イーグルスファンコミュの則本昂「原点回帰」輝き増す　Ｅ番が選ぶ「イチワシ」６月

則本昂大17日後半戦初先発「しっかり試合を作りたい」ソフトバンク戦

則本昂大投手が、17日ソフトバンク戦（楽天生命パーク）で
後半戦初登板初先発に臨む。

16日、楽天生命パークで投手練習に参加。過ごしやすいくもり空の下、
キャッチボールなどで最終調整した。

今季は開幕から先発ローテーションを守り、7勝4敗、防御率3・45の好成績を
記録する。
ただ、ソフトバンク相手には4試合登板し1勝2敗、防御率5・55と比較的分が悪い。
「しっかりと試合を作りたいと思います。変わらずに先頭バッターをしっかりと抑えて
やっていければ」。
今季唯一本拠地で対戦した6月25日は10奪三振で1失点完投勝利。
17日の仙台は雨予報だが「滑りやすくなるので、そこだけしっかりと早いイニングで
感覚をつかんでやれたらいいかなと思います」と対策をとり、快投の再現を狙う。

エキシビションマッチには2試合に登板し、10回2／3を無失点。
好調を維持し、後半戦も突き進む。


浅村「いい勝負」マルティネス＆千賀“金銀メダリスト右腕”打ち崩す

金メダル侍の楽天浅村栄斗内野手が“金銀メダリスト右腕”を打ち崩す。
後半戦本拠地初カードとなる17日からの2連戦でソフトバンクを迎える。

相手先発は17日が東京五輪米国代表で銀メダリストのマルティネス、
18日は侍ジャパンでともに金メダリストの千賀だ。
浅村は東京五輪で全試合に5番でスタメン出場。打線の中軸を担った。
「普段通りです。特に意識はないです」としながら「2人ともいいピッチャーなので、
いい勝負ができて、チームが勝てるように頑張ります」と力を込める。

マルティネスとは通算22打数9安打、打率4割9厘、3本塁打、7打点と相性がいい。
右腕が先発した東京五輪決勝では2度対戦し1打数無安打だったが、
4回1死一、二塁で四球を選び、つなぎ役に徹した。
千賀には同通算打率2割3分3厘と封じられているが、今季は未対戦。
ソフトバンク戦では今季打率3割5分7厘と結果を出しているだけに、
負のデータも振り払いたい。チームは首位オリックスを1・5ゲーム差で追う
2位につける。
ただ、13年以降8年間勝ち越しがない4位ソフトバンクからも2ゲーム差で追われる。
キラキラと輝く天敵を、イヌワシの主砲がバットで打ち倒す。



則本昂「原点回帰」輝き増す　Ｅ番が選ぶ「イチワシ」６月

前月に印象的な活躍を見せた東北楽天の選手を取材班が選ぶ「Ｅ番が選ぶイチワシ」。
６月は３年ぶりの完投勝利を飾った則本昂大投手に決めました。

九回まで見事に投げ抜いたのは２５日のソフトバンク戦（楽天生命パーク宮城）。
「あまり状態は良くなかった」と振り返りますが、
１４０キロ台後半の直球にフォークボール、スライダー、カーブをうまく織り交ぜ、
計１０三振を奪いました。

失点は五回に浴びた本塁打の１点だけで、与えた四死球はありません。
「どんな形でもアウトを取って帰ろう」。
残る力を振り絞った九回は、２死からこの日最速となる１５２キロの直球を投げ込み、
右飛に仕留めて６勝目をつかみました。

これで通算完投数は３０に到達。２桁三振を奪った試合数は４１となり、
剛腕サウスポーとして鳴らした石井一久監督に並びました。
「まだまだ足元にも及ばない。できるだけ多く勝って、
石井監督に少しでも追い付きたい」と意気込みます。

今季は春季キャンプから「原点回帰」をテーマに掲げ、振りかぶる投球フォームに戻して
躍動感あふれる投球を見せています。
先発陣の中で唯一、開幕から一度も出場選手登録を抹消されずにローテーションを
守るなど体調も万全。
６月は３試合に先発して２勝１敗、防御率２・５７と安定していました。
計２１回を投げて２４奪三振と、２０１８年まで５年連続で奪三振のタイトルを
獲得した「らしい」内容が続いています。

過去２年はけがなどもあって５勝どまりでしたが、その壁は難なく破りました。
１８年以前と比べると「体の出力は確実に落ちている」と言いますが、
「今の状態が一番だと思ってやっている」ときっぱり。
３０歳まで培ってきた技術と経験を信じ、右腕を振っています。

７月１６、１７の両日に開かれるオールスターゲームにも４年ぶりの出場が
決まりました。
エースの輝きが増している背番号１４がどんな投球を披露してくれるか、
楽しみでなりません。