イーグルスファンコミュの首位打者獲りを公言する理由

銀次が首位打者獲りを公言する理由


−−首位打者を目標に掲げた

　「首位打者、と言い始めたのは、３年くらい前。言わないと現実にならない。意識して目標を言うように

した。『お前にとれるわけがないだろう』って言われても、『何言ってんだ？』って笑われても、別に関係な

い。自分は意識を高く持ってやるだけ。そうやって生きてきました」



　−−実際、昨季は糸井（オリックス）の打率・３３１に４厘差で２位


　「あと（安打）３本くらいで抜いていた。取れそうで取れない。難しいなあ…。首位打者はすぐそこに

ある、あと３本打てばいい、と思うけど、３本はデカいです」



　−−その「３本」を打つために必要なのは

　「悪いボールに手を出さない。キャンプでも実戦が増えてきたので、ボールの見極めに高い意識を

置いています。でも見極めだけを意識して、ボール１個分でも体に引きつけようと思って打席に入ると、

今度は積極性がなくなってしまう。積極的にいくのが、僕のスタイルなので」



−−打率の目標は

　「４割を目指します。そこを目指して３割５分にたどり着けるかどうか。３割５分に目標を設定したら、

３割にも届かない気がします」



　−−常に目標を口にするのは

　「高校２年のときですね。『俺はプロになる』って言った。周りはほとんど『何言ってんだ？』でした。

でも、こうしてプロ野球選手になれた。言葉に出して言うことに意味がある」



　−−キャンプでの練習はユニーク。居残りで毎日、５０メートル前方に１メートル四方の穴があいた

ネットを置いて、その穴にティー打撃の打球を入れる

　「狙いはまず、バットの軌道。しっかりネットに入るときはバットの軌道がいいし、足の使い方もいい。

それをイメージしながら打つと、試合でもきちんとした角度でバットをボールに出せて、センター方向に

飛んでいく。それから下半身の使い方を体に覚えさせること」



−−センター返しを心掛けるのは

　「やはり打撃の基本だと思います。投球のコースにもよりますが、センターを狙って、タイミングが早け

ればライトに、ちょっと詰まってレフトに飛ぶ、というイメージ。落合（博満）さんも、そういう考えだったそう

です」


　−−３月の強化試合でも日本代表に選ばれた。昨秋の日米野球で得たものは


　「人間性が素晴らしいな、と感じる選手ばかりだった。あいさつを気持ちよくするとか、一流の人は野球

以外の部分も尊敬できると感じさせられる。自分には自信がある。でも、まだまだ上がいるな、と。

ただ、俺は負けないぞ、という気持ちになりました」




　−−今季は３番を任されることになりそう

　「３番でもいろんなサインが出て（エンドランや進塁打など）チーム打撃が求められる。役割を確実にこ

なしたい。首位打者を取って、チームも日本一になる。自分が中心になって引っ張っていきたいですね」





★こだわりの白木バット

　銀次はこの日、阪神との練習試合（宜野座）に「３番・三塁」で出場して３打数無安打。試合後はキャン

プ地の金武町に戻って打ち込んだ。愛用するバットは打感がやわらかいアッシュ材で、色は主流の黒で

はなく白。「ナイターでは白の方が映える。日本にいたときのイチローさん、松井（秀喜）さんも白木だっ

た」。手の感覚は繊細だ。昨季、ミズノ社の担当者が渡したバット数本を握り「これ、形が違いません

か？」。調べてみるとグリップが０・１ミリ細かった。



★家族の絆が力

　力の源は愛息・虎次郎くん（１）だ。球団の「銀次関連グッズ」には黄色と黒の虎模様を採用。

「タイガースカラーじゃないですよ。虎次郎カラーです」。打撃用の革手袋などには銀次、

夫人の夏子さん、虎次郎くんの頭文字「Ｇ・Ｎ・Ｔ」の刺繍（ししゅう）を施している。



西宮３者斬り　１段上へ持ち球増やす


＜練習試合：楽天１−１阪神＞◇１７日◇沖縄・宜野座

今年は、よりおいしい「タンメン」になる！　西宮が打者３人を完璧に抑えた。

思った以上に腕が振れた。７回から３番手で登場。６番上本をスプリットで一ゴロに仕留めると、

続く好調の江越、小宮山には直球を決め球に使い右飛、遊ゴロに打ち取った。「対外試合は初めてだっ

たので、腕を振ることだけ考えました。内容は良かったです」と、１２球中１０球を真っすぐで押し、

無失点でバトンをつなぐと、チームは９回に同点に追い付き１−１で引き分けた。

今年はもう１段階上を目指す。「去年、苦しくなった時に真っすぐだけではだめだと感じました。

スライダー、シュートをきっちり使えるようにしたい」と、変化球の精度を上げ、特に左打者へ有効な新球

を模索する。お笑い芸人・次長課長の河本似で、持ちネタから、チーム内で「タンメン」と呼ばれる

中継ぎ左腕は、持ち球という“具材”を増やし、勝利の味を追い求める。





西宮順調　光る速球


３番手で登板した西宮の好投が光った。１点を追う七回にマウンドに上がり、直球主体の投球で阪神打

線を三者凡退に仕留めた。「しっかり腕が振れている」。１回無失点で終え、順調な調整を実感した様子

だった。


　投じた１３球のうち、直球が１１球を占めた。最速１４６キロの速球で、上本、江越、小宮山の右打者

３人をテンポ良く追い込み、内野ゴロ二つと右飛に打ち取った。


完璧な結果にも、満足はしていない。「（直球が多かったのは）使えるのが真っすぐだけだったから。

苦しくなった時に、勝負できる変化球がないと駄目」。開幕後の厳しい戦いを見据え、自らに課す

ハードルは高い。


　中継ぎ、抑えを重視する大久保監督の構想に、昨季新人ながら４６試合に登板した２３歳の左腕は

欠かせない。吉田投手コーチは「どこからでもいける貴重な存在。結果にこだわり、抑えていってほし

い」と期待を寄せる。

　オフには１年間投げ切るための体力強化と、左打者に有効なシュート、スライダーの習得に励んだ。

「去年は開幕１軍を目標にやっていたけど、ことしは１年、チームに貢献するために、自分がどういう

投球をしたらいいかを考えている」。目標の日本一奪回に向け、フル回転で働く覚悟だ。





相原、トラ主力相手に３回１失点「先頭打者を２度…」

楽天春季キャンプ練習試合（１７日、楽天１−１阪神、宜野座）阪神との練習試合に先発した相原は３回

３安打１失点。先発ローテ入りのチャンスがある２年目左腕は「先頭打者を（一、二回の）２度出して

しまったことが反省です」と振り返った。鳥谷、西岡らレギュラークラスの並んだ打線と対戦し

「びっくりしたけど、いい経験と勉強になった」と手応えも口にした。






星野ＳＡ、巨人視察で「（原監督は）ビジョン持って野球やってる」



　星野仙一シニアアドバイザーは１８日、他球団のキャンプ地を訪問した。まず、那覇の巨人を訪れる

と、打撃ケージ裏で原監督と談笑。「楽天の練習が休みだから来た。（原監督は）ビジョンを持って野球

をやっている」と話した。

　午後からはＤｅＮＡのキャンプ地・宜野湾を訪問。明大の先輩・高田ＧＭ、中畑監督らと旧交を温め

「３月までは楽しいんだ。俺も３月まで監督やりたいよ。やっぱり野球場はいいな。沖縄もいいし」と

笑顔だった。