イーグルスファンコミュの球宴期間中に異例の紅白戦実施へ　昨季の反省生かす

オールスター第１戦は引き分け


「オールスター・第１戦、全パ１‐１全セ」（19日、札幌ド）

初戦は引き分けに終わった。全パは初回、１死から松田（ソフトバンク）が右中間へ三塁打を放ち、続く糸井（オリックス）がショートの頭を超えるヒットで１点を先制。

全パ先発・田中（楽天）は２回を６人で片づける完璧な内容。五回からは大谷（日本ハム）がマウンドに上がり、２安打されながらも無失点に抑えた。大谷は六回からそのまま左翼の守備へ。

　全セは七回、無死二塁からＤｅＮＡ・中村が中前へ同点適時打。





田中155キロ！２回完全／球宴


前半戦無敗の１３勝を挙げた楽天田中将大投手（２４）が、２回無安打無失点の完全投球で貫禄を見せつけた。

１回、阪神西岡への初球は１５２キロ。ヤクルトのバレンティンには今季最速タイ１５５キロの直球で一邪飛に打ち取り、スタンドを沸かせた。

先発した１６日から中２日で調整が難しい中での登板だったが、「スピードは出てましたね。思ったよりも投げられました。結果として点を取られなかったのは良かった」と胸をなで下ろした。




楽天　球宴期間中に異例の紅白戦実施へ　昨季の反省生かす


貯金１２で球団初の首位ターンとなった星野楽天が、球宴期間に極めて異例の紅白戦を行う。

１９日まで完全休養日。２０〜２３日はＫスタ宮城で全体練習を行う予定だが、星野監督らコーチ陣の強い意向で２１、２２日に紅白戦が組まれた。「球宴期間の練習で紅白戦を行うのは星野政権では初めて。チームとしても記憶にない」と球団関係者。実戦感覚を鈍らせないことが最大の狙いだ。

苦い経験がある。昨季は貯金２で球団初となるＡクラスで前半戦を終えながら、球宴明けは１分けを挟む７連敗。最終的に３位・ソフトバンクと１ゲーム差の４位でＣＳ進出を逃した。紅白戦には２軍から数選手が参加する予定。主力以外の選手は一つのミスが２軍落ちにつながる可能性もあり、チーム全体の緊張感も維持できる。球団創設９年目での悲願の初優勝へ、ガチンコ紅白戦で後半戦のスタートダッシュにつなげる。





星野監督、首位ターンも「まだ、まだ、まだ、まだだよ」



プロ野球は前半戦を終了。３年目を迎えた星野楽天は、球団史上初となる首位ターンに成功した。星野仙一監督（６６）でさえ「予想していなかった」という好成績の要因はどこにあったのか。指揮官が前半戦を総括した。またスポーツ報知の取材に応じ、後半戦では「トドメを刺す野球」で快進撃を目指すと誓った。

球団史上初となる首位で折り返し。前半戦終了時点で、１２の貯金を作ったのも初めてだ。

「こんなに貯金があるとは予想してなかった。５割ぐらいだと思っていた。みんなよく頑張った」

　快進撃は、エース・田中の存在なくしては語れない。開幕から無傷の１３連勝。指揮官にとっても唯一無二の存在だ。

　「チームも、周囲も誰もが認める大黒柱。そういう大黒柱がいることは大きい。田中で負けたら仕方ないと思える」

野手陣の頑張りも見逃せない。昨年の前半終了時の総本塁打数は２６。飛ぶボールに替わったとはいえ、今季は６３本と打ちまくった。１８発のマギー、１７発のジョーンズ。両助っ人砲の加入は大きい。

「今年は（ジョーンズという）４番がいる。幹があれば、枝葉を作れるから楽。昨年はガルシア、フェルナンデスと（４番が）誰も打たなかった」

堅守も光る。失策数を見ても進歩は歴然だ。前半終了時、リーグワースト２位だった昨年の５４から、今季はリーグ最少の３６まで減らした。鉄壁の二遊間はもちろん、三塁・マギー、一塁・銀次も奮闘した。

「内野のディフェンスが良くなったね、マギーはあんなに守備ができると思わなかった。『上』の部類だよ。（二塁の）藤田はスゴイな」


２軍で調整中の辛島、塩見の両左腕に昨年７勝の釜田が復帰すれば、先発陣は盤石のものとなる。ただ、油断は一切ない。

　「まだ、まだ、まだ、まだだよ。相手が土俵から出ても、土俵の下まで押し出すぐらいの気持ちでいかないと。（貯金を）守ろうとしたら、絶対にダメ。結果として減らすことがあっても、上を目指していかないとな」

　前半戦の貯金を守ることなど、頭にない。攻めて攻めて攻め続けて、悲願の初優勝をもぎとる。











　その後、両軍譲らず、同点で九回を終えた。