8Ω)を使っていますが、トランジスタ側はインピーダンス整合に
厳密でなくても構いません。そこで、手持ちの写真1 下のリバーブタンクを使うことにしました。
Fender sidekick 60RX に付いていたリバーブです。これに交換することにします。
入力側直流抵抗が10.3Ω、出力側が 235Ω。入力インピーダンスは不明ですが高めになりそうです。
リバーブタンクの交換作業自体は簡単です。
新しいオーディオ用ステレオピンプラグを買ってきて取り付けるだけです。

試奏してみるとよくリバーブがかかります。とりあえず OK
ただリバーブの出力が大きいのか、REVERB を 10 まで上げるとハウリングが
起こってしまいました。REVERB が7 くらいが最大としてちょうどよさそうでしたので、
REVERB の 100kA ポットの3番端子に直列に 47kΩを接続。(写真)
あんまり美しくはありませんが (^^;)

リバーブタンクはアンプ底面にねじ止めしました。取り替えたリバーブタンクには
衝撃吸収用のスプリングがあって、リバーブ本体を浮かせるようになっているので
ねじで固定しても大丈夫だろうと判断しました。

とりあえず修理は完了。リバーブも含めて良い音で鳴っています。
今週末にはライブハウスに持って行って音出ししてみます。
以前修理した Vesser V30 (30W ヴァージョン) のプリアンプ部の
写真も投稿いたします。
V30 自体はすでに手元にありませんので、詳しくは確認できません。
V60 と比較すると回路構成、定数ともに大きな違いはなさそうです。
写真から確認できるのは V30 には Q5 のフィードバックループの
ダイオードクリップがなくなっていることです。
そういえば V30 は Volume 1 を上げても V60 ほどは歪まなかったような。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ギターアンプを作る、解析する 更新情報

ギターアンプを作る、解析するのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング