イーグルスファンコミュの若手起用に舵を切った楽天　石井ＧＭ手腕も楽しみ

若手起用に舵を切った楽天　石井ＧＭ手腕も楽しみ

プロ野球のペナントレースが、佳境を迎えている。セは広島がリーグ３連覇へひた走り、

残る５球団にクライマックスシリーズ進出の可能性がある展開。

一方のパは、上位３チームが西武、ソフトバンク、日本ハムで決まりそうな状況になっている。

オリックス、ロッテ、楽天の下位３球団は、残り試合をどのようにモチベーションを保って

戦っていくのか。最下位に沈む楽天は今月に入って、来季に向けた戦いに舵を切った。

積極的に若手選手を起用して、経験を積ませているのだ。

１７日のロッテ戦では１９歳の藤平が先発。２２歳の山崎、２０歳の村林が二遊間を組み、

２１歳のオコエが右翼に入るなどフレッシュな顔ぶれだった。

平石監督代行は「貴重な経験を無駄にしないでほしい。ここで自分の地位を築けるか、

使えない選手と判断されるか。

甘えずにプレーしてもらいたい」と、奮起を促しながら若手にチャンスを与えている。

試合前の練習を見守る平石監督代行の傍らには、就任したばかりの

石井一久ゼネラルマネジャー（ＧＭ）の姿があった。

若手の起用は石井氏の意向でもあるようだ。平石監督代行は「（石井ＧＭと）コミュニケーションは

積極的に取らせてもらっている。

自分は来年どうなるか分かりませんが、来季を見据えて協力しながらやっている。

そこはしっかり話し合っています」と説明する。

今季は開幕から低迷した楽天だが、将来有望な若手選手が多い。

この試合では藤平がプロ初完投勝利を飾り、２３歳の内田が２試合連続本塁打。

大卒２年目で新人王候補の田中が、球団の生え抜きとしては最多となる１８号を右翼席に運んだ。

これに今季は故障に泣かされた２４歳の茂木が復帰し、着実に成長を遂げている

オコエがレギュラーに加われば、強力な布陣ができあがる。

若い力を前面に押し出し、変わろうとしている楽天。石井ＧＭの手腕も楽しみだ。