イーグルスファンコミュの則本15勝「目標だった」

ルーキー則本、５回無失点で１５勝目　楽天１０安打快勝


パ・リーグ 楽天４―１オリックス （10月12日 Ｋスタ宮城）


楽天のルーキー則本が５回を２安打無失点で１５勝目をマークした。速球を軸に若手中心のオリックス打線を封じた。

打線は３回に銀次の犠飛やジョーンズとマギーの連続適時打で３点を先制。６回は聖沢の中前適時打打で１点を追加。１０安打を放ち、クライマックスシリーズに向けて順調な調整ぶりをうかがわせた。




則本15勝「目標だった」


楽天則本昂大投手（２２）が１５勝目を挙げた。５回２安打無失点で、三塁を踏ませなかった。

レギュラーシーズン最終登板を白星で飾り「ずっと１５勝が目標だったので、達成できてよかった。ＣＳまで最後の登板。きっちり抑えて、いい流れでＣＳに入れると思います」と話した。





マギー誕生日に３安打　自ら祝福


この日３１歳の誕生日を迎えたケーシー・マギー内野手が３安打と気を吐いた。試合前には、長男のマケイル君（６）が始球式を務めた。

家族が見守る中、３回には３点目の適時打を放つなど活躍。「マック（マケイル君の愛称）が始球式をしてくれたので、その思いもあって３安打が打てたのがうれしい」と喜んだ。ヒーローインタビューを終えると、そのままお立ち台で、バースデーケーキでお祝いされた。だが、すぐに、阿部と岡島からパイのクリームを顔面に塗られる手荒い祝福も受けた。



銀次「まず１点」犠飛で先制

楽天が３回に３点を先制した。

まず１死一、三塁で銀次内野手（２５）が左翼へ犠飛を放ち１点目。さらに、アンドリュー・ジョーンズ外野手（３６）の左中間二塁打、ケーシー・マギー内野手（３１）の左前打と、適時打が２本続いた。

銀次は「先制のチャンスで重要な場面だったので、まず１点という気持ちで打席に入りました。犠牲フライを狙っていって、最低限の仕事はできました」と話した。

ジョーンズは「打ったのは真ん中の高めに入ってきたチェンジアップ。打球がうまく左中間を抜けて、中島が一塁から良いスタートを切ってくれていたから得点につながった」とコメント。

マギーは「銀次が先制してＡＪ（ジョーンズ）がつないでくれたので良い流れで打てたよ」と、前の２人に感謝した。




聖沢、基本に忠実センター返し打


聖沢諒外野手（２７）が４点目の適時打を放った。３−０の６回２死一、二塁でオリックス海田から中前打を放ち、二塁走者をかえした。

「打ったのはカットボールです。しっかり自分のスイングをして、センター方向に打ち返すことをイメージしていました」と話した。





星野監督　サブちゃんを代走に起用　稼頭央より速い右腕「頑張ります」



星野監督が７回に四球で出塁したジョーンズに代わって、投手の福山を代走に送った。

ポストシーズンで総力戦となり、代走できる野手がベンチに残っていないなどの緊急事態を想定した起用。「苦肉の策。あしたからもっとベースランニングさせないと」と星野監督は笑ってみせた。

福山は昨年オフにＤｅＮＡで野手転向を拒否して戦力外となり、今季から楽天に入団。１メートル７１と小柄ながら、身体能力は抜群で５０メートル走も６秒１。北島三郎似で愛称は「サブ」。１１日の練習中に３０メートル走で松井に勝つほどの俊足の持ち主だ。「言われたらチームのために頑張ります」と投手と走者の“二刀流”の活躍を誓った。





マギー長男マケイル君が始球式


楽天ケーシー・マギー内野手（３１）の長男マケイル君（６）が始球式を務めた。

山なりの球は本塁より数メートル手前に落ち、最後は転がりながら捕手の嶋まで届いた。マケイル君は、マウンド付近で見守っていた父親のマギーとグータッチ。スタンドからの温かい拍手に包まれた。