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高須、がれきの山残る七ケ浜町「今後も拠点に」


高須洋介内野手（３６）が１８日、宮城・七ケ浜町のアクアリーナで自主トレを行った。

中川大志内野手（２２）、ヤクルト・楠城祐介外野手（２８）とともに、バドミントン・トレやエアロビクスなどで汗を流した。東日本大震災の影響で近隣には仮設住宅が立ち、がれきの山も残る。高須は「復興に向かって見た目はキレイになっているところもありますが、まだ爪痕が残っているのを感じます」と神妙な面持ち。アクアリーナの充実した設備に「野球をやっていたら今後も使いたいです」と練習の拠点とする考えだ。

昨年は楽天移籍後ワーストとなる５８試合の出場にとどまり、年俸は５０％ダウンの３７５０万円で更改した（金額は推定）。プロ１６年目を迎え、「自分がやれることを一生懸命やるだけ」。かつて“必殺仕事人”の異名を取った男は短い言葉に決意を込めた。

近鉄から分配ドラフトを経て楽天入り。分配ドラフト経験者は高須のほかに、牧田明久（３０）、中島俊哉（３２）の両外野手のみとなった。創設９年目の楽天の歴史を知る背番号４は「感傷に浸っているひまはない」とキッパリ。復活のシーズンへ黙々と準備している。





川口が結婚　お相手は女子ホッケー選手「一番の理解者」


楽天は１９日、川口隼人外野手（２７）が１７日に女子ホッケーのＦＷ神内友希（２６＝グラクソ・スミスクライン）と結婚したことを発表した。

昨季、日本リーグ５位のグラクソ・スミスクラインは栃木県日光市が本拠地。同市役所に婚姻届を提出した。

川口は球団を通じて「彼女は同じアスリートとして、自分の一番の理解者であり尊敬できる方です。彼女を幸せにできるよう１軍で活躍し、チームの勝利に貢献できるように努力していきます」とコメントした。

川口は２０１０年のドラフトで育成３位指名。１２年３月に支配下登録された。１軍出場はまだない。

双子の兄・寛人（２７）も１０年のドラフトで巨人から育成７位指名を受けたが、翌年、戦力外通告を受けた。





ドラ１・森、３年後のマー君超えを宣言

楽天のドラフト１位ルーキー・森雄大投手（１８）＝東福岡＝が１８日、３年後の“田中超え”に意欲を示した。１７日にテレビ出演した星野監督が「実力的に３年後に田中を上回る投手になる」と発言したことを受け、「そうなってなきゃいけないと思う」と明言。高い理想を掲げ、闘将の予言を実現させる。

自然と表情は引き締まった。指揮官の発言について聞かれると「朝、聞きました。今をしっかりやらなきゃいけないけど、先を見据えてというのもある」。ブルペン入りはキャンプ前半に設定。焦ることなくマイペースで体づくりに励み、エースへの階段を駆け上がる。

この日も、Ｋスタの室内練習場で新人合同自主トレに参加。キャッチボールでは質の高いボールを投げ込み「まだバラつきがあるけど、しっかりかかったボールはいい球がいっていた。もう少し下ができてくれば、いい球が増えると思います」。入寮の際には、かつての田中部屋に入り「本当に身近な目標」と語った左腕。３年後に目標を超えるため、一歩ずつ前へ進む





ドラ４・下妻の俊敏さは“マー君級”


楽天のドラフト４位・下妻貴寛捕手（１８）＝酒田南＝が１８日、非凡な潜在能力で周囲を驚かせた。この日の新人合同自主トレで行われた「切り返し」の練習では、新人７選手で２番目のタイムを記録。チーム関係者は“マー君級”と絶賛した。

１８６センチの大型捕手が堂々の走りを見せた。合計５度の切り返しを行い、計６０メートルを走るメニュー。トップの島井寛仁外野手（２２）＝熊本ゴールデンラークス＝の１２秒０４と僅差の１２秒２６。重心の低い走りと機敏な動きで、好タイムをはじき出した。

単純にダッシュするだけではない。急停止＆再加速という“走り以外の要素”も求められるメニュー。小山コンディショニングコーチは「これは背の高い選手には不利となる練習なんです。あれだけ走れるとは」と絶賛。さらに、エース・田中将大投手（２４）との“共通点”も指摘した。

「田中はチーム内では足が速い方ではない。ただ、切り返しの練習では上位のタイムを出す。なぜかというと、体重移動がうまいから。下妻も体重移動がうまいタイプですね」と同コーチ。投手と捕手で求められる能力は違うとはいえ、基礎能力が高いことに違いはない。「目標は巨人の阿部慎之助選手」と下妻。大きな目標を実現するため、その能力を磨き続けていく。