とにかく泣ける話。コミュのチャチャチャ

いつも家に帰ると飛びついてくる

いつも家に帰って次の日にはぐうたらしている

いつも喧嘩しているとそっと手を差し伸べる

いつも夕食が終わると親父にくっついて散歩を要求する

お前はいつも周りの空気を読んで和ませてくれたよな

始めてお前と会ったのは俺が小6の時
まだ生まれて半年くらいしか経ってないお前を親と離れ離れにしてお前は泣きそうな程こわかっただろう

お前は親の車で帰っている途中、じっとしているから大人しい子なんだなと思っていたらまさかトイレをガマンしてたなんて

車の下で漏らした時はこわかったんだろうな

初めて家に来た時お前は靴箱の中で寝てたよな
せっかく買って来た小屋に入らずそんなとこでママの匂いが付いたタオルをずっと離さずにな

夜泣きはよくするわ遠吠えもするわで寝れない日々が続いたんだよ

名前は他の犬が付けなさそうな珍しい名前にしようって家族会議をして俺の案が採用されたよな

半年くらいたつと慣れてきて小さな庭で走り回り買ってきたボールやオモチャを何回も投げて遊んだな
元気な姿で走り回ってた

暫くすると俺も部活や塾に通い、毎日遊ばなくなり休日位しか遊んでやれなかった

そして受験シーズンを迎え、不安を紛らわすためにお前に八つ当たりしたりした
本当に後悔している

高校生も中学と一緒だっただからお前と遊べる機会や家にいる時間なんて米粒くらいだった

この時くらいだったなお前が体調悪くなりだして色々な医者に診察しにいったのは

やがて俺も大学生になり、実家を離れて暮らすようになった
家には両親しか居なくなりお前は家の中で寝てるだけの時間が長かった

俺も休みには帰ってきてたけどお前より友達と遊びにいく方が多かった

そして昨日お前は旅立っていった
親からの電話で知った
始めはショックだったけど泣かなかった
お前はまだいると思っていたから
だが、暫くすると自然と涙がこぼれ落ちる
今も思い出して泣いている

小さな頃からの付き合いで可愛かったお前は幸せだったのかな？
どうせならもっと遊んでやるべきだった
体調が悪いのは知っていたが実家に帰るとそんな素振り一度も見せなかったよな
いつも元気な姿を見せてた
苦しかったろう辛かったろう
でも今楽になれたんだよね麦

お前の名前だ俺が付けた名前だ
いつもいつも元気な姿のお前を忘れないよ
最後は見とれなかったけどお前は大切な家族だ

ありがとう麦