イーグルスファンコミュの中川「チャンス」島内「全力」１軍昇格意気込み

【１５日の予告先発】ソフトＢ東浜が今季初登板、則本と投げ合い

　◇セ・リーグ

　中日・ジョーダン―阪神・能見（ナゴヤドーム）

　◇パ・リーグ

　日本ハム・メンドーサ―ロッテ・古谷（札幌ドーム）

　オリックス・近藤一―西武・菊池（京セラドーム大阪）

　ソフトバンク・東浜―楽天・則本（ヤフオクドーム）
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１３日途中交代の楽天・岡島を抹消　椎間関節炎の診断、軽症

岡島が１４日、出場選手登録を抹消された。

岡島は１３日のロッテ戦（コボスタ宮城）で腰の違和感を訴え、５回からベンチに退いた。

この日、福島県内の病院で検査を受け「椎間関節炎」と診断。

全治は未定だが軽度といい、２日間、安静の後、患部の状態を見ながら練習を再開する。

岡島に代わり島内が１軍に昇格した。

岡島は開幕から全１５試合、「１番・右翼」で先発出場。打率・３１７と好調を維持していた。

梨田監督は聖沢、福田ら他の外野手陣に触れ「レギュラー獲りに向けてアピールして欲しい」と

話した。

今江が欠場、１３日に死球　打撲の左腕腫れ引かず

今江が１４日のロッテ戦（コボスタ宮城）を欠場した。

１３日の同戦で左腕に死球を受け、腫れが引かないため。

試合後に仙台市内の病院で検査を受けたが、骨に異常はなく打撲と診断された。

今後は患部の状態を見ながら、判断する。

オコエ、出場選手登録外れる　「緊急事態」と梨田監督

オコエ瑠偉外野手が１４日、出場選手登録を外れた。

育成を兼ねて１軍ベンチに置きながら２軍戦に出場させる方針だったが、

負傷者の続出で野手枠に余裕が無くなった。

梨田監督は「もう少し置いておきたかったが、これだけ故障者が出ては。緊急事態」と説明した。

将来の主力と期待されて開幕から１軍ベンチ入りし、ここまで主に代走や守備固めとして１１試合に

出場。オコエは「一番高いレベルの投手の球を見られたし（松井）稼頭央さんの守備を見られて

いい経験になった。先は見ずに、２軍でも一試合一試合しっかりやっていきたい」と話した。

中川「チャンス」島内「全力」１軍昇格意気込み

中川と島内が１４日、１軍に昇格した。

２軍で打率３割７分７厘と好調の中川は、「チャンスだと思ってやります」。

島内も「何も考えずに全力で頑張ります」と意気込んだ。

【楽天】２軍は貯金１１で首位キープ！４番・北川１安打２打点

◆イースタン・リーグ　楽天３―０ヤクルト（１３日・利府）

　楽天が完封勝ちで引き分けを挟み６連勝。開幕から１４勝３敗１分けで貯金を１１に伸ばし、

首位をキープした。

　初回１死一、三塁で４番の北川がバットを折られて一ゴロ。

それでも懸命に走って併殺崩れの間に先制点をもぎ取り、これが決勝点となった。

さらに２―０の３回１死三塁では右前へタイムリーを放って追加点をもたらし、

１安打２打点で勝利に貢献した。

この日は後輩のオコエが「１番・センター」で先発し、初回に右前打を放った。

開幕から１８戦連続で４番を務める北川は「同じ外野手のライバルですし、

（プロでの）年数や年齢は関係ない。負けないようにしたい」と闘志を燃やしていた。

中川、２軍で「初めて」の二塁も無失策でホッ

◆イースタン・リーグ　楽天３―０ヤクルト（１３日・利府）

　中川が「５番・一塁」で先発したが、４回から二塁の守備についた。

プロ８年目は「初めてです」と目を丸くしながらも、４回にゴロ、７回に飛球とゴロ、

８回にゴロ２つと計５度の守備機会を無難にこなし「（エラーがなくて）良かったです」と

ホッとした表情だった。

酒井忠晴２軍内野守備走塁コーチは「内野手にけが人が多いので、守ってもらいました」と

“緊急措置”であると説明。「普段と違うことが刺激になってくれれば」と話した。

打撃はこの日は３打数無安打１四球に終わったが、開幕から５３打数２０安打、打率３割７分７厘、

２本塁打、１４打点と好調。「センター中心に打ち返すことを心掛けているのがいい結果につながって

いると思う。いつ（１軍）呼ばれてもいいように、上を目指していきたい」と、

昨年１軍でプロ初本塁打を含む５発を放ち、１４試合で４番を務めるなどブレイクした右の大砲は

力を込めた。

楽天育成ソン６回無失点２勝、３ケタ背番脱却めざす

＜イースタン・リーグ：楽天３－０ヤクルト＞◇１３日◇利府

ハングリーに支配下登録を目指す。楽天ソン・チャーホウ投手が１３日、

イースタン・リーグのヤクルト戦で６回２安打無失点で２勝目を挙げた。

１８５センチ、１０６キロの体からは想像できない、正確さだった。

最速１４８キロの直球を外角低めいっぱいに投げて見逃し三振を奪えば、

６回にはヤクルト山崎を落差のあるカーブで空振り三振。「打者にテンポよく投げられた」と

制球力と緩急のある内容に胸を張った。

１５年６月に台湾プロ野球の統一ライオンズからドラフト２位指名されたが、拒否。

憧れのＮＰＢに入りたいと、育成契約で楽天入りを決めた。

練習態度は熱心で、杉山投手コーチは「真面目で日本で成功しようという気持ちが強い」と絶賛する。

取り組みは体重に表れた。２軍の残留練習では体力強化メニューの「１分間体操」がある。

小山投手コーチがストップウオッチを握り、１分間の筋トレを延々と繰り返す。

その成果か体重は入団から７キロ減。スリムになり「走る時に体が軽くなった」と笑う。

今後の課題は、より緩急を使える日本向きの投球術を覚えること。

平石２軍監督も「先発で経験を積んで行かせたい。持っているモノは楽しみ」と評価する。

今年はじっくり鍛え、来年以降の支配下登録が現実的だが、

ソンは「一番の目標は背番号を変えること」と鼻息は荒い。

育成契約の３ケタ背番号の脱却を目指し、汗を流す。

【あの時・楽天屈辱からの日本一】（５）現場介入騒動の真相

２０１３年に日本一を成し遂げた楽天だが、一喜一憂は終わらない。優勝の翌年が最下位になった。

その責任を取って、星野仙一が監督辞任を申し出たのだ。野村克也が志願してもかなわなかった

“監督５年目の座”が用意されていたにもかかわらず、星野の決意は固かった。

１５年の新体制は難航の末、２軍監督の大久保博元が昇格する形で開幕した。

しかしながら、７月３０日に１軍打撃コーチだった田代富雄が電撃辞任する異例の展開に。

ここで「フロントの現場介入」がクローズアップされた。

オーナーの三木谷浩史は８月にスポーツ報知のインタビューに答え、状況を説明した。

「現場介入というか、フロントと現場の一体化、協調ですね。球界の常識で言うと、フロントが現場に

伝えても、なかなか『はい、そうですか』とはならない。だから、オーナーが媒介しなくてはいけない。

オーナーというのは常に悪者になるもんですよ」と先発オーダーの提示など、潔く“介入”を認めた。

結果としては最下位に沈み、大久保は辞任した。前監督の星野が取締役副会長に就任し、

新たに梨田昌孝を新監督として迎えた。

昨夏のインタビュー以降、あの“騒動”に口をつぐんできた三木谷に、あらためて総括と現状を聞いた。

「星野さんが５年目も監督をやるという前提で、いろいろ考えてきたわけですけど、そうじゃなくなって、

オーナーというかフロント主導でやってみたらどうかと。

私も含めて現場経験のない人たちで、判断をせざるを得ない状況になったというのがあれ（真相）

ですね」。球界では異例の“実験”だった。

「大リーグではそういうチームがあるじゃないですか。残念ながら我々には組織力がなかった。

ある意味でＧＭの重要性が浮き彫りになった。

その反省をして、今年は星野さんに全権を任せたんです」と

現状は星野“ＧＭ”体制であることを強調した。

「大きな方向性を示して、あとは星野副会長に任せれば、うまくいくんじゃないかなと」

わずか１１年の歴史で屈辱と日本一を味わった楽天。

老舗球団にはない、一喜一憂とトライ＆エラーを繰り返してきた。

三木谷と星野の“カリスマタッグ”が常勝を生むかどうかは、分からない。だからプロ野球は面白い。