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CMCスタディツアー13thコミュのレポート? スタンミエンチャイのゴミ山とヘルスケアセンター

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スタンミエンチャイのゴミ山とヘルスケアセンター

スタンミエンチャン(Stung Mean Chey)とはクメール語で「希望の川」を意味する。しかし、私たちの眼前に現れたのは、もうもうと煙の立つゴミの山…なんと東京ドーム2個分の面積のあるプノンペンのゴミ処分場である。1960年代にできたこのゴミ処分場は、ゴミ処理能力はすでに限界を迎え、2009年の早い段階にkilling field近郊に100ha規模の処分場をつくる移転計画があるという。

ゴミの山で働く人たちは、ダイオキシンで気管支系をやられる、金属製の毒が体内に入り内蔵をやられるなど、常に健康面の不安と直面しながらも、貧しさゆえに他の場所に移れない。悲惨なのは、子どもたちだ…ゴミ山が彼らにとって普通の場所になっていて、それが劣悪な環境だとまったく気付いていないことだ。

 私たちがゴミ山を見学するにあたって、CMC大谷代表から2つのアドバイスを受けた。靴にビニール袋を巻いて歩くこと…靴についた臭いはなかなか取れないのでその対策のためとのこと。そして、バスの乗降はできるだけ素早くすること…ゴミ処分場のハエが大量にバス内に入り込むとのこと。そういえば、もうひとつアドバイスをいただいた。注射針が落ちていることがよくあるので、HIV感染を防ぐためにも注意して歩くこと…その注意事項を聞いただけでバスを降りるのを躊躇してしまったのだが、バスがゴミ処分場に着き、ゴミ山で働く子どもたちの姿を見た瞬間、足が自然と子どもたちに向かった。

 ゴミ山に足を踏み入れると、すさまじい臭気が鼻を突く。小さなハエが無数に飛び回り、ゴミ山のあちこちからガスの煙が吹き上がっている。そこにものすごい勢いでカナダ製のゴミ収集車が入ってきた。日本製のサクラ号という収集車もあった。1日に200台ほどの収集車がゴミを運んでくる。収集車が到着すると、トラックの周りを(ゴミ拾い用の)引っ掛け棒と袋を持った人々が群がる。収集車は人がいることを全く気にせずゴミ山を走っていく。2月12日の朝、16歳の女の子(スレイ・マウ)が収集車のゴミの下敷きになって死亡したと聞いた。さもありなん、と率直に感じた。

 ゴミ山の子どもたちは必死にゴミを漁っていた。プラスチックやビニール袋、空き缶を拾って換金所でお金に換える。子どもたちが一日中ゴミ山で働いて得る収入は2000リエル(約50円)。家族を支えるために、今日を生きるために、収集車がおろすゴミを、まるで宝物を探すかのごとく黙々と引っ掛け棒で作業する。そんな子どもたちにカメラを向けると、素敵な笑顔で微笑んでくれる。

 そんなゴミ山で麺を食べている中年男性がいた。チョ・オムさん57歳。先生になりたいと夢を語る少女がいた。リーラちゃん9歳。家計を助けるためにプラスチックを集める少年がいた。ナーソーワンくん8歳…ここは彼らにとってまさしく生活の場なんだと実感した。美味しそうにかき氷を食べている少女やテントを張って一休みする家族の姿もあった。物質先進国に住む私たち日本人が学校教育では決して学ぶことのない現実がそこにはあった。

ゴミ山にてショックを受けた私たちは、ゴミ山の入り口にある「ヘルスケアセンター」を訪れた。1997年に設立されたHealth Care Centerでは、主にゴミ山で働く子どもたちを対象に、読み書きなどの基礎教育と衛生教育、健康管理をしている。さらにダンス(カンボジアの伝統的ダンス)、縫製、美容などの職業訓練を行っている。通っている子どもはおよそ300人で、クラスは6つある。子どもたちは1時間だけ授業に参加し、それ以外はゴミ山で働いている。子どもたちが労働力として欠かせない存在であるという現実があった。
 
校長先生は、美容師コースで学んでいたスレイ・マウさんが2月12日にゴミ山での事故で亡くなったことがとても悲しいと嘆き、彼女が搬送された直後の痛々しい写真を見せてくれた。私たちには言葉が見つからなかった。

このセンターで学ぶ子どもたちは笑顔が素敵だった。授業風景を見せていただいた後の交流の時間になると、子どもたちが一斉に駆け出し、私たちに飛びついてきた。ツアー参加者の腕や背中に何人もの子どもがぶらさがり、おんぶや肩車を要求する。ゴミ山の臭気と暑さに参っていたはずの私たちだったが、子どもたちとの交流の中ですっかり回復した。私にはボッパーくん(6歳)がべったり…いつまでも手を掴んだままでいてくれた。

子どもたちと笑顔で別れたあと、バスの中にはハエがたくさんいた。しかし、そのハエの存在さえもなぜだか心地良かった。
 

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