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海岸物語〜昔みたいにコミュの『ウィキペディア(Wikipedia)』

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波表・話・編・歴波
ドラマの舞台となった鎌倉山のパン屋ボンジュールは話題になった。江ノ島、江ノ電、湘南モノレール等、湘南海岸周辺の風情が効果的に使われた。また主人公達也(奥田瑛二)の住居は、今はなき青山同潤会アパート(現表参道ヒルズ)という設定だった。

カチンコストーリーカチンコ
サラリーマン生活10年。画家志望だった達也は広告代理店につとめていた。「あなたは前に進もうとしない。あなたは、ただよっているだけ!」2年間達也と同棲した信子は達也が引き止めるのを振り切り、達也のアパートを出ていった。信子が出て行くその日、ボンジュールの閉店を知らせるハガキを達也は目にした。ボンジュールは達也たち(+良平・進)が憧れていた「朋子さん」の父親が経営する鎌倉山(湘南)のパン屋だった。ひょんなことからその昔、達也と良平と進は、この店に半ば住み込み、パン作りのバイトをやっていた。閉店の知らせが気になり、久しぶりにボンジュールを訪ねた達也は、フランスにいるはずの「朋子さん」と10年ぶりに再会した。

成り行きといくつかの思惑から、達也ら3人が週末パン作りを行い、新たに加わった女性2人がパンの販売を手伝うことで、ボンジュールは土日限定で営業を存続することになる。湘南の海を散歩、営業後はテーブルをかこんでみんなで食事、昔どおりお揃いのバーバリー(エンブレム付JK)を着て、「朋子さん」とのラミー…  達也たちにとって、一番楽しかった青春時代に舞い戻ったかのような、心地よい空間、心地よい時間だった。それは「前に進もうとしない」達也が、ついに過去に引きこもってしまったことでもあったが。

達也が中川真弓と一夜限りの関係をもったことがきっかけで、男女7人の関係がぎくしゃくしはじめる。悪い人はいないのに、誰もがどんどん傷ついていってしまう。いくつかの出来事が積みかさなるうち、楽しかった過去にはもう戻れないという当たり前の事実にぶち当たる。

進は証券会社を辞め、実家のある大阪で出直しをはかる。「朋子さん」は娘との生活を優先させ、フランスに戻っていく。達也はもう一度絵筆をにぎり、かつての夢を取り戻そうとする。ラストシーン、「百合ちゃん」と新緑の季節の同潤会アパート前(表参道)は美しかった!

『海岸物語 昔みたいに…』は再生の物語だった。

人影キャスト人影
村上達也:奥田瑛二
金子百合:麻生祐未
水島朋子:久保京子
佐野良平:渡辺裕之
中川真弓:賀来千香子
郷原進:島田紳助
田宮信子:山口美江
金子英一郎:小坂一也
大杉謙介:仲本工事
山崎次郎:長塚京三
坂本:伏見哲夫
君子:馬渕よしの

TV回ごとのサブタイトルTV
第 1回 『再会の時』
第 2回 『パンと男たち』
第 3回 『海と女たち』
第 4回 『私のさくらんぼ』
第 5回 『誘惑しないで』
第 6回 『雨にボンジュール』
第 7回 『描きかけの絵』
第 8回 『君には笑顔が似合う』
第 9回 『激情海流』
第10回 『焦げたフランスパン』
第11回 『海を見つめて』
最終回 『想い出に別れを告げて』

プレゼントその他プレゼント
『フランス』が隠れテーマになっていた。達也らと「朋子さん」の出会いは、御茶ノ水のアテネフランセ(語学学校)だった。美大生だった達也は、フランスに絵画留学したかった。物語の舞台となるパン屋の名前は『ボンジュール』だった。良平の生まれてはじめてのデートはフランス映画『恐怖の報酬(アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督)』だった。「朋子さん」はフランス帰りだった。娘と別れた夫は、今もフランスにいる等。
大事件が起こらず、人が一人も死なないドラマだった。ていねいな伏線によるきめ細かいドラマ運び、ていねいな心理描写が見所だった。ドラマの語り口そのものも、フランス(映画)的だった。たとえば『ゲームの規則(ジャン・ルノワール監督)』(閉鎖した空間、閉鎖したコミュニティの男女のいざこざ)、『鬼火(ルイ・マル監督)』(昔の遊び仲間との再会)などに通じるものがあった。
松原敏春(脚本)の前作『金曜日には花を買って』は鎌田敏夫脚本の大ヒット作『金曜日の妻たちへ』のフォロワー的作品だったが、『海岸物語 昔みたいに…』も同じく鎌田敏夫脚本の大ヒット作『男女7人夏物語』のフォロワー的位置づけがあることは否めない(これら4作品はいずれも木下プロダクション・TBSの共同制作)。松原敏春の作品は、良くも悪くも男性目線が強かった。裏を返せば、鎌田作品に比べ、女性目線が弱かった。このことは『海岸物語 昔みたいに…』が鎌田作品ほど支持されなかったこと、現在忘却されてしまったことの主な原因になっていると思われる。しかしドラマとしての完成度はすこぶる高く、男性を中心に一部に熱烈な支持者をもつ。主要登場人物7人は誰一人手抜きがなく、生き生きと描きこまれていた。それぞれの立場で、7通りの見通しがきくドラマに仕上がっていた。
達也(広告代理店)、良平(建設会社)、進(証券会社)の勤め先にもあらわれているが、バブル絶頂期のドラマだった。しかしバブルの喧騒よりも、むしろバブルに疲れた気分、傷ついた感じ、静謐感すら漂っていた。
達也が描いた、光り輝いていた時分の「朋子さん」の肖像画が、有効かつ印象的に使われた。
タイトルロールは、奥田瑛二⇒麻生祐未⇒山口美江⇒久保京子の順。トメは賀来千香子、トメの一つ前が島田紳助だった。
『ボンジュール』は今(2009年現在)も営業を行っているが、ドラマ当時(1988年)と経営者は変わっている。

コメント(1)

主人公達也(奥田瑛二)の住居は、今はなき青山同潤会アパート(現表参道ヒルズ)という設定だった。

私も関東に住んでいた時、横を歩きましたね・・・ふぞろいの林檎たちのオ−プニングに使われていたような気がしましたが。

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