イーグルスファンコミュの珍指令　バラード禁止、登場曲は「ノリいい曲」

デーブ監督　珍指令　バラード禁止、登場曲は「ノリいい曲」

大久保監督がナインに「バラード禁止」の珍指令を出した。最下位からの巻き返しに向けコボスタ宮城

のファンとの一体感を生み出すことが狙い。

今季も一部でスローテンポな曲を使う選手がいたが、指揮官は「登場曲は選手の自由」と前置きしなが

らも「バラードよりも、ノリがいい曲の方がファンの方々も応援しやすいと思う」と希望した。

松井稼、岡島、藤田らレギュラーはテンポのいい曲を登場曲にしてファンから大きな声援を得た。

指令の発端はフィギュアスケートで大久保監督は「演技も凄いけど、トップレベルの選手は音楽の選曲

もいい。それが会場の一体感を生んでいる」と強調。２年ぶりの日本一奪回へ向け本拠地のファンの

「後押し」は不可欠な要素でもある。



デーブ監督“運動会”開催プラン


大久保監督が３０日、来年２月の久米島キャンプで“運動会”を開催するプランを明かした。

秋季キャンプでは休日を「自主練習日」とし、美術館訪問、川掃除などを行った。

約２週間の沖縄・久米島キャンプでは休養日を１日設ける予定だが、秋季キャンプ同様に休養日を

有効に活用していく考えだ。

今年２月の２軍キャンプでも、宿舎近くの海岸を使って行った。「楽しく体を動かすことができるし、

みんなすごく盛り上がっていた。（休日も）朝ご飯を食べて動くことで交感神経が活発化する。

けが防止にもなる。もう習慣付いていると思うけどね」と指揮官。就任１年目も、単年契約ですぐに結果

が求められる立場。さまざまな独自色を取り入れて、チームを率いていく。




ドラ１「安楽」背番号に秘めた思い…剛腕１８歳の“プロ野球考”


プロ野球選手にとっては名刺代わりともいえる「背番号」。ユニホームの背面に刻まれたその数字に、

特別な思いを込めてプロの世界に飛び込んできた若者がいる。楽天にドラフト１位で指名され、

入団が決まった安楽だ。プロの世界で「２０」を背負うことになった大型ルーキーは、「プロで２０年間プ

レーし、いつかは２０勝投手」という大きな野望を胸に、プロのマウンドに立つ。

　「決意表明」だった。

「僕自身、プロ野球という厳しい世界で２０年活躍したいという思いと、やはり投手をやるからには

２０勝投手というのを目指してやっていきたいという思いがある」

１２月１日に仙台市内で行われた楽天の新人入団会見。安楽は自らが背負うことになった

背番号「２０」に対し、正直な思いを口にした。

愛媛・済美高のエースとして、２年春の選抜では準優勝。ただ、その後は右肘の故障などに悩まされ

た。

ドラフト直前には野球部の恩師、上甲正典監督が他界。遺影とともに臨んだドラフト会議では、

亡き恩師にプロの世界での「恩返し」を誓った。

　安楽には、「２０」のほかにこだわりたい数字がもう一つある。それが、「１６０キロ」という夢の大台だ。

　「ピンチの場面で三振が取れる投手になりたい。いつかは大谷さん（日本ハム）と投げ合ってみたい」

　日本球界屈指のスピードボールを投げるまでに成長した大谷との対決を夢見る。


そんな安楽も、野球を離れた“素顔”は、普通の１８歳である。周囲からは男子ゴルフの石川遼の顔に

似ているといわれる右腕の特技は、１８６センチの長身を生かしたバドミントン。

好きな歌手は男性人気デュオの「コブクロ」で、好物は焼き肉だ。楽天の本拠地・仙台は牛タンでも有名

だが、「いつかは食べてみたい」とはにかむ。

恩師・上甲監督から送られた座右の銘がある。「夢叶うまで挑戦」。夢を現実のものにするまでは、

苦難の道を歩むことは当然ながら覚悟している。

「これから大変なことはたくさんあると思う。でも、プロ野球選手の自覚を持って、東北の皆さんに少し

でも勇気を与えたい」

夢はみるものではなく、かなえるもの−。背番号２０がコボスタ宮城のマウンドで輝きを放つ日は、

そう遠くないかもしれない。