イーグルスファンコミュの＜楽天＞積極走塁の意識浸透

＜楽天＞積極走塁の意識浸透

東北楽天が今季重視する機動力を駆使した野球のスタイルが見え始めている。

昨季のチーム盗塁数５６はリーグ最下位。

走塁の強化は昨秋のキャンプから取り組んできたテーマで、梨田監督は今季の盗塁数の目標を倍に

近い８０〜１００と掲げる。次の塁を積極的に狙う選手が増え、走塁への意識が着実に浸透している。

１４日にあった韓国プロ野球ハンファとの練習試合。今季初の対外試合で、ドラフト３位新人の田中、

西田、福田、三好の４選手が計５盗塁を決め、このうち３盗塁が得点に絡んだ。

サインはベンチから出さず、スタートの判断は選手に任せた。

４盗塁は初球や２球目の早いカウントから仕掛けた。梨田監督は「失敗してもいいからリードを

大きく取り、挑戦してほしいと指示した。みんなよく走ってくれた」と目を細めた。

２盗塁を決めた田中は「キャンプから一番力を入れてきたのが盗塁。

練習で取り組んでいるスピードを落とさないスライディングができた」と振り返る。

五回２死三塁で捕手が投球をはじいた隙を突き、果敢に本塁を陥れる好走塁を見せた。

塁でリードを大きく取る意識が選手に根付いてきた。

茂木は「数を増やすためリードを取る幅を広げた」と言う。昨季チーム最多の１１盗塁を上回るため、

「あとは勇気を出して走れるかどうか」と考える。

足の速さにかかわらず、盗塁を狙う姿勢を見せるだけでも相手バッテリーに重圧がかかる。

森山周外野守備走塁コーチは「昨季はリーグで相手投手からのけん制球が一番少なかった。

走者がもっと警戒されないといけない」と意識の徹底を求める。



ドラ４菅原、フリー打撃登板で打者３人に４１球　安打性５本に「一番良かった」



楽天のドラフト４位ルーキー・菅原秀投手が１５日、沖縄・金武での練習で打撃投手に登板。

打者３人に４１球を投げ、安打性の打球は５本だった。

ややボール球が目立ったが「プロに来て一番よかった。

ストレートと変化球の差が小さくなってきている。枡田さんにも『（スライダーと先に）言ってなかったら

振ってた』と言ってもらえた。一番よかったです」と手応えを口にした。

頭が突っ込むフォームを矯正中で「少しずつ変えてるんですけど、今日はグラブで抑える形。

よかったので続けていきます」と笑顔で話していた。



【侍ジャパン】則本「引いたら負け、気合」日本野球の価値見せつける

4年前。則本は1年目の開幕を前に、同僚の田中将大（現ヤンキース）らが戦う姿を

テレビ観戦していた。まさか4年後に、自分が侍のユニホームに袖を通すとは思ってもいなかった。

「正直ビックリです。12月に選ばれたときは、ただただ単純にうれしかった。

前回大会は田中さんが出ていたので、けっこうテレビで見ていた。

1、2次ラウンド（R）はリーグ戦なのに、勝ち進むといきなり一発勝負に変わる。

シーズンとは全然違うんだなと。戦うのは難しそうだなと思っていた」
.
三重中京大時代までは、世代別の日本代表にすら選ばれたことがなく、日の丸とは無縁だった。

たった4年で中心選手にまで成長した一方、見えない重圧は徐々に大きくなっている。

「本番が近づいてきた今は、緊張感やプレッシャーの方が、楽しみやうれしさよりも大きい。

日本代表として出るので、下手なことは出来ない。

選ばれたからにはしっかりと調整して、けがなく万全な状態で迎えないといけないという

プレッシャーは感じている」


日本ハム・大谷が故障で不参加となり、巨人・菅野と並ぶ先発の軸としての期待がかかる。

ただ、小久保監督は、1次R3試合のいずれかでの先発起用を明言しているが、

ジョーカーとして救援待機させるケースもあり得る。

いずれにせよ、大車輪の活躍が求められるのは間違いなく、それができる男である。

「メジャーリーガーの投手が出られなかったのはすごく残念。いる選手で何とかするしかない。

その中で自分が柱になれたら、これほどうれしいことはない」


4年連続2ケタ白星で、3年連続奪三振王と実績十分。普段のスタイルを貫けるかがカギと思っている。

「めちゃくちゃ速い真っすぐがあるわけではない。岸さん（楽天）や和田毅さん（ソフトバンク）みたいな

キレのある真っすぐもない。かといってすごい変化球がある訳でもない。

だけど、科学的に証明はされないけれど、『気合』で何とかしているという部分が僕の中ではある。

でも、自分の良さは消さないように、とは思ってやりたい」
.

■米国0封でヒント

ヒントとなる試合があった。14年の日米野球。米国打線を、最速155キロの直球を軸に、

5回パーフェクトに抑え込む圧巻の投球を披露した。「（WBCは）勝って行くにつれて試合も増えるし、

重みも変わるので」との前提だが、手応えは残っている。

「真っすぐ主体で行った方が、意外といいのかなと。勢いで行った方がいいのかなと感じた。（登板が）

あの1試合だけだったので飛ばして行って、ベストでいけた」
.
逆に貴重な失敗も経験した。救援で起用された15年のプレミア12の準決勝・韓国戦では、

9回に突如崩れて逆転負け。敗戦投手になった。

「引いたら負けというのはあの試合で改めて感じた。8回は真っすぐで抑えて、その前の試合でも

真っすぐで押してよかったのに、あの9回だけ打たれたのは全部、変化球。

守りに入って、自分が一歩引いた部分もあった。もったいなかったと思うし、勉強になった」
.

■日本野球の価値

国際大会は球数制限やボールやマウンドの違い、データの少ない打者との対戦など、

未知の部分も多い。

「国によって特色が違う。有効な球種、有効な配球、戦術がある。それをいかに早く察知するか。

危機管理能力は、一番敏感にしていかないといけない」
.
沖縄・久米島キャンプでは初日からブルペン入り。

慣れないWBC球で、キャンプ入り直後は右腕に通常とは違う疲れも感じたが、

新球のカットボールなども、仕上がりは上々。

準決勝以降に抑えを任される可能性もある男は、並々ならぬ世界一への思いを、シンプルに口にする。

「日本で生まれて、野球をやってきた。日本の野球の価値を世界に見せたい」

.

　


岸と則本を軸にうまくローテが回れば楽天は面白い

【江本孟紀氏　キャンプ直撃】

楽天春季練習（１５日、沖縄・金武）楽天の金武キャンプでは、相変わらず星野仙一さんが元気だった。

学年は１つ上だけど、同じ昭和２２年生まれの同世代だから頑張ってほしいね。

さて球団副会長として何をしているのかと聞くと「環境作りや。

現場は梨田監督に任せて一切口を出していない」と話していた。

存在感は見せながら役割をきっちりさせる。星野さんらしいね。

ちょっと脱線するけど、自身が監督のとき「実はマニー・ラミレス獲得に動いた」と教えてくれた。

言わずとしれた米大リーグの超大物。おれが総監督を務める四国アイランドリーグ高知に

今春入団を予定しているので、そんな話になった。

結局、話が折り合わなかったそうだけど「すごい選手だぞ」と期待させてくれた。

なぜそんな話をするかというと、星野さんはそういう“やる気”を見せる人なんだよ。

今年はそれが岸の獲得よ。星野さんは岸に対して「勝ち星より負け数を減らしてほしい」と望んでいた。

１０勝でいいから、１敗や２敗で“貯金”をつくることだ。梨田監督も「けがをさせないように、

うまく使いたい」という。その通りにいけばおのずと負け数は減るから、２人の話は合致している。

元投手の星野さんと元捕手の梨田監督の“バッテリー”は、バランスが取れていると感じたね。

楽天は投手力が浮上のカギ。投球術の岸と球威の則本というタイプの違う２人が、

いい影響を及ぼすはず。星野さんと監督は３番手に安楽を挙げ、巨人から移籍した小山にも

期待しているようだ。先発の数はいるから、うまくローテーションが回れば面白いね。