イーグルスファンコミュの楽天５位後退

楽天５位後退…星野監督「やり直したい」

＜楽天３－７オリックス＞◇３０日◇コボスタ宮城

　楽天は２連敗で５位に後退した。先発塩見は３回までは１安打無失点も、４回に突如、崩れた。

　先頭安達のゴロを捕球できず内野安打で出塁を許すと、続く糸井には２ランを浴びた。この回だけで打者１０人７安打６失点。結局、５回２／３、９安打６失点で７敗目を喫した。

　打線は今季ここまで５戦全敗だった金子から３点を奪った。だが、好機での三振が目立った。

　試合後の星野監督はガックリした様子で話した。

　「（４回の塩見は）同じ人が投げてるのか、よく分からんよ。あれだけ良いボールを放っていたのに、ゴロをはじいて、おかしくなって。分からんね。（ビッグイニングや６回に降板が多いという）同じ課題は永久に直らないんじゃないか。毎回、毎回、こういう投球じゃ、チャンスはなくなる。（来季は）僕はいないから、次の人がどう使うか」

　銀次と首位打者を争っている糸井に、簡単に本塁打を打たれた点も厳しく指摘した。

　「真ん中のスライダーをホームランにされて。ぶつけようが、歩かせようが、抑えるというのがない。チームメートに何としても（タイトルを）取らせるというのがね。向こう（オリックス）は優勝がかかっているから、（銀次と）勝負してくるけどね」。

　好機で三振が目立った打線にも苦言を呈した。

　「ボールを振って三振。ストライクを見逃して三振。こういう野球をやっているようじゃ、寂しいよ。

今に始まったことじゃないけど。俺、もういっぺん、やり直したいくらい。このままじゃ、来年も直らんよ」

今季限りで辞任するため、楽天の指揮は残り５試合のみ。この４年間、言い続けてきたことができていない現状を嘆いた。

星野監督　ため息ばかり「来年もファンの期待に応えられない」

星野監督は、今後のチームを憂いた。今季限りで退任する前にもう一度、闘争心を植え付けたかった。

だが、先発の塩見が大量失点し、攻撃では「ボール球を振っての三振や、見逃し三振が多すぎる。これじゃ、来年もファンの期待に応えられない。寂しいな」とため息をついた。

　塩見は２点の援護を受けたが、銀次と首位打者を争う糸井に同点２ランを許し、４回だけで６失点。則本と最多勝を争う金子の勝ち星を阻止できなかった。指揮官は「チームメートに何とか（タイトルを）取らせたいという気持ちがない」とぼやいた。

塩見６回途中９安打６失点で降板

　楽天先発の塩見は、５回２／３、９安打６失点で降板した。

　２－０の４回に突如、崩れた。糸井の２ラン、縞田のソロなど打者１０人で７安打６失点。

「悪い流れを止められませんでした。ビッグイニングを作ってしまうことが多いので、こういうのを繰り返さないよう、何が悪かったのかをしっかり分析して反省したいと思います」と話した。

島内「何とか粘って」２日連続先制打

島内が先制の２点適時打を放った。２回２死二、三塁でオリックス金子の真ん中に入った１３３キロチェンジアップを中前へとはじき返した。

　２９日も先制打を放っており、２日連続での適時打となった。「気持ちで打ちました。打ったのはチェンジアップですが、なんとか粘って打ち返すことができました」とコメントした。

銀次、首位打者に浮上！残り５試合「攻めていきたい」

銀次が３安打を放ち、打率３割２分８厘８毛でリーグトップに立った。首位打者を争う糸井が４打数１安打だったために２毛差で上回った。

　２９日は無安打だっただけに銀次は「４打席ともやられたので必死だった」と言う。

残り５試合。今季開幕前から目標として口にしていたタイトル獲得まであと少しだ。「しっかり攻めていきたい」と意気込んだ。

則本「残り試合全部勝つ」全力投球誓う

則本が全力の投球を誓った。

１０月１日の日本ハム戦（札幌ドーム）に先発予定で、キャッチボールや短距離走で汗を流した。

勝てば１５勝目となり、最多勝のタイトルに望みをつなぐが「去年のチャンピオンチームだというのを少しでも見せたい。

残り試合全部勝つつもりでやる」と意気込んだ。

コボスタ宮城の「星野仙一ミュージアム」が盛況

楽天は３０日、今季限りで退任を発表した星野監督の功績を称え「夢、ありがとう星野仙一ミュージアム」をコボスタ宮城の特設会場で開催した。

会場には昨年、日本一に輝いた時の映像が流される中、星野監督が母親に買ってもらったグラブや歴代ユニホームなど、数々の貴重なグッズが展示され、この日は多くのファンでにぎわった。

同ミュージアムは１０月３、４、６日の本拠地試合時にも開催。球団関係者は「星野監督のことをより知っていただければ」と話し、６日の今季最終戦で予定されている退任セレモニーに向けて“感謝ムード”を盛り上げていきたい考えだ。