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Pの『THE つだん部屋』コミュの【394】僕の右目

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【コピペ】



初めて投稿します。

ヒマ潰しにサイトまわっていたら、このサイトを見つけて、楽しく読ませてもらってました。

僕は、創作力に欠けるので、実体験を載せようと思います。

僕は、はじめから霊が見えていたわけではありませんでした。
何処にでもいる普通の小学生でした。

僕の住んでいた場所は、まだ【部落】という言葉が、年輩の方々から聞こえてくるような地域で、親からは、あまりよくない言葉だから使うなと日頃から教えられていました。


当時の僕の遊びといえば、川遊びや虫取りが中心で、冬に入るとその数少ない遊びもできなくなってしまいました。

冬休みに入った僕は、2つ下の弟のレンを連れて、普段行った事のなかった、山の上の方にある集落(村?)に、探検に行ってみる事にしました。
母親には、学校で遊んで来ると嘘をついて出かけました。

長い坂道を1時間ほど歩くと、古い農家のような家がポツポツと、間隔を空けて数件あります。
各家には、干し大根や干し柿などが大量に干してあり、手作りっぽい、鎌やクワなどの農具が置いてありました。

「こんなとこが、あったなんて知らなかったなぁ〜もう少し奥まで行ってみよう!」

レン「なんか寂しいとこだね…夜は怖くて来れないね兄ちゃん」

「なんだレン?もうビビってるのか?」

と言いつつ、内心は僕も同じような事を考えていました。


「うわっ…!」

僕とレンは、二人とも足を止めました。

目の前に、汚い長椅子があり、8人位(うろ覚え)の老人が座って、こちらを見ていました。


最初はびっくりしましたが、僕たちは慌てて挨拶をしました。


「…こんにちわ!遊んでたら道に迷っちゃいました…!」


すると、1人のお爺さんが立ち上がり、杖をつきながら歩み寄ってきました。

「おやおや、お客さんとは珍しいなぁ。しかもこんなに可愛いお客さんが二人も」

と言って、しわしわの顔を、さらにクシャとさせて笑いました。

その笑顔を見て、妙な不安と緊張は、だいぶなくなりました。

「僕たちは、どっから来たぁ?」

「あ…この下の○○から来ました。」

すると、老人達の顔が一瞬強ばり、ヒソヒソと話し出しました。

「そおかぁ…悪い事は言わん、早くもと来た道を帰りなさい。」

僕は、なんか気味が悪い雰囲気を感じて、「はい!わかりました」と返事をしましたが、それに被せて、レンが言いました。

レン「どうして?」

「レン!いいから帰るぞ!」

僕は、レンの手を引き来た道を引き返そうとしました。

「おぬしらには、もう関係のない話しかもしれないが、この土地には、わしらのご先祖さまが眠っとる……○○の人間が、この土地に入る事で、ご先祖さま達の怒りにふれるかもしれん…おぬしらには直接的には関係ないが、○○の人間なら、もう来ない方がいい」

レンは首を傾げていましたが、僕は軽く会釈をしてその場を後にしました。

当時、お爺さんが話した意味は、あまり理解できませんでしたが、昔に何かがあって、あの人達には、よくは思われていないという事だけは、なんとなくわかりました。

レン「なんで帰るの?もう少し探検したかったのに〜」

と、レンは少しすねていましたが、僕はレンの手を強く握り、帰りの山道を急ぎました。



周りから聞こえてくる、パキッという木の音や、カラスの鳴き声に、いちいち 驚きながら歩きました。


レン「ねぇねぇ兄ちゃん…なんか聞こえない?」

「あれは、木の擦れる音だよ」

レン「ちがうよ!ほら…よく聞いてみて…」

僕は、立ち止まり耳を澄ませて聞いてみました。


木の音や、カラスの鳴き声が聞こえてきます。


「………」


「…カァ……」


「…ノ…ン…カァ…」

段々とその音、声ははっきりと聞こえてきました。


「…○○ノモンカァ…」

「ひっ!」

思わず、声をあげてしまいました。聞こえた内容よりも、そのなんとも言えない低い地鳴りのような声に、驚きました。

「○○ノモンガ…ナニシニキタ…」

「ワスレナイ…ワスレナイ…」

「ニガスナ…ニガスナ…」

複数の声が、前から後ろから、聞こえてきます。とうとうレンが泣き出してしまいました。

正直僕も泣き出したかったけど、必死に我慢してレンの肩を抱き、

「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」

と、何故か謝り続けました。

二人ともその場にへたり込み、謝り続けました。

すると声が、ピタッと止みました。

一瞬、安心しましたが、それも つかの間でした。

僕は、激しい耳鳴りと吐き気で、気を失いそうになりました。横を見るとレンは倒れています。

「……レ…ン…」

今思えば、僕も気絶していればどれだけマシだったかと思います。

僕は我慢できず、その場に吐きました。
吐くものがなくなり、それでも吐き気がおさまりません。

前傾姿勢で俯いているぼくの視線の先に、裸足の人の足がいくつも見えました。

視線を上げたら、きっと恐ろしい物が待っている。
いっそ顔を上げれば僕も気絶できるかなとも一瞬考えたが、そんな勇気はなかった。

僕は、込み上げてくる胃液に、咳き込みながらも何故か必死に謝り続けました。

「ゴフッ…!ゴメ…ナサイ!ゴメ…ナサイ…」

そんな必死の願いも通じず、目の前にいる何者かが、僕の髪を鷲掴みにして、僕の体を起こしていきます。


「ごめんなさい!ごめんなさい!」

あまりの痛さの中で、幽霊って、触ってくるのかよ!?と、一瞬疑問に感じたのを覚えています。

見たくない。

見たくないくど、その意思とは反して目が開いて行きました。

僕が当時、想い描いていた幽霊の姿はそこにはなく、一言で例えるならば、バイオハザードに出てくるゾンビそのものでした。
僕は、これは夢なんじゃないか?とも思いましたが、髪の毛を引っ張る度に襲ってくる激痛が、僕を現実に引き戻します。

「うぅ…ごめ…なさい……」

僕は、なんで気絶できないんだと思いながらも、鼻水と涙でぐちゃぐちゃになりながら謝り続けました。

すると、そのゾンビ(以後ゾンビとします)は、僕の髪のを掴んでいる手とは逆の手を僕の顔に近づけてきました。



※コメントに続きます

コメント(4)

※続き



ここまで書いてみて、文におこしてみると、自分でもなんか嘘っぽく感じてきますが、確かに16年前に実際に起こったことです。
話しそれました
ごめんなさい。

僕は、必死に顔をのけ反らせましたが、その手は僕の顔を、撫でてきました。
盲目の人が相手の顔を確かめるように、何度も何度も撫でてました。
ゆっくりと優しく撫でられているように感じるのに、手が顔に触れる度に激痛が僕を襲います。


僕が、あまりの激痛にようやく気が遠のいてきたときにゾンビが、手を放して言いました…


「…チガウ…チガウ…ナァ…」



僕は、遠のいていく意識の中で、ゾンビの一言を最後の記憶に、気を失いました。



起きた時には、家の布団の中で、父と母が病院に行くか、もう少し様子を見てからにするかを、話しているようでした。

レン「兄ちゃん起きたよ―!」

レンが、大声で両親を呼びました。

母「NIKO(僕)!大丈夫!?どこも痛くない………!?」

父「一応、念のため病院に行くぞ!」

「…大丈夫だよ。どこも痛くないし…」

母「痛くないって…あんたその顔…」

「顔………?」

母が、すぐに手鏡を持って来て僕に渡した。


【…あれっ……?】


確かに、僕の顔には、ミミズの這ったようなアザが残っていたが、僕の関心はそこにはなかった。



右目がおかしい…


左目だけ瞑ってみた。

全く見えないわけではないが、微かに光を感じる程度……


「あぁ…目が…」

父「目がどうした…!?」

「右目が見えない…!」

その後、両親は泣きじゃくる僕の顔の前に指を出して、それが何本なのかを何度も何度も答えさせたが、何度やっても見えないと泣き止まない僕を連れて病院へ向いました。

病院での診断結果は、著しい視力の低下と言われました。医者の薦めで、右目だけ、当時はまだ高価だったコンタクトレンズを入れてみましたが全く変わりませんでした

その後も両親は、色んな病院を当たってくれたが、途中から僕が、「もうやめよう」と言いました。自分でも何となくこれは治るものじゃないという事がわかっていたし、両目が見えないわけじゃないと思うと救われました。



※続きます
※続き



病院に行く時に両親と話した事を書きます。

仕事から帰った父の所に、近所のおばあさんが直ぐに訪ねて来たそうです。僕とレンがいない事を確認すると、

「昼過ぎに、二人を見かけたが、上の集落に続く道を歩いていた。まさかとは思うが、見に行ったほうがええ」

と言われ、父は軽トラに乗って、集落へ続く坂道を探しに向いました。

すると、倒れている僕とレンを発見。

レンは直ぐに目を覚ましましたが、僕は気を失ったままで、直ぐに家に連れて帰った。

レンに何が起こったのかを聞いたが、レンはあの集落に行った事以外何も覚えいなかったようです。

僕は、あの時に見たゾンビの事や、集落で話したお爺さんの事を全て両親に話しました。

両親も小さい頃、あの集落に近づくなと言われていたそうですが、最近ではそんなことも忘れていたらしいです。

ゾンビの件は、あまり信じてもらえませんでした。
僕の顔のアザがゾンビに触られた後だと主張すると少し返答に困っていました。レンに同意を求めても、レンは何も覚えていないとしか言いません。
それから僕の顔のアザは一年位かけて、徐々に消えていきました。
視力は全く戻りませんでした。


僕はその頃を境に、霊感と言っていいのかわかりませんが、死んだ人が見えるようになりました。

それも視力を失った右目だけが見えているようで、初めは見えないはずの右目の視界に人だけが鮮明に見えていて、左目を手で覆って、右目だけで見るとそれが生きた人間ではない事がわかりました。

周りに話しても、当たり前ですが信じてもらえません。
はじめのうちは、怖がりながらも何か人とは違う特別な力を手にいれたなどと思い、ちょっとカッコイイなくらいに思っていました。

しかし、直ぐにその考えも変わり、僕は毎日、右目に眼帯をして過ごすようになりました。

中学にあがると、それが理由でいじめにもあいました。いじめが嫌で眼帯をはずして過ごそうとしましたが、その方が辛くてまた眼帯を着けて過ごすようになりました。

「右目を義眼にしたい」と両親に頼みこんだこともありました。
しかし親心としては、完全に視力を失ったわけではないし、もう少し待てば医学が進歩して、治療ができるかもという希望を捨てたくはないと泣きながら言われました。

僕が、眼帯をして過ごすようになってからの事ですが、あの近所に住むおばあさんに声をかけられました。

「目ぇどうした?ものもらいにしちゃぁ、毎日つけとるよじゃが…」

「…別に…ほとんど見えないし…」

「見えないのに眼帯するのか…?」

「……たまに痛くて…」

僕は適当な嘘を言って、その場をやり過ごそうとしたが、

「NIKOちゃん…見えちゃいかんもんが見えとるんじゃろ?」

という、おばあさんの一言に動揺し、この人はまわりの人とは違い自分の話しを信じてくれると思い、溜まっていたものを一気に吐き出すように全てを話しました。



※続きます
※続き



一通り僕の話しを黙って聞いてくれたおばあさんは、

「NIKOちゃんは、何も悪くない…悪いのは、おばあ達のご先祖さん達だ…」

と、少し申し訳無さそうに話し始めました。

おばあさんの、曾曾祖母にあたる代の頃、僕の住む○○は、部落同士の争いがひどかったらしい。今でも年輩の人の中には、その事を根に持つ人もいるそうで、あの日、僕とレンが行った集落こそが、その部落だった。

以後N村としときます。

○○とN村の歪みあいは酷く争いが絶えなかったらしい…N村の考え方は周りのどの部落とも合わず、N村だけがどんどん孤立していったそうです。

そして、争いは次第にエスカレートしていき、ある日○○の人間に死人がでました。それは誰の目からみてもN村のした事だとわかっていましたが当時、自殺として済まされたそうです。

死人が出たことで、○○の人達は、N村に呪いをかけたそうです。
恐らく、有名なコトリバコのような呪物を使ったらしいですが、あまり詳しくは話してくれませんでした。

その後、N村では原因不明の病などで、元々少なかった人口が、半分以下になったそうです。

その後、N村が○○に和解を求め、今後お互いに干渉しないことと、N村はなるべく周りの部落とは交流を持たないという約束を交わし、和解をしたそうです。N村は、今でこそ電気、水道は通っていますが、ほとんど、外部との交流を持たず、今でも自給自足のような生活をしているようです。
だから今では、数人の高齢者しか残っておらず、あと何年かすれば廃村するだろうと言っていました。

僕が、あの時に見たゾンビは、呪いによって命を落としたN村の人達だと思います。○○の子孫である僕は、あの時に命を奪われてもおかしくはなかったとも言われました。
なぜ助かったのかはおばあさんにもわからないと言っていました。

僕は右目がこうなってしまった今だから分かりますが、きっと僕達が助かったのは、弟のレンのおかげだと思っています。
普段外を歩くレンを見ていて気付いた事ですが、ほとんどの霊がレンを避けて通るように見えます
よっぽど強い、何かに守られているんだろうと思いました。

その後、僕はおばあさんの薦めもあり、おばあさんの知人の、霊能者の方を紹介してもらいました

僕は、その霊能者の方の所に何年も通い、普段は、なるべく視ないでいれるように、心の目を閉じる事を教わりました。

その道に進む事も、薦められましたが、僕には、修業に耐えるだけの根性もないし、それを仕事として生きていけるだけの精神も持ち合わせていないので今は考えられないと伝えました。

今は、完璧ではありませんが、普段は、霊を視ないように生活できています。

高校に入ってからも眼帯は外せませんでしたが、少ないながらも親友と呼べる人ができました。

一時期は、ハメをはずし友人と心霊スポットなどに行った時期もありましたが、行くものではないと思いました。

このサイトを、見ていて思いましたが、コメントの欄で、お互いを罵倒し合っている方もいれば、親身にアドバイスを送ったり、感想を伝えている方もいます。僕の話も、決して常識では考えられない事だと思っていますので、信じるか否かは読み手の方におまかせします。
長文駄文にお付き合い下さった方、ありがとうございます。



※終わり

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