イーグルスファンコミュの則本昂、コロナ禍の先の笑顔を信じて毛筆でメッセージ「雲外蒼天」

プロ野球、緊急事態宣言延長の場合は自主練習継続へ

日本野球機構（NPB）の井原敦事務局長は5月6日までの緊急事態宣言が
延長された場合に12球団の活動自粛が延びることを20日、示した。
「緊急事態宣言期間は全体練習、練習試合は難しいという認識は12球団で持っている。
5月6日から延びると選手の調整は今の状態が続く可能性はある」と説明した。
現状では4月下旬から5月上旬に開幕日を協議する方針は変わらない。開幕は6月以降。
だが同宣言が延長されれば開幕決定の時期にも影響することは必至だ。
「開幕への調整という点で難しい状況になる」。
全球団で全体練習に切り替わっても、一定の調整期間が必要になる。
「日数は決めていない。ただ10日後にやるというのは無理だろう。
仮に（開幕決定時期が）5月上旬になっても5月末までの開幕は難しい。
スパンとしてそのくらいの調整期間が必要というのが12球団の認識」。
調整に最低1カ月は要するとみられ、緊急事態宣言解除の見通しが
開幕にも影響してくる。

則本昂、コロナ禍の先の笑顔を信じて毛筆でメッセージ「雲外蒼天」

世界中の人々が新型コロナウイルスに苦しめられています。
医療従事者の方々は、危険を顧みないで患者さんと向き合っている。
子供から大人まで、必死に闘っています。
自分には何ができるのか−。改めて問いかけたとき、答えは明確でした。
プロ球選手として開幕を迎えた際に、待ちわびたファンに勇気と元気を与えたい。
強い使命感のようなものを感じ、ある言葉を書くしかないと思いました。
毛筆と墨汁を用意。一気にスイッチが入り、自然と体が動いていました。
習字は得意ではないけれど、プロ入り後、実家で迎えた正月に書初めをしていた
こともあるんです。

雲外蒼天
今は想像を超える苦難に見舞われていますが、努力して乗り越えれば、
いつか輝かしい未来が訪れる。自分に言い聞かせながら、まず記したのはこの４文字。
さらに別の言葉も書いてみました。
毛筆で書くときは非常に集中するので、その後に強い疲労感が残ります。
自分だけかもしれませんが、何か魂が吸い取られるような感覚になる。
書道は、真剣勝負なんです。
この状況で迎える開幕戦は、例年以上に重要な試合になると考えています。
だからこそ、開幕投手には強いこだわりがあります。
再び指名されるように、いつ開幕しても力を発揮できるように、
できる限りの準備をしていきます。
もし、マウンドに立てたらアクセル全開でいきますよ。
誤解を恐れず言うなら、腕が吹っ飛んでも良いからミットをめがけて思い切り
腕を振ります。
周囲の人から「飛ばしすぎて、またけがをするぞ」と言われるのも覚悟の上です。
打者と対抗したらアドレナリンが出まくるし、ねじ伏せるだけですから。

あと、三振にはこだわりたいです。（２０１４年から５年連続で獲得した）
最多奪三振のタイトルだけは誰にも渡したくない。
昨年は右肘のクリーニング手術を受けて７月に復帰しましたが、
チームに迷惑をかけて、ファンの方々も失望させてしまいました。
今年からナックルカーブを導入。
真っすぐでも押して三振を奪いたい。
ファンの方々が「やっぱり則本は三振が取れるな」と言ってくださるような投球を
目指します。そのためにも、今が大切。時間を有効に使います。

今季から登場曲をＴ．Ｍ．Ｒｅｖｏｌｕｔｉｏｎの「Ｏｕｔ　Ｏｆ　Ｏｒｂｉｔ　〜
Ｔｒｉｐｌｅ　ＺＥＲＯ〜」という曲に変更することにしました。
ボーカルの西川貴教さんとは同郷（滋賀県出身）で、機会があればお会いしたいと
思っていたんです。
テレビ局を通じて、その話を伝え聞いた西川さんが、ツイッターで「ぜひとも」と
反応してくれました。いつか、胸を張ってお会いできるように、
しっかり結果を残さなくてはいけませんね。
チームが活動休止中の今は、河川敷と公園が練習場です。
プロ野球の全選手が悪条件に耐えています。でも、いつか野球場が歓声に包まれる日は
やってきます。じっと耐え忍んで、練習を積み重ねて、
一緒に笑顔で公式戦開幕の日を迎えましょう。

★楽天の柱、ＳＴＡＹ　ＨＯＭＥは「鬼滅の刃」
緊急事態宣言が出され、外出自粛が求められる中、則本昂がハマっているのが
週刊少年ジャンプ（集英社）に連載中の人気漫画「鬼滅の刃」（作・吾峠呼世晴）だ。
「アニメも見たし、今は電子書籍で全て読み直しています。
読んでいると、あっという間に時間が過ぎる。たまりませんね」と目を輝かせた。
気分転換になるのは、車を運転している時間。
それも、不要不急でないときに限られるが「ハンドルを握ると落ち着くし、
気分も良くなる。音楽も流して最高の空間です」と明かした。