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Pの『THE つだん部屋』コミュの【628】消えた友人達

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【コピペ】



大学時代の講師(K先生)が話してくれた体験談。
心霊では無いようだが恐怖と不思議の混ざったような話。


K先生が学生時代だから、ざっと三十年くらい前になる。
K先生は同じ大学の友人たちとS県の山にキャンプに行った。

そこはキャンプ場ではないがK先生の友人が見つけた穴場、個人でテントを張り明るいうちに枯れ木を集めておこうと言うことでK先生と数人で枯れ木を集めに森へ入った。

あまり奥に入ると迷うから肉眼でテントが確認できる程度の場所で枯れ木を探していたのだが、K先生は、数メートル先に道があるのを見つけた。
好奇心がわいたK先生はその道を歩いてみた。

五分くらい歩くと広い原っぱに出た、K先生もこれ以上は迷うからと引き返そうと思った矢先、歌が聞こえてきた。

歌詞は聞き取れないが、聞いたこともないようなリズム、目を凝らすと原っぱの真ん中あたりで人が踊っている。
酒に酔って踊るようなヘンテコな踊り、ますます好奇心がわいてK先生は彼らに見つからない程度で近づき、見ると男女5、6人くらいが裸で踊っている。

K先生はこんな山奥でキチガイがいるのか? ともう少しだけ近付いたらK先生、枯れ木か何かを踏んでバキッって音を出しちゃったんだ。
すると男女らは踊りをピタッとやめて、まるで静止画像のように全く動かなくなった。

すると男女等は一斉にぐりんと顔をK先生に向けられた。
K先生は叫びながら来た道をダッシュで逃げ出した。

一緒に来た友人のテントに着いて今見たことを話したが笑われて相手にされなかった。
K先生は面白くなかったがせっかくのキャンプなので忘れることにした。


夜、バーベキューをして持ってきたギターで当時流行っていた歌を歌いキャンプを満喫していた。
そしてテントで就寝…K先生は男女の話し声で目が覚めた。

真っ暗で分からなかったがたぶん夜中。
眠いので目をつむっていたがボソボソと話し声が気になり眠れない、だが昼間のこともあり、あまり夜中には起きたくなかったので寝袋の中でジッとしていた。

「・・・・のか・・」

「・・・いか・・・」

「いや・・・・だろ」

男女がボソボソ話し声が聞こえる。
K先生は昼間のことを思い出し寒気がした。

徐々に聞こえてきた会話。

「見てたってよ」

「あたしもそう思う」

「いや、見てなかったらどうする?」

「どうもしないんじゃない? 見ていれば連れて行けばいいのよ」

「んじゃ、今起きていたら連れて行こう」

K先生は怖かった、頻繁に「連れて行く」って言葉に危険を感じていたからだ。

K先生のテントの周りに複数の人の気配を感じて恐怖は絶頂。だが途端に気配は消えた。
K先生は気を失った。


次の日、朝起きたら友人たちのテントが無かった、K先生は探したが彼らは見つからなかった。
バーベキューをした跡はあるから居た痕跡はあるのだがK先生以外誰も居なかった。

先に帰ったかと思い、K先生は自分の車で来ていたから片付けて帰った。

次の日に大学の講義に出たが友人達を見かけることがなかった。

どうしても気になり事務局に聞いてみたら既に全員が大学を中退していた。
それもキャンプに行く前の日に全員。


そして今でも行方不明というか音信不通だ。

K先生は今でも彼らが「連れて行く」といった言葉、そして森の中で裸で踊っていた彼らが忘れられないという。

K先生は友人達と森の中で踊っていた男女が同じ人物ではと今も思っているらしい。

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