イーグルスファンコミュの中堅手争い激化

中堅手争い激化　松井稼、聖沢、森山

東北楽天の中堅のポジション争いが激しくなっている。

遊撃が専門だった松井稼頭央が今季から本格的に外野手に転向。

出場実績がある聖沢諒、森山周両外野手に加え、ドラフト３位新人の福田将儀外野手（中大）も

参戦し、チームで一番の“激戦区”だ。

　「今のところ、大候補は稼頭央、聖沢、森山」。大久保博元監督はキャンプイン前日の１月３１日、

今季の中堅手候補として３人の名を挙げ、競争意識をあおった。昨季主に中堅を守った

島内宏明外野手は今季は左翼へ回っている。


　沖縄県久米島町で１日に始まった春季キャンプでは、松井稼、聖沢、福田の３人が

１軍のシートノック練習で中堅に入っている。森山は２軍で調整している。


　本命と目されるのは３９歳のベテラン松井稼。「とにかく練習するしかない。

１球でも多く捕りたい」と言い、外野の基本練習を繰り返している。


　体力を考慮し守備の負担を減らすため、昨年８月から外野手に挑戦。今季は「外野一本で勝負した

い」と強く希望し、登録を外野手に変えた。

　中堅手として昨季５５試合に先発した聖沢は「打球の追い方や判断力など、今までずっと中堅を

やってきた経験がある。紅白戦やオープン戦から結果にこだわり、首脳陣にアピールしたい」。

定位置の確保に向け必死だ。


春季キャンプで１軍スタートの福田は「何とか１軍に残り、１年目から試合に出たい」と懸命。

森山は１軍昇格の機会をうかがっている。


笘篠誠治１軍外野守備走塁コーチは「まだ稼頭央と決まったわけではない。

監督は『結果を出した選手を使う』と言っている。選手たちは目の色を変えている」と説明。

激しい競争は開幕直前まで続きそうだ。



２年目・横山、２回３Ｋ！開幕ローテ入りアピール


２年目右腕・横山は６日、今季初の紅白戦で先発。２回３安打１失点ながら、３奪三振と持ち味を

発揮し開幕ローテ入りをアピールした。

初回、いきなりの連打で無死一、三塁とピンチを招いたが、岡島を投ゴロ併殺打に仕留め最少失点で

切り抜けた。２回には無死一塁から嶋、ウィーラー、岩崎を３者連続三振。「キャンプに入ってあまり

調子がよくなかったけど、秋のよかった感じが戻ってきた。７０点ぐらいです」と話していた。


安楽、３度目ブルペンで５３球　カーブも４球

安楽が第２クール初日の６日、今キャンプ３度目となるブルペンでの投球練習を行った。

直球を中心に５３球を投げて、カーブも４球織り交ぜた。ボールを受けた

田口昌徳バッテリーコーチは、「２０球目あたりからボールが来るようになった。

休日明けで、十分なんじゃないでしょうか」とうなずいた。





安楽投球に田口コーチ「ピュッとくる」


安楽が６日、沖縄・久米島キャンプで３度目のブルペンに入った。

捕手が立った状態で５３球、カーブを２球交えて投げ込んだ。ボールを受けた田口バッテリーコーチは

「２０球辺りでボールがピュッとくるようになった。休み明けにしたら十分」とコメントした。



入野「勝ちにこだわる」

ドラフト５位入野が６日、久米島キャンプの声出しで１軍定着を誓った。

「おはようございます！　１年目、入野貴大！　今年の目標は１軍定着、そして１年目から投手陣の

柱となって、勝ちにこだわってやっていきたいと思います！　よろしくお願いします！」と叫んだ。



岩尾似のドラ６加藤「“のんちゃん”と呼んで！」

ドラフト６位新人・加藤が６日、朝の声出しで爆笑を誘った。

「今年の目標は、１軍で３０試合登板して、少しでもチームの勝利に貢献できるよう頑張ります」と

意気込んだ後、お笑いコンビ「フットボールアワー」の岩尾望（３５）似とあって、

「岩尾に似ていると言われるので、“のんちゃん”と呼んで下さい！」と大受けだった。

なぜか新外国人のゼラス・ウィーラーも大笑いして、周囲から「お前、フットボールアワー知らんやろ」と

突っ込まれていた。



フェル、キャラだけで１軍！？ムードメーカーに名乗り

ドラフト４位、ルシアノ・フェルナンドは５日、「ムードメーカー枠」に名乗りを上げた。

久米島キャンプの休日に１、２軍合同で行われた大運動会で奮闘。大久保監督も「けがさえ治れば、

キャラだけで１軍あるかもよ」と存在感を評価した。午後からは新人９選手で、久米島の観光名所

「ハテの浜」と久米仙酒造の工場を訪問した。

用意されたトレイに勢いよく駆け寄ると、ためらいなく顔を突っ込んだ。あめ玉を見つけて走り始める

と、真っ白な顔に周囲は大爆笑。「足は期待されてないんで面白くいこうと思った。顔を突っ込んで真っ

白にしようと。（松井）稼頭央さんにもウケ狙いで、と言われていたので」。思い切りのいい姿勢が、

指揮官の目にも留まっていた。

午後からの名所巡りでは、ハテの浜で水遊びを楽しみ、工場では優勝した際に開けようと泡盛を瓶に

注ぎ込んだ。昨年１２月に左手有鉤（ゆうこう）骨の除去手術を受けたが、回復は順調。「アピールの

み。アピールだけです」と明るく笑うブラジル出身のルーキーが、１軍昇格への足がかりをつかんだ。