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JMM・RVR・龍言飛語〜村上龍〜コミュの新型インフルエンザの盲点(5/26更新)

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「新型インフルエンザの盲点」(パソコンからご覧ください)

すでに重病の人が新型インフルエンザにかかったら、どこの病院に行けばいいのか

http://video.msn.com/?mkt=ja-jp&tab=m110&rf=http://video.msn.co.jp/rvr/default.htm&fg=&from=40/98&vid=9b1400cb-c82d-4759-a5e2-006402e46b13


延江さん
・新型インフルエンザが先週、関東でも(感染者が発生しました)

龍さん
・アナウンサーが顔面蒼白みたいな感じで「ついに首都圏でも(インフルエンザ感染者が出ました)」とかって(言っていて)
・飛脚とかが江戸と大阪を往復しているような江戸時代じゃないんだからさ

延江さん
・野次さん喜多さんみたいにね

龍さん
・そうやって変な合いの手入れるなよ(笑)

延江さん
・スミマセン

龍さん
・たとえば、「兵庫県とか大阪で200人くらい感染者が出ました」というと
・新幹線で毎日何十便て東京にその人達来てるわけでしょ?
・いずれ首都圏だろうがどこだろうが、感染者が出るのはあたりまえ
・「ついに」とかそういう問題じゃなくて(感染者が)出るわけじゃん(出るのがあたりまえ)
・そういったなかで(兵庫と大阪で感染者が広がっている中で)、検疫を続けてたというのが病院関係者でも「よくわからない(理解できない・信じられない)」という人が多い
・もっと言うと、潜伏期間が10日くらいあるという話しだから、3泊4日で(アメリカなどに)行っちゃった人は(症状が)出ないまま(検疫を)すり抜けて出てくるわけ
・そういった色々な問題があるにもかかわらず水際対策をやったわけだけど
・一番の問題は、水際対策はお金・マンパワーなど予算がかかる
・その予算を(感染者発生後の対処に)回さないと
・今度の新型インフルエンザは感染力もそんなに強くないみたいだし、毒性もね(あんまり強くない)
・延江君、「毒性が強いとか弱いとか」どういうことかわかる?

延江さん
・弱毒性と強毒性の違いですか?

龍さん
・弱毒性というのは気管支と肺に限定されてインフルエンザウィルスというのはだいたい(感染する)
・ウィルスと細菌の違いは分かったでしょ?

延江さん
・はい、わかりましたよ

龍さん
・ちょっともう一回言って(説明して)みて

延江さん
・忘れてしまいました(笑)スイマセンなんでしたっけ?(笑)

龍さん
・・・・忘れたの?(笑)言った(説明した)じゃん(笑)
・ウィルスはDNAとそれを包むたんぱく質だけでできている
・細菌は、核があって一個の細胞なの
・ウィルスは細胞じゃなくて、DNAとたんぱく質の膜だけでできてるわけ
・ウィルスは、人間とか他の動物とか植物の細胞の中に入らないと生きていけないの
・その(入り込んだ)細胞を乗っ取って生きていく
・ウィルス性の癌とかもあるし
・人間(や動植物)て細胞膜があるんだよ
・知ってる?

延江さん
・知ってますよ
・よく突っつきましたよね針で

龍さん
・えぇ!?(ビックリ!!)

延江さん
・いやいや、(学生時代の)実験の時に

龍さん
・そんなに(細胞は)大きいものじゃないよ(笑)

延江さん
・いやいや

龍さん
・それ蛙の卵だろう(笑)
・(呆れた様子で)それは(どうでも)いいんだよ
・細胞膜っていうのは、その細胞に必要なものしか通さない
・人間の血流の中に入っても、ウィルスの(DNAを包んでいる)たんぱく質の膜によって、入っていける細胞の種類が決まってしまう
・エイズウィルス(HIV)というのは、免疫細胞のCD4という中にしか入れない
・インフルエンザウィルスも、皮膚からは(体内に)入っていけない
・でも、皮膚からも入っていくウィルスもいる
・細胞によって細胞膜を通過できるたんぱく質がある(決まっている)からその(通過できる)たんぱく質にコーティングされていたら(細胞に)入っていけるわけ
・うがいとか、手で目を擦るなというのは、目の粘膜とか鼻とか口の粘膜からしかインフルエンザウィルスは入れないんだよ
・手からは入れないの
・粘膜に入ってしまうと、血流に乗って肺に入ってしまう
・(肺の)他には入れない
・細胞膜(に入れる物質)が限定されるから
・インフルエンザウィルスがまとっているたんぱく質の膜は気管支系にしか入れない
・この「気管支系にしか入れないインフルエンザウィルスを“弱毒性”と言う

延江さん
・え!そういうことなんですか!

龍さん
・それが変異して前進の細胞に入ってしまうようなインフルエンザウィルスを強毒性と言って
・そっちの方がヤバイんだよ
・ただ、弱毒性でも気管支炎とか肺炎おこしてバタバタ死ぬのがスペインかぜ(注)なんだよ
・説明が長くなっちゃったけど、今度の新型インフルエンザは今のところ感染力もそんなに強くないし
・ぜんぜん(感染者が)増えて無いじゃん
・何万人いたっておかしくないわけだからさ
・しかも弱毒性で死亡率が少ないでしょ?
・だから、一般的な健康な人はとりあえずはそんなに心配することはないってなっているわけだけど
・例えば、すでに肺炎をおこしている高齢者だとか、心臓に欠陥がある人だとか、糖尿病の人とか
・糖尿病っていろんな合併症があるでしょ
・体力落ちてる人とか、あるいは妊娠している女の人とか、腎不全で透析受けている人
・こういう人達がいっぱいインフルエンザにかかってしまうとヤバイんだけどさ
・(感染してしまった)そういう人達を隔離するところが無いわけ
・いま隔離病棟(注2)がある病院がすごい少ないんだよね
・陰圧室(注3)が少ないという話しはこの前したけど
・すごく不安がってるのそういう人達(心臓病・糖尿病・妊婦など)は
・結局、検疫体制というのは何だったかというと、一般的な人(多数派)を助けるために(やった)
・すっごく悪く言うと、そういう立場が弱いというか、もともと体が弱い人とか、慢性疾患を持っている人のことを犠牲にしちゃったんだよね
・なぜかというと、その対策とって無いんだもん
・いまだに人工透析受けている人とか、重い糖尿病の人が新型インフルエンザになったらどこの病院に行けばいいのかという指示が無い
・人工透析でも、その人が新インフルエンザかかったら「来るな」って言うもん。他(の患者)に感染るから
・どうすればいいの?そういう人は
・どうすればいいのかっていうのが、病院の現場の人が嘆いてたんだよね
・(水際対策は)「感染を遅らせたから」とか、「やらないよりはマシだった」とか言うけど、お金かかってるわけ。予算ていうのが
・だから、そのお金を本当はどう使うべきだったのかっていうのを議論して
・もし、水際対策ではなくて現場の医療に回さなきゃいけないのだったら、水際対策を指導した人は責任をとるべきだと思う

延江さん
・ようやく水際対策よりは拡大の防止というような声明を発表しましたけどね

龍さん
・拡大の防止とか、ヨーロッパやアメリカでは、やって無い国が多いんだよ
・インフルエンザとかぜんぜん報道してないみたいなんだよ
・それは、症状が軽いから
・その代わり、感染の防止とか学校閉鎖とかの水際対策じゃなくて予算を病院に注ぎ込んでるんだよ
・そうやって、新型インフルエンザでも参ってしまう人のために(病院に)予算をつけて隔離病棟を増やしたり、マンパワーを増やしたりしてるわけだけどさ
・僕はそういう方が大事だと思うよ


(注)スペインかぜ
スペインかぜは、1918年から翌19年にかけ、全世界的に流行したインフルエンザのパンデミックである。感染者6億人、死者4000〜5000万人。
発生源は1918年3月米国のデトロイトやサウスカロライナ州付近である。その後同年6月頃、ブレスト、ボストン、シエラレオネなどでより毒性の強い感染爆発が始まった。
CDC によれば、既に1915年にインフルエンザと肺炎による死亡率が米国で増加しているが、発生源は依然不明としている。
新型インフルエンザ対策に関する検討小委員会ではカナダの鴨のウイルスがイリノイ州の豚に感染したとの推定が委員から説明されている。
米国発であるにもかかわらずスペインかぜと呼ぶのは情報がスペイン発であったためである。当時は第一次世界大戦中で、世界で情報が検閲されていた中でスペインは中立国であり大戦とは無関係だった。
一説によると、この大流行により多くの死者が出たため、第一次世界大戦終結が早まったと言われている。(wikipediaより抜粋)
(注2)隔離病棟
隔離病棟(かくりびょうとう、英:isolation ward)は、伝染病が社会に蔓延するのを防止するため、感染症法の定める感染症の患者を収容し、一般病棟等他への感染を抑制するための、感染症法に基づく感染症指定医療機関の特別な病棟である。
隔離病棟の歴史は治療を伴わない隔離するだけの避病院に始まり、病原体の発見により治療を試みる伝染病院に改称され、抗生物質の発見やワクチンの開発による疫病の減少を受けて感染症指定医療機関の隔離病棟となった。(wikipediaより抜粋)
(注3)陰圧室
室内の気圧が外より低くなっている(医学用語で「陰圧」と呼ぶ)病室。気圧が低いので空気が室外に漏れず、病原体が病室外に拡散するのを防止できる。
外気を吸い込み続け、室内の空気はフィルターなどでウイルスを除去した後に排出する。
室内外の気圧の違いは20〜40ヘクトパスカル程度。
もともと結核などのウイルス性疾病の治療用に開発されたものだが、新型肺炎SARS(重症急性呼吸器症候群)の治療にも利用されている。
普通の病室で窓を開け放したり、換気扇で排気を行うとウイルスがそのまま排出されてしまうが、このように気圧を下げた部屋でフィルターを通して排気を行えばウイルスはフィルターに捕捉されて排出されない。
厚生労働省の発表によると陰圧室は全国81の医療機関にあり、総ベッド数は460床となっている。
反対語は外部よりも少し気圧を高くした病室を指す陽圧室。(YAHOO!JAPAN辞書より抜粋)

コメント(1)

新型インフルエンザも収束に向かっているということなので、今回の問題に対してその検証というのをはやく始めないと、そのうち忘れ去られてしまいそうで恐いですね。
今回の水際対策は私もかなり疑問でした。
世界中でこんな事やっていたの日本だけだったようですし。
いろいろある選択肢の中で一番実効力のある対策じゃなくて、一番国民に対してアピール力のある対策(しかも効果があまり無い)をしてただけという感じがしてならない。

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