イーグルスファンコミュの則本　守護神も10連投も任せろ！試運転1回零封　今春実戦初登板で予想外151キロ

今江監督　初勝利お預けも投手陣評価「いい形で出ている」
　対外試合6試合で5敗1分け

練習試合楽天1－1ヤクルト（ 2024年2月21日浦添）

楽天はヤクルトと引き分け、これで対外試合は6試合で5敗1分け。
就任1年目の今江監督は「打者の反応やどういう形ができるか見たかった」と
序盤からエンドランのサインを出すなど、積極的に仕掛けるも“初勝利”には
結びつかなかった。

キャンプ中に「もっとゾーン内に投げ込めないと」と苦言を呈していた
投手陣は1失点と好投し「僕が言ってから凄く意識してやってくれて、
いい形で出ている」と評した。

則本　守護神も10連投も任せろ！試運転1回零封
今春実戦初登板で予想外151キロ

練習試合楽天1－1ヤクルト（ 2024年2月21日浦添）

上々の試運転だった。今季は先発から守護神に転向する楽天・則本が、
7回から4番手で今春の実戦初登板。1回無安打無失点に
「緊張感はあったけど、無事に終わって良かった」と胸をなで下ろした。
　真っさらなマウンドではなかったが、持ち味を十分に発揮した。
先頭の代打・内山を136キロのフォークで遊ゴロに仕留めると、
続く宮本は148キロの直球で中飛。打席に昨季まで同僚だった西川を迎えると、
2球目にこの日最速の151キロを計測した。
四球で歩かせたが「150キロを超えたのは予想外。（西川）遥輝だったんで“
ちょっといったろうかな”と思っていた」とニヤリ。
落ち着いて続く長岡を147キロの直球で遊ゴロに仕留めた。

先発の柱として114勝を積み重ねた昨季までは試合開始の30分前から体を動かし、
遠投、ブルペンで30前後の球数を投げてからマウンドに上がった。
この日は登板前にブルペンで14球。これまでよりも半分の球数で準備を整えた。

昨季までの守護神で通算236セーブをマークした松井がパドレスへ移籍。
自己犠牲の精神にあふれる右腕は、降板後に今江監督に「10連投ぐらいいけます」と
熱い気持ちを伝えた。これには抑え転向を打診した指揮官も
「そういう熱い気持ちがあって、彼をその位置にもっていって良かった」と
目を細める。

「1個ずつアウトをしっかり取っていくだけ。あまり仕事としては変わらない」と則本。
元広島で「炎のストッパー」と称された津田恒実に憧れて背番号14を背負う男が、
力強い一歩を踏み出した。