イーグルスファンコミュの楽天ミスミス大敗「守ってる時間長すぎる」　　岡島　完全復活へ好発進

【３０日の予告先発】巨人ドラ１桜井、広島ドラ２横山が初陣


　◇セ・リーグ

ヤクルト・成瀬―阪神・岩田（神宮）

ＤｅＮＡ・モスコーソ―巨人・桜井（横浜）

中日・浜田達―広島・横山（ナゴヤＤ）

　◇パ・リーグ

日本ハム・バース―オリックス・東明（札幌Ｄ）

ロッテ・二木―楽天・美馬（ＱＶＣマリン）

ソフトバンク・千賀―西武・野上（ヤフオクＤ）




楽天は先発の辛島が５回まで粘りの投球を見せたが、６回２死からピンチを招き降板。

２番手の横山がロッテ打線に捕まり、大量失点を喫した。




楽天ミスミス大敗「守ってる時間長すぎる」梨田監督

＜ロッテ１２−２楽天＞◇２９日◇ＱＶＣマリン


接戦から一転、楽天は６回以降１１点を失って今季２連敗となった。

７回に大きく崩れた。２番手の横山が、２死から１本塁打含む３連打を浴びて３失点。

さらにそこから打者３人に対し、味方野手が３連続失策と守備も乱れた。

この回だけで６点を失うビッグイニングとなった。

梨田監督は「あんなに連鎖反応するかなってくらい、ミスが続いた。ああいうのは良くないね。

守ってる時間が長すぎる。良くない負け方」と振り返った。

オコエは８回に代走で出場し、開幕から４試合連続出場。８回裏は中堅に入ったが守備機会はなく、

９回も打席は回らなかった。



１２失点で大敗…梨田監督「守っている時間が長すぎる」

楽天は中盤以降に大量点を奪われ大敗した。１−１の六回に辛島が２死から満塁のピンチを

招いたところで横山を投入したが、岡田に３点三塁打を浴び、七回に６失点して突き放された。

七回は二塁の藤田、遊撃の茂木、右翼の岡島が相次いで失策し傷口を広げた。

梨田監督は「ビッグイニングで守っている時間が長すぎる。

あまり良くない負け方」と浮かない表情だった。


辛島（５回２／３を４失点で黒星）

「慎重に行き過ぎてしまった。２死から四球で崩れ申し訳ない」


今江（古巣との初対戦で２安打）

「（観衆に）温かく迎えてもらえてうれしかった」


辛島、２死から四球で崩れ「申し訳ないです」

＜ロッテ１２−２楽天＞◇２９日◇ＱＶＣマリン


先発、辛島は粘りの投球を続けていたが、６回途中でピンチを招いて降板した。

１回に先制点を献上したものの３、４、５回といずれも得点圏に走者を背負いながら無失点でこらえた。

だが６回、簡単に２死を取ってから崩れた。四球、左前打、四球で満塁として交代を告げられた。

７安打５奪三振４失点で「慎重にいきすぎてしまいました。２アウトから四球で崩れてしまい、

ああいう形でマウンドを降りることになり、チームにも（２番手の）横山にも申し訳ないです」と悔やんだ。



藤田が適時打「しっかりたたけました」

＜ロッテ１２−２楽天＞◇２９日◇ＱＶＣマリン


藤田が一時同点打を放った。

１点を先取された直後の２回２死一、三塁。カウント２ボール１ストライクから１４７キロの内角直球を

中前に転がした。

「先制されたあとに２アウトからつくったチャンスだったので、ランナーを返すことだけを

考えて打席に立ちました。真っすぐをしっかりたたけましたね」と笑顔で振り返った。





今江が古巣撃ち！フルカウントから中前打


昨季ＦＡでロッテから加入した今江が２９日、ロッテ戦（ＱＶＣ）に「５番・三塁」で先発出場。３点を追う７回

先頭の第３打席で、フルカウントからの７球目の１３０キロのスライダーを中前に運んだ。

この日の試合に向けて背番号８は「思い出のある球場でイーグルスの一員として勝つために行く。

ブーイング？　いいんじゃないですか。いいも悪いも僕のことを思ってくれているだろうし」と

話していたが、打席に立つごとに、古巣のロッテファンからも暖かい拍手が送られていた。


今江　古巣ロッテ戦に燃える！ブーイングも覚悟


今季からＦＡで加入した楽天・今江は、古巣との対戦を前に「楽しみ。僕にとってロッテは思い入れが

あるチームだけど、今は楽天の一員。勝つためにいく」と静かに闘志を燃やす。

開幕カードと同様に「５番・三塁」で出場する予定だ。ブーイングを浴びる可能性もあるが

「ある意味、いいんじゃないですかね。良くも悪くも、それだけ僕のことを思ってくれていると思うので」と

前向きな姿勢を示した。



オコエ、開幕から全試合出場…八回から代走で登場


オコエが八回に代走で出場。これで開幕から４試合連続の出場となった。

ロッテに１−１０と大量リードを許した八回、ようやくルーキーの出番が回ってきた。

二死一、二塁で一走・松井稼の代走で登場。これで開幕から４試合連続の出場となった。

自慢の快足でチームの追い上げムードを演出したいところだったが、

続くウィーラーはあえなく空振り三振に終わった。

八回の守備にはそのまま松井稼の守っていた中堅に入ったが、打球は飛んでこず。

九回の攻撃でも打席は回ってこなかった。





岡島　完全復活へ好発進

岡島がオープン戦から好調を維持したままソフトバンクとの開幕カードに臨んだ。

２５日の開幕戦は４安打３打点と驚異的な固め打ちで勝利に貢献。

３連戦を終え１２打数４安打４打点、打率３割３分３厘と、不動の１番打者の完全復活に向けて

好スタートを切った。

開幕戦の一回、２ボールから高めに来たストライクの直球を積極的に振って中前へ。

二回には２−３の１死満塁から逆転の２点左前打。五回にもダメ押しの左前適時打を放ち、

球団史上最多となる開幕戦７得点の原動力になった。２６日にも先制の犠飛を放った。

２７日こそ無安打、打点ゼロに終わったとはいえ、礒部公一打撃コーチは「もともと実力のある選手。

心配はしていない」と信頼を置く。

好調の理由は技術面よりも精神面の充実のようだ。

「平常心で臨めた。一打席一打席、集中して打席に立てている」と語る。

それでも調子はピークになっていないという。

「本当にいい時と比べるとまだ。打席の中でもっと（球が）見える」と、

さらに打撃感覚を研ぎ澄ませたいと考える。

昨季は打撃不振やけがで出場４１試合、打率１割６分８厘。

不完全燃焼で終わった悔しさが胸にある。外野の定位置を得た２０１３年や１４年当時の輝きを

取り戻そうと、打撃フォームの修正に取り組んだ。

オープン戦では１５日の西武戦で４安打を記録するなど、その成果が表れ、

チーム１位打率３割４分７厘の好成績を残した。

目指すのは１３年以来のリーグ優勝と日本一。「最終的に、みんなと喜びを分かち合いたい」。

２５日の試合後、今季初のお立ち台でコボスタ宮城のファンに誓った言葉をかなえるため、

今季を一心不乱に駆け抜けるつもりだ。






人気はもちろん　楽天オコエは１軍の戦力「とにかく勉強です」

オコエは、ロッテ２連戦も「戦力」としてチームに貢献する。

開幕カードのソフトバンク３連戦（コボスタ宮城）は全て代走や代打で途中出場。

プロ初安打は打てなかったが、盗塁や中堅守備でファンを沸かせた。

この日は、チームとともに仙台から千葉に移動し「もちろん１軍にいたい。

１軍でしか勉強できないことがある」と意気込んだ。

今後は開幕カードで登板がなかった先発投手が順番に登録されるため、

野手との入れ替えが行われるが、球場の雰囲気を変える力を持つ１８歳は、

当面は１軍に残る見込み。

敵地は、独特の海風が吹くだけに昨季までロッテだった今江から、守備のアドバイスも受けたという

オコエは「やってみないと分からない部分もある。とにかく、勉強です」と言葉に力を込めた。