イーグルスファンコミュの【楽天】キャンプの新人ＭＶＰはドラ１小深田、黒川＆津留崎も期待… 担当記者が見た &ブラッシュ、コロナに負けん「僕は怖がらない」

鈴木大地「残念」マリン凱旋29日は無観客試合

ロッテからFAで加入した楽天鈴木大地内野手が、29日のロッテ戦で、
かつての本拠地ZOZOマリンに“凱旋（がいせん）”する。「楽しみです」と話すが、
試合は無観客で行われる。
それでも「どこの球場でもお客さんがいない中でやるのはすごく残念。
でもこういう状況なので。開幕の時、お客さんが楽しみにしていることに
応えられるような準備をしたい」と力を込めた。

ブラッシュ、コロナに負けん「僕は怖がらない」

昨年33本塁打、95打点の成績を挙げた楽天ブラッシュが、コロナウイルス騒動にも
負けず、今季も勝利に貢献する。
「僕はウイルスを怖がりながら生活したりしないよ」と笑顔を見せた主砲は
「これ以上、状況が深刻化しないかぎり、自分のすべきことは野球に集中して
勝つためにプレーすること。それにいろんな方法で自分を守っているしね」と話した。

三木監督「考えて練習」山崎幹史の姿勢評価

三木肇監督が、選手たちの考えて練習する姿勢を評価した。
この日は山崎幹史内野手が室内ケージで、投手−本塁間の半分ほどの距離で打撃練習。
普段よりさらに瞬間的に球を判断し、速いボールに負けずに打ち返す練習を繰り返した。三木監督は「野球は自分のプレーをすることも大事だけど、相手ありきのことが多い。
自分で距離を縮めたり、みんな考えて練習しているなと思う」とうなずいた。


【楽天】キャンプの新人ＭＶＰはドラ１小深田、黒川＆津留崎も期待…
担当記者が見た

２５日に沖縄から帰仙した楽天は２７日、仙台市内の楽天生命パーク内で
全体練習を行った。
２６日につかの間の休息をとったナインは、
２９日からロッテとのオープン戦（ＺＯＺＯ）に臨む。
久米島１次キャンプから約１か月続いた今キャンプを、
楽天担当の高橋宏磁記者が「見た」で総括する。
ＦＡで鈴木大が、金銭トレードで涌井が、ともにロッテから加入。
数か月前は移籍市場で注目された楽天だが、今キャンプで目についたのは
ルーキーの奮闘だった。
私が新人の中から今キャンプのＭＶＰを選ぶとしたら、
ドラフト１位の小深田大翔内野手だ。
２３日の巨人とのオープン戦（那覇）では「１番・遊撃」で先発出場。
菅野から３回に右前適時打を放つなど、３打数１安打１打点１盗塁と結果を残した。
３回に右前打で出塁後にはけん制死となったが、６回１死から四球で出塁すると
盗塁に成功した。失敗を恐れず、挑戦しようとする姿勢もいい。
「気持ちの強い部分もある。良かったかなと思いますね」。
指揮官も、その奮闘ぶりに目を細めた。
オープン戦は３試合に出場し打率４割４分４厘の大暴れ。
課題とされる打撃でも、しっかり結果を残した。
さらに、向上心を持ち続けているところもいい。
「オープン戦では打っていますけど、絶対に打てなくなる時は来ると思う。
打てない時期を短くするようにしたいと思っています」。
今季初めて仙台市内で行われた２７日の全体練習でも、意欲的にバットを振り込む姿が
印象的だった。
今キャンプ前は遊撃のレギュラーと目された茂木が、リンパ節炎のため２軍で調整中。
小深田がこのままアピールを続ければ、開幕スタメンも十分にある。
小深田に負けじと、ドラフト２位・黒川史陽内野手もアピールを続けている。
オープン戦では３試合に出場し５打数１安打で打率２割。
ただ高卒ルーキーとは思えないほど、バットコントロールは非凡なものがある。
バットの芯ではじき返す力強い打球が印象的だ。久米島１次キャンプ（１〜９日）では、三木監督が黒川をＭＶＰに選んだ。
イーグルスの未来を担う逸材が、１年目のキャンプから爪痕を残した。
ドラフト３位・津留崎大成投手も面白い存在。
コンパクトな投球フォームから最速１５３キロの直球を投げ込む。
２４日の中日とのオープン戦（北谷）では５番手で登板。
１回２失点で敗戦投手になったが、２９日以降も１軍に帯同する可能性が高い。
伊藤投手チーフコーチに、こっそり聞いてみた。
「津留崎、どうですか？」。同コーチはこう答えた。
「ボールの力もある。カーブはすごく落差があるし、カットボールも腕が振れる。
楽しみな存在だよ」
則本昂が新球ナックルカーブの習得に励むなど、主力選手もしっかりと
テーマを持って汗を流した約１か月。
その中でも、きっちりアピールした若武者たちは、沖縄の太陽のように
キラキラ輝いて見えた。