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イーグルスファンコミュの<楽天2018 苦難>(上)備え/主力不調、薄い選手層

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野球<楽天2018 苦難>(上)備え/主力不調、薄い選手層野球

<蓄積した疲労>

むちを入れ続けたチームの息切れを象徴する負け方だった。

8月19日のロッテ戦(楽天生命パーク宮城)。6−3の九回、抑えのハーマンが5短長打を許し

4点を奪われ降板した。まさかの逆転負けで自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出が消滅。

球場はため息と怒号に包まれた。

「気持ちの整理がつかない」。平石監督代行も戸惑いを隠し切れなかった。

ハーマンの大乱調は必然だったかもしれない。本来の守護神松井は開幕から精彩を欠き、

5月中旬にハーマンが代役に指名された。抑え転向後、2勝0敗17セーブ、防御率0.58と抜群の

安定感を誇ったが、本人が認めるほどに疲労は蓄積していた。

8月31日には左脚のけがで出場選手登録を外れ、再び1軍マウンドに上がることはなかった。

<現有戦力活用>

 平石監督代行は就任後、難しいやりくりを強いられる。

打線ではウィーラー、ペゲーロの中軸、投手では松井に加え、勝利の方程式を担った福山、

先発の柱だった美馬と、CSファイナルステージまで進んだ昨季の主力の多くが前半戦から不振に

陥ったままだった。

主力選手を脅かす若手の台頭も乏しく、トレードや新外国人の補強もなかった。

現有戦力を活用するしかなく、田中、茂木、島内、今江、銀次、アマダー、藤田、ペゲーロ、嶋で

1〜9番を固定。選手の奮起もあり後半戦は12勝2敗と波に乗り、

8月2日には就任時に20あった借金は10まで減らした。

だが、7月に11本塁打と大暴れしたアマダーのドーピング違反が判明。8月1日を最後に

1軍を離れるアクシデントが起きた。さらに、藤田、茂木と選手層の薄い二遊間をけがで欠くと、

チームは再び低迷し、借金は膨らんだ。


<絶えず競争を>

長いシーズンにおいて主力の不調やけがは付きものだが、その備えは万全だったのか。

確かに昨季は前半戦首位で折り返し理想的な試合運びが多かった。

今年のオープン戦も3位に付け好調を維持しているかのように見えたが、

ある首脳陣は「主力以外で結果を出したのは(オープン戦首位打者の)内田だけ。

厳しい戦いになる」と危惧していた。

15、16年オフは星野仙一球団副会長を交渉役に、フリーエージェント選手の今江、岸を迎えた。

昨季は後半戦に巨人からクルーズを金銭トレードで獲得。

茂木が負傷離脱した遊撃の代役とする手は打った。

今季開幕前の補強はトレードで得た山下と手術明けで獲得したディクソン、

西武を戦力外となった渡辺直の3人。

開幕後は育成の石橋を支配下選手に復帰させただけで、上位チームとの選手層の差は

歴然としていた。

1月に星野副会長が亡くなり、「星野さんのためにも優勝を」と強い思いで臨んだシーズンは

最下位に終わった。

「今年勝ったから来年も勝てるほど甘い世界ではない。絶えず競争を生み出さないと

強いチームになれない」。星野副会長の持論だ。

不測の事態に備え、チームを活性化させる補強が望まれる。


野球松井が終盤の先発登板に満足感、来季の復調に手応え十分野球

長らく抑えを務めてきた楽天・松井裕樹がシーズン終盤に2度先発登板した。

4年ぶりに真っさらなマウンドに立ったことによる収穫は十分にあったようだ。

まずは9月27日のロッテ戦(ZOZOマリン)だった。

2014年10月5日以来の先発だったが、7三振を奪って5回を3安打無四球で無失点投球。

白星を手にした。

そして、今月4日の日本ハム戦(楽天)は6回を4安打3四死球4失点で敗戦投手になったが、

奪った三振は実に14。一回から三回にかけては球団タイ記録の7者連続三振を記録した。

入団2年目の15年から守護神として君臨し、ここまで通算101セーブをマークしている

左腕を先発させた理由を、平石監督代行はこう説明する。

「先発転向を見据えてということではない。チャンスがあれば一度先発を、と思っていた。

いつもせっぱつまった場面で1球のミスも許されない場面で投げてきた。

先発ならちょっと余裕もできるし、何か感じることがあるのではないか。

投手としての引き出しを増やしてほしい」

今季は開幕から状態が上がらずにここまで5セーブどまり。壁にぶち当たった

松井を一度配置転換させることで、一皮むけてほしいという思いがあったようだ。

その効果はあったように見える。常に僅差で登板する救援の場合は常に全力投球が要求される。

しかし、長い回を投げる先発の場合はそれでは持たない。

結果、無駄な力が抜けて直球に切れが戻り、制球も安定した。

特に最初のロッテ戦は5回を無四球投球。「120%で投げないことを意識した。

無四球が一番うれしい」とうなずいた。

敗れたとはいえ日本ハム戦では六回にも140キロ台中盤を計測。

右打者のひざ元に食い込むスライダーの切れも戻ってきた。

今季最下位に終わった楽天。逆襲を期す来季に向けて松井の復調は欠かせない。

その手応えは十分なようだ。

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