ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

BDについてもっと知りたい!コミュの2008年度第6回BD研究会実施報告

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
日時:2008年7月20日 日曜日 13時30分〜16時30分

場所:新宿区・東京日仏学院 303号室

参加者:abeille さん、ari さん、echo さん、Father Uさん、Kigalisoupe さん、アキタさん、清谷信一さん、犬コさん、ショードヴァル、菫子さん、せのつくさん、ぶた王子さん、ユータさん、他コミュニティ不参加者5名(計18名、アルファベット順、続いて五十音順)

概要:
13:30〜
雑談しながら持ち寄ったBDに目を通したり。

14:00〜
今回は、今年7月3日(木)から6日(日)までパリ郊外のヴィルパント国際展示場で行なわれた Japan Expo(ジャパン・エキスポ)を訪れた清谷信一さんと犬コさんが、多くの写真を見せながら実際に目にした様子を話してくださいました。以下にお二人のお話を簡潔にまとめた上で報告します。話の順番など、かなり構成しなおしている部分があることをご了承ください。

とりあえず Japan Expo って何だ? という方はウィキペディアをご参照ください↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/Japan_Expo

仏語版はこちら↓
http://fr.wikipedia.org/wiki/Japan_Expo

日本語版の記事を読むと、第1回が2000年になってますが、フランス語版を読む限りでは、1999年っぽいですね。フランス語版には、今年度の受賞作品なんかも載せられています。

あと、やはり仏語ですが、Japan Expo のオフィシャル・サイトがあり↓
http://www.japan-expo.com/
日本からも豪華なゲストが招待されていたりするのですが、以下のページで確認できたりします↓
http://www.japan-expo.com/index.php?page=16

清谷さんのお話

■全体の様子
入場者数は10〜11万人? 基本的には展示即売会であり、同人誌などを売るアマチュアも出店している。今年はゲーム関係の出品が多かった。出版社の中には商品の先行発売やサイン会を行なうものもある。マンガ、アニメ、ゲーム以外にも、ファッション(ブランド名が日本語だったり、ロゴに日本語を用いていたり)、金魚すくい、ラムネ、将棋や碁、線香、あんまなどもあり、さらには剣道やプロレスの実演も行なわれていて、日本のポップカルチャーを幅広く紹介しようというイベントである。会場でいろいろな商品を買えるのだが、クレジット・カードのシステムがダウンし、ATMも一台しかなかったため商品が買えないという人もかなりいた。全体の雰囲気としては、SF大会や文化祭ののり。フリーハグの流行。マンガ、アニメには関心がないが、日本の音楽、ファッションが好きという参加者もいたりする。ジャニ・オタなども。

■コスプレ関連
会場に向かう高速鉄道からコスプレの格好をしている参加者が多い。コスプレの対象はマンガ、アニメに限らず映画なども含まれている。ジャパン・エキスポは日本のコミケなどと比べるとコスプレに対する規制がゆるい。模造刀などの持ち歩きも特に禁じられてはいない。女子高生の制服やゴスロリのコスプレ多く、メイドはあまりない。意外なところでは、ヤンキーものマンガのレディースのコスプレなども。コスプレ・イベントはほぼ毎日行なわれている。コスプレ大会では、ダンスや寸劇を取り入れたものも多い。一方で、イベントと関係なく、会場のあちこちでコスプレをしている人々の姿が見られる。女性のコスプレをする男性の姿も。様々な国籍、年齢、職業(国家憲兵隊、教師…)の人々が参加している。

■マンガ関連
元トンカムの社長で現在アカタを率いるドミニック・ヴェレ氏の話。
デルクールとトンカムでフランスの少女マンガシェアの5割を占める。マンガの翻訳自体は、かなり多くのものが翻訳され、その上、新規参入してくる出版社が多いということもあり、頭打ちの感があるが、少女マンガの開拓はまだ可能。フランスでの翻訳マンガの値段は高いので、それを下げればまだまだマンガの売上げを上げることは可能。マンガを卒業する読者をいかに引きとめられるか。
水木しげる『のんのんばあとオレ』の翻訳を出版しているコルネリユスも出店していた。関係者の話を聞くと、フランスでの売上げは約2万部とか。
ゲストの話。永井豪、小畑健、ドロテ(『クラブ・ドロテ』の司会者。日本アニメ流行の立役者)など。

■質疑応答
□会場の大きさは?
コミケまではいかないが、ワンフェスぐらいの大きさはある。メインステージがあるのが違い。

□もともとは見本市?
もともとはBDエキスポが出発点。本屋とアマチュアのBD交換・即売会。その後、コミケ、コスプレ大会をやろうという気運が高まり、1999年に発足。最初は3,000人くらいの参加者だった。

□参加者の層は?
10〜20代が多い。日本のポップカルチャーをまとめて紹介するというこのようなイベントは日本ではありえない。今後、紹介、受容が細分化していく可能性はある。

□ゲスト参加については日本の出展者がスポンサーになっているのか?
主催者、出版社などいろいろ。JALや全日空などのスポンサーの場合もありうる。

□フランス人作家も参加しているようだが?
全体のプログラム、出版社の各ブース、両者の主催でそれぞれサイン会が行なわれている。特に日本のマンガに近いからという理由ではない。

□入場料はかかるのか?
およそ2,000円くらいかかる。決して安くないだけにイベントを楽しみつくそうという気持ちが感じられる。

□日本のアマチュア主導のイベントと比べると比較的商業よりのイベントという印象があるが?
基本的にはビジネスの場として存在しているが、国民性の違いなのか、日本のビジネス系のイベントと比べるとオープンな印象がある。日本からの出店も増えてきており、日本の地方自治体の出店もあった。

15:45〜
自己紹介+近況報告

16:00〜
犬コさんのお話

多くの写真とともにジャパン・エキスポ内部の展示、イベントなどを紹介。コスプレ関連。桂正和のサイン。「ジャンプ・フェスタ」と同様の展示。貞本義行の講演。『ジャンプ』のいろいろなマンガのコマを組み合わせて作ったチョッパーの絵。鳥山明の原画〜日本の有名マンガ家の原画は日本よりも海外の方が目にしやすいのでは? メビウスのサイン+写真〜ジャパン・エキスポに本当の日本人が来たと喜んでいたとか(笑)。ジャパン・エキスポで売られている弁当。同人系ブース〜マンガを描いている人はあまりなく、イラストや四コマが多い。カラオケ・ブース。将棋、カード・ゲーム、麻雀などをするブースなどなど。

16:30
片付け。終了。

※今回お話してくださった清谷信一さんのジャパン・エキスポのレポートが『週刊ポスト』8月1日号(第40巻第35号、通巻1982号)に載せられています(p.38-40)。また、ブログでもジャパン・エキスポの報告をしてくださっています。
http://kiyotani.at.webry.info/
ジャパン・エキスポの前身「BDエキスポ」については、同じく清谷信一さんの『Le OTAKU―フランスおたく事情』(KKベストセラーズ、1998年)を参照のこと。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

BDについてもっと知りたい! 更新情報

BDについてもっと知りたい!のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング