イーグルスファンコミュの「返り討ち」指令

永井４回３失点「悔しいです」

交流戦楽天３―５巨人（6月8日東京Ｄ）

永井怜が、４回３失点で降板した。３回、２死二塁から亀井の適時打で先制されると、４回にはボウカーに２ランを浴びた。

直後の５回に味方打線が３得点で同点に追いき、勝敗はつかなかったが、永井は「負けられない試合だったので、初回からどんどんいってやろうと思っていたんですが、早い回で降板なので悔しいです」と唇をかんだ。

２発に嘆く星野監督「あれだけ高く投げたらあかんわ」

楽天は許した２本塁打が痛手になった。星野監督が「この狭い球場であれだけ高く投げていたらあかんわ」と嘆くように、０―１の４回に永井がボウカーに高めのカーブを２ランされ、３―３の６回には菊池が阿部に落ち切らないフォークボールを右翼席に運ばれた。

打線は０―３の５回にバントミスがありながらも３点を返した。だが指揮官は２回１死満塁での無得点を挙げ「あそこで菅野をたたけたけどな」とため息をついた。

闘将・星野監督「将大や！」　マー君に巨人返り討ち指令

交流戦初Ｖに向けて、楽天の星野監督が田中に、「返り討ち」指令を出した。

エースは５月２２日の前回対戦（Ｋスタ宮城）では７安打１失点で完投勝利。４番・阿部を４打数無安打に封じた。再戦では巨人打線の反転攻勢も予想されるが、指揮官は「そりゃ、相手もプレーヤーとして“やられたらやり返す”のは当然やろ」。その上で「それを返り討ちにするのが（田中）将大や！」と力を込めた。

マー君８連勝へ「考えすぎない」

Ｇ倒再現だ。明日９日の巨人戦に先発する楽天田中将大投手（２４）が７日、ブルペン入り。自己新記録となる開幕８連勝がかかる一戦に備えた。先月２２日の同戦では、７安打１失点で完投勝利。３番坂本、４番阿部の両主軸を、ともに４打席凡退と完璧に封じたのが大きかった。今回も、その点がポイントになるかと聞かれ、「そうですね」と即答。打たれれば勢いに乗せかねない２人を徹底マークする。

球威、制球ともトップクラスの田中だが、前回は、虚を突く攻めも効果的だった。６回２死走者無し。坂本に対し、スライダー、ツーシームで２球連続ファウルで追い込むと、３球勝負で選んだのは、外角へのカーブ。決め球で使うことは少ない球種で見逃し三振を奪った。再戦では当然、相手も対策を練ってくる。その上を行く必要があるが、田中は「考えすぎない」とだけ答えた。巨人打線との駆け引きにも注目だ。