イーグルスファンコミュの楽天　観客席を増設　８月には２万8000人収容へ　将来は３万人に

楽天　観客席を増設　８月には２万8000人収容へ　将来は３万人に


楽天は１７日、本拠地のコボスタ宮城の観客席を今夏までに約４５００席増やし、収容人数を２万８７２３人に増席すると発表した。

２００４年の新規参入計画に盛り込んだ２万８千人への改修を実現することになり、立花陽三球団社長は「２万８０００をクリアすることを長く目標にしてきたので発表できてうれしい」と話した。

計画によると、３月までに左翼席後方に１５０９席、８月までに三塁側内野席後方に３０００席を常設する。昨年はクライマックスシリーズ、日本シリーズに備えて特設スタンドを設置し、収容人数増に対応していた。

立花球団社長は、将来的に３万人収容を目標とすることを明らかにし、１試合平均の動員数についても「ハードルは高いが２万人を目指して頑張っていきたい」と語った。







マー君移籍先「１週間あるのでこれから」　交渉で補佐役の佐藤氏


プロ野球楽天から新ポスティングシステムで米大リーグ移籍を目指す田中将大投手のサポート役を務める前楽天広報部長の佐藤芳記氏が１７日、移籍先の絞り込みについて「（交渉期限の日本時間２５日午前７時まで）あと１週間くらいあるのでこれからだと思う。（渡米）スケジュールはまだ決まっていない」と語った。

最高額で落札した１球団としか交渉できなかった旧制度では、交渉期限間際まで時間をかけるケースが目立ったが、佐藤氏は「そういった方針は特にないし、彼が望むような形になればいいので代理人に任せている。まだ何も本当に決まっていない状況」と説明した。





稼頭央、ドラ１松井裕に宿題！あだ名考えて！


楽天の松井稼頭央内野手（３８）が１６日、ドラフト１位・松井裕樹投手（１８）＝桐光学園＝に異例の“宿題”を出した。都内で自主トレを公開した松井稼は、同じ名字の黄金ルーキーについて聞かれると「あいさつの時に、自分のあだ名でも考えてきてほしいですね」。スコアボードの表記は松井稼が「松井」、松井裕が「松井裕」となることが決まっているが、普段の混乱を避けるため、愛称をつけたい考えだ。

同じ名字だけに、気になっていた。「松井（裕）を松井と呼ぶと、どっちを呼んでいるのか分からなくなってしまう。僕は『稼頭央さん』と呼ばれるけど（松井裕が）『松井』と呼ばれたら反応してしまう」。「裕樹」か、松潤こと嵐の松本潤チックに「松裕」か、憧れのマー君こと田中将大のように「ユー君」か…。プロ入り２１年目の大先輩からの要望を、仙台で自主トレ中の松井裕は伝え聞き「考えたいと思います」と、話すにとどめた。

もちろん、気になるのは名字だけではない。投手としても「気持ちが非常に強い。左投げというのも魅力だし、全身を使って投げるからダイナミックさを感じる」と絶賛した。

この日は、ダッシュを繰り返し足腰を鍛え抜いた。「今年は連覇へのチャレンジ。１試合でも多く出たい」と、チーム最年長野手は元気いっぱい。華麗な打撃と守備で、怪物左腕をもり立てる。





星野監督　ドラ１位松井裕は開幕投手候補「なくはない」


星野監督が、ドラフト１位の松井裕（桐光学園）を開幕投手候補に挙げた。日本テレビ系「ＺＥＲＯ」に生出演し「なくはない。オープン戦で使ってみて、良ければね」と大抜てきする可能性を示唆した。高卒新人が開幕投手を務めれば、１９５６年の牧田伸（東映）以来、５８年ぶり史上４人目でドラフト制以降では初めてとなる。

エース田中が新ポスティング・システムで大リーグに移籍することが確実。今季の開幕投手は昨季１５勝を挙げて新人王を獲得した則本が本命視されているが、星野監督は高校２年の夏に甲子園で大会最多の２２三振を奪った怪物左腕にもチャンスを与えた。松井裕はコボスタ宮城で新人合同自主トレを行い、７００メートル走では２本とも新人９選手中で１位になり、「走りは得意じゃないけど、１位になれてよかった」と笑顔で話した。





今野、無名校から成り上がる

＜羽ばたけ　楽天ルーキーズ：ドラフト９位　今野龍太投手＝１８、岩出山＞

ドラフトで最後の７６人目の指名で、部員わずか１１人の無名公立校からプロの門をたたいた。最速１４６キロの直球を武器に昨夏の宮城大会ではノーヒットノーランを達成。球持ちのいい柔らかなフォームが持ち味で、高校入学時から球速を２０キロ以上も伸ばした。

宮城県大崎市出身の純朴な少年だ。９日の入寮には家具などは持ち込まず、「これから買います」。漫画やゲームにも興味はなく、まさに『野球が恋人』だ。「初めていい環境の施設を使うことができてうれしい。しっかりやっていきたい」と目を輝かせた。

唯一、こだわって寮に持ち込んだ物がある。恩師の岩出山・相原正美監督（５０）から送られた色紙だ。「虎穴に入らずんば虎児を得ず」。厳しいプロの世界で生き抜くため、真っ先に部屋に飾った。「チャンスをつかむために挑戦しないと」と自らを奮い立たせた。

それでも会見でその言葉について聞かれると「何でしたっけ」と天然ぶり？　を見せる一幕もあった。「同じ高校生の松井に負けたくない」。燃える闘志と純朴な心。ちょっぴり不思議な宮城っ子の挑戦が始まった。






相沢、コーチ兼任経験生かす

＜羽ばたけ　楽天ルーキーズ：ドラフト８位　相沢晋投手＝２６、日本製紙石巻＞

新潟市出身の右腕は和納小学校時代にマラソン大会で６年連続１位を獲得。幼い頃から足と体力には自信があった。「２６歳ですが、高校生より元気よくいきたい」と他の新人選手が悲鳴を上げる厳しいメニューでも先頭を走る。趣味は「スノボですかね」と笑う雪国育ちの元気印だ。

社会人時代には投手コーチを兼任した。「兼任の理由は責任感を持つこと、後は長くチームに残って欲しいと言われていた」とチームの大黒柱として“監督手形”に近い最大の評価を受けていた。それでも保証された将来を捨て、厳しいプロの世界へと飛び込んだ。

　９日の入寮時には「新人の先頭に立ってアピールしないと」と強い覚悟で意気込む。２６歳。遅咲きの右腕が、コボスタのマウンドで満開となる。