イーグルスファンコミュの１勝１敗スタート　　１失点完投で２６連勝！チームは日本Ｓ初勝利

マー、１失点完投で２６連勝！チームは日本Ｓ初勝利


日本シリーズ第２戦 楽天２―１巨人 （10月27日 Ｋスタ宮城）



楽天の田中将大投手（２４）が３安打１失点で完投勝ち。楽天は日本シリーズ（Ｓ）の対戦成績を１勝１敗のタイとした。田中は今季、レギュラーシーズンを含め２６連勝で、昨年からの連勝も３０に伸ばした。第３戦は２９日に巨人の本拠地・東京ドームで行われる。

序盤から菅野と息を飲む投手戦を展開。０―０で迎えた６回２死満塁。この試合最大のピンチを迎えた田中は、ロペスを渾身のストレートで空振り三振に仕留めると、大きなガッツポーズ。気迫のこもった表情でマウンド降りた。２点リードの７回に先頭の寺内にソロ本塁打を許したが、その後は付け入るスキを与えず。１２７球１２奪三振の熱投で、チームに日本Ｓ初勝利をもたらした。



マー君完投で連勝「３０」に　１失点に不満顔「完封したかった」



楽天の田中は３安打１２奪三振で１失点完投勝利。昨年からレギュラーシーズンで続けてきた２８連勝にＣＳとこの日の１勝を加え、記録は「３０」に伸びた。初戦は打線が沈黙し黒星スタートとなったが、この日はエースが１２７球の熱投で日本シリーズの対戦成績を１勝１敗のタイに戻した。

１失点完投勝利でもお立ち台では笑顔なし。「完封したかったです」。この一言に気持ちは込められていた。唯一許した失点は８回、寺内に浴びた左本塁打。初球で甘い変化球がど真ん中に入って打たれた一発に顔をしかめたが、気合を入れなおし続く阿部、村田を連続三振に切ってとった。

最大のピンチは０―０の６回２死走者無しから２四球と安打で満塁とした場面。ロペスに対し１５０キロ超の直球とスプリットで追い込むと、最後はフルカウントから内角高めに１５２キロの直球で空振り三振を奪った。「自分で作ってしまったピンチだったので、しっかり自分で抑えなければという気持ちでした」と顔を引き締めた。




マー君、３安打１失点で完投勝利！楽天１勝１敗のタイに！



日本シリーズ第２戦は２７日、Ｋスタ宮城で行われ、楽天は、今季２４勝を挙げてプロ野球史上初の無敗での最多勝投手となったエース・田中の３安打１失点１２奪三振の力投で２―１で巨人を下し、１勝１敗のタイに戻した。






銀次が先制打！初戦５タコ＆失策の雪辱だ


楽天の銀次が４回の第２打席に今シリーズ初安打を放った。１死走者なしから菅野の変化球に食らいつき、ゴロで一、二塁間を破った。

第１戦では５打数無安打に終わった上に、守備では失点のきっかけになる失策を記録した。初めての日本シリーズで攻守ともに苦い滑り出しとなったが、「攻める気持ちを忘れずに前を向く」と持ち前の積極的な姿勢で気持ちを切り替え、通算７打席目で待望の安打が飛び出した。

続く第３打席は６回１死二塁の場面で、ど真ん中に入ってきた変化球をとらえて中前へ先制の適時打。いいところなしだった初戦から一転、連打でチームに勢いをつけた。




嶋　好リードも「すごいピッチャー」とマー君絶賛


楽天の嶋は田中を好リードし、強力な巨人打線を１点に抑え込んだ。「すごいピッチャー。いつも以上に気合が入っていた」とまたも白星を呼び込んだエースに賛辞を惜しまなかった。

中盤には「直線的な配球になっていたので、いろんな球を使って幅を持たせた」と臨機応変な対応を見せ、的を絞らせなかった。第３戦からは先発に経験の浅い投手が起用される可能性が濃厚だが「粘り強くリードしたい」と力強く語った。






聖沢、足で勝利に貢献「しっかり準備はできていた」


楽天の聖沢が足で勝利に貢献した。７回２死走者なしから中前打で出塁すると、次打者の岡島の２球目で二盗に成功した。その後、藤田の内野安打で２点目のホームを踏み「塁に出られれば、ああいう仕事ができる。しっかり準備はできていた」と胸を張った。

昨季盗塁王の足は攻撃の大きな武器だ。「もっと出塁して相手を苦しめる走塁をしたい」とさらなる活躍を誓った。






藤田、執念の適時打「必死に走った。飛んだコースが良かった」


楽天の藤田がヘッドスライディングで内野安打をもぎ取り、貴重な追加点を挙げた。

１―０の７回２死一、三塁で、二塁手への高いバウンドのゴロを放ち、一塁に頭から飛び込むと、セーフと判定された。原監督は抗議したが覆らず「必死に走った。飛んだコースが良かった」と喜んだ。

　８回に１点を返されたため、結果的にチームに初白星を呼び込む貴重な得点となった。「この勝ちは大きい」とうなずいた。









星野監督　白星にホッ「下手なゲームをして、よく勝ったな」


対戦成績を１勝１敗のタイとした楽天・星野監督は、地元ファンの大歓声を浴びながら「とりあえず、ホッとしてます」と笑顔を浮かべた。

やはりエース・田中だった。第１戦を落とし、絶対に負けられない第２戦。重圧の中、期待通りのピッチングに「ペナント中より初回から気合が入っていた」と称賛。ただ「２点目が入ったもんだから、ねっ。ちよっと気が抜けたというか」と８回、巨人・寺内に浴びた一発については苦笑まじりに振り返った。

この日も打線は９安打を放ちながら２得点。「下手なゲームをして、よく勝ったな。野球の神様がよく辛抱してくれたなと。それも田中に尽きます」と指揮官。２９日の第３戦からは敵地に舞台が移るが「東京ドームではおそらく、打線が爆発してくれるでしょう」と期待していた。