イーグルスファンコミュの【球界ここだけの話（２３７７）】〝選手ファースト〟で炭谷を放出した巨人の本音と真の狙い

【球界ここだけの話（２３７７）】
〝選手ファースト〟で炭谷を放出した巨人の本音と真の狙い

４日のＤｅＮＡ戦（神宮）の真っ最中に、巨人から衝撃の発表が行われた。
炭谷銀仁朗捕手の楽天へのトレードが決定。
試合中の発表ということもさることながら、
１９年にＦＡで加入した際に結んだ３年契約の期間内ということにも
驚きの声が上がった。

近年の巨人には「飼い殺しにしない」というトレードの哲学が根付いている。
昨年はやはり楽天に移籍した捕手の田中貴をはじめ、計５件を成立させた。
限られた現役生活の中で、他球団に移籍することで出場機会が得られるならば
後押しする方針。それは出場機会を求めて西武から加入しながら、
今季の先発出場が１８試合にとどまっていた炭谷に対しても例外ではなかった。

原監督は「プロ野球選手は個人事業主で、夢追い人」と語る。
今回のトレードも、本人とも話し合いをしたうえで、
「彼の意思を（最後は）尊重したということ」と真意を明かしている。

打てる捕手として期待される大城の成長で出場機会を減らしていたとはいえ、
最年長捕手として精神的な支柱の役割も果たしていた炭谷。
決してお払い箱になったわけではない。
３２歳の小林も「銀さんが座っているときに、（どんなリードをしているのか）
しっかり見ていた」と話すように、他の捕手陣のお手本にもなっていた。

仮に他球団から必要とされて獲得の打診があった場合、巨人がこうした
「選手ファースト」の立場で編成を行う球団であるということが広まれば、
動きやすくなるのはＦＡ権を持った選手たちだ。
もしＦＡ移籍後に出場機会を減らしても、
他球団への移籍が容易なら、宣言への心理的ハードルはグッと下がる。