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小田和正が４・２本拠開幕戦で始球式

楽天は１９日、今季の本拠地開幕戦となる４月２日のオリックス戦で歌手の小田和正が始球式を務めると発表した。東北大出身で、星野監督とも親交がある小田は球団を通して「遅くなりました。いろんな思いを胸に行きます」とコメントした。



小斉二塁打２本で「新３番」アピール


楽天の新打線は、ジョーンズ、マギーだけじゃない。小斉祐輔内野手（２９）が１８日、韓国・サムスンとの練習試合（赤間）で存在感を見せた。「３番一塁」でフル出場し、二塁打２本を含む３安打２打点の固め打ち。「紅白戦から状態はいいですね。自分の形で振れています」と納得の打撃だった。星野仙一監督（６６）は「慎太郎（枡田）が元気になるまで、小斉がやってくれているな」とうれしそうに話した。スタメン本命の枡田は昨季、左膝を故障した。同じ左打ちの小斉にチャンスが訪れている。

真っ黒に日焼けした顔が、好調の理由を示している。オフはソフトバンク松中らと恒例のグアム自主トレ。南国の太陽の下、徹底して走り込んだ。おかげで「疲れが取れやすくなりました」。疲労がたまりがちな２月後半でも元気に動いている。「３番を打てるように頑張ります」とこのまま突っ走る




戸村、キレる新球で韓国王者を３回０封


サムスン０―８楽天（１８日・赤間）　楽天・戸村健次投手（２５）が１８日、沖縄・恩納村の赤間ボールパークで行われた練習試合、韓国・サムスン戦に先発し、３回を無失点と好投した。昨秋から挑戦しているカットボールを多投し、韓国王者の打線を被安打２に抑えた。久米島キャンプの９日の紅白戦では２回を７失点と大炎上し、先発ローテ生き残りに向け、崖っぷちに立たされた中で、好アピールとなった。

「崖の上のポニョ」ならぬ「崖っぷちのトムさん」こと戸村がギリギリのところで踏ん張った。

昨年の韓国王者・サムスン戦に先発し、３回を無失点。被安打２はいずれも単打で最速１４３キロをマークした。「真っすぐを簡単にはじき返されてしまったので、まだ球威が足りないなと感じました」と戸村。それでも収穫も口にした。

新球カットボールだ。昨年、２軍落ちした時に高村２軍投手コーチから“伝授”されたボールで、昨秋のフェニックスリーグから本格的に取り組んでいた。「今日はだいぶカットを投げました。抜けて真ん中に入ったら危ないけれど、しっかりコースに決まったら使える。バッターは真っすぐだと思って振ってくれる」。曲がりの大きいスライダーを決め球にしてきたが、より速度の速い変化球をマスターすることで、先発ローテ入りの生き残りをかける。

背水の陣だった。久米島キャンプで９日に行われた紅白戦では先発しながらも２回を７失点と大炎上。６連打を含む９安打を浴びるなど散々な内容だった。沖縄本島に移動してからの対外試合では、開幕１軍メンバーの“ふるい落とし”が始まる。ふがいない内容は即２軍落ちにつながるだけに、ギリギリのところで踏ん張った。

この日も２死から四球を与えるなど課題も多い。戸村は「反省点のほうが多い。でもやることをやって、『結果は後からついてくる』と思ってやるだけ」とキッパリ。ドラフト１位で入団して４年目。背番号２２がいばらの道を突き進む。



ドラ２・則本、開幕１軍当確！星野監督「どこでも使える」


楽天のドラフト２位・則本昂大投手（２２）＝三重中京大＝が１８日、開幕１軍当確となった。初の対外試合登板となる練習試合の韓国・サムスン戦（赤間）で２番手として登板し、３回１安打無失点。直球は最速１４８キロをマーク。星野監督は「あれぐらいやると思っていた。素晴らしい」と絶賛した。

速度と角度を変えた、７種類のスライダーを最大の武器に持つ男は、この日はその内の３種類で韓国王者の打線を翻弄。無四球で三振も３つ奪った。「甘い球もあったけど、無失点で良かった。ようやくプロ生活がスタートしたという実感があります」と納得の表情を見せた。

指揮官は「どこでも使える」と期待を膨らませるが、現段階では先発候補として考えている。エース・田中に顔が「似ていると言われる」と言うルーキーは、目標とする田中に続く先発ローテ入りを目指す。