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楽天ジュニアの「梅さん」山下コーチ→スカウト転任へ


楽天がジュニアチームの山下勝充コーチ（３５）のスカウトへの配置転換を検討していることが２４日、分かった。同コーチは現役時代にアニメ「ど根性ガエル」に登場する佐川梅三郎に似ていることから愛称「梅さん」として親しまれた。

現役最終年だった０８年４月１１日のオリックス戦（Ｋスタ宮城）ではサヨナラヒットを放ったが、その瞬間を当時の野村監督がトイレで用を足していて見逃したことでも有名。球団は１１月に楠城徹アマ・スカウトグループマネジャー（６１）ら５人のスカウトが退団したことから、その補充を進めている。



５年目井上　ロスで自主トレ

井上雄介投手（２６）が米国で武者修行する。２３日にＫスタ宮城に訪れ、ランニングなどで自主トレを行った。例年、年明けも仙台で練習していたが、来年は１月上旬から渡米。ロサンゼルスでヤクルト久古らと約２週間の自主トレを行うことを明かした。「トレーニング中心になると思います」と、現地では午前、午後に分けて体を鍛え上げるつもりだ。

５年目の来季は背水のシーズンになる。今季も７月中旬に１軍昇格したが、２試合の登板で２軍落ちした。４年間で１軍登板９試合と結果が出ていない。ロスでの自主トレが決まると、チームメートで先輩の小山伸からは「向こう行って何か持って帰ってこれるのか」と、しっかり成果を上げてくるようにとハッパをかけられた。「楽しみですよ。英語ペラペラになって帰ってきます」と冗談交じりに話したが、環境を変えてのスタートに意欲十分だった。




高堀、小山伸いなくても早朝トレ


高堀和也投手（２５）が、先輩の厳しいチェックを守り、連日の自主トレを行った。２４日、Ｋスタ宮城の室内練習場でネットスローなどで約１時間調整。

今オフはほぼ毎日、午前中に球場に訪れ、自主トレに励んでいる。「去年とかは結構遅い時間に来てやってたりもしたんですけどね。（先輩の）小山さんに『遅いな〜』と言われて…。今年は早く来てやってます」と話した。毎日早朝に自主トレを行っていた小山伸は既に実家に帰省しているが、先輩がいなくても、高堀はしっかりと規則正しい自主トレ生活を維持していた。



鉄平、Ｋスタより広い小学校で自主トレ

鉄平外野手が24日、Ｋスタ宮城で練習を行った。クリスマスのこの日も、午後に姿を現すと、室内練習場のウエートルームで体を動かした。年内の仙台での自主トレはこの日が最後で、ロッカーの荷物を整理し、大荷物で帰宅した。

今後は25日に仙台を離れ、年末年始は故郷の大分などで過ごす。年明けの自主トレは仙台で行う予定だが、地元でも「例えば僕の通ってた小学校は校庭がＫスタよりも広い。体を動かすところはいくらでもあるので、できる限り動きたい」と、時間を見つけてトレーニングすることを明かした。





星野監督、ジョーンズは「右翼」


星野仙一監督（６５）は２４日、新外国人アンドリュー・ジョーンズ外野手（３５）＝１８５センチ、１０１キロ、右投右打＝を右翼で起用する方針を明かした。「手術歴もあるから、メディカルチェックはしっかり受けさせる。指名打者？　ライトを守らせるよ」。０８年に右膝を手術しており指名打者での起用が有力視されていたが、右翼で使うことでオーダーの選択肢を増やす構えだ。

広い守備範囲と強肩で０７年まで１０年連続ゴールドグラブ賞を獲得した名手だが、手術後は低迷。今季も外野を守ったのは約４５０イニングと、全盛期の３分の１程度になっていた。それでも、４番候補の大砲が強肩を生かして守備につけば、ＤＨを自由に活用できる。

外野では鉄平、牧田、島内、内野では藤田、枡田、銀次らが定位置を争うが、ＤＨが空いていれば内外野に関係なく好調の打者を起用できる。もう一人の助っ人マギーも一、三塁を守れるなど、打線の組み合わせは多彩だ。仮に三塁手が故障した場合に、外野手が新たにスタメンに加わることもあり得る。若手を積極起用する闘将のタクトで、野手全体の競争が激化することは間違いない。