イーグルスファンコミュの楽天最下位脱出のキーマンは聖沢　大久保野球の申し子へ

戸村、先発へ照準　紅白戦２回無失点

６年目右腕の戸村が上々の滑り出しを見せた。紅白戦で初先発し、２回を２安打無得点に抑える好投。

「真っすぐがある程度、走っていたのが良かった。結果が出たのは大きい」と言い、手応えを得た様子

だった。

見せ場は二回。新人スラッガーの伊東（日本製紙石巻）を自慢のスライダーで空振り三振に仕留める

と、嶋、ウィーラーを二直、二ゴロに打ち取った。「真っすぐでファウルを取れた」と、

カウントの追い込み方にも納得顔だ。


反省点として、初回２死走者なしで、岡島に右中間二塁打を浴びた場面を挙げる。

武器のカットボールが三つ続けてボールになり、カウントを悪くした上での被安打。変化球の制球が

定まらず、「最悪のパターン」と嘆く。


紅白戦が終わると志願のブルペンに直行した。「突き詰めてやるべきことが、まだたくさんある」。

腕の振りを入念に確認し、「力むと駄目だな」などとつぶやきながら約３０球を投げ込んだ。


昨季は中継ぎで５試合の登板にとどまり、不本意なシーズンを送った。

「先発をもう一度取りにいって、１年間ローテーションを守る」。はっきりと言い切る姿に、

固い決意がにじむ。



楽天朝の声出し　菊池「２桁勝利を」“バンク”相原「勝利を貯金」

菊池と相原が８日、朝の恒例の声出しで今年の目標を宣言。

菊池は「８年目を迎える菊池です。７年間、今まで開幕１軍に入ったことがないです。

今年は開幕ローテーションに入り、２桁勝利を目指します」と意気込んだ。

七十七銀行出身でニックネームが「バンク」の相原は「先発、中継ぎ、ワンポイント、　どんな場面でも

勝利に貢献し、お金もそうですが勝利を貯金したいです」とシャレのきいたあいさつで、観衆の拍手を

呼んだ。


相原「お金も勝利も貯金できるよう」

朝の声出しで楽天の２年目、相原が今季の飛躍を誓った。

「先発、中継ぎ、ワンポイント。どんなポジションでも貢献します」。

１年目の昨季は１７試合に登板したが未勝利。今年に賭ける思いを出身の七十七銀行になぞらえ

「お金もそうですが、勝利も貯金できるよう頑張ります」と声を張り上げ笑いを誘った。





デーブ監督「イノベーション」盗塁＆エンドラン…機動力野球浸透


２日連続で行われた楽天の紅白戦では、両チーム合わせて７度盗塁を試み６度成功。

大久保監督が掲げる「機動力野球」が早くも浸透している。

２回２死一、三塁では重盗を仕掛け本塁を陥れたほか、エンドランも積極的に敢行。

指揮官は「両軍ともサインを出して徹底して意識付けした。外国人選手が一発を放つシステムより、

こういう野球は楽しい。イノベーション野球だね」とご満悦だった。



楽天最下位脱出のキーマンは聖沢　大久保野球の申し子へ

2013年の日本一から、一気に最下位へ転落した昨年の楽天。今年から大久保新監督の下で再スタート

を切るが、生まれ変わるチームのキーマンとなりそうなのが聖沢諒外野手だ。

昨年は体調不良もあり、わずか66試合の出場にとどまった聖沢。打率も.264に終わり、盗塁もわずか

5つだった。聖沢と言えばチーム屈指の韋駄天。11年から2年連続50盗塁を記録し、

12年は54盗塁で初のタイトル。同オフには、第3回WBCの日本代表候補にも選ばれた。

だが、13年シーズンを境に聖沢の足にストップがかかる。新助っ人として長打力が売りの

アンドリュー・ジョーンズとケーシー・マギーを獲得。チームは助っ人を活かす攻撃方針へ転換し、

前を打つ聖沢の盗塁企図数も低下した。

年度別のチーム盗塁数を見ても、11年130盗塁（リーグ2位）、12年119盗塁（同2位）、

13年62盗塁（同6位）、14年64盗塁（同6位）。リーグ優勝した13年は、盗塁封印が奏功しリーグ2位の

628得点をマークたが、昨年はマギーが退団した影響もありリーグ最下位の549得点。

そしてジョーンズもチームを去った。

大久保監督は就任早々「1試合に1盗塁はしてほしい」と語り、機動力重視の攻撃を明言。

キャンプ序盤の紅白戦から自由盗塁を許可する「グリーンライト」を指示するなど、

積極的な走塁を容認している。昨年は盗塁成功率もダントツ最下位だった楽天。

そうなれば、かつての盗塁王に期待せざるをえない。

今キャンプでは足だけではなく、バットでもアピールしている聖沢。

松井稼頭央のコンバート、新人・福田将儀らの加入で中堅争いは熾烈だが、チームの方針転換を

追い風に「大久保野球の申し子」と呼ばれる活躍に期待したい。



元楽天C.マギーが“パンダ”に敬意、「功績を忘れるべきではない」


7日、昨季ワールドシリーズ王者に輝いたサンフランシスコ・ジャイアンツが、本拠地AT&Tパークで

ファンイベントを開催。昨年12月にマイアミ・マーリンズから移籍してきたケーシー・マギー三塁手が、

新天地での抱負を語った。メジャーリーグ公式サイト『MLB.com』が伝えている。

ジャイアンツではこれまで、“パンダ”の愛称で人気を博し、このオフにボストン・レッドソックスへ移籍

したパブロ・サンドバル内野手がサードを守ってきた。今季は正三塁手の座を引き継ぐと見られている

マギーは、その心境についてファンから質問を受けると、自分はサンドバルの“パワー”に及ばないと

謙遜。

さらに、サンドバルのプレーを見るのが好きだったというマギーは、“パンダ”はひとりだけだと述べる

と、サンドバルのジャイアンツでの功績を忘れるべきではないと敬意を示した。その上で、新天地では

サンドバルほど印象的ではないにしても、活躍する自信はあると力強く語ったとのこと。

また、ここ5年で3度目の世界一に輝いたジャイアンツで、自分も優勝リングを手にしたいと意気込みを

見せたという。

32歳のマギーは、2013年に日本プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスでプレーし、

球団初となる日本シリーズ優勝に貢献。昨季はマーリンズの中軸打者として160試合に出場し、

打率.287、4本塁打、76打点、出塁率.355をマークしてナ・リーグのカムバック賞に選出された。