イーグルスファンコミュの【楽天】パンチ連打でパンチ力アップ？　川島コーチ考案ボクササイズトレで本塁打量産に期待

岩隈久志氏が楽天・浅村栄斗、西武・平石洋介コーチとともに野球で注目される
「東北」を語りつくす

楽天の初代エースで巨人でもプレー、現在は米大リーグのマリナーズで特任コーチを
務める岩隈久志氏が、楽天の浅村栄斗内野手、西武・平石洋介１軍ヘッドコーチと
ともに、大谷翔平や佐々木朗希を輩出した「東北」と「
野球」について語ることになった。
１２月１日、宮城・仙台市内で「東北ベースボールサミット」として
開催されるイベントに参加し、メジャーでも注目されている
「東北」について深掘りトークショーを行う。

３月に開催されたＷＢＣ（ワールド・ベースボール・クラシック）で日本代表が優勝。
この原動力になったのが目下エンゼルスからＦＡになり新たな契約が大注目される
大谷翔平、そして「令和の怪物」ロッテ・佐々木朗希といった東北出身の若い力だった。
なぜ「東北」がこんなに優秀な野球人を輩出するのかー。
東北に本拠を置く楽天とゆかりのある、岩隈氏、浅村、平石コーチの３人が
その疑問について答えを探っていく。

イベントの詳細については
（https://tohoku-baseball-summit.sportsbacks.com）にて。


【楽天】パンチ連打でパンチ力アップ？　
川島コーチ考案ボクササイズトレで本塁打量産に期待


パンチ連打がパンチ力アップにつながるかもしれない。
楽天は今月1日から15日まで秋季キャンプを実施。
楽天モバイルパークで行われた野手の練習では、
「格闘技オタク」を自認する記者の目を引くメニューがあった。
川島慶三1軍打撃コーチのアイデアで取り入れたボクササイズだ。
同コーチの甥っ子がボクシングをやっており、
その動作を野球に生かせないかと考案したという。

打撃練習の合間に行うサーキットトレーニングの一環として導入。
第1ラウンド2分15秒、休憩1分、第2ラウンド2分15秒の流れでコーチの持つミットに、
ひたすらパンチを打ち込んでいく。
多くの選手は慣れない動きに苦戦。力強いパンチが打てない中、
サウスポースタイルからストレート、フック、アッパーとスムーズに
強打を繰り出す猛者がいた。

“東北のゴジラ”こと安田悠馬捕手だ。
ある日の練習では、雄平2軍打撃コーチが持つミットに185センチ、
105キロの体格から放つヘビー級パンチを次々とさく裂させた。
強烈な左は立ち技格闘技K−1で“ハイパーバトルサイボーグ”の愛称で人気を
博したハードパンチャー、ジェロム・レ・バンナをほうふつとさせた。
雄平コーチも「パンチは一番すごい」「つよ、お前」と驚くほどだった。

昨年末、安田は一時的にキックボクシングを習っていたという。
「経験は全然ないです。バリ素人です」と謙遜するが、
パンチの威力は明らかにずばぬけていた。練習を眺めている側からすれば、
和気あいあいとやっているように見えるが、それがかなり過酷とのこと。
「めちゃめちゃきついです。楽しいけど、しんどいです」。体全体に負荷がかかり、
ラウンド終了とともに選手たちがしゃがみ込む姿が、今キャンプの日常となっている。

うまく体重を乗せて打たなければ力が伝わらないという点は、
打撃にもパンチにも共通する。川島コーチは「（パンチで）腰を入れるとか、
ワンツーの『ツー』の時にしっかり真っすぐに最短距離で出すとか、
バッティングにつながるなってことで、今回取り入れさせてもらいました」と
狙いを説明。力強いパンチを打てるようになり、
インパクトのコツをつかめれば、打球の飛距離がぐっと伸びる可能性はある。

楽天の今季本塁打数はリーグ2位タイの104本で、
109本を積み上げた同1位オリックスとは5本差だった。
今季3本塁打にとどまった安田は「打てる正捕手」を来季のテーマに設定。
「（本塁打は）15本は打ちたいと思います」。
有言実行なら、来季のチーム本塁打数リーグ1位も見えてくる。
ボクササイズ効果でアーチ量産を期待したい。